本編の闇狩人及び関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 23:04 UTC 版)
間 武士(はざま たけし) 演 - 高杉真宙 12月31日生まれの山羊座、血液型はO型、身長165㎝、体重55㎏、趣味はマンガと水辺のガールウォッチング(ムッツリスケベ説あり)、好みのタイプは「(外観で)ぽっちゃりタイプの安産型」。 表の顔は南町学園高校の2年6組に在籍し、ユキエの母親が大家を務める美崎下宿館に下宿している一人暮らしの冴えない高校生(舞台版は予備校生)。漫画家志望で「あいだ たけし」のペンネームを持ち、後述する胸の大きなアイドルのファン。だが、真の姿は凄腕の闇狩人。ステンレス製の定規と丸ペンを武器とする(定規は常に背中に隠し持っている)。普段は眼鏡をかけているが、「仕事」に入るときはその眼鏡を外す。連載最終話で一度闇狩人を引退し、二浪の末に描き上げた作品で受賞しユキエと同じ大学への進学も果たすが、行きがかりの義理から闇狩人に復帰した。 ステンレス製の定規については、当初は先端のエッジを利用して突き刺すための武器だったが、将棋一派編の途中で定規の角を破損した際に日本刀のような形に研ぎ直され、側面のエッジを利用して斬ることもできるようになった。定規のサイズは50cm。刃渡りは約25cmほどで片手・両手どちらの持ち方にも対応可能。日本刀の剣術を応用して扱っているらしい。丸ペンでは相手のつぼを突き神経を一時的ないし半永久的に麻痺させたり、投げつけて額への一撃で絶命させるなどの技術を持つ。この時使用していた武器(定規)は闇狩人を引退するにあたり最終回で公園の池に捨てている描写があるが、『家族の肖像』で復帰した際に新たに買い直している。 仕事の際には非情に徹し、相手が女子、少年、命乞いをする相手でも殺しているが、自身のトラブルの巻き添えになった子供の遺品を懐に入れ、頼み料として仇を討ったり、元から死ぬつもりで自分の正体を見た頼み人を見逃したりと、情に流されることもある。闇の仕事での収入はあるが、前述の通り金額の多寡には拘らないタイプで、闇以外の収入はないかあっても乏しいため貧乏している。同業者との付き合いもあり、古馴染みから仕事を託されることも多い。後述の「将棋一派」や「皇コンツェルン」の仕事は裏でも評判になっており、知る人ぞ知る闇狩人である。 苗字の由来はブラック・ジャック(手塚治虫・著)の本名である「間黒男」であることをJC版3巻で明らかにしている。 『新 闇狩人』においてはイメージ画として彼を思わせる人物が我竜京介に似た風貌の人物とともに第1話における解説の1コマに登場し、『新/⊿』でも新たな主人公と表裏でパートナーを組むメインキャラクターの一人として登場する。『新/⊿』について詳しくは該当する後節にて述べる。 我竜 京介(がりゅう きょうすけ) 演 - 横浜流星 4月1日生まれ(6月6日6時という説もあり)の牡羊座、血液型はB型、身長176㎝、体重65㎏、好きな言葉は「天上天下唯我独尊」、好みのタイプは「自分にホレてる女(そのため彼女の数は不特定多数)」。間の5歳年上。 けん玉(紐の部分がワイヤーになっていて、剣先も鋭く尖らせてある)を武器にする闇狩人。表稼業はトレジャーハンターと自称するが、謎の多い唯我独尊の男。襟足の部分を伸ばした長髪がトレードマークで、作者曰く金も力もある色男。 本シリーズではACT.5「DUEL-激突-」から登場。トレジャーハンターとしての活躍は、ACT.19「デス・トラップ」と、彼が主役を務める『我竜京介PUBLIC FILE(フロム出版)』で語られている。 金銭に関しては執着が強く、依頼の再交渉で返金せずに済んで安堵したり、殺した相手の財布を漁ったりするなどセコい面もある。また時に品の無い下ネタを語るなど、多少品性に問題のある描写もある。