表稼業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 18:39 UTC 版)
三味線屋の若旦那。母親で裏稼業の師匠でもある、おりく(山田五十鈴)とともに三味線の制作と販売、皮や糸の張り替えを行う傍ら、端唄の出稽古で、生計を立てている。おりくは勇次を「勇さん」と呼んでいる。またなんでも屋の加代(鮎川いずみ)もおりく同様に「勇さん」と呼んでいるが、中村主水(藤田まこと)と飾り職人の秀(三田村邦彦)は「三味線屋」と呼んでいる。主水は表稼業でしばし仲たがいした時は「三味線屋ののっぺらぼう」と毒を吐いていた。女遊びに励むことが多く、江戸の湯女で勇次の顔を知らない者はいないほどであるという。美形で粋な人物であることから女たちからの人気も高いが、特定の恋人は決して作らない。また念仏の鉄(山崎努)のような無類の女好きというまでではなく、容姿の良さから女の方から勇次に近づいてくる事がほとんどあり、その結果、加代ら他の女性から嫉妬される事も多々ある。しかしストーリーによっては何度か本気で結婚して身を固めようと心に決めた相手も登場するが、悪人に殺されて悲劇的な結果になる事もある。かつて上方で仕事をしていたことから、おりくとの会話では京ことば(関西弁)が出ることもある。また端唄の稽古の際は「からかさ」を練習に唄う事が多い。当初は中村主水や飾り職人の秀からは「気障野郎」と言われ、馴染めずにうまくいっていなかったが、せんとりつの端唄の稽古の師匠として、中村家に出入りをするようになってからは、主水と小突き会う仲へと変わって行き。主水に裏稼業でこき使われた腹いせに稽古代を高く釣り上げ、裏稼業で稼いだ主水の報酬を勇次が持って行く様になる。 『仕切人』では、女好きの性格がより強調されるようになり、客の女性にも手を出したり、敵の罠だと分かりながらも女の色仕掛けに乗る描写も見られる。その一方で自ら一人で落ち着きたい時には夜釣りに出かけていた。おりく以外に家族を持たず、家庭を持つ意志もない。 普段の立ち居振る舞いは気障でクールだが、自分の殺した人間の子供を親身に世話をしたり、女性(特に事情のある女性)に優しいなど、情に厚い性格である。
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表稼業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 18:25 UTC 版)
名前通り、表の稼業は飾り職人。腕はいいものの、気に入った仕事しか受けない気まぐれな性格。情に厚く、困った人間を見過ごせない性格が災いし、何度も事件に巻き込まれた。根っからの子供好きで、登場当初から左門の娘に人形を作って一緒に遊んだり、お菓子を与えたりと、面倒見がとても良い。服相はジーンズの生地の羽織を着用している。棺桶の錠と同じく武士への嫌悪感や不満を抱いているのか、『必殺仕事人』時代にはその思いを直接、主水や左門にぶつけていた。また、武士社会の独自の文化(切腹や仇討ちなど)についても「一生掛かっても、全く理解できない」という言動が見られた。他の仕事人とはなかなか打ち解ける事が出来ず畷左門とは裏稼業以前から家族ぐるみの付き合いがあったものの、裏稼業に加わってからは「表ではあまりなれなれしくするな」と少し距離を置かれた事もあり、左門も江戸を去った事で、孤独であったものの、三味線屋の勇次(中条きよし)とは最初こそ性格が合わずに「あんなキザ野郎」と毛嫌いしていたが、次第に勇次が気持ちを察する形で打ち解けて行き、裏稼業では勇次と息の合った殺し技を披露するようになった。 天涯孤独の身の上であるが、『必殺仕事人IV』では自分が仕事した男の遺児である少女 お民を引き取って育てていた。しかし、最終回で、自分の殺しを子供に見られたことで、お尋ね者となり、一旦はお民共々、江戸を去る。
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表稼業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 04:16 UTC 版)
典型的な「昼行灯」として江戸中で知れ渡っている南町奉行所の定町廻り同心。職務怠慢が目立つが、自分の担当地域の商家に袖の下(賄賂)を要求したり、同じく軽犯罪の場合には金で見逃すという、現代でいうところの悪徳警官である。史実として同心(役人)に付け届けをすることは頻繁にあったが、当時の時代劇では主人公の同心が小悪党という設定は珍しいことであった。普段は無気力だが、旗本や大名などの巨悪が絡む事件については上役の命令を無視してまで捜査をしようとするなど、元の性格が現れることもある。『必殺仕置人』最終話や『新・必殺仕事人』第47話のように、自身の得にならないことでも、黙って見過ごせない状況について意見することもあった。 シリーズ中盤までは他の同心と同じく黒の羽織を着ていたが、後期からは紫から茶色へと羽織の色が変わって行った。 上役の多くは主水のことを軽んじるか蔑ろにし、時には疫病神とも呼んだが、中には主水の素質と性格を見抜き、報償金で上手くコントロールする者もいた。同僚たちからも馬鹿にされているが、10年以上に渡って宴会の幹事を務め、宴の仕切りに関しては同僚たちからも信頼されていた。賭け事では胴元を務めることも多く、その際には、普段は口うるさい上司も上手く丸め込んだ。キャリアについての正確な描写は少ないが、後期の作品で、勤続20年の表彰を受けるシーンがある。また、スペシャル『2007』の時点ではせんが『奉行所勤めが30年』と発言している。 好物は甘いものと目刺。旧仕置人の頃は饅頭や柏餅をほおばる描写が特に多かった。酒は仕置人までは下戸であったが、仕業人から飲むようになる。また仕事人では甘い物の好物で和菓子屋に借金が貯まっている事が言われている。 劇中では異動や出張が多く、シリーズによって勤務地や職務が変わっている(#経歴参照)。
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