私とは? わかりやすく解説

あたい【私】

読み方:あたい

[代]《「あたし」の音変化一人称人代名詞。主に東京下町婦女小児用いる。


わたい【私】

読み方:わたい

[代]「わたし」音変化一人称人代名詞多く東京下町女性女児などが、親し相手に対して用いる。あたい。

「もう—の名を御存じだよ」〈逍遥当世書生気質


わたくし【私】

読み方:わたくし

【一】[名]

自分一人に関係のあること。個人的なこと。「—の用事欠勤する」⇔公(おおやけ)。

公平さ欠いて自分都合利益優先すること。また、公共のための事物私物化すること。「—をはかる」

造物主天地万象造りて—なし」〈逍遥小説神髄

公然でないこと。秘密であること。「—に処する

【二】[代]一人称人代名詞多く目上の人に対する時や、やや改まった場合用いる。男女ともに使う。


わたし【私】

読み方:わたし

[代]《「わたくし」の音変化一人称人代名詞。「わたくし」のくだけた言い方現代では自分のことをさす最も一般的な語で、男女とも用いる。近世では主に女性用いた。「—の家はこの近くです」「—としたことが


わちき【私】

読み方:わちき

[代]一人称人代名詞江戸遊女用いた語。町家の娘が用いることもある。

「—の口から失礼ざますけれど」〈文・安愚楽鍋〉


わっし【私】

読み方:わっし

[代]「わたし」音変化一人称人代名詞。わっち。

「実あ—もあの隠居さんを頼って来たんですよ」〈漱石草枕


わっち【私】

読み方:わっち

[代]「わたし」音変化一人称人代名詞職人遊女などが用いた語。

「—には頭(てん)から解りませぬ」〈露伴五重塔


わて【私】

読み方:わて

[代]《「わたい」の音変化一人称人代名詞。わたし。あて。初め女性語であったが、後には男性用いた。主に関西地方使われる


わらわ〔わらは〕【私/×妾】

読み方:わらわ

[代]《「わらわ(童)」の意から》一人称人代名詞女性へりくだって自分をいう語。近世では、特に武家の女性が用いた


あたくし【私】

読み方:あたくし

[代]《「わたくし」の音変化一人称人代名詞主として女性用いる。


あたし【私】

読み方:あたし

[代]「わたし」音変化一人称人代名詞「わたし」よりもくだけた言い方男女ともに用いたが、現在では主に女性用いる。


あっし【私】

読み方:あっし

[代]一人称人代名詞「わたし」くだけた言い方男性、特に職人などが多く用いる、いなせな感じ言い方


あて【私】

読み方:あて

[代]一人称人代名詞。わたし。わて。京阪地方庶民の用語で、主に女性用いる。


し【私】

読み方:し

[音](呉)(漢) [訓]わたくし わたし ひそかに

学習漢字6年

公でない、個人立場自分一身に関すること。わたくし。「私営私学私事私情私人私腹私欲私立私生活公私無私滅私奉公

ひそかに表立たずに。「私語(しご)・私淑

難読私語(ささめごと)


し【私】

読み方:し

個人に関する事柄わたくしごと。わたくし。「—を滅する」⇔公(こう)。


わい【私】

読み方:わい

[代]

一人称人代名詞。わし。おれ。「—が話したる」

二人称人代名詞。おまえ。われ。「—はあほやな」

[補説] 京阪地方用いる。


わし【私/×儂】

読み方:わし

[代]「わたし」音変化一人称人代名詞近世では女性親し相手に対して用いたが、現代では男性が、同輩以下の相手に対して用いる。「—がなんとかしよう

「こな様それでも済もぞいの、—は病になるわいの」〈浄・曽根崎


作者谷崎潤一郎

収載図書日本探偵小説全集1111 名作
出版社東京創元社
刊行年月1996.6
シリーズ名創元推理文庫

収載図書潤一ラビリンス 8 犯罪小説
出版社中央公論社
刊行年月1998.12
シリーズ名中公文庫

収載図書編年体大正文学全集 第10巻(大正10年)
出版社ゆまに書房
刊行年月2002.3

収載図書谷崎潤一郎犯罪小説
出版社集英社
刊行年月2007.12
シリーズ名集英社文庫


作者徳田秋声

収載図書徳田秋声全集 第4巻 前夫人・少華族
出版社八木書店
刊行年月1999.11


読み方
きさい

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/18 02:27 UTC 版)

(し、わたくし)は、仕事場などの社会的集団の中における人間の属性と対比して、一個人としての属性を示すときに用いられる言葉である。




「私」の続きの解説一覧

私…

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/02/29 05:53 UTC 版)

私…』(わたし…)は、1977年1月2日から1978年3月26日まで、東京12チャンネル(現:テレビ東京)で放送されたテレビ番組(ミニ番組)である。全64回。


[ヘルプ]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 洋泉社MOOK『映画秘宝ex モーレツ!アナーキーテレビ伝説』(2014年8月28日刊)p.168 - 171(佐藤輝インタビュー)より。
  2. ^ a b c d e f g h i j 洋泉社MOOK『映画秘宝ex モーレツ!アナーキーテレビ伝説』p.174 - 175 より。
  3. ^ TVでた蔵「2016年2月21日放送 テレビ東京 モヤモヤ映像廃棄センター」(3/3)”. ワイヤーアクション (2016年2月21日). 2016年2月23日閲覧。