しかし、それを補って余りある美貌と実力、さらにはそれに裏打ちされた自信を持ち、上記の唯我独尊的態度はそれゆえのものである。表・裏問わず「仕事に必要な出費」まではケチらない。愛車であるフィアット500は下手な高級車より金を注ぎ込んでカスタマイズしており、普段の寝床として借りているホテルルームの掃除をしている中年女性にキャッシュカードを一枚報酬として渡したこともある。 『闇狩人異伝 Dの軌跡』にも第3話にて登場。闇狩人として大悟を導き、闇の世界から足を洗わせた。 坂口曰く、彼は「目立ちたがり屋で、出るなと言われても出るタイプ」で、JC版6巻あとがきでは彼は『闇狩人』という単語のつかない別作品の主人公でもあることと、彼のことを和製インディアナ・ジョーンズ及び『男はつらいよ』の車寅次郎であることを記している。 『新 闇狩人』では間同様イメージ画として第1話の解説の1コマに登場した他に、単行本第1巻および第3巻の巻末描き下ろしページにも登場した(第1巻では間・陣内・将・皇と共に舞台版に登場する出演者の代わりの姿として、第3巻については後節にて述べる)が本編に登場せず『⊿』にて登場する。『⊿』については該当する項目にて述べる。 陣内 力(じんない ちから) 演 - 荒井敦史 5月12日生まれの牡牛座、血液型はA型、身長182㎝、体重78㎏、好きな言葉は「一期一会」、好みのタイプは他人の痛みがわかる人。 初登場はACT.11の「京に哭く鬼I~発端~」からだが、実は名前だけならば連載初期のACT.5より登場している。 鬼神流空手の達人で徒手(素手)での格闘をメインとしている。闇狩人になって以降はその空手をメインに水に濡らした手拭いを用い、相手の顔を叩いて目を眩ましたり、相手の顔や手に巻きつけて動きを封じ手元に手繰り寄せるなど、補助的な武器として使用する。 旧刑部(おさかべ)村出身の青年で、後述する京都の鬼姫事件に関わり、そこで間らと出会う。以前は両親と妹のケイコ(小学3年)との4人暮らしだったが、3年前のある夏の日に腰痛に効く薬と言われて飲んだ「人を鬼にする薬」で鬼に変貌した父親に家族や村人を虐殺され、コントロールの利かなくなった父親の凶行を止めるべく空手技を使って殺した。額に出来た縦状の傷はこの一件でに鬼になった父親によって負ったもの。事件そのものは精神錯乱ということで処理され、(もともと過疎化が進んでいた村だったこともあり)この事件がきっかけとなって刑部村は廃村に追い込まれたが、それでも納得がいかず単独で真相を究明していた。 そして応仁寺で京介と共に薬を飲まされて鬼に変貌した科学者を相手に戦うも、(その科学者も)父親と同じクスリの犠牲者ということを思い自らの手で「鬼」の件に決着を着ける。 しばらくした後に上京しホームレスとして生活し、探偵まがいのことなどをして日銭を稼いでいたようだが、漫画家志望の青年とその父親が殺された事件で頼み料を受け取り闇狩人となる。 最終章では皇コンツェルンとの戦いに挑むが、傭兵の1人と相討ちとなり命を落とし、皇により自爆破壊されたビルの瓦礫の中に消えていく姿が見えた。死の間際に本来なら京都で亡くしていた命だったことを振り返り、「今日まで生き延びて少しは人の役に立てたかな」と回顧し最後の力を振り絞りながら息絶えた。 村人やホームレス仲間からは「リキちゃん」と呼ばれており、闇の仕事をする人間としては善良すぎる面がある。坂口曰く「一番素直だが、出てくると話が暗い」とのこと(JC版3巻90ページより、同時に闇狩人のキャラクターの中では一番少年漫画の主人公っぽい人間でもあると記されている)。 前述の通り本篇最終章で絶命したため『新・闇狩人』以降のシリーズでは登場していないが、 『⊿』では名前は出ていないものの、かつて同業だった男の回想としてその姿が描かれており、別項目にて述べる。そのほかにも 『新』1巻の坂口描き下ろしページで舞台版に出演した荒井の代わりとして台本を読んでいる姿(額に傷のない「キズなしVer」と付け加えられている)が描かれている。 