ファンダヴェーレの世界の住人(味方側)
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「おとぎ銃士 赤ずきんの登場人物」の記事における「ファンダヴェーレの世界の住人(味方側)」の解説
ハーメルン 声 - 野島健児 城の地下に監禁されていた元傭兵の少年で、四ツ葉騎士団の一人。15歳。王が投降した後も城に残り、王の命令通りにエルデの鍵(=草太)を待ち続けた。アニメ第8話より第39話まで登場。OVAでは赤ずきん達同様三銃士の一員という設定であり、OVAにもほんの一瞬だけ映っていることが確認できる。 巨大な角笛エンバーテリオンを使った音声魔法を得意とする。ただしあくまでも魔力を持つのは彼自身であり、エンバーテリオンでなくても(例えばたまたま衣服に付着していた木の葉を使った草笛でも)一応は魔法を使える。赤ずきんとは5歳の頃からの幼馴染。幼い頃、カボチャを被った赤ずきんに追いかけられた(しかし彼はその人物を赤ずきんと気付いていないどころか、現在もなお気付けていない)ことからカボチャが大嫌いで、ブレーメン遊撃隊が仕掛けてきたモンスター・パンプキング(声:若本規夫)を見て気絶してしまうほど。 ブレーメン遊撃隊解散の折、ランダージョに「この闘いが終わったら(他の遊撃隊のメンバーも引き連れ)一緒に演奏しよう」と持ちかける。ランダージョは言うまでもなく了解し、アニメ第39話にて無事約束を果たしている。 モチーフは『ハーメルンの笛吹き男』。 ヘンゼル 声 - 清水香里(OVA) →平川大輔(TV)、清水香里(幼少時) サンドリヨンの参謀として「ナイトメアリアン」を統べていた少年。17歳、血液型A型。暗黒魔法に長けており、かなり強い実力がある。サンドリヨンの精神操作のため、感情が欠落しており、無表情でいることが多かった。 貴族に生まれるも、強力な魔力を持っていたためにグレーテル共々恐れられてしまい、命の危険を察知した両親によっておかしな森へ逃がされ、以後兄妹で森を彷徨うことになる。一時期は森にあるお菓子の家に住んでいたこともある。森を彷徨っていた頃、身を守ってくれたサンドリヨンにグレーテルと共に付いて行くが、「グレーテルを守るために」とサンドリヨンから