「私…」の続きの解説一覧

私(作者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/07/08 07:48 UTC 版)

ねこまんが」の記事における「私(作者)」の解説

(ただし2足歩行)で描かれる

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私(川端康成)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 03:19 UTC 版)

十六歳の日記」の記事における「私(川端康成)」の解説

16歳数え年)。中学3年生寝たきり祖父2人暮らし祖父から「ぼんぼん」と呼ばれている。

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私(わたし)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 13:40 UTC 版)

日本語の一人称代名詞」の記事における「私(わたし)」の解説

日本人が最も多く使用する一人称である。わたくしのくだけた言い方近世以降にわたくしのくが省略されたわたしが女性中心に見られるようになった。現在では男女ともに使用する公の場ではたとえ男性であっても自分のことをわたし、もしくはわたくしと言うのが礼儀とされている。女性常用する場合は「あたし」「うち」とは異なり、やや真面目な女性言葉とされている。 ただし「わたくし」の古くからある関西では、このような私的(個人的)な人称避けることが良いとされ、社会的には「わたくし」そのもの敬称見なしてはいない。 かつての常用漢字表では「私」訓読みは「わたくし」のみが認められていたため、公用文放送用語では「わたし」ひらがな表記することになっていたが、2010年常用漢字表改定「わたし」という訓読み認められるようになった。 なお、活字媒体などで東北方言表現する際、「わだす」「あだす」「わす」のような一人称用いられることがあるが、話者自身「わたし」または「あたし」や「わし」と発言しているのであり、一人称バリエーションではなくあくまで発声バリエーションである。また、表記としての「わだす」「あだす」「わす」は、共通語話者立場から聞き取れる音を、共通語表記体系無理に当てはめようしたものであり、実際東北方言発音正確に写し取ったものではない。

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私(チヒロ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 15:32 UTC 版)

獄都事変」の記事における「私(チヒロ)」の解説

FILAMENT』のプレイヤーキャラクター交通事故遭い生死の境さまよっていたところ、人ならざる世界にある「リコリス総合病院」にて記憶失った状態で目を覚ます

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私(わたし)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 16:29 UTC 版)

ヨコハマ買い出し紀行」の記事における「私(わたし)」の解説

カフェ・アルファの常連客だが、2回し登場しない登場するエピソードでは彼の一人称視点描かれるため外見不明で名前も明かされない。アルファ会話交わしつつ、モノローグ自身心情を語る(口調年配の男性想像させる)。カフェ・アルファを「どれだけ間があいても常連になれる店だ」と評している。

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私(浦上)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 09:58 UTC 版)

名人 (小説)」の記事における「私(浦上)」の解説

小説家熱海旅館亡くなった秀哉名人死顔写真に撮る。その一昨年名人引退碁の観戦記者として、観戦記新聞64回にわたって連載していた。

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私(勝見)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 17:07 UTC 版)

第四間氷期」の記事における「私(勝見)」の解説

46歳中央計算技術研究所プログラミング専門博士ソビエト対抗し日本で「予言機械」を開発した博士。妻と息子がいる。

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私(竜枝)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 02:48 UTC 版)

抒情歌 (小説)」の記事における「私(竜)」の解説

霊感があり、子供の頃神童と言われた。娘ざかりになると、その超能力は時々来るだけになる夢に出てきた「あなた」現実出会い恋仲となり、親の許しのないまま同棲していたが、友人綾子「あなた」奪われ「あなた」「私」黙って綾子結婚それ以来「私」霊能力を失う。

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私(わたし)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 05:11 UTC 版)

パワプロクンポケット11」の記事における「私(わたし)」の解説

6人組1人。私と言う名前は6人組呼称本名不明6人組唯一直接登場無く正体不明

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私(夏子)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 04:26 UTC 版)

乳と卵」の記事における「私(夏子)」の解説

巻子の妹。物語語り部巻子緑子の仲が悪いことを心配している。

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私(森本)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 14:19 UTC 版)

太陽の塔 (小説)」の記事における「私(森本)」の解説

本作語り手大学5回生自主休学中。3回生の頃、私ら所属していた某体育会クラブ新入生として入会してきた水尾さん交際する袖にされる本人いわく水尾さんとは円満な別れでありまったく未練はないらしい。だがそう言いながら「水尾さん研究」と称してやっていることはほぼストーカーといって過言ではない。

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私(鳥海人魚)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 07:16 UTC 版)

うたかた (吉本ばななの小説)」の記事における「私(鳥海人魚)」の解説

主人公語り手私生児として生まれ、母とともにマンションに暮らす。父とはたまにしか顔を合わさず、怖い男としか思っていない。

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私(弥生)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 07:18 UTC 版)

哀しい予感 (小説)」の記事における「私(弥生)」の解説

主人公語り手19歳医師の父と、元看護師の母、年子の弟・哲生の4人家族。幼い頃から超能力的な力を持っていた。「おば」のゆきのに対してなぜか懐かしいものを感じている。

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私(松村(まつむら))

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/15 08:21 UTC 版)

何者」の記事における「私(松村まつむら))」の解説

主人公本作語り部

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/24 14:00 UTC 版)

発音(?)

人称代名詞

  1. わたしわたくし一人称

翻訳

造語成分

読みは主に「し」。同音異義語との混同避けるために「わたくし」と読む場合もある。

  1. 個人個人
  2. 自分のための
  3. 公にしないもの

対義語

類義語

関連語句


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