矛盾とは? わかりやすく解説

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矛盾

矛盾(むじゅん)とは、二つ上の事柄一致しない状態、または、一つ事柄自身内部一貫性を欠く状態を指す言葉である。矛盾は、論理学哲学数学などの分野頻繁に用いられる論理学では、矛盾する命題同時に真であることができないとされる。これは「矛盾律」または「無矛盾律」と呼ばれ論理的な推論を行う上で基本的な原則となる。 また、日常生活においても、人々行動意見感情などが一貫性欠いているときに「矛盾している」と表現されることがある例えば、言動一致しない場合や、自身主張以前主張食い違っている場合などがこれに該当するこのように、矛盾は様々な文脈用いられその意味文脈によって微妙に異なる。

矛盾

読み方:むじゅん

「矛盾」とは、つじつま合わないことを意味する表現

「矛盾」とは・「矛盾」の意味

「矛盾」とは「むじゅん」と読む。これは中国故事から生まれた言葉で、事の前後齟齬していたり、筋が通らないことを指す。「矛盾」の矛と盾は武器と防具を表す。矛(ほこ)は長い柄の先端両刃の剣取り付けたやり状の兵器、盾(たて)は主に攻撃からの防御目的作られ板状兵器のことだ。「矛盾」という言葉近代では論理学用語として使用されるようになっているまた、小学生が習う故事成語1つで、中学校受験頻出する故事成語としても知られている。

「矛盾」の語源・由来

「矛盾」は中国戦国時代紀元前5世紀ごろから紀元前221年開始年度は諸説あり)に活躍した法家韓非紀元前280年ごろから紀元前233年)」の著書韓非子」に由来する。それには次のように記されている。

人に盾と矛とを鬻ぐ(ひさぐ)者有り。これを誉めて曰く『わが盾の堅きこと、よくとほすものき(なき)なり』と。また、その矛を誉めて曰く『わが矛の利りなること、物においてとほさざる無きなり』と。ある人曰く『子の矛をもって、子の盾をとほさばいかん』と。その人こたふることあたはざるなり。」

意味は以下の通りだ。「の国の人で、盾と矛を売る者がいた。その人は盾を褒めて言った。『私の盾は堅く、これを貫けものがないまた、矛を褒めて言った。『私の矛は鋭く、これで貫けないものはない』と。ある人が言った。『あなたの矛であなたの盾を突けばどうなるのか』と。その人は(質問に)答えることができなかった。」

「矛盾」はこの話を語源にしている。「貫けものがない盾」と「貫けないものがない矛」は互いに相反しており、どちらか真実であればもう一方虚実となる。そのため、二律背反する事柄指して「矛盾」が使われるようになった。なお、「韓非」はこの故事用いて儒家思想の徳知主義批判し自説法家思想正当性示したとされる

「矛盾」の熟語・言い回し

何の矛盾もないとは


何の矛盾もない」とは、物事に「矛盾」する点がない様子を示す表現、あるいは長渕剛楽曲のタイトル。「何の矛盾もない」は1987年リリースされ楽曲。妻である志穂美悦子結婚する時に作った楽曲であり「私はあなたが必要で、その思い何の矛盾もない」との意味込められたとされている。楽曲収録されているアルバムは「LICENSE」。なお「LICENSE」はオリコンチャート最高位1位を獲得第29回日本レコード大賞においてアルバム大賞受賞している。

矛盾なしとは


「矛盾なし」とは、物事関係性何ら「矛盾」が存在しない場合に使う表現である。ただし、Yahoo!知恵袋などインターネット上では「矛盾なし」が「親族関係矛盾なし」の意味用いられる場合がある。なお「親族関係矛盾なし」とは、DNA検査などの結果血縁関係(の存在)に矛盾はない」ことを示す。例えば、子A氏と親B氏の遺伝型について「親族関係矛盾なし」であった場合、子A氏と親B氏は血縁関係を持つ親子であるという意味になる。

矛盾矛とは


「矛盾矛」とは、フジテレビ系列放送されていたテレビ番組ほこ×たてほこたて)」における矛側のことを指して使われ言葉番組内容は「矛盾」の「矛」と「盾」に見立てた対戦者を競わせ勝敗決するというものだ。番組取り上げられ対戦には「絶対に穴の開かない金属 VS どんな金属にも穴を開けられるドリル」「どんなものでも切断する解体作業用カッター VS 絶対に切れないもの(チェーンワイヤーロープ)」「絶対に狙い定めることができないラジコンボート VS 絶対にどんな標的でも狙えスナイパー」などがある。

