将棋一派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 23:04 UTC 版)
本編ACT.7から9『無言劇』編(将棋一派〈しょうぎいっぱ〉編)に登場する闇狩人の一派。報酬のみを重視して恨みの正当性を度外視し「筋の通らない恨みも晴らす」ことを主眼とした闇狩人の一派。相手の殺害に手段を択ばず、関係の無い一般市民の巻き添えも辞さない危険な一派であり、同時に全国の闇狩人を強制的に傘下に収めようとして、方針に反する闇狩人に対する粛清を始めたために間らと対立する。組織における上位の人間は将棋のコマを通り名としている。誘いに乗った一番下っ端の闇狩人を「歩」とし、以降はコマ名の通りのランク制となっている。 香(かおり / 香車) 五寸釘を手裏剣のように投擲して目標を殺す闇狩人。ショートボブの女性。オッサンを誘き寄せるために目の前にいた子供の足元に五寸釘を刺して躓かせた。間との対決では桂の投げた手鎌が間によってコースが変わったため首に刺さって命を落とす。 桂(けい / 桂馬) ブーメラン状の手鎌を用い、投擲によって目標を殺す闇狩人。パーマヘアの女性。手鎌で工事現場のクレーンのワイヤーが切れるよう細工してオッサンと傍にいた子供を巻き添えにした。間と1対1の対決では首を狙おうとしたが、定規を左手に持ち替えたことで手鎌を弾かれて一撃を受けた。 金(きん)/ 銀(ぎん) それぞれ金髪と銀髪を持つ双子の闇狩人。髪に色がついているほうが金、ついていないほうが銀。猛虎爪つきの手甲を武器とし、トリッキーな動きで相手を翻弄する戦闘スタイルを持つ。 間の部屋に押し入ってきて廃ビルで決闘をする。金は間が仕留めるも、息絶える前に間の左腕に爪を刺し身動きを封じて銀が襲い掛かるが、突如現れた京介に仕留められる。 飛車(ひしゃ) 伸縮性の短槍を武器に持つ青年。根っからのシリアルキラー。お化け屋敷で京介と対峙するも、仕掛けによる攻撃を先読みし過ぎた結果始末される。 角(かく) 三節棍になる鉄パイプを武器に戦うガタイのいい男性。額から左頬にかけて大きな傷がある。間をミラーハウスに追い込んで翻弄する。対決の末間に一撃を受けた際「彼女を救ってやってくれ」という言葉を残し息を引き取った。 金が目的で将棋一派になったため、シリアルキラーな飛車のことを「殺人狂め」と呟いている。 天王寺(てんのうじ / 王将) 長刀を武器とする将棋一派の統括役。「王将」を名乗っているため一派の親玉と目されていた。しかし彼も「王将」というコマに過ぎず元締めは別に存在し、最後にはその「元締め」に用済みとして始末された。 季士 はるか(きし はるか / 棋士) 将棋一派に狙われた、として一時的に間の元に身を寄せた年若く見える見習いの女性闇狩人。 実は将棋一派の元締である棋士の座にある者。不可視かつ切断機能のあるチタン鋼のワイヤーに結ばれた刃のブレスレットを投擲して敵を刻む戦闘スタイルの持ち主。 7年前に父親が闇狩人に殺され、別の闇狩人(寺田)に仕事を依頼するもスジが通らないと言われ断られたことをきっかけとして闇狩人に恨みを持ち、復讐を果たすことを目的として騒動を仕掛けた。 自身の経験から「筋が通らなくても恨みは恨み。晴らして何が悪い」という、開き直りを悪化させた危険思想を持っている。その思想を間に「君自身と同じ悲しみを持つ人間を増やし続けている」と指摘されて心に揺らぎを生じさせる。その上で自分のしてきたことを否定してくれる人を探していた模様で、最後にはワイヤーを切った上でブレスレットを弾く「燕返し」で応戦されて一撃を受ける。そして「男の人からプレゼント(スニーカー)もらったのは初めて」という言葉と共に息を引き取る。 ユキエには「実家が北海道で、家出してきたから旅行ついでに送ってきた」と話している。
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