パワパフZオリジナルモンスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:19 UTC 版)
「出ましたっ!パワパフガールズZの登場人物」の記事における「パワパフZオリジナルモンスター」の解説
ミッシェル 声 - 諏訪部順一 第10、43話に登場。ヘアーサロン『カリスマ』に勤める見習い美容師で、「天才ヘアーアーティスト」や「カリスマ美容師」と自称する。しかし彼の手にかかると必ずとんがり帽子のような髪型になるため、店長や店員および客からは不評だった。誰も自分のセンスを理解してくれないと不満を持ち、クマのぬいぐるみに仕込んだ自分を讃える自分の声に慰められていた際にケミカルZの黒い光がそのクマのぬいぐるみに入り込んでしまい、モンスター「グレートミッシェル」に変身してしまう。 モンスター化した後は赤い目の催眠術で客の心を虜にする力を身につけ、バターカップに催眠術を掛けるも油断した所をバターカップのハンマーを手にしたブロッサムとバブルスに後ろから殴られ気絶し、研究所に運ばれて元に戻された。しかし再びクマの声によって変身、今度は自分に催眠術をかけて巨大化するも、サングラスで催眠術を無効化したパワパフZに再び倒され、二度と変身できないようにクマを改造された。 第43話Aパートで再登場し、またしても奇抜な髪型を編み出すが、美味しいスイーツの食材集めにガールズを騙すカレに利用された。 武器は右腕のクシと左腕の鋏。 鮎貝 高明(あゆがい たかあき) 声 - 岸尾大輔 第12話に登場。おかのうえ病院に入院する患者で、難病のせいで小学校低学年の頃から入院している。みやこによると、泣き虫で弱虫だけど優しい人らしい。みやこからは「タカちゃん」と呼ばれてる。 いつまでも病院から出られず、体も良くならないことへの苛立ちからケミカルZの黒い光を呼び込んでしまう。モンスター化した時の姿は鎧を纏った狼男。優れた敏捷性と剛力を併せ持つ。人語も発せず、自我が乏しいなど、今までのモンスター達とは一線を画している。入院生活でのストレスを晴らすかのごとくに街を好き勝手に暴れまわるが、落下物から子供を助けたりもした。みやこの涙ながらの呼びかけに子供の頃の約束を思い出すも、黒い光の呪縛から逃れることはできず、何処かに去っていってしまった。モンスターになっても、特技のシャボン玉の吹き方は忘れなかった。 第48話で再登場し、バブルスの説得と新技シャボン・フリーダムによって黒いオーラから解放される。その後病院で治療に専念したことで容態が良くなったのか、最終話でみやこの祖母と一緒に登場していた。 カメラモンスター 声 - 楠見尚己 第13話Aパートに登場。メイヤー市長に、古いと言うだけで捨てられたモノクロカメラが、ケミカルZの黒い光を浴びてモンスター化した姿。自分をぞんざいに扱った人間に復讐するため、人々の色を写真に変えて奪った。メイヤー市長の顔を見て募った怒りに呼応して巨大になって暴れまわるが、国際科学研究所の反射ミラーに自らの光線を跳ね返されて、元のカメラに戻った。 特技はテクニカルに跳ね回る蛇腹ジャンプと、自在に伸びる三脚フィンガー、顔のストロボから放つモノクロ化光線。語尾に「ガシャ」をつける。 生物以外がモンスターになった初めての例。 ヌードラー 声 - 山崎たくみ 第15話Bパート、33話に登場。そもそもケミカルZの黒い光を浴びたのは小麦粉だったが、ラーメン屋『醤油屋』の店主がそれを使って醤油ラーメンを作った。そのままなら何も問題は無かったが、店主の強いこだわりおよび客が調味料を大量に入れたことがモンスター化の引き金になった。そのため醤油ラーメンへのこだわりが強く、店主同様にラーメン屋の客に食べ方を強要するほど。 湯きり攻撃・ナルト手裏剣・チャーシューシールド・鶏がらスープ醤油仕立てなどでパワパフZを圧倒したが、店主はヌードラーの言動に自身を当てはめて悟り、暴れるヌードラーを諭し、一からラーメン屋を2人で一緒にやり直す。意外と良い奴。 第33話Aパートでは乗っていた船でナポレターノと出会い、最終話では彼と一緒に登場した。 電波モンスター 声 - 小野健一 第17話Bパートに登場。