その他の西洋妖怪たち
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「ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター」の記事における「その他の西洋妖怪たち」の解説
ここでは上記に分類されない西洋の妖怪を挙げる。 こうもり猫 声 - 富田耕吉(第1作)、矢田耕司(第3作)、松野太紀(第4作)、草尾毅(第6作) 初登場は『妖怪大統領』(初アニメ化第1作53話)。アメリカ出身で、蝙蝠の翼を生やした大猫の妖怪。幻影や催眠術を使用する。普段は角付きの帽子を被った中年男に化けている。アメリカの妖怪大統領選に敗れて日本へ亡命し、葬頭河婆と組んで日本の妖怪大統領になろうとするが、最後は老化学者から鬼太郎が預かっていた玉手箱によってミイラになる。アニメ第3作46話ではバックベアードに大統領選で敗れ国外追放され、日本でも鬼太郎に敗れて居場所がなくなる。 アニメ第4作ではベアード配下の西洋妖怪四天王の一体。ベアードの術によって不死身になっており、体内に吸血小妖怪ウーストレルを多数飼っているほか、ポルターガイストを格納している。最後はぬらりひょんの魔鏡に妖気を吸い尽くされて消滅する 第6作では79話登場。西洋妖怪の中では下っ端で戦闘能力も低いが、応援されたり褒められたりするとその限りではなくなる。バックベアード復活に必要な人間の生き血を集めるために来日するが、最後は鬼太郎に敗北してバックベアード城へ帰る。 ヨナルデパズトーリ 声 - 田の中勇(第5作) ラテンアメリカにて死者の魂を管理する地獄の妖怪、もしくは神。略称はヨナルデ。 初出は「最新版ゲゲゲの鬼太郎」の「地獄の妖怪獣出現!!の巻」。ぬらりひょんの破壊活動によって亡者が増加した日本の地獄に派遣される。アニメ第4作ではバックベアード配下としてぬらりひょんに協力する。 第5作では、倒された初代ドラキュラ伯爵に代わり地獄侵略の任に就く。西洋妖怪軍団のブレーン的な存在で、ベアードからの信頼も厚い。発明家であるがその発明品は壊れやすく、若手妖怪を実験台にする。劇場版『日本爆裂!!』では悪者妖怪サミットにメキシコ代表として参加する。 グレムリン 声 - 北川国彦(第1作)、はせさん治(第3作)、平井啓二、粕谷雄太、高戸靖広(第5作) 初登場は原作『妖怪ラリー』(初アニメ化第1作54話)。機械いじりを好み、飛行機などに取りついてイタズラをする妖怪。ソ連代表としてラリーに出場する。 アニメ第5作59話では個々の戦力は低いが機械には強く、妖怪を霊界電波に変換してあらゆる霊界へ送り込む装置や、巨大な時空トンネル装置を作成する。 ゴーゴン 声 - 川上とも子(第5作)、種子(異聞妖怪奇譚) 髪の毛一本一本が蛇になっているギリシアの女怪。その目を見た者を石に変える。 『鬼太郎の世界お化け旅行』では、買収したねずみ男に自身の食料となる人間の子供を誘拐させていたが、最後は鬼太郎との戦闘にて、眼力を鏡で反射されて自身が石と化す。 『鬼太郎国盗り物語』ではゴルゴーンの名でムーに雇われた妖怪として登場。幻術や、相手の妖力を水晶に封じたり、体内で砲弾を作ったりする能力を持つ。予知本能を持つ妖怪「くだん」を利用して鬼太郎の妖力を封じるが、その水晶を逆に操られ、砲弾を準備した所へ水晶で口を塞がれて爆死する。 アニメでは第5作で初登場。