観戦記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 04:14 UTC 版)
明治時代から現代に至るまで新聞社主催のいわゆる新聞棋戦では、新聞にプロの対局(時にはアマ)の棋譜が掲載される。この棋譜に対局者の紹介、対局の模様、指し手の解説等を加えた記事を観戦記と言う。テレビやインターネットといった伝達手段が発達していなかった時代には、観戦記はプロ棋士と一般のファンとの間を結ぶ唯一の伝達手段であり、それだけ観戦記の役割も大きかったとされる。 将棋の観戦記では、将棋そのものの内容の解説に加え、棋士の食べる食事・おやつ等が紹介される特徴がある。その歴史は古く、現在確認されているところでは1932年(昭和7年)に國民新聞に掲載された倉島竹二郎筆の観戦記で食事の内容が取り上げられたのが最古。囲碁では以前は食事の内容が取り上げられることは少なかったが、将棋の影響もあり、近年は観戦記に食事の話題が出ることも増えている。 将棋ペンクラブ大賞(観戦記部門)のように、観戦記を専門に扱う文学賞も存在する。
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