メイヤー市長と校長先生の兄弟ケンカが原因で誕生したモンスター。雷のようにジグザグの形で実体化している。町中の携帯電話を操って大暴れした。電波ゆえにとらえどころがなかったが、電波の届かない所へおびき寄せられて弱った所を捕らえられた。元の電波に戻された後、解放される。 演じた小野は、本家『パワーパフガールズ』ではグリーン先生役(「代わりの先生」に登場)を演じている。 ピアノモンスター 声 - 緑川光 第19話Aパートに登場。ケミカルZの黒い光を浴びたピアノ教室のピアノが、うまく引いてもらえないストレスに加え、モジョの下手な演奏によりモンスター化した。ピアノ演奏の上手な人を自分の専属ピアニストにして飲み込み巨大化していく。バブルスの作戦により元の大きさに戻り、捕らえられる。元のピアノに戻された後、ピアノ教室の教師が拒絶したため、国際科学研究所に置かれることになる。 必殺技はオンプ♪バクダン。 プヨ 声 - 坂本千夏 第21話Aパートに登場。とある男の子の大事にしていたアヒルのぬいぐるみだったが、外に持って行った時に落とされてしまい、通行人に蹴られ、カラスに悪戯され、河川敷に転がされた後に、男の子と離れた寂しさのせいか、粗末に扱われた悲しさのせいであるのか、ケミカルZの黒い光を呼び寄せるものの、共に持っていた大切にされていた想いにより、悪のモンスターにならなかった。 偶然ピーチと出会い、国際科学研究所にこっそりと居候するが、食料の入浴剤と川の水で巨大化し、図らずも街を壊してしまうが、パワパフZによって、水と入浴剤を全て吐き出させられた後、テレビで一連の騒動を知った男の子と無事に再会、黒いオーラも吐き出し元のぬいぐるみに戻った。只のぬいぐるみに戻ったはずの彼からピーチへの別れの言葉は、親友への想いがもたらした奇跡なのかもしれない。 野菜モンスター 第21話Bパートに登場。農家から出荷される日に、ケミカルZの黒い光を浴びたニンジン、ピーマン、セロリが、ケンが食べようとした八宝菜から抜かれたときにモンスター化した。自分たちを嫌っている人間と同じ惑星にいるのに嫌気がさし、野菜の世界を探しに世界中の仲間たちと共に宇宙に出るが、ドレッシングによって、一時的に苦手を克服したパワパフZの3人に倒され、元の野菜に戻された。なぜか自分たちの身の上話を丁寧に語っていた。 オリジナルキャラクターだが、原作のブロッコロイドが元ネタになっている。ニンジンモンスター 声 - 松本美和 必殺技は、ベータカロチンアタック。 ピーマンモンスター 声 - 置鮎龍太郎 必殺技は、ビタミンキック。 セロリモンスター 声 - 高城元気 必殺技は、食物繊維パンチ。 ミイラ男 声 - 乃村健次 第22話に登場。カレの作り出した黒い粉が、洋館のガラスケース内の(ミイラを包んでいた?)包帯にとりついて誕生したモンスター。カレが封印されている札をはがすために必要な白い光を求めて、大江戸蘭学所(国際科学研究所の前身)を目指して東京CITY中をさ迷い歩くが、偶然口に入ったたこ焼きのおいしさに惹かれ、当初の目的を忘れて、あらゆるたこ焼き屋を襲撃した。 その後、偶然パワパフZと遭遇し戦闘となるが、バターカップの攻撃を片手で受け止め、あっと言う間に3人を捕らえ白い光のエネルギーを吸い取り巨大化するが、ピーチの力を貰って復活したパワパフZに倒された。だが、白い光のエネルギーの詰まった包帯は、結局カレの所へ届けられてしまった。 落語家(らくごか)/ 歌舞伎モンスター 声 - 小野坂昌也 第23話Aパートに登場。アイスクリーム店の恋人の父親に「伝統芸能の歌舞伎は良いが、人から笑われるような落語は悪い芸術だ」となじられ、黒い粉を浴びて歌舞伎モンスターに変身した。パワパフZに倒されて元に戻った後、川で溺れていた恋人を助けたのがきっかけで、父親に交際を認められた。 コーカサス・レオ 声 - 竹本英史 第23話Bパートに登場。インセクトバトルのチャンピオン・ロッドのカブトムシが黒い粉を浴びて誕生したモンスター。パワパフZに倒されて、元のカブトムシに戻った。 ペンナ 声 - こおろぎさとみ 第25話Aパートに登場。カレの黒い粉によって誕生したモンスター。