応仁寺
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応仁寺(おうにでら)は、本編ACT.11から13『京に哭く鬼』編に登場する京都・嵐山に在する新興宗教「鬼哭教」の寺。通称・鬼寺。昭和55年に建てられた寺で(連載当時としては比較的新しい方)「縁切り寺」とも呼ばれているが、本来は憎しみを捨てることを教義として鬼を「憎しみを持つ人の写し身を見せて下さる鏡」として本尊に祀る。しかし、その裏では地元暴力団・刃和会を檀家(バック)に持ち、その寄進によって薬物による人体増強を研究。その成果として製剤された特殊な薬(一時的に身体能力は飛躍的に向上するが理性が壊れ殺戮本能に支配される)を世間一般に流通させることをたくらむ。元は京介が受けた依頼だったが、修学旅行中の間が巻き込まれる。そして陣内力の仇敵でもある。 しのぶ / 鬼姫(おにひめ) 応仁寺の管理人を名乗る、同寺の実質上のトップ。清楚に見える聖職者の裏で「人を鬼に変える薬」を開発させ、鉄砲玉用の薬として刃和会に卸している。 実は陣内力とは同郷。彼の父を陥れた上で故郷の村を廃村にまで追い込んだ企みを描き、そして成功させた人物。だがその一方で、実は村そのものに「みんなのため」という美名の下で母と弟を謀殺され、村を追われた過去を持ち、陣内の父と廃村の一件はその復讐のためだった。 実は敷島の度重なる人体強化実験の被検体でもあり、その身体能力は本作に登場する「鬼」すらも超える。ゆえに先述した企みの成功もあいまって自らを「選ばれた者」と信じ「人には誰にも憎しみが宿り、自分はそれを開放するため鬼より遣わされた。ゆえに、薬を撒くことでそれを世の人々に知らしめる」と豪語する。 本尊の上にある「供養塔」には村人によって死産に追い込まれた弟である太郎の頭蓋骨を祀っていて、間との戦いの際に供養塔から出して見せた。 間との対決では薙刀を武器に終始間を苦しめるものの、欄干を切り落としたことで足場が崩れ、着地の際に踏み外して落下し本尊の手に持つ槍に頭が突き刺さる。そして理性を失った状態で頭に槍が刺さったまま再度間に襲い掛かるもとどめを刺され、血の涙を流し息絶える。 敷島(しきしま) 応仁寺の下部組織である研究所「敷島バイオセンター」の所長。薬物などを使用した人体強化という外道な考えから学会を追われた所を鬼姫(しのぶ)に拾われた過去を持つ。 件の「人を鬼に変える薬」の開発者。自分を拾い上げ、研究に理解を示してくれた鬼姫に思いを寄せていたが、薬のレシピが完成した時点で用済みだった。背後に陣内がいることを察知して鬼姫から口移しに薬を飲まされ「鬼」と化すも、竹藪に誘い込んだ末京介が竹で作った巨大な弓矢と陣内の空手技によって倒された。
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