奉納額とは? わかりやすく解説

扁額

(奉納額 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/28 22:30 UTC 版)

小諸城三の門とその扁額
土佐神社の神額
雍和宮の扁額。満洲語漢文チベット語モンゴル語で書かれている。

扁額(へんがく、満洲語ᡳᠯᡝᡨᡠ᠋ᠯᡝᡥᡝᠨ, iletulehen)は、建物の内外や鳥居などの高い位置に掲出される額(がく)、看板であり、書かれている文字はその建物や寺社名であることが多いが、建物にかける創立者の思いなどを記すことがある。扁額は神社寺院城門茶室などの伝統建築のみでなく、学校体育館トンネルなどの近代建築においても掲げられる。特に神社に掲げられている額を「神額」(または「社額」)、寺院に掲げられている額を「寺額」(または「山号」)という。扁額の文字は著名人が揮毫することがあり、扁額そのものが書跡としての文化財の扱いを受けることがある[1]。扁額は奉納したものが掲げられることがあり、特に区別して奉納額ということもある[2]

扁額は中国に由来し[3]日本ベトナム韓国などでも見られる。清朝では、複数の言語が表記されたものも作られた。図案(意匠)としては神職であった氏族や家(いえ)が家紋として用いることがあるほか、小出氏の使用した紋として有名である。

皇帝天皇が与える扁額を勅額という。

著名な扁額

扁額のために著名になり、あるいは通称がついた建造物がある。

  • 首里城の城門の1つである守礼門は、古来の名称は「首里門」、愛称は「上の綾門」(いいのあやじょう)である[4]が、扁額に「守禮之邦」とあることから、門自体がこのように通称される。
  • 筥崎宮の楼門は、扁額に「敵国降伏」とあることから「伏敵門」とも通称される[5]。この扁額の切手については筥崎宮#筥崎宮の勅額切手を参照。

脚注

関連項目

外部リンク


奉納額

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/30 07:58 UTC 版)

渋川一流」の記事における「奉納額」の解説

坂町八幡宮1891年明治24年)に首藤之進の門人宮田玉吉奉納した額と、1895年明治28年)に河野幸八が奉納した額が残っている。 宮田友吉の弟玉吉が、明治年間八幡宮掲げた奉納額では、宮田家に伝わる柔術伝来過程次のように記載している。 難波宮崎右衛門義 承首藤之進満時 渋川流 承伝 宮田多四郎国時 承伝 宮田玉吉時正 承伝 宮田友吉国治 首藤之進満時 渋川一流 承伝 宮田玉吉時正 これによれば難波流と渋川流学んだ宮崎右衛門が、宮田家の宮田多四郎とその弟である首藤之進に武術伝え宮田多四郎の子息である宮田友吉宮田玉吉兄弟武術伝わった記した上で首藤之進の門弟である宮田玉吉渋川一流教授しているのだと記載している[要出典]。 また、同じく明治期に坂八幡宮奉納され川野幸八正国の奉納額(現存せず)では、渋川一流元祖首藤之進と記載した上で川野門弟氏名記載していた[要出典]。 系図上では、川野幸八、宮田友吉及び宮田玉吉首藤之進の弟子であるが、このうち川野幸八や宮田友吉松山にいた首藤からではなく実際は、在住していた宮田多四郎門弟であった考えられる宮田玉吉は、父の宮田多四郎早く亡くなったため、長く教えを受けることができなかったことから叔父首藤から教え受けた思われる。)首藤元祖とした理由については、現時点判然とていないが、坂町では首藤松山藩柔術指南役であった伝えられており、いわば郷土の偉人とされていること、川野宮田友吉も、多四郎没後首藤から教え受けており、終局的には首藤自己の師匠みなしていたからと思われる。[独自研究?]

※この「奉納額」の解説は、「渋川一流」の解説の一部です。
「奉納額」を含む「渋川一流」の記事については、「渋川一流」の概要を参照ください。

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