論理矛盾とは


論理矛盾」とは、論理のなかに矛盾が見られることを意味する表現考え方表現における思考筋道がおかしいときなどに使われる

「矛盾」の使い方・例文

自分の考え異なることに賛意を示すという矛盾した行動社会において珍しくない
・紙という媒体拒否しながら本であると名乗ることは、それ自体ある種の矛盾を抱えているといえるだろう。
多く場合仮定には矛盾が内包されている。
・まったく異な作風互いに矛盾したことが書かれているようにも思えるが、これらは同一作者による著書である。
・これらの矛盾が融和した先に新し表現があるのだ。
歴史大きな矛盾を説明するには言葉が足りない
福祉資本主義の矛盾を解決させる効果期待できる
気づかないだけで私の論理中には矛盾があるのかもしれない
・彼自身はその矛盾にまったく気が付いていないのである
・私の行動発言矛盾していると捉えられても仕方なかった。

む‐じゅん【矛盾/矛×楯】

読み方:むじゅん

[名](スル)

ほことたて。

《昔、中国の国で、矛(ほこ)と盾(たて)とを売っていた者が、「この矛はどんなかたい盾をも突き通すことができ、この盾はどんな矛でも突き通すことができない」と誇ったが、「それではお前の矛でお前の盾を突けばどうなるか」と尋ねられ答えることができなかったという「韓非子」難一の故事から》二つ物事くいちがっていて、つじつま合わないこと。自家撞着(じかどうちゃく)。「発言の—を突かれる」「二人の話が—する」

論理学用語。

伝統的論理学で、二つ概念または命題一定の事象同一観点から同時に一方肯定し他方否定する場合両者の関係

命題論理学で、複合命題からなる論理式各要素命題いかなる真理値与えても必ず偽となる式。

ヘーゲル弁証法で、概念の発展必要不可欠契機


矛盾

収載図書フーコー短編小説傑作選 10
出版社フーコー
刊行年月2002.11


矛盾

作者金堀常美

収載図書真夜中ココア
出版社新風舎
刊行年月2005.2
シリーズ名新風舎文庫


矛盾

読み方:ほことん

  1. 物の間違ひたるを云ふ。衆議院議員某が、むじゆんを読むべきを、ほことん読み誤りたる笑柄より出づ
  2. 矛盾(むじゆん)を誤つ読みたる詞。但し「ほことんの意味は矛盾に同じ。或はとんちんかんなどの意にも用ふ
  3. 辻褄の合はぬことをいふ。むじゆん(矛盾)を誤つて読むだものである。〔犯罪語〕
  4. とんちんかん、即ち後さきの相異すること、ムジユンと読むべきところを百姓読したもの

分類 東京犯罪

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矛盾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/08 03:59 UTC 版)

矛盾(むじゅん、: contradiction)とは、「二つの物事が食い違っていて、辻褄が合わないこと」を意味する日本語であり、中国古典『韓非子』の「矛と盾」の故事に由来する故事成語[1]。また、西洋の論理学用語の訳語として以下の意味も持つ。


注釈

  1. ^ 1900年代の中国の翻訳家・厳復は「相滅」と訳している[5]
  2. ^ ニュートンが近代科学の力学を造りあげることができたのは、「力と運動の矛盾(力によって運動が生じ、運動によって力が克服される過程)」を乗り越えるために、微分と積分法を自ら作りだすことに成功したからである[11]
  3. ^ 実際、共産主義政権のもとで誕生したソビエト連邦(現:ロシア)は政府や経済の活動が停滞し、政府の厳しい管理体制下で生じた経済の失敗で崩壊した[20]
  4. ^ たとえば、天動説に対してコペルニクス地動説を提唱したとき、新しいデータは何も関与していなかった。一般の常識としてはコペルニクスは子供じみた天動説を批判し、観測に基づく実証的な地動説を提唱したのだということになっている。しかしコペルニクスが新しい観測事実を持っていたわけではないし、当時の天動説は観測データに基づいた十分に実証的な理論だった。コペルニクスは当時の天動説に深刻な矛盾を見たのである。例えばコペルニクスは「天動説は地球が動くと破壊されることを心配したが、なぜ同じことを地球よりはるかに大きく速く「回転する天」に心配しないのか」と指摘した。また、天動説の計算は確かに「惑星が地球から見える方向」はそれなりの予想精度を持って示すことができる。しかし、それを「惑星の明るさの変化」にも当てはめようとすると矛盾が生じる。コペルニクスは天動説では惑星の見える方向と、その惑星の明るさの変化(彼はそれを惑星の地球からの距離の変化と見た)は両立できないことを、深刻な矛盾と見た[24]
  5. ^ 板倉は自身の「理論の交代における矛盾の役割」の研究結果から、「理論選択の基準はその単純性にある」とする「マッハ主義」(エルンスト・マッハに始まる実証主義的認識論の立場をいう。物質や精神を実体とする考えに強く反対し、科学の目的は観察された事実を記述することのみにあるとし、仮想的原子などを考えることは全く非科学的であると主張した。)を批判した[28]。また、基本理論の交代が理論外の新事実の発見や他の理論の影響で引き起こされるという「機械論」も科学史の現実に合わないとした[29]。さらに、理論は事実に合わせて変化するという「実証主義」を、「天動説は事実に合わせるという点では十分実証的だった。コペルニクス説がこの点で優れていたわけではない」として否定した[29]。また、プトレマイオスとコペルニクスは座標変換に過ぎず、「どっちもどっち」というような「相対主義」は旧理論の内部矛盾に着目することによって乗り越えることができると主張した[30]