みやこのシャープペンシルがモンスター化したもので、ホルダー部分がキャタピラになっている。 イタズラ好きで、モンスターらしくいたい思いから街中に落書きをするが、ゴンマがそれを消してしまうのでケンカする。落書きは普通の人が本物と間違えてしまうレベル。持ち主であるみやこの仲裁で仲直りをして元のシャープペンシルに戻る。 ペンナ(penna)とはイタリア語でペンのこと。 ゴンマ 声 - 津村まこと ペンナと同様にみやこの消しゴムがカレの黒い粉でモンスター化したもの。モンスター化したものの、みやこ同様にのんびりした性格な上、ペンナの落書きを消すなどあまりモンスターらしくないモンスターである。イタズラ好きのペンナとそりが合わず、ついにはケンカをしてしまうが、仲直りをして元の消しゴムへ戻った。 ゴンマ(gomma)とはイタリア語で消しゴムのこと。 ヘレン 声 - 勝生真沙子 第25話Bパートに登場。街の片隅に一本だけ咲いていたクリスマスローズに黒い粉がかかって誕生したモンスター。「自分に誰も気づいてもらえない」という思いで街中のいたる所に花を咲かして大騒ぎを起こすが、桜子の説得により元の花に戻る。 寿司モンスター 第27話Aパートに登場。カレの黒い粉によって回転寿司屋の自動寿司製造機がモンスター化し、さらにそれから生産された寿司が寿司モンスターである。製造機からは自動的に寿司モンスターが造られるために無尽蔵に増加したが、ケミカル素粒子光線が入った醤油によって、まとめてもとの寿司に戻される。自動寿司製造機はパワード・バターカップによって月面まで飛ばされてしまうが、月面でも寿司モンスターを生産し続けた。東京CITYでは気味悪がられていた寿司モンスターだが、宇宙人には好評のようで、あちこちから月へ寿司モンスターを食べに来ていた。 寿司モンスターは、同じ寿司ネタから誕生したものでも様々な格好をしており、さらに老若男女が存在している。だが共通点として自我を持っており、普通に会話ができる。そして、彼らは食べて貰うために自ら行動することができる。以下に挙げるものは劇中に登場した寿司モンスターたちである。まぐろモンスター 声 - 高木渉 イカモンスター 声 - 高戸靖広 ウニモンスター 声 - 竹本英史 アジモンスター 声 - 一条和矢 イクラモンスター 寅坊竜太(とらぼう りゅうた)/ フィーバーマン 声 - 岩崎ひろし 第29話Bパート、30話に登場。「面白みがない」と言う理由で上司に嫌われていた中年サラリーマンの寅坊竜太が、黒い粉を浴びてモンスター化した姿。自らが放つ光線を浴びた者をアフロヘアーにして無理矢理踊らせる。 黒い粉を浴びてもしばらく人間として生活していたが、ある日上司や同僚と来店したディスコクラブで浴びたスポットライトの光でプリンセスやセデューサ同様の変身タイプのモンスターとして覚醒した。 パワパフZに倒されて元に戻った後、竜太は以前とは打って変わって明るい性格になり、上司にも受け入れられた。ただし、髪の毛だけは元に戻らずアフロヘアーのままだったが、次の話では元に戻り、パワパフZや博士たちがカレの存在に気付くきっかけを作った。 羊飼幽霊 声 - 高戸靖広 第30話に登場。カレが絵画から召喚した幽霊で、「羊が一匹足りないから眠れない」と嘆く。幽霊なので実体が無い。ガールズに騙されて元の絵に戻る。 フン太 声 - 小杉十郎太 第31話Aパートに登場。正体は黒い光を浴びたフンコロガシ。恋人の雌のフンコロガシを救うために自力で元の虫に戻った。 ナポレターノ 声 - 島田敏 第33話Aパートに登場。ナポリタンが黒い粉を浴びてモンスター化した存在で、頭の麺を鞭のように操る。ナポリタンが日本で生まれたにも関わらずイタリア料理専門店で出されていることに腹を立てて人間を襲うが、パワパフZに倒され改心。イタリアへ旅立った。その時乗った船でヌードラーと出会い、最終話で彼と一緒に登場した。 カーサカーサ 声 - 竹本英史 第34話に登場。みやこの家がモンスター化したもの。最後は汚れていた部屋を掃除されたのが元で黒い光と分離して元の家に戻る。 雑草モンスター 声 - 小野健一 第35話Aパートに登場。正体は黒い光を浴びた雑草。グラビア撮影の撮影に来ていたモデルたちにバカにされたことがきっかけでモンスター化した。