三枝 将(さえぐさ しょう) 演 - 鈴木勝大 ACT.17「素顔のままで…」から登場。11月3日生まれの蠍座、血液型はO型、身長175㎝、体重は63㎏、好きな言葉は「Let it be」、好みのタイプは割と古風な感じの子。 表の顔は超人気歌手だが、「かまいたちの将」の通り名で鋼鉄カッターのギターピックを武器とする闇狩人としての顔も持つ。主に芸能界における依頼を受ける。 ピックは一部を折り曲げて軌道に変化がつくようにして投げつけたり、手指の間に挟んで斬りつけたりする。立ち向かってくる相手に対しては動きのリズムを読み、その隙を突く。陣内との初対面・対決時には、ピック投げは返り血を浴びたくないから使うだけで、接近戦が専門だと話している。 闇狩人稼業は「歌で食えるようになって一時引退」していたが、芸能界の恨みつらみを目の当たりにして復帰する。 軽薄なようにみえて意外と義理堅い。曰く「守れない約束はしない主義」。 最終章の皇コンツェルン編ではビルに向かう際に中原中也の「汚れちまった悲しみに」のワンフレーズを呟きながら向かい、入り口で待ち構えていたジェイソン風マスクを被った殺し屋四天王と傭兵の一人を相手に挑むも、手鎌持ちの四天王の一人から受けた攻撃と傭兵の放った銃弾を受けて負傷する。そして5人を始末後「果たさなきゃならない約束」のために這いつくばりながら会場に向おうとした。 アイドル歌手の恋人「姫野さつき(ひめの -)」がいる(ACT.23に登場)。交際は秘密にしていたが、皇コンツェルンの仕事で負ったケガが原因となって発覚したようで最終話ラストにてテレビに2ショットが映っていた。 本来なら間とのエピソードが用意される予定だったが、雑誌のスケジュールの都合で飛ばしてしまったことを『新』第2巻カバー折り返しにて明らかにしている。 『新 闇狩人』にも登場し、かつての「仕事」の血縁者から標的として狙われることとなった。その他に自身の血縁者がレギュラーキャラクターの一人として登場する。これらを含めた後作の内容について詳しくは後節にて述べる。 本間(ほんま) ACT.2に登場した壮年の元闇狩人で、アイドル「夢宮ひとみ(ゆめみや -)」のマネージャー。銃を使っての事故に見せかけた殺しを得意とし、間とは1年以上前に1度だけコンビを組んで仕事をしたことがある。 間がひとみのファンでファンレターを送っていたことを知り再会。自分がひとみと共に数多くの芸能関係者を殺し、目的の為なら何でもやる殺人鬼になってしまったことを打ち明ける。さらに自分の殺しのテクを全て盗んだひとみに近いうち殺されるだろうと口にし、ひとみの始末を間に依頼する。その直後にプロダクションの女性社長と共にひとみの手によって殺され、そのひとみも間によって始末された。 寺田 雄一(てらだ ゆういち) ACT.8に登場した闇狩人。歌舞伎町の元締をしている男で、ナイフを使った戦術をメインとしている。東京進出をしてきた将棋一派の女性二人と戦い、木の陰からそのうちの一人に攻撃しようとして返り討ちに遭う。そして止めを刺す前に現れた将棋一派の元締によって息の根を止められる。 オッサン 本作の初期に登場していた本名不詳のホームレス。肌着シャツにボロボロのジャケットを羽織り、同様にボロのチューリップハットを被って無精髭が伸び放題となっている年配の男性。流れ流れついで現在の地に居着き、闇狩人として行動している間に情報を提供したり、依頼者と間への仲介をしたりと、間にとっては良い相棒だった。 「無言劇」編にて情報収集の動きを将棋一派に悟られて、彼らに始末される。その際に通りすがりの子どもも巻き添えとなった。
※この「本編の闇狩人及び関係者」の解説は、「闇狩人」の解説の一部です。
「本編の闇狩人及び関係者」を含む「闇狩人」の記事については、「闇狩人」の概要を参照ください。
- 本編の闇狩人及び関係者のページへのリンク