伝承の通り三姉妹であり、46話でその末娘が登場。姉達と石にした人間や滅ぼした都市の数を競う等の非道な行いをしている。隠れている妖怪の存在を容易く見破る抜群の感知能力を持ち、髪の毛の蛇は魔力の源となっている。普段は容姿端麗な人間の姿で上品な言葉遣いだが、魔力が強くなると髪の毛が蛇と化し、さらに魔力が全開になると美顔のメッキがはがれ、蛇のような顔を曝け出す。数年前からグルメビルのオーナー「綱島瑞希」として日本に滞在して人間の醜い心を研究し、石にした多数の人間から吸い取って作り出した邪心の塊を街に落とし、人間達を殺し合わせて滅ぼそうと企むが、最後は鬼太郎の獄炎乱舞によって邪心もろとも燃え尽きる。 ブイイ 声 - 川津泰彦(第4作) ロシア出身。大きな瞼を持ち、モウリョウの項で記した土精のモデルとされる。 1980年代『最新版』の「恐怖の地獄童子の巻」では大瞼ではなく、歯を剥いて笑う小鬼の姿。少年達を唆して自殺に追いやり、その魂を地獄童子に売っていたが、最後は鬼太郎に倒される。 アニメ初登場は第4作第98話。ベアード配下の四天王の一人。冷気を吐いたり、対象を吸い込んだりする攻撃手段を持つ。 ジャイアント 声 - 増谷康紀 アニメ第4作98・99話に登場。禿頭に、妖力の源である長い白ヒゲ、腰布一枚というスタイルの巨人。ベアード配下四天王最強の妖怪で、優れた五感と幻術を使用する。最後はぬらりひょんの魔鏡に妖気と能力を吸収される。 ゴーレム 声 - 大友龍三郎(第5作) 初登場はアニメ第4作97話。魔法で命を吹き込まれた土や石で作られた巨人。グルマルキンの笛の音色に操られて鬼太郎と戦うが、最後は妖魔城の崩壊と共に埋もれる。 第5作では第87話登場。チェコ出身。優しい心を持ち、争い事を嫌っているが、その巨体と並外れた怪力を持つことに目を付けられ、ヨナルデパズトーリによって魔火が乗り移って改造され、「悪魔の巨人」として幾度も破壊を繰り返してきた。ワイルドのミスで輸送船が沈み、日本に漂着して重傷を負っていたところをぬりかべ一家に助けられて友情を育むが、操縦装置を回収したザンビアに操られて暴走し、最後はぬりかべに倒される。子ゴーレム 声 - 中山さら アニメ第5作第87話登場。ゴーレムの手の指が変化して生まれた小さいゴーレム。ぬりかべ一家と仲良くなるが、魔火に操られた親を制止しようとして砕かれる。 魔火(まび) 声 - 田中一成 アニメ第5作第87話登場。フランス出身の火の玉妖怪で、フランス語交じりのノリのいい言葉で会話をする。普段は宝玉に宿っており、召喚されることで姿を現し、ゴーレムの頭を乗っ取って操る。ゴーレムが倒された後は宝玉に逃げ戻るが、最後は鬼太郎の攻撃で宝玉ごと貫かれ爆破される。 パンサー 声 - 子安武人 アニメ第5作95話に登場。顔立ちは美形、首から下は鳥人のような姿をしている。強豪妖怪と言われるほどの実力者で、自身から甘い匂いを発し、おびきよせた人間を飴玉にする力を持つ。正体は巨大化した黒いグリフォンのような妖怪。ベアードを超える存在になるために、飴玉で作った百年鍋を食べて力を付け、鬼太郎たちを圧倒するが、胃の中で食べられた猫娘たちが暴れたため全て吐き出し、力を失って鬼太郎に倒される。 ヴォジャノイ 声 - 大竹宏(異聞妖怪奇譚) 『鬼太郎の世界おばけ旅行』に登場。ソ連出身の水の精。老人に化けているが、正体は先の尖った長い鼻と二本の角が生えた顔をしている。