矛盾
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脚注
参考文献
- “中学校国語 漢文/矛盾”. Wikibooks (2022年2月28日). 2022年5月23日閲覧。[出典無効]
- “goo辞書/矛盾”. goo. 2022年5月23日閲覧。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
- 韓非 著、金谷治 訳『韓非子(第三冊)』岩波文庫、1994年。ISBN 4003321030。
- 毛沢東『実践論・矛盾論』岩波書店〈岩波文庫〉、1957年5月6日。ISBN 4003323114。
- 板倉聖宣「物理学と矛盾論」『科学の形成と論理』、季節社、1973年、63-100頁。全国書誌番号:77018901(初出:東大自然弁証法研究会『科学と方法』、1955年)
- 板倉聖宣「古典力学と電磁気学の成立過程とその比較研究」『科学の形成と論理』、季節社、1973年。(博士論文:『科学史研究』第44-51号、1957-59年連載)
- トマス・クーン 著、中山茂 訳『科学革命の構造』みすず書房、1971年。
- 三浦つとむ『弁証法とはどういう科学か』講談社、1968年。
- 武谷三男(著)、星野芳郎(編)「自然の弁証法(量子力学について)」『弁証法の諸問題 武谷三男著作集1』、勁草書房、1968年、36-248頁。全国書誌番号:52004551
- 唐木田健一『理論の創造と創造の理論』朝倉書店、1995年。ISBN 4-254-10136-8。
- “【弁証法】アウフヘーベンしようぜ!今さら聞けない弁証法の基礎”. P+D MAGAZINE (2018年5月25日). 2022年5月23日閲覧。
- 板倉聖宣『哲学的とはどういうことか』つばさ書房、2004年。
- 林少陽「「矛盾」という概念 : 近代中国と近代日本の文脈において」『Language, Information, Text = 言語・情報・テクスト : 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻紀要』第14巻、2007年、70頁、doi:10.15083/00039296。
- 朱京偉「明治期における近代哲学用語の成立 : 哲学辞典類による検証」『日本語科学』第12巻、国立国語研究所、2002年、107-110頁、doi:10.15084/00002093。
- 加地伸行『加地伸行著作集1 中国論理学史研究 経学の基礎的探求』研文出版、2012年(原著1983年)、346頁。ISBN 978-4876364022。
- 朱京偉「明治初期以降の哲学と論理学の新出語」『日本語科学』第18巻、国立国語研究所、2005年、79頁、doi:10.15084/00002146。
- 村主朋英「情報と矛盾 : 世界の構成」『愛知淑徳大学論集. 人間情報学部篇』第2巻、2012年、68頁。
- “ソ連崩壊 原因と崩壊後までをわかりやすくまとめて解説”. 世界雑学ノート (2018年12月18日). 2022年5月23日閲覧。
関連項目
注釈
- ^ 1900年代の中国の翻訳家・厳復は「相滅」と訳している[5]。
- ^ ニュートンが近代科学の力学を造りあげることができたのは、「力と運動の矛盾(力によって運動が生じ、運動によって力が克服される過程)」を乗り越えるために、微分と積分法を自ら作りだすことに成功したからである[11]。
- ^ 実際、共産主義政権のもとで誕生したソビエト連邦(現:ロシア)は政府や経済の活動が停滞し、政府の厳しい管理体制下で生じた経済の失敗で崩壊した[20]。
- ^ たとえば、天動説に対してコペルニクスが地動説を提唱したとき、新しいデータは何も関与していなかった。一般の常識としてはコペルニクスは子供じみた天動説を批判し、観測に基づく実証的な地動説を提唱したのだということになっている。しかしコペルニクスが新しい観測事実を持っていたわけではないし、当時の天動説は観測データに基づいた十分に実証的な理論だった。コペルニクスは当時の天動説に深刻な矛盾を見たのである。例えばコペルニクスは「天動説は地球が動くと破壊されることを心配したが、なぜ同じことを地球よりはるかに大きく速く「回転する天」に心配しないのか」と指摘した。また、天動説の計算は確かに「惑星が地球から見える方向」はそれなりの予想精度を持って示すことができる。しかし、それを「惑星の明るさの変化」にも当てはめようとすると矛盾が生じる。コペルニクスは天動説では惑星の見える方向と、その惑星の明るさの変化(彼はそれを惑星の地球からの距離の変化と見た)は両立できないことを、深刻な矛盾と見た[24]。
- ^ 板倉は自身の「理論の交代における矛盾の役割」の研究結果から、「理論選択の基準はその単純性にある」とする「マッハ主義」(エルンスト・マッハに始まる実証主義的認識論の立場をいう。物質や精神を実体とする考えに強く反対し、科学の目的は観察された事実を記述することのみにあるとし、仮想的原子などを考えることは全く非科学的であると主張した。)を批判した[28]。また、基本理論の交代が理論外の新事実の発見や他の理論の影響で引き起こされるという「機械論」も科学史の現実に合わないとした[29]。さらに、理論は事実に合わせて変化するという「実証主義」を、「天動説は事実に合わせるという点では十分実証的だった。コペルニクス説がこの点で優れていたわけではない」として否定した[29]。また、プトレマイオスとコペルニクスは座標変換に過ぎず、「どっちもどっち」というような「相対主義」は旧理論の内部矛盾に着目することによって乗り越えることができると主張した[30]。
出典
- ^ a b goo辞書.
- ^ a b c d Wikibooks 2022.
- ^ 金谷治訳注『韓非子』, 「難一」, pp. 254–256
- ^ a b 朱京偉 2002, pp. 107–110.
- ^ 加地伸行 1983, p. 346.
- ^ 朱京偉 2005, p. 79.
- ^ 村主朋英 2012, p. 68.
- ^ 研究社「新英和中辞典」contradict[1]
- ^ P+D MAGAZINE 2018.
- ^ 三浦つとむ 1968, p. 274.
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- ^ a b 三浦つとむ 1968, pp. 274–275.
- ^ 板倉聖宣 2004, p. 78.
- ^ a b 板倉聖宣 2004, p. 80.
- ^ 毛沢東 1957.
- ^ 三浦つとむ 1968, pp. 282–283.
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- ^ a b 板倉聖宣 2004, p. 83.
- ^ 三浦つとむ 1968, p. 283.
- ^ 世界雑学ノート 2018.
- ^ 板倉聖宣 1955.
- ^ 唐木田 1995, p. 24.
- ^ 唐木田 1995, p. 15.
- ^ a b 唐木田 1995, pp. 24–29.
- ^ 武谷三男 1936, pp. 41–44.
- ^ トマス・クーン 1971, p. 102.
- ^ 唐木田 1995, pp. 10–11.
- ^ 唐木田 1995, p. 36.
- ^ a b 唐木田 1995, p. 37.
- ^ 唐木田 1995, p. 38.
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