出典

  1. ^ a b goo辞書.
  2. ^ a b c d Wikibooks 2022.
  3. ^ 金谷治訳注『韓非子』, 「難一」, pp. 254–256
  4. ^ a b 朱京偉 2002, pp. 107–110.
  5. ^ 加地伸行 1983, p. 346.
  6. ^ 朱京偉 2005, p. 79.
  7. ^ 村主朋英 2012, p. 68.
  8. ^ 研究社「新英和中辞典」contradict[1]
  9. ^ P+D MAGAZINE 2018.
  10. ^ 三浦つとむ 1968, p. 274.
  11. ^ 板倉聖宣 1957, p. 156.
  12. ^ a b 三浦つとむ 1968, pp. 274–275.
  13. ^ 板倉聖宣 2004, p. 78.
  14. ^ a b 板倉聖宣 2004, p. 80.
  15. ^ 毛沢東 1957.
  16. ^ 三浦つとむ 1968, pp. 282–283.
  17. ^ 板倉聖宣 2004, p. 81.
  18. ^ a b 板倉聖宣 2004, p. 83.
  19. ^ 三浦つとむ 1968, p. 283.
  20. ^ 世界雑学ノート 2018.
  21. ^ 板倉聖宣 1955.
  22. ^ 唐木田 1995, p. 24.
  23. ^ 唐木田 1995, p. 15.
  24. ^ a b 唐木田 1995, pp. 24–29.
  25. ^ 武谷三男 1936, pp. 41–44.
  26. ^ トマス・クーン 1971, p. 102.
  27. ^ 唐木田 1995, pp. 10–11.
  28. ^ 唐木田 1995, p. 36.
  29. ^ a b 唐木田 1995, p. 37.
  30. ^ 唐木田 1995, p. 38.



矛盾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 07:21 UTC 版)

豊川市男児連れ去り殺人事件」の記事における「矛盾」の解説

犯行の動機は「男児泣き声に、睡眠妨げられたことへの怒り」とされている。しかし、男児は「一度泣き出したら、両親以外の人間あやして泣きやまなかった」とされ、自白調書の「開いた窓から元運転手男性抱き上げても、男児は泣かなかった」という内容反している。 自白調書では「海岸堤防から男児を海に投げ入れた」と記されいたものの、犯行時は干潮であった仮にも投げ入れたとすれば岩場激突して怪我免れなかった。しかし、男児遺体にはそういった損傷一切ない。

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矛盾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/26 13:38 UTC 版)

新四軍」の記事における「矛盾」の解説

抗日統一戦線部隊であるが、実質的運営中国共産党によって行われた。この点は八路軍同じだが、華南地区圧倒的な国民党政府影響下での共産党軍隊行動多くの矛盾をはらんだ国民党員である葉挺軍長共産党員である項英の副軍長就任もその延長である。新四軍この段階では共産党の軍ではなく抗日統一戦線の中で、紅軍母体しながら国民党指揮下に入る軍隊として発足していた。

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矛盾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 17:13 UTC 版)

実用最小限の製品」の記事における「矛盾」の解説

アンドレア・コンティジャーニ博士博士論文研究では、MVP早期リリース競合他社による模倣リスク負い模倣対す障壁確立してない場合企業を傷つける可能性が高いことを示唆している。彼はまた、MVPに関する否定的なフィードバック企業評判悪影響を及ぼす可能性があるとも述べた

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矛盾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/05 13:30 UTC 版)

