色彩能力者
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「スカイブルー (漫画)」の記事における「色彩能力者」の解説
風見天晴 上記。 灰岡ハイジ(はいおか ハイジ) アンネの義兄。警察官。アッシュグレーを宿している線の細い青年。 幼い頃から超能力を持ち、その能力をテレビで披露したりと一時は人気者となった。しかし、ブームが去ると超能力よりも現実的な人間としての能力を求められるようになり、理想と現実の中で激しく葛藤した。もともと強かった欲望がひねくれ、それ故に歪んだ自己愛が芽生えてしまい、自分を「特別扱い」してもらうことを望んでいる。 こういった状況となる原因を作り出した(とハイジは思っている)アンネには異常なまでの憎悪を持っており、いつ自分の手で殺すかということさえ考えていた。彼自身の行動は能力とアンネへのコンプレックスが主体であり、過去にはアンネにトラウマを植え付けている。 自分に逆らうものは徹底的に屈服させることを何より好み、そのためには殺人すら厭わない。しかし自分の力を持ってしても敵わない相手に対しては、子供のように怯え泣き喚く。 アッシュグレーが敗れた際には瀕死の重傷を負ったが、彼のおかげで一命は取り留めている。ただし、あまりの衝撃からそれ以降は精神的な退行を起こしているようで、後にアッシュグレーが見せた精神世界での彼は1歳に届くかどうかの幼児の姿であった。 スカイブルーからは今までの行動から「人間のクズ」呼ばわりされている。 王紅玉(おう こうぎょく) ソフトウェア会社レッド元社長。16歳。中国人のような名前だが、出身国は日本。ルビーレッドを宿している。 エンジニア界に於いて「神童」と呼ばれる存在であり、わずか4年にして自らが起業した会社を世界トップにまで上り詰めさせた。しかしその直後、色彩戦争の勃発を予告すると共に、ルビーレッドの力を使って会社を破壊した。 自分をドS且つドMと称し、強者に攻撃されることに対しては「嬉しい」と感じるらしいが、一方弱者へは加虐嗜好を表し、笑顔を浮かべながら気まぐれで人を殺す。同時に、周囲のあらゆる人間とは異なる感性・思考(天晴曰く「他人との共通認識が生まれない」「ズレてる」)に孤独感を抱いてもおり、そのことを満たしてくれるものを探している。その中でも、かつて一瞬でも自分と周囲を同じ感情にしてくれた天晴を気に入っており、彼に対しては一種狂信的なまでの好意と興味と信頼を彼なりに抱いている。また、本人曰く肉体を構成するものは人間と変わらないらしいが、スカイブルーからは人間かどうかも怪しいと評されている。 上述の通り、人間の姿をしながら人間とは思えないと評されるほどの存在。生まれてすぐに強い自我と意識を持ち、ルビーと出会うまでは力を抑えて生活してきた(それでも天晴が一度として喧嘩を挑み勝てたことがない)。そのため、純粋な身体能力だけでエネルギーを使っている天晴と互角の戦闘をこなし、エネルギー解放後からは優勢、さらに色彩融合発動後からは圧倒するほど。複数の色彩能力者相手に感覚などのハンデを負わされてなお、遊びでダメージを受けつつ圧勝している。そのため、作中でも最強に近い存在であるが、すでに一度『魔女』と呼んでいる色彩能力者に首を落とされたことがあるらしい。また、基本的に睡眠をとる必要がなく、本編時間軸においては数年は睡眠を必要としていないらしい。 かつて天晴の地元で不良グループのトップを務めており、「ジョナサン」と呼ばれていた。かつての事件もあり、天晴が最も嫌いな名前。 天晴との再会と決闘の後、四名の「銀」の配下の襲撃を受けそれを難なく終わらせ、海外へと向かう。ルビーとともに色彩能力者の殺戮と戦闘を楽しむとともに、自らを一度殺した『魔女』に報復する予定。その後はハワイなどを転々とし各地で色彩能力者を狩り続けている。 作中では「人間のクズ」と評されたハイジ以上に酷い「出来過ぎた悪(クズ)」という評価を受けている。 