ジェンダー・とは? わかりやすく解説

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gender

別表記:ジェンダー

「gender」の意味

「gender」とは、社会的文化的な性別概念を指す言葉である。生物学的な性別sex)とは異なり、genderは男性女性といった性別役割アイデンティティ関連するまた、トランスジェンダージェンダークィアなど、多様な性別表現含まれる

「gender」の発音・読み方

「gender」の発音は、IPA表記では /ˈɛndər/ であり、カタカナ表記では「ジェンダー」となる。日本人発音する際のカタカナ英語では「ジェンダー」と読む。

「gender」の定義を英語で解説

Gender refers to the social and cultural aspects of being male or female, as opposed to the biological aspects of sex. It encompasses gender roles, identities, and expressions, including those of transgender and genderqueer individuals.

「gender」の類語

「gender」の類語には、"sex"(生物学的性別)、"gender identity"(ジェンダーアイデンティティ)、"gender expression"(ジェンダー表現)、"gender roles"(性別役割)などがある。

「gender」に関連する用語・表現

「gender」に関連する用語表現には、"gender equality"(ジェンダー平等)、"gender discrimination"(性別差別)、"gender-neutral"(ジェンダーニュートラル)、"genderfluid"(ジェンダーフルイド)などがある。

「gender」の例文

1. Gender equality is a fundamental human right.(ジェンダー平等基本的な人権である。) 2. The company is committed to promoting gender diversity in the workplace.(その企業職場におけるジェンダーの多様性推進することに取り組んでいる。) 3. Gender stereotypes can be harmful to both men and women.(ジェンダーのステレオタイプは、男性女性双方に有害であることがある。) 4. Some languages have gender-specific pronouns.(一部言語には性別固有の代名詞がある。) 5. The gender pay gap is still a significant issue in many countries.(ジェンダーによる賃金格差は、多くの国で依然として重要な問題である。) 6. Gender-neutral language is becoming more common in recent years.(ジェンダーニュートラルな言語近年一般的になってきている。) 7. The concept of gender is not limited to just male and female.(ジェンダーの概念は、男性女性限定されない。) 8. The school implemented a gender-neutral dress code.(その学校はジェンダーニュートラルな服装規定導入した。) 9. Gender identity is an individual's personal sense of their own gender.(ジェンダーアイデンティティは、個人自分自身のジェンダーをどのように感じるかということである。) 10. Gender roles have evolved over time and continue to change.(性別役割時間とともに進化し変化し続けている。)

ジェンダー

英語:gender

ジェンダーとは、社会的文化的な性別役割概念を指す言葉である。生物学的な性別男性・女性)に基づく性差を「セックス」と呼び、それとは異な概念である。ジェンダーは、社会文化によって形成される性別関連する期待規範慣習価値観などを含む。これらは、個人どのように振る舞い自己認識持ち他者関わるかに影響与える。

ジェンダーは、二元的な男性女性区別だけでなく、多様な性自認性表現認め考え方存在するトランスジェンダージェンダークィアなど、従来性別収まらない人々存在が、ジェンダーの多様性示している。ジェンダーの概念は、性別平等やLGBTQ+の権利向上に寄与しており、社会的な差別偏見解消向けた取り組みが行われている。

ジェンダーに関する研究は、社会学心理学人類学文化研究など幅広い分野行われている。ジェンダー役割ジェンダー・アイデンティティ、ジェンダー・ステレオタイプなど、様々な概念提唱されている。これらの研究は、性別に関する社会的な制度構造個人意識や行動について理解を深めることに貢献している。

ジェンダー教育は、性別に関する偏見差別をなくし、多様な性のあり方理解し尊重することを目的としている。教育現場では、ジェンダーに関する知識意識高めることで、性別平等な社会実現に向けた取り組みが行われている。また、職場家庭など様々な場面でのジェンダーに関する課題問題対処するための支援啓発活動行われている。

ジェンダーの概念は、個人のアイデンティティ社会的な役割関わる重要な要素であり、多様性尊重し理解することが求められる。ジェンダーに関する知識意識高めることで、より公平で包括的な社会目指すことができる。

ジェンダー

英語:gender

「ジェンダー」とは、身体的特徴としての性別sex)とは異なる、社会的文化的な役割としての「性」を意味する語である。社会における立場あるいは役割としての男と女あり方意味する語。

もともとは文法用語であるが、世間的には「男らしさ」や「女はこうあるべき」といった通念を指す語として扱われることが多い。

ジェンダーの語源

ジェンダーという言葉は英語の「gender」をカタカナ表記した外来語である。

西欧言語は、名詞に「性」の要素付随する文法構造を持つ場合が多い。たとえばドイツ語には男性名詞女性名詞中性名詞3区分がある。この「文法上の性」が gender である。

ジェンダーの主な使い所

日本語の中では、「ジェンダー」という言葉は「社会的な男女格差(を是正するための取り組み)」や、いわゆるLGBT性的マイノリティに関する話題言及される場合が多い。

LGBTの「T」は Transgenderトランスジェンダー)の頭文字である。トランスジェンダーは、「精神的な自己の性認識(=性自認)」と「身体的な性別」との間に齟齬違和感抱えている人のことである。

ジェンダーの用例

ジェンダーの関連表現

ジェンダーバイアス

相手性別に基づきある種先入観抱いてしまうことを「ジェンダーバイアス」という。

ジェンダーフリー

男女の性にもとづく社会的な区別役割分担囚われることなく男女平等に(あくまでも個々人として)社会的に位置づけられることを「ジェンダーフリー」という。

ジェンダーレス

性差男女区別)を取り払うことを「ジェンダーレス」という場合がある。たとえばファッション分野では「男性らしい服装」に拘らず女性らしい装い」も積極的に取り入れるような男性を「ジェンダーレス男子」と呼んだりする。

ジェンダー【gender】


ジェンダー(gender)

ジェンダーとは、社会的文化的に形成され性別です。「女とは・男とはこういうものだ」という通念基盤にした男女区別で、生物学的な性別であるセックスとは区別して用いられます。

「女は家事育児、やさしい、こまやか」「男性仕事、強い、責任感がある」などの見方は、「自然な特性」に基づいていると思われがちです。こうした通念性別役割分担とらわれた見方ジェンダーバイアスと言います

ジェンダー

Gender

【概要】 生物学的な"性"とは異なり役割としての"性"。生物学的な性をセックス(sex)とするのに対し社会・文化心理的な性、つまり「性的役割」のことをジェンダー(gender)と呼ぶ。

《参照》 セクシュアリティトランスジェンダー


ジェンダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 20:03 UTC 版)

自然人類学
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ジェンダー

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 02:23 UTC 版)

語源

英語 gender音写

発音(?)

ジェ↘ンダー

名詞

ジェンダー

  1. (文法)
  2. 心理的性別社会的文化的に形成される男女はこうあるべきという通念

派生語

参照

翻訳


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