ガルバルディβ(フィーリウス・ストリーム機)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 07:53 UTC 版)
「ガルバルディ」の記事における「ガルバルディβ(フィーリウス・ストリーム機)」の解説
漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』に登場、0090年に連邦軍ペガサス級強襲揚陸艦「ブランリヴァル」の直掩の隊長機としてフィーリウス・ストリームが搭乗。青と白を基調に塗装され、左肩にはランス・ガーフィールドから受け継いだ「薔薇」のマークが描かれている(ただし図案は異なり、"Blaue Rosen" と記されている)。AE社に眠っていたガンダム試作4号機(ガーベラ)のパーツを転用しており、パックパックおよびロング・レンジ・ライフル、シールドは同型のものを装備・携行する。
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ガルバルディβ
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宇宙世紀0087年を舞台とする『機動戦士Ζガンダム』に登場。メカニックデザインは永野護。ガルバルディαのデザインを見せてもらい、それを基にゲルググのイメージを残しつつデザインしている。科学考証担当とのミーティングで、たった7年ではMSの世界にさほど大きな進歩は見られないだろうという結論に至り、スポンサーを安心させる意味も含め、監督の富野由悠季の意見も入れてオーソドックスなデザインにまとめられた。永野としては前作のイメージを残してデザインしたつもりだったが、それでも周囲からの反発は強く、「これはMSじゃない」「ジオンのMSがこんなに細いわけがない」などと言われたという。富野の頑張りにより何とかデザイン的な許可はもらえたが、それでもスタッフや制作会社、およびスポンサーなど社外の人間たちからの突き上げにより、ガンダムMk-IIとハイザックというより強く前作のイメージを継承するMSを2体出すという形に落ち着いた。 劇中では単にガルバルディもしくはガルバルと呼ばれる。 一年戦争終結後の厳しい財政事情の中、新型機の開発費を捻出できない地球連邦軍は、消耗した戦力の立て直しを図るため、接収した旧ジオン軍のMSを積極的に活用する。その中にはマイナーチェンジが施されたり、より大掛かりな改修により「後継機」と呼べるような機体が開発されたものもある。本機はそういったMSの代表とも言える存在であり、ベースとなったのはジオン軍がガルバルディ(A型)の外装を全面的に再設計し軽量化した改修型で(B型であるともいわれる)、戦後に連邦軍が改修・量産している。旧ジオン軍の機体であることから、一部のパイロットには拒否反応があったといわれる。 装甲材や推進エンジンの改良によって性能が向上しているが、基本設計は原型機からまったく変わっていないという。試作機は宇宙世紀0083年にロールアウトし、翌年から制式に量産化されている。0085年以降の全天周囲モニター・リニアシートの導入によりパイロットへの負荷が軽減され、運用上の性能は当時の新型機であるマラサイに匹敵するともいわれる。その反面、操縦は難しく、当初は一部のエース・パイロットのみに配備されている。その後はおもにグラナダやルナツーといった連邦軍の各部隊に多数配備され、高機能を発揮。多くのパイロットから使い勝手が良いとの評価を得ている。 コックピット・ハッチは左胸にあり、搭乗時は前方にせり出す。頭頂部には信号弾の射出装置が内装されており、使用時には装甲がスライドする。2種類の信号弾を5発ずつ装填。頭部メイン・カメラには十字が入っており、劇中では左右のみならず上下にも多少動いている。 武装 ビーム・ライフル ゲルググのものと同型だが、ストックの形状と照準器の配置が異なる。またゲルググと異なりEパック式で、グリップにEパックを内装する。照準器は高性能なものに交換されている。リック・ディアスも使用している。 ビーム・サーベル テレビ版と劇場版で装備部位が異なる。テレビ版第7話では抜刀直前に右肩ブロックの装甲カバーが開くが(ガンダムMk-IIのバルカン砲による損傷の可能性もある)、ビーム・サーベルはバックパック上面左側から射出されたものを右手で掴んでおり、当時のプラモデル(1/100スケール)付属説明書でもバックパックに内装されるとしている。劇場版『星を継ぐ者』では同様のシーンが新規に描き起こされたが、その際にカバーが開いた右肩ブロックから右手で抜刀する形に変更された。劇場版公開後に発売されたHGUCのプラモデルでは後者に準じ、両肩のブロックに内装されている。 シールド 約半分のサイズに伸縮可能で、マウント・ラッチを中心に180度回転する。裏側にミサイルを2発内蔵している。 劇中での活躍 テレビ版『Ζ』第3話で初登場。連邦軍のサラミス改級巡洋艦「ボスニア」所属のライラ・ミラ・ライラ率いるMS隊によって4機が運用される。エゥーゴの強襲巡洋艦「アーガマ」およびサラミス改級巡洋艦「モンブラン」を襲撃するが、エデー機がクワトロ・バジーナの搭乗するリック・ディアスに撃破され撤退。第4話でのティターンズの巡洋艦「アレキサンドリア」と「アーガマ」らとの戦闘にも3機で介入。第6話では、ジェリド・メサ率いるハイザック隊との共同作戦により「モンブラン」を撃沈。第7話では、サイド1・30バンチコロニー近傍でカミーユ・ビダンが搭乗するガンダムMk-IIと交戦、1機が頭部を破壊され、ライラ機は撃破される。第8話では、残された1機にライラの仇討ちに燃えるジェリドが搭乗し、月面でガンダムMk-IIを追い詰めるが、クワトロの援護により撤退する。その後、パプテマス・シロッコ指揮下のドゴス・ギアにも配備される[要出典]。 劇場版『機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-』では、「ボスニア」はティターンズ所属となっており、ライラが搭乗する1機のみが登場。エゥーゴのジャブロー降下作戦阻止にも参加し、バリュート装備で出撃、テレビ版同様ガンダムMk-IIに撃破される。 漫画『機動戦士Ζガンダム Define』でも「ボスニア」はティターンズ所属で、ライラ機は機体番号 "07" とされる。ジェリドのハイザックとともに4機が「モンブラン」を襲撃するが、エデー(同作品では「エディ」と表記)機のほかにジャスティン機も撃破されている。直後の「アーガマ」襲撃の際にライラ機はガンダムMk-IIに撃破されるが、機体番号 "18" のアイバー機は生還している。その後は登場しない。 漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』では、宇宙世紀0086年に連邦軍のフェド中尉の搭乗する機体が「海賊」に所属するアスナ・エルマリートのザクII F2型のトリモチによって鹵獲される。アスナを欺くことによってフェドは脱走し本機を取り戻すが、アスナ機に四肢を破壊されて宇宙を漂流する。 『ガンダム Gのレコンギスタ』では、他の旧型MSとともに退色した姿でキャピタル・ガード養成学校のライブラリーに展示されている。
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