最後はユートニウム博士の手で元の雑草に戻った。 徳川綱吉(とくがわ つなよし) 声 - 柳沢栄治 第35話Bパートに登場。カレの黒い粉によって霊体として墓から出された徳川将軍。カレに利用される形でメイヤー市長にとりついて生類憐れみの令ならぬ「モンスター憐れみの令」を出させた。とりつかれたメイヤー市長は何故かちょんまげがつくなど、格好が変化した。 ホットドッグを「熱い犬」として食べさせられたことで「犬を食べさせられた」とショックを受けてメイヤー市長の体から出るが、そこをローリング・バブルスの泡に捕らえられ、パワード・バターカップによって元の墓へ飛ばされた。その後は自ら墓へ戻って再び眠りにつき、「モンスター憐れみの令」も正気に戻ったメイヤー市長によって廃止された。 オクティ 第36話に登場。みやこの友人であるタコのぬいぐるみのオクティにカレの黒い粉が宿って生まれたモンスター。パワパフZを仲違いさせるべく様々な工作をする。更にはモジョに仲違い状態のパワパフZを倒すよう唆し、用済みと見なすとモジョをあっさりとお払い箱にして巨大化するが、バブルスの説得と彼女の涙により本来の姿に戻った。 オリジナルキャラクターだが、第36話は原作でのシーズン1のエピソードの一つである「たいせつなもの」(第3話の前半部分にあたる)が元ネタとなっている。 怪力発泡少女隊Z(かいりきはっぽうしょうじょたいゼット) 声 - キャストのクレジットはなし 第37話Aパートに登場。売れない少女漫画家・手津数ムサオのスケッチブックにカレの黒い粉が宿り、そのスケッチブックに描かれた絵が実体化したモンスター。パワパフガールズZがアメコミ劇画調の成人になったようなかなり微妙な外見をしており、能力的にはすべての点でパワパフZを上回っている。 しかし可愛らしくない絵柄のせいか、ブロッサム・バブルス(をモデルとした)2人はパワパフZ本家の技を繰り出すことができない。一方バターカップは夕日を見ると走り出したくなるほどの熱血キャラになっている。のちに手津数はパワパフZの助言で彼女たちを主人公にした少年漫画を描いて大ヒットし、第42話ではアニメ化されたのをパワパフZが見る場面がある。 トリマキーズ 第38話に登場。姫子の取り巻きである中目黒華代と碑文谷文佳(前述)が、カレの黒い粉を浴びて変身した姿。 見た目はプリンセスよりもゴージャスなドレスを着た貴婦人で、より強い者をおだてて取り入ろうとする。メイヤー市長やパワパフZの取り巻きになろうとしたが、最終的にはプリンセスの応援をする。応援を受けたプリンセスはパワパフZを圧倒するほどのパワーアップするが、トリマキーズが仲間割れするとプリンセスが元の力に戻ってしまう。 カエル王子 声 - 古川登志夫 第45話Aパートに登場。カエルの顔をした王子の姿をしており、「愛する人とキスをすれば元に戻る」と言いながら、女性にキスを求めてきた。正体は黒い光を浴びたカエルで、最後は彼を愛していたメスガエルのキスで元のカエルに戻る。 パワパフキッズ 声 - 加藤英美里、宮原永海、川名真知子 第47話Bパートに登場。パワパフガールズZにモジョの「ガールズが子供なら勝てる」と嘆いたのを偶然聞いたカレが罠を仕掛け、黒いオーラが宿ったキャンディを舐めてしまったため生まれた存在。そのためモンスターであると言える。 パワパフガールズZをデフォルメしたような外見で、口調が幼い。 モジョが彼女たちを世話すると見せかけて倒そうとするが、相変わらずの超パワーと悪運の強さが重なり失敗が続き、たまたま食べさせたアイスクリームの冷気が頭痛を引き起こさせ、黒いオーラを彼女たちから分離させたため元に戻った。その後、冷気を纏った黒いオーラがカレの体に戻り、体を冷やされたカレは悶絶する羽目に陥った。
※この「パワパフZオリジナルモンスター」の解説は、「出ましたっ!パワパフガールズZの登場人物」の解説の一部です。
「パワパフZオリジナルモンスター」を含む「出ましたっ!パワパフガールズZの登場人物」の記事については、「出ましたっ!パワパフガールズZの登場人物」の概要を参照ください。
- パワパフZオリジナルモンスターのページへのリンク