水死した人々の霊魂の化身とも言われており、水を自由に操る能力を持つ。鬼太郎とねずみ男を肉羊羹にしようとするが、フライにして食べた目玉おやじに心臓をやられて死亡し、死肉はねずみ男の手によってカツレツにされる。雑誌掲載時は「ヴォジャノイ」の表記だったが、文庫版では「ヴォジャーイ」になっている。 『異聞妖怪奇譚』ではドラキュラ、チーの仲間として登場。 エキセル(砂妖怪) 中央アジアの砂漠に住む砂の妖怪。砂かけばばあの遠い親類に当たる。風によって形や大きさを自由に変えることができ、砂に紛れて襲いかかったり、相手を砂の底に流す「流砂流し」という術を使ったりする。五百年前にマタ山の聖地を襲って聖マリーに壺の中に閉じ込められていたところをねずみ男によって解放されるが、最終的に再封印される。 カリーカ 声 - 内藤玲(異聞妖怪奇譚) 『鬼太郎の世界おばけ旅行』に登場。中世の頃からフランスの森の館に住む人間の姿をした妖怪。黒魔術を使い、奪った人間の魂を蝋人形に入れて操ることができる。彼自身も普段は彼そっくりの蝋人形の影武者を動き回らせており、本物は館の振り子時計の形をした呪文コンピューターの中に隠れている。マリーという少女の両親を誘拐し、鬼太郎たちを蝋人形の大群に襲わせる。蝋人形を制御する呪文コンピューターを子泣き爺に破壊されて逆上し館に火を放つが、砂かけ婆の砂で視覚を失っていたため方向を見失い焼死する。 ベルサイユの化け猫 パリのベルサイユ宮殿に夜な夜な現れる化け猫。孫と二人暮しをしている老婆を食い殺して成り代わっていた。鬼太郎にちぎられた尻尾がきっかけで正体を現し、ヨーロッパ妖怪の一団を率いて襲撃するが、最後は鬼太郎に倒される。 セト オシリス王に反逆しエジプトの地下を支配した。口から吐く光線を浴びせて様々な者から魂を奪い、一万の霊魂によって作られた霊魂爆弾を起爆させ、すべてを新しく蘇らせようと企むが、最後はオシリスの妻であるイシスと目玉親父に鏡で光線をはね返され、抜け出した魂を捕らえられて二度と戻ってこられない地獄へ通じる川に流される。 トウエリス カバによく似ている。皮だけになっており、中にはミイラが入っていたが、変装してセトに近づくため鬼太郎に持ち出される。 マーメイド 原作『妖怪実力選手権大会』に登場。上半身は美女で下半身が魚の妖怪で、日本の人魚とも同系統ながら別種の存在。得意技は水を回転鋸のように操って相手を切断する「水ノコギリ」。妖怪実力選手権大会にアメリカ代表として出場する。 サシペレレ 原作『妖怪実力選手権大会』に登場。妖怪実力選手権大会の南米代表で、一本足でとんがり帽子を被った男性の姿の妖怪。パイプが好きで常に咥えている。体を回転して一本足でドリルのように穴を開ける技を持つ。 ケルピイ 原作『妖怪実力選手権大会』に登場。イギリス出身の馬の姿をした水棲妖怪。妖怪実力選手権大会のイギリス連邦代表。 黒小鬼(くろこおに) スカンジナビアの妖怪。子供を霊界に連れ去ってコレクションにしている。髪の毛を伸ばして相手を攻撃することができる。ぬらりひょん達の助っ人として来日するが、最後は鬼太郎に降参して国へ帰る。黒小鬼ジュニア 黒小鬼が人間の子供を霊界に連れ去り部下妖怪に変えたもの。黒小鬼の合図で人間態から妖怪態に変身する。棲む世界は時の流れから隔絶されているので年も取らず食事も必要ないが、外界に出ることで餓死し、白骨化する。黒小鬼が鬼太郎に敗れた後は共に帰る。 