砥部騒動」の記事における「矛盾」の解説

たとえ実際に不正横領があったとしても、それを現代風に解釈してならないというのも当時は、蓄えられた富は、飢饉のときなどに放出されて、人々還元されるのが普通だったからである。当時生産状況は不安定であり、砥部郷においても、しばしば致命的な飢饉起こったことは事実である。それによって農民達がより従属度を高める事はあったにしても、それは一種保険だったのであるから、それがよほど過酷で、生活を脅かすようなものにならない限りは、それで一揆起こすなどと言うことはありえなかったはずなのであるまた、同時代文書では、「砥部騒動松山藩大洲藩農民達の間の争いとされており、役人達の不正については記述されていないこと。」「文書に、役人達の鑑札付随する納入銀の横領一揆の原因として出てくるのは明治入ってからの事であること。」となっている。 ただ、一揆の後1758年宝暦8年)には庄屋善兵衛組頭左治衛門を祭る社が建てられ藩主進んで和合神社の社号与えている。 それでは何故役人達の不正が一揆の原因とされるようになったであろうか。以下のように考えられている。すなわち、和合神社の創建は、当時一般的になりつつあった儒教的理念による仁政、撫民こそが政治中核であるとの宣言であり、彼らの行為身をもって松山衆の立ち入り禁止して入会山救ったのであるとされたのである。しかし彼らを顕彰することは、松山藩農民立ち入り許していた藩そのものへの批判とも成りかねない。そこで、藩との間に立つ悪役が必要とされたのである。そして、その後抑圧され人々や、明治になって自由民権運動戦った人たちにより、役人達はより悪く義民達はより立派にされてゆき、その結果役人横領とそれへの農民抗議と言う一揆理由流布して行ったと言うのである

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矛盾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/20 13:44 UTC 版)

ホワイトカラー」の記事における「矛盾」の解説

技術系職種中でも研究開発職は頭を使う仕事であり、学位博士修士をもっている人が多い。そして、これらの職種の人は作業着の上白衣実験行っていることもあれば、ブルーカラー同じく作業着のままで実験行っていることもある。後者だけを見れば外見上はブルーカラーである。しかし、頭を使う仕事であるからホワイトカラーともみなせる。 また、公安職警察官消防吏員など)は上級職になると、現場から離れて制服ではなく背広服着用することが多くなるが、これはブルーカラーなのかホワイトカラーなのか定義できない。またそもそも警察官の場合、体を動かすと同時に非常に頭を使う仕事在職中昇任試験や、職務上で必要な法律勉強も多い)であり、ブルーカラーなのかホワイトカラーなのか定義しにくい。 医師看護師ホワイトカラー呼ばれることが多いが、実際は他の医療関係職業と同様、作業着白衣)を着て自分肉体使って作業をしている。ブルーカラーの定義に十分あてはまる部分がある。 また、営業マン背広服着ているが、人によっては「あれはホワイトカラーではない」という人もいる。もっとも同時にブルーカラーでもない

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矛・盾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 06:00 UTC 版)

ついなちゃん」の記事における「矛・盾」の解説

鬼を退治する為の三叉の矛と盾。矛には実際に方相氏が矛に付け飾りついている。盾は小ぶり木製の手盾。「ONI IS OUT!」と書かれている

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矛盾

出典:『Wiktionary』 (2021/06/26 01:28 UTC 版)

別表記

名詞

むじゅん こっけい読み:ほことん

  1. つじつま合わないこと。複数命題が、同時にとなることがないこと。

発音(?)

む↗じゅん

由来

韓非子の以下の故事よる。

白文
人有鬻盾与矛者 誉之曰 吾盾之堅 之能陥也 又誉其矛曰 吾矛之利 于物無不陥也 或曰 以子之矛陥子之盾 何如 其人弗能応也
訓読
人に盾と矛とをひさぐ者有り。之(これ)を誉めて曰く吾が盾の堅きこと、之を能く陥(とお)すものなきなり」と。又、其(そ)の矛を誉めて曰く吾が矛の利きこと、物に于(お)いて陥さざるなきなり」と。或るひと曰く「子の矛を以て、子の盾を陥さば何如(いかん)」と。其の人応(こた)ふること能はざるなり。
現代語訳
盾と矛を売っていた商人が盾を誉めて言った。「わたしの盾の堅いことには、これを貫けるものはない」。またその矛を誉めて言った。「わたしの矛のするどさといったら、陥せないものはない」と。ある人が言った。「あなたの矛であなたの盾を突いたらどうなるのか」と言われて、その人返答できなかった。

関連語

翻訳

動詞

活用

サ行変格活用
矛盾-する

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