旧作本編登場の闇狩人
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三枝 将(さえぐさ しょう) 第1シリーズにも登場した闇狩人の一人で、『新』ACT・7-10「INTERSECTION」編に登場した、現役トップミュージシャンで元闇狩人。旧作では長髪だったが本編では短髪となっている。 18年前の結婚を機に「人を殺り続ける手で子どもは育てられない」と闇狩人を引退したが、15年前にある切実な依頼を受けて「仕事」を果たし、ほぼ同時期に離婚。妻との間に女の子を一人儲けている。離婚したとはいえ、現在も娘との関係は良好で、娘からは「パパりん」と呼ばれている。 その「仕事」の相手の遺族が様々な殺し屋に依頼したことから常に狙われる身となるが、護身用のピックで片目のみ潰して追い払っていた。間にもその依頼が来たため彼と再会する。裏仕事用のピックはデビュー前から付き合いのある楽器職人の手製。作中では指紋が残らないようにナノコーティング処理が施されている。 間は秋月からかつての仲間という噂を聞かれた際に「お互い死にたくないから仕事のために組んでただけ(で仲間というわけではない)」と返している。 インターネット検索では150万件ヒットするくらい名前が知れ渡り、2万件ヒットするかどうかの間も驚きを隠せないでいた。 瑠璃とは同じ仕事をしたにもかかわらずドア越しだったため裏での直接の面識はない。ただし街中で同級生の父親として現れた姿を見て「芸能人だ…」と驚いていた。 『⊿』では直接の登場はしていないが、ACT 9.5で娘が購入した「ゴッドロワイヤル」の単行本(ただし中古品)にサインをする間の脳裏に浮かんだ姿として登場している。 我竜 京介(がりゅう きょうすけ) 第1シリーズにも登場した闇狩人の一人で、『⊿』ACT 13.5-19.5「標(しるべ)なき旅」編で登場。「PUBLIC FILE」で長髪だった髪を短くしているが、本作でも同じ髪型である。表の顔はトレジャーハンター(PUBLIC FILEの項目参照)だが、狙うのは金銀財宝ではなく歴史から隠された史実を暴くことで、見つけ出した史実をもとに教授(センセイ)が論文を発表し報酬を得ている。過去には教科書の内容も書き換えた実績もあり、腕っぷしもかなりのものと評判がある。ACT 18で「ひとり身は気楽」と話していることから結婚はしていない模様。 ACT 14の広島で謎の組織に追われている所で観光に来た間と偶然再会し、間に表の仕事の手伝いを3日間しないかと声をかけ、のちにその仕事中に殺された仲間の仇討ちを裏の仕事として間ら(間を通して瑠璃・修・秋月)に依頼する。 使用する武器は引き続きけん玉(第1シリーズの項目参照)を使用している。第1シリーズ同様フィアット500を愛車にしているが、本作では現行型に乗り換えている。長年表の世界で組んでいる仲間(船の乗組員)によれば「金と力」を持っている色男ではあるが、「遠慮 謙遜 妥協」は持っていないと語る。しかし、どうにも運のない間と違って悪運は強い。 本来ならば『新』で登場する予定だったが、移籍によって『新』が連載終了したために本編には登場できず、単行本三巻の坂口担当の書き下ろしページでは名前を出さず「出番待ちの人」という扱いで登場し、見開きで「不甲斐ねえ!」の文句と共に背後から坂口を蹴り付けている。『新』の連載が続けば近く彼の話になる予定だったが、移籍に伴う制約のために、しばらく出番がお預けになっていることが明かされていた。 陣内 力(じんない ちから) 第1シリーズにも登場した闇狩人の一人で、『⊿』ACT 22の最後に石動巌の脳裏に浮かんだ姿として描かれ、ACT 24「君、在りし日」編で石動の回想に登場する。作中やあらすじ等では名前が一切出なかったが、姿や額の傷等の特徴が一致していること、ホームレス仲間から「りっちゃん」と呼ばれていたこと、作外では彼のこと陣内として扱っていることから、本項では当人物を第1シリーズに登場した「陣内力」として、その陣内自身は『⊿』ではすでに故人のため、以下は石動の回想として記述する。 時は後にバブル景気と言われるようになった頃の話。表の仕事である人物を探していく中で石動と顔を合わせ、その後に古沢あかり(ふるさわ あかり)と言う小学五年生の女の子から闇狩人を探してほしいと頼まれる。あかりはリニア新幹線に絡む土地買収に絡み、甲府の自宅を放火し父親を自殺に見せかけて殺した一味(暴力団をバックに持つ不動産屋の連中でいわゆる経済ヤクザ、全員神奈川県川崎市の地名が名前となっていた)の始末を依頼するため闇狩人を探していた。あかりが闇狩人を探していると知った石動の協力の元、その一味を探していくうちに石動の相棒であるアキラが一味を追跡中に組員に拉致殺害され、更には石動の知り合いのスナックのママであかりを匿っていたオネエ系のガンコもその不動産屋の社長である川崎に殺害されたことで、石動と共にそれぞれ裏の仕事として始末する。事件解決後、千葉にある母方の実家に行くこととなったあかりにはガンコの死を伝えずに石動と共に見送る。この時石動から(あかりへの入れ込みの強さを見て)ロリコンかと聞かれ「妹に…似ていた」と返答、第1シリーズの「京に哭く鬼」で「鬼」となった父親に殺害された妹のケイコのことを思い出し、生きていれば同じくらいの年頃だったと打ち明けていた。そして石動とはその場で別れて以後それっきり会っていなく、当の石動もその後、妙な組織(皇コンツェルンと思われる)に絡まれて東京を離れていた。 以上のことを石動は修に似ていると口にした男の話として、陣内に興味を持った修に話している。 余談だが、坂口は予てから「陣内の復活はない」と公言していたこともあり当初陣内を登場させる予定はなかったものの、修と石動の存在や作画担当の細川がSNSにUPした陣内のイラストがこれまでで一番良かったこと、そして今の時代に合わないとボツネタとなった仮タイトル「ヤクザとオカマと小学生」があったことを単行本最終巻あとがきにて述べている。
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