主な技は衛星すら両断する射程と威力を誇る光線「閃紅切断(ルビーフォトンレーザー)」、ルビーを剣とした触れるだけで裂く魔剣「凝縮剣ルビー」、ルビーと完全融合する「色彩融合」、閃紅切断を放てる盾型の武装を作る「紅殻作動」など。本作のキャラクターの中でも圧倒的に多彩な能力を操れる。 豊野果雷峰(とよのか らいほう) 不良グループトップの二代目「ジョナサン」。中学生ぐらいの少年。ストロベリーを宿している。 ストロベリーの力で紅玉から二代目を襲名した。紅玉と因縁のある天晴を倒すことで、名を上げようとしている。しかし無視されたりすると必死になり、また実際の戦いへの覚悟も薄い子どもっぽい(ある意味で非常に現実的な)性格。本来は気弱な性格であるが、手にした能力で何とか体裁を保っている。 ちなみにストロベリーの技にも名前を付けているが、完全に中二病である。かつて不良たちに奴隷としてこき使われていた時に、天晴に救われたことがある(自身も殴り飛ばされていたが)。そのため、天晴に対してはある種の憧れと信頼を抱いており、のっぴきならない状況に陥った時は彼に頼ることを手段の一つとしてあげる。 二代目ジョナサンとして、ストロベリーと共に天晴と戦うが、適わず敗北。スカイブルーの力を使った天晴により、ビルの屋上まで殴り飛ばされてしまう。その後、その場に居合わせた紅玉に頭部を踏み潰された。その後、色彩戦争対策機関に拾われ厨二組織入りの夢を叶えるも、犯罪色彩能力者殺害命令に恐怖し脱走する。逃げた先で出会った景生牛丸の緊急時人格と出会い、頼られたこと(と「銀」の部下の電話)で「彼女を守る」と決めるも、「夜」の人格に襲われ一度死亡する。が、その後復活し、命を奪った牛丸を再び守ろうとする。 主な技は爆裂光球「雷獄拳(ヘルズ・ボルツ・ボム)」とその応用技「雷獄火山」、第三の目として機能する光球「雷の目(サンダーサードアイ)」など。 瑠璃 九弁で話すヤンキー風の女子大生。ウルトラマリンブルーを宿す。 非常に短気かつ単純で一直線な性格の持ち主で、久々の帰郷の際に色彩戦争の被害を受け倒壊した我が家の仇のため、いきなり家を飛び出す。その性格をウルトラマリンブルーに嘆かれるが、湿っぽくネガティヴな相棒に反論している。打ち切りに伴い活躍もないままフェードアウトしてしまっている。一応、登場しなかった理由として「財布を持ってき忘れた」というものが単行本の余白部分のおまけで見ることが出来る。 足利照光 「あなたの党」党首にして日本国総理大臣。金を宿している。 色彩戦争対策機関メンバーその1にして創立者。 非常にまじめで正義感の強い人物。結成わずか10年の「あなたの党」を与党にし、42歳の若さで一国の長に上り詰めるだけの実力とカリスマを持つ。が、同時に天晴に接触を図る際にはアニメキャラのお面を被って説教するなど、お茶目な面もある。 色彩戦争によって起こる被害などを鑑みて、色彩戦争に反対の意を示し、それらの闘争を治めるために「色彩戦争対策機関」を設立する。主に能力を用いて人除けの役割を担うが、災害時などにも能力を駆使して被害を減らすらしい。 善知鳥心矢(うとうしんや) 色彩戦争対策機関メンバーその2にして、情報部担当の眼鏡の青年。国家公務員。カナリアを宿す。 情報部全体の指揮を担う人物であり、非常にドライでクールな性格の持ち主。また時間厳守などにこだわり、規則違反には年上だろうと物怖じせず告げる。能力の特性上、仕事以外では能力を行使しないと公言しているが、白碌からは疑われている。カナリアとは非常に息が合っているが、それをヒロに「気持ち悪いくらい」と評される。 対策機関の中でも五十嵐老の「戦争思考」を危険視している。 五十嵐五十郎 色彩戦争対策機関メンバーその3にして、実働部隊担当の老人。緋色(ヒロ)を宿している。 小柄だが快活に笑う豪快な人物。