皇コンツェルン
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本編最終章『Let it be』に登場する巨大コングロマリット。金と癒着で政府要人や代議士の人脈に食い込み、国を喰い物にして利益を貪る、社会的にも多大な影響を持つ大企業。自身の企業活動の邪魔になる人物の排除を行う暗殺要員として間たちに目をつけ「自分たちの仕事を受けないならば存在を社会にばらす」と脅しをかけてきた。と同時に自社が請け負う空港開発において発着試験時の航空事故を装い、開発反対派と航空機・警備の機動隊を含めた何百人もの人間を「国のため」という「正義」の元に抹殺。だが、その全ては間らへのデモンストレーションのためだけにやらかしたことだった。結果、その行動は間らの怒りを買い、そして激突することとなる。 皇 静馬(すめらぎ しずま) 演 - 丸山敦史 皇コンツェルン会長の29歳。W大卒業後5年間渡米し、前会長だった父親が亡くなったことで日本に戻り2代目会長に就任。 かつて海外留学の際に、ある傭兵部隊に所属して「力こそが全て」という思想を持つに至る。のちに部下を引き連れて闇の中での暴虐の果てに富と権力を手に入れて二流だった皇コンツェルンを一流企業にのし上げて利益を貪る。そうした思想を持つがゆえに、一般市民の生活を鼻で笑い「価値の無い弱者」と切り捨てる人物で、自分たちのみの利益のためならば、他者を殺すことも、あるいは死ぬより酷い目に遭わすことも厭わない本作内トップクラスの富と権力を持つ外道。 皇コンツェルンのビルに乗り込み、京介の後に最上階までたどり着いた間との決戦ではガラスの破片を投げつけ、避けようとしてGペンを投げつけた際に出来たガラスの粉が目の中に入った間の死角を狙い壁に飾っていた剣で応戦するものの、マフラーで目隠しをされた隙に脇腹を切りつけられ、さらに机の下に隠していた銃で発砲するも、弾を定規で真っ二つにされとどめを刺される。絶命寸前に指輪に仕込んでいた起爆スイッチでビルを爆破し崩れたビルの中に消えていった。 『新 闇狩人』第1巻の坂口描き下ろしおまけページで台本を読んでいる姿(役者である丸山の代わり)が描かれている。 ダグ / ロイ 皇の傭兵時代からの片腕。オールバックの髪型の男性がダグで、褐色の肌にパーマヘアー、右頬に傷がある男性がロイ。 間らが皇コンツェルンのビルに乗り込んでの決戦ではロイは陣内と戦い、腰を強く押さえる陣内の背中をサバイバルナイフで滅多刺しにするも、陣内の最後の力を振り絞って絶命させられる。一方ダグは最上階の皇のいる部屋まで登り詰めマシンガンを持った京介を相手にテーブルを盾にして応戦し屋外へ突き落とすも、けん玉のヒモを首に巻き付けられ転落死する。 2016年の舞台版では鬼塚と犬飼が二人のポジションに位置付けられている。 ドルフ 皇に仕える元傭兵。第四独立部隊という13人で構成されたゲリラ戦がメインの実力派の一人。右腕にサソリの刺青が入っている。皇の部下としては一番下っ端で、シリアルキラーでもあったため皇らも手を焼いていた。表向きは東京湾に建設する新空港の建設で海外から出稼ぎにきた外国人労働者であった。 ユキエの子分の一人である明日美と彼氏の良二とのドライブ中に自分が運転していたジープをぶつけて因縁をつけて二人を殺害する。明日美の仇討ちのためにユキエが復讐に挑むも歯が立たず間一髪のところを間に助けられ、ユキエの代わりに挑んだ間との戦いで右腕を切り落とされて始末される。死に際に戦う間の姿を見て「自分と同類で楽しそうだった」と呟いて息絶えた。 陣内も別件で依頼を受けていて、当初は間にも仕事を持ち掛けたがその時の間は受験勉強があるということでパスしていた。しかしユキエが明日美の仇討ちのために接触したことをきっかけに陣内の依頼に協力することとなった。
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