地球連邦政府・連邦軍関係者
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「機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」の記事における「地球連邦政府・連邦軍関係者」の解説
オクスナー・クリフ (Oksner Cliff) 連邦政府首相補佐官。一年戦争時は開戦派だったレビル大将の幕僚の1人で当時は大佐。FSSの前身である連邦軍兵器群調査委員会の初代委員長でもある。政界では次期首相の有力候補とされているが、自身は戦乱の時代を「運良く生き延びただけ」と自嘲し、派閥を持たず傍観している。知恵の輪やルービック・キューブなどのパズルを手慰みにする癖がある。 シドニー出身で、当初は開戦論者であったが、戦後に故郷の惨状(シドニーはコロニー落としの被災地)を見て、人類の底知れぬマイナス面を強く意識する。その後、人類存続の助力になればと政界に転身。「人類の存続」という目的はゴップ議長と共有しているが、そのために目論んでいる手法は「ザビ家の復讐装置」を用いて、全てのスペースコロニーを居住不可能な状態にすることで、現存人類全てを一度地球に戻し、宇宙世紀を一旦終了させる。棄民同様に始まった現在のスペースコロニーを廃棄し、改めて人々の希望と祝福による宇宙開発をやり直すことで、アースノイドとスペースノイド間のわだかまりや争いを無くそうというものである。 スモリアノフ オクスナーの秘書。秘書としてラムズゴックの手配等の表の仕事をこなすだけではなく、ジョニー・ライデン候補の排除等、裏の仕事も行う。リミア・グリンウッドの排除に関してはジオン共和国との外交問題となるため断念している。 ゴップ (Gopp) 地球連邦議会議長。オクスナーの選挙のために根回しを進めているが、同時に「キマイラ隊の生き残り」を監視している。『機動戦士ガンダム』の登場人物であり、一年戦争時は連邦軍の将官だったが、軍政を担当し、前線に出ることはなかった。連邦軍の管理運営者として、必要とされる資金、物資を確保し、必要とされる場所に配備する能力に長けており、これは一年戦争に従軍していたヴァースキも作中で認めるところである。 一年戦争後に退役し連邦議会議員に転身する。一年戦争以後も紛争の続いた10年をティターンズ、エゥーゴのいずれにも与せず生きのびて、結果として連邦議会の最大派閥を形成するに至る老獪さが、本作では高く評価されている。作中での行動に対して彼自身はスペースノイド・アースノイドの区別なく「人類の存続」を望んでおり、アースノイドにとって重要な地球環境を維持・改善するプラントを不要と言い放つが、自身が人類社会の寄生虫であり、自分が得た利益も人類社会あっての物である事も理解している。 イングリッドを表向き「養子」として引き取っており、曰く「娘は持った事が無く、新鮮な毎日」とのことで、あちこち連れまわしている。これは「幼女を養子にして喜んでいる俗物」と周囲の目を欺き、政敵の油断を誘う意味と、表面的なものに騙される人となりであるかを判別するために行っている。また、どこまで本気かは不明だが、イングリッドの将来(嫁ぎ先)に関してはよく話題にしている。 「ミナレット」に関しては破壊することを望んでおり、オクスナーとはその点では対立しているが、「人類の存続」についてより良い案をオクスナーが提供できるのならば、例え意見が異なっていても手を貸す(オクスナーを連邦首相の座につけるよう議会協力を行う)度量も持ち合わせている。 イングリッドやヴァースキらには自身の可能な限り使える権力を使って支援しており、ジャブロー攻略戦後、ヴァースキとイングリッドに衛星軌道上に密かにいたムサイ3隻の出所や情報が出てこない事実と、とある勢力が人材を集め資金を募り軍備を進めている噂と様々な条件から、ムサイはシャアが率いる勢力の可能性があると話し、彼等を宇宙に行かせる手配をした。 