ヒロには慕われるという域を超え、忠義を見せられるほどの人物であるほか、年老いてなお戦闘で求められる瞬時の判断を下せる冴えがある。武闘派のヒロを従えるだけでなく、自身もそれなりに腕に覚えがある。第二次世界大戦にも参加していたことを示唆する言動がある。 「戦争思考」と呼ばれる独特の判断基準を持っている。「ドミノ倒しを確実に止めるには、まだ倒れていない個所を必要なだけ抜けばいい」とたとえられる通り、目的のためには人の死を度外視する。そのため、まだ助けられるかもしれない人々を、怪物が中にいるからという理由で街ごと蹂躙している。その姿勢は天晴を怒らせ、仲間である善知鳥からも「危険過ぎる」と評される。 ちなみに御歳98歳、孫が10人、ひ孫が5人存在する。 綾小路アレクシア 色彩戦争対策機関メンバーその4にして、SAIエネルギー研究所所長。アスファルトを宿す。 白衣と相反する長い黒髪の女性。非常にクールであまり周囲に関心のない性格で、自身の相棒であるカラーズの名前を「モルモット」などと間違えるほど。実験・観察・解剖・改造・開発を趣味とし、それらには能力をすべて使い倒すほどの情熱をささげる。職務には忠実で極めて細かい分析を見せるなど、かなりのやり手。喫煙家。 実は色彩戦争対策機関に資金提供している大口出資者の一族出身。 妹様 色彩戦争対策機関メンバー5にして、素性不明の少女。白緑を宿す。 セミロング程度の黒髪に制服と思しき服を着ている、非常に無口な少女。無口なだけでなく気難しく常に不機嫌な表情をしている。手も早く口を開いても攻撃的な物言いが多いが、雷峰のことが嫌いでなかったりする面もある。素性に謎が多いが、犯罪を犯した色彩能力者には大して非常に強い憎悪を持っている。それなりの古参であるかのような描写がみられる。犯罪色彩能力者嫌いからか、その本質を見抜いたからか、景生牛丸確保時に即時抹殺を提案した唯一の人物。 「銀」の部下(仮称) 景生牛丸を脱走させる手引きをした青年色彩能力者。名前・カラーズ名および形状は不明。 どこか飄々とした傍観者じみた物言いの青年で、「銀」には雇われているらしい。景生牛丸の人格の問題に際して予定通りいかなかったことを嘆くと同時に、「パニックムービーは人が巻き込まれるほど面白い」とその状況すら楽しむ発言をしている。 能力の詳細は不明だが、アレクシアに「超能力者の強化型だが、サイコキネシスやテレポートみたいな分かりやすいものではなく、こちらの裏をかくようなワンオフの能力」(意訳)と評されている。実際、相当以上の手練ではある模様。 景生牛丸/B級パニック 多重人格者で色彩能力者で、三千人以上を殺害した特A級危険指定能力者。オックスブラッドを宿す。 ショートカットの中性的な人物だが、一応少女。五千以上の莫大な人格を抱える異常者であり、その多くの人格が後述の能力で他人の肉体を奪うことにしか興味がなく、非常に凶暴。「歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯」という笑い方や、「イ~ツ ショショーターイム パニックムービィー」などの独特の口癖がある。また、多くの肉体持たぬ人格は鋭い牙が並ぶ口のイメージで描かれる。パニックムービー好きらしく、自らを「日が沈み、闇が広がっていくように、景生牛丸はそういうものであればいい」とし、殺戮の饗宴を楽しむ。また、これらの人格は後述の理由から「青」「青空」に関わるものを嫌悪し、「夜」や「闇」を尊ぶ。 ただし、緊急時の人格は、それらと打って変わり大人しく臆病で、笑顔の愛らしいやや幼い性格をしている。また他の人格と記憶の共有をほとんどしておらず、それ故にこの人格に切り替わると状況を理解出来ない。雷峰と出会い何故か彼に懐く。 七色流星群第三陣が降り注いだ際にカラーズと接触、覚醒した。その際、故郷らしき中部地方の山村を壊滅させている。その後通報を元に出動した色彩戦争対策機関が現場で確保、研究サンプルとして「研究の迷宮」に拘束、実験を受けさせられる。