砂男 ドイツからやってきた妖怪。砂を撒き散らす「砂まき八方」や、地面に巨大な蟻地獄を作り出す「局地的大アリ地獄発生」という技を使う。ぬらりひょんに協力して鬼太郎を葬ろうとするが、最後は鬼太郎の霊波を受けて焼死する。 家獣(やじゅう) 原作『家獣』に登場。小屋に一本足が付いたような姿の巨大妖怪。人を食う凶暴な妖怪で、言葉は話せないが屋根の煙突から文字の煙を出して意思表示する。体内の部屋は消化器官になっており、壁には棘が生えている。目玉おやじによると、魔女裁判の時代に日本に逃げてきて棲み付いたという。夜に町に現れて不良少年2名を飲み込み、調査に来た鬼太郎とねずみ男も飲み込むが、ねずみ男の屁に反応して4人とも吐き出し、逃げる鬼太郎たちを追いかけた末にゲゲゲの森の妖怪ヅタの餌食になる。 魔猫(まびょう) 声 - 高乃麗 原作『魔猫』に登場。巨大な黒猫の姿の妖怪。イギリスの有名大学に留学していた日本人女性・黒塚に憑依して日本に侵入、小学校教師となって生徒たちを洗脳教育し、政府の要職に就かせることで日本の支配を目論むが、最後は鬼太郎に弱点を突かれて絶命し、黒塚は正気に戻る。 アニメ第6作では鳥取県出身の日本妖怪として登場。目から発する催眠光線で相手を洗脳したり、爪から衝撃波を飛ばして攻撃したりする。郷土愛が強く、鳥取県から人が離れ寂れていくことが許せず、自らの手で鳥取を盛り立てようと暗躍、鳥取県知事に成りすまして県民を洗脳し、鳥取県を日本から独立させ「大鳥取帝国」を築くが、元から強い鳥取愛を持っていた上に誤って「うっとり鳥取」エキスを飲んだことでパワーアップした庄司に敗北し、事件後は反省して元に戻った鳥取県を見守るようになる。 カニ妖怪 アメリカに住むカニの妖怪。日本における蟹坊主などと同系統の存在でもある。巨大なハサミの他に、口から吐く泡も強力な武器で、これで相手を覆い団子状に固める。アメリカに妖怪博物館を作るために、剥製にする日本の妖怪をさらいに2匹で来日するが、最後は降参して帰国する。ジェフ アメリカから上役の大先生とともにやってきたカニ妖怪。人間に化けてねずみ男と親しくなり、紹介してもらった洋服屋の黒髪切りを誘拐する。魚と貝しか食べない。 ケルベロス アニメ第5作では三つの首をもつ西洋の舶来の妖犬。性格は極めて獰猛。亀姫に飼われており、城に侵入した鬼太郎を始末するために差し向けられるが、敵わずに倒される。 『妖怪千物語』では双頭。鬼太郎の強さを研究するために、狼男に襲う演技をし、片方の頭を盾にして砂かけ婆の砂を見切るが、鬼太郎の指鉄砲で倒される。 パンプキン アニメ第5作で魔女ザンビアの部下達として複数体登場。ジャック・オー・ランタンのようなカボチャ頭で、鎌を持ち浮遊する。 騎士 アニメ第6作に登場するバックベアード城の兵士の一隊。全員頭部が無い甲冑の姿。剣や矛で戦う。 奴隷妖怪 / 妖怪人間 アニメ第6作でブリガドーン計画によって人間が妖怪になった形態。黒い影のような人型。この力で妖怪に変化した人間は心や意識に邪念も増幅されて邪気として体外に漏れ出るようになり、その邪気はブリガドーンのコアとなる魔女の周りにも渦巻く。ベアードが鬼太郎に倒されたことによって、ブリガドーンを発生させるアイテムだったアルカナの指輪が消滅し、奴隷妖怪は元の人間に戻る。
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