コンペイトウ宙域での戦闘後は、宇宙に上がることを決め、ルナツーで機体が損耗していたイングリッドやヴァースキらに、早急な状況な中、自身が使えるだけの力やコネクションを使って新たな機体や持たせられるだけの武装を提供した。またイングリッドとヴァースキの言葉からシャアが「ミナレット」の獲得に動いていると確信している。 ヴァースキ (Vasuki) 階級は大尉。連邦軍特殊部隊「ナイト・イェーガー」の中隊長として登場し、環境改善プラントでユーマと戦い、地上戦での経験の差で打ち倒す。その後、イングリッドの護衛の名目でゴップ議長の元に行き、自身の経歴や自分が戦場にしか興味の無い事を知った、ゴップ議長に引き抜かれて少数精鋭の独立部隊(ゴップの私兵部隊)「ヴァースキ隊」の指揮官となった。ナイト・イェーガー隊所属時はジムIIIをベースに作り上げられたジム・ナイトシーカーのカスタム機(特殊装備「海ヘビ」も装備している)に搭乗。ヴァースキ隊では青いカスタムカラーのギャプランを乗機として受領し、ジャブロー攻略作戦にイングリッドの御守り役を兼ねて従事する。宇宙に上がってからは元々空挺部隊用の機体であったナイトシーカーに、空間戦闘用の最新型量産試作機(ジェガン)のパーツを移植した機体を使っていたが、「コンペイトウ中域」にてシャア・アズナブルの駆るディジェによって機体が大破。ゴップ議長に代替機を頼んだが、届いた機体が「フルアーマーガンダムMk-II」という事実に少なからず困惑しつつも新たな乗機とした。 その正体は元ティターンズ所属のヤザン・ゲーブル大尉(機動戦士Ζガンダム、機動戦士ガンダムΖΖの登場人物)で、「ヴァースキ」という名前は偽名、またはコードネームであるが、遠まわしに認めつつも本人はあくまで別人であると韜晦している。宇宙に上がってから自分達が乗って戦艦のココノエ艦長に対して、自分が戦場を味わった事でそこが天地と知った事と過去の経歴を自虐気味に語る事で、信頼を獲得した。 バレンスタイン (Valenstein)、カワセ (Kawase) ナイトイェーガー隊に所属するパイロット。バレンスタインは長髪の優男で同隊では副隊長を務め、カワセは多少厳つい見た目で頭にバンダナを締めている。共にゴーグル型の眼鏡を着用している。環境改善プラント作戦後、ヴァースキ隊に引き抜かれジャブロー攻略作戦に参加する。ギャプランを乗りこなし腕は確かだが、レッドの乗る高機動型ゲルググ改に出会いがしらに大破させられる。 宇宙に上がってからはナイトシーカーに最新型量産試作機(ジェガン)のパーツを移植した機体で訓練を行っている。 ブロイ・リゲラ (Broglie Ligera) 地球連邦軍第100MS飛行中隊所属。階級は中尉。乗機はアッシマー。一年戦争中期(当時の階級は少尉)ボールM型に搭乗し、地球衛星軌道上での機雷散布任務中にジョニー・ライデン率いるMS隊と接触し、所属していた第24哨戒艦隊は壊滅。その際に通信とはいえジョニー・ライデンと言葉を交わし、ユニコーンの紋章を譲り受ける(現在は彼が所属する中隊の部隊章となっている)。 その正体は連邦軍内部へ潜り込んだ元キマイラ隊の工作員。当時の所属は中核MS部隊ではなく艦隊直衛MS隊。レッド達に語った内容自体は事実だが、実際には連邦軍第24哨戒艦隊を壊滅させたプリムス艦隊側である。ユニコーンの紋章とその逸話を餌に、ジョニー・ライデンに関して探りを入れている者や「ジョニー・ライデン候補」に接触するのがおもな任務となっている。 ミシマ (Mishima) 地球連邦軍第104空挺師団長。階級は准将。ゴップの要請を受け環境改善プラントへ出動、輸送機から指揮を執った。 ディドコット・クレイ (Didcot) ジャブローへ向かう足としてフーバーが手配したアーガマ級強襲巡洋艦「ニカーヤ」の艦長。階級は大尉。 フーバーとは古馴染だが、本来は艦長になる様なタイプではなく、一年戦争で上官がいなくなった結果、最先任だったディドコットにお鉢が回ってきた。一年戦争末期にはネルソン級MS軽空母の艦長を務めており、敵味方両軍の人材の払底を嘆いている。 マサトシ 「ニカーヤ」の操舵手。ディドコットに「マサ」と呼ばれている。本来はクレーンを使いセンチ単位でのズレを修正しながら行うカタパルトへの艦艇の設置を手動の操艦でこなす腕前だが、ディドコットからは任務や戦闘時には真剣みが足りないと評されている。 ココノエ (Kokonoe) ペガサス級強襲揚陸艦「ブランリヴァル」の艦長。階級は大佐。艦長代理時代を含めると一年戦争時から12年間同艦に乗艦している。 自身の艦に来た、イングリッドやヴァースキ隊に対して彼等の機体や経歴などから異常であると感じており、彼等の指揮権が無いことと彼等からもこちらへの指揮権が無いことから、これをゴップからの「お願いを聞いてやってくれ」と言うメッセージと捉え、その後のヴァースキとの対面で、互いに自分達や彼らの立場や現状などやかつての経歴などを理解した事で期待されていると受け取り、ゴップ議長からは「同志」だと表現された事で彼らに協力をする事を決めた。連載時は隻眼だったが、単行本では黒いモノクルに修正された。 フィーリウス・ストリーム (Filies Stream) 『ギレン暗殺計画』の登場人物。ブランリヴァルのMSパイロット。階級は中尉。ガルバルディβに搭乗する。 元はジオン公国軍のギレン親衛隊に所属しペズン計画のテストパイロットを努めており、その後アナハイム・エレクトロニクス、カラバを経て連邦軍所属となっていることが『機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画』で語られている。一年戦争から10年が経過し、実年齢は20代になっているはずだが少年時代の面影は残っており、一見すると女性と見紛う優男振りである。 「コンペイトウ中域」での戦闘では「ブランリヴァル」の防衛をしていたが、シャアら「ネオ・ジオン」の介入を知るとヴァースキ達の元に向かい、機体が大破し動けずにいたヴァースキを迎えに行き、大破した機体と共に回収する。ヴァースキからヴァースキの機体を大破された相手がシャアと聞かされると、あり得ると納得した。 ガイウス・ゼメラ (Gaius Zemela) 『ギレン暗殺計画』の登場人物。ブランリヴァルのMSパイロット。ジムIIIに搭乗する。 一年戦争からのフィーリウスの部下。終戦後に同じ部隊に所属していたバネッサ・バーミリオンと結婚し、バネッサは現在妊娠中であることが会話で明らかになっている。その際、戦闘を楽しみにしていた為、フィーリウスからは父親になるのだから自重してほしいものと言われる。 マティス ブランリヴァルのMSパイロット。フィーリウスの指揮下で一隊を指揮する。 コンスタンティン コンペイトウ所属のパトロール艦隊指揮官。階級は大尉。今の連邦は動いているように見えていれば良く、実際に動いている必要はないと語り、クルーにノーマルスーツ着用を命じても自身は着用していない。 管理宙域内で騒ぎ始めたFSSとヴァースキ隊の戦闘を監視していたが、彼らの行動からお宝の匂いを嗅ぎつけた司令の指示で現場に送り込まれる。現場に行き「サングレ・アズル」を発見し確保をしようとするが、そこにいたFSSが相手であるので同軍が相手と言う状況に戸惑いを露わにし、さらにそこへ機体のテストとデータ収集を兼ねて参戦した、シャアらネオ・ジオンらとヴァースキ隊の巴戦となり、彼らとの圧倒的な戦力・練度の差に何も出来ず、彼らの目標である「サングレ・アズル」を貧乏神と断言し、介入を諦めて負傷兵の回収をしつつ撤退する。 その後、ゴップからの事の次第が分からずじまいのコンペイトウ司令部に対する詫びも込めた観戦武官という建前で、ブランリヴァルの僚艦として随行することとなる。その際に少佐に昇進しており、元の上司であるコンペイトウ司令には嫌味を言われた。ルナツーでゴップとココノエと会った際に、前線に立ちたいゴップから自身を乗せる気は無いかの問いかけには、ゴップにルナツーで待機する様言ったイングリットにココノエ共々感謝していた。
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