その後、「銀」の手の者の手引きで脱出し、その中で雷峰と会合し彼についていくことになる。 能力「B級パニック」は手で「噛みついた」相手に、五千を超えるうちの人格で相手の精神を食い、新たな人格に相応しい形の怪物へと変貌させるもの。多生物を野取る能力そのものはそれほど珍しいものではないが、分かれた人格からも新たな人格感染が可能であり、それによりネズミ算式に数が増えていく。そのため際限なく規格外と評された。非常に強力だが、多くの人格が「昼」に耐えきれないため、日中および青い空のもとでは最悪死滅してしまうという、致命的な弱点が存在する。この能力は変異型色彩能力者に数えられるらしい。 発火能力者(仮称) 色彩戦争開幕直後に出現したものの一人。元々あった発火能力を磨き上げ、カラーズを手に入れて高まった力がどこまで通じるか、それを確かめるために参加した。他者への配慮はなく力の行使が目的。その性格上、問題ありとして白緑に排除される。宿るカラーズはフレイム。 襲撃者のリーダー(仮称) 王紅玉を襲撃した、「銀」の配下である四人の色彩能力者のリーダー格。冷静な人物で王紅玉からも、その観察眼などを評価されていた。有するカラーズは名称不明で物質を操作する能力を考えられる。紅玉の凝縮剣で両断され、死亡する。 チョウさん(仮称) 顔に入れ墨のあるサラリーマン風の色彩能力者。王紅玉を襲撃した四人の一人で、囮役を担っていた。妖精の様なカラーズを宿し、蝶の様なエネルギー隊を構成して物質や分身を生み出す能力を持つ。唯一紅玉の異常性・凶悪性に気付くも、紅玉に飲まれ暴走し殺害される。 ピーコック スーツを着た黒人女性の色彩能力者。王紅玉を襲撃した四人の一人で、最も冷静。感覚へのハッキング能力を持つカラーズを従える。天幻孔雀なる技あるいはカラーズを有する。右腕を失い瀕死となるが、襲撃者では唯一生存し「銀」へ報告に向かう。 サルファー キャップをかぶった青年の姿をする色彩能力者。王紅玉を襲撃した四人の一人であり、転送能力の持ち主。名前の通り、「硫黄」色のカラーズがいると思われるが、詳細不明。転送能力は座標を指定し、何らかの理由から時間を合わせる必要がある模様。ルビーの手で殺害される。 犯罪色彩能力者 雷峰の試験に利用された色彩能力者。第四陣の能力者らしく、力を手に入れ増長し殺人などの犯罪をいくつか犯していたらしい。それを見逃す条件として、半殺しにされた状態で「雷峰の殺害」を指示される。最終的に雷峰の「雷獄火山」で敗北し、瀕死となる。その後とどめを刺す前にビビった雷峰逃亡したことで生死は不明(ただし、白緑の言動を見るに生かして帰すつもりは始めからなかった模様)。 「銀」 色彩戦争対策機関に対抗すると思われる勢力をまとめ上げる、謎起き人物。作中でついぞその姿・セリフが出ることはなかったが、幾人もの協力者が確認されている。
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色彩能力者(サイキッカー)
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「スカイブルー (漫画)」の記事における「色彩能力者(サイキッカー)」の解説
カラーズの宿主となった人間。身体能力、潜在能力、自己治癒能力が飛躍的に上昇する。カラーズと常に感覚を共有しているほか、その力を行使出来るようにもなる。人間離れした存在であるが、脳と心臓を同時に破壊されると死んでしまうなど、絶対無敵の存在ではない。また、彼らが死ぬと同時に宿主としているカラーズも消滅する。手にする能力はここで大きく異なり、能力者に由来するもの、あとから形成されるものなど多種多様。また、ここで「能力に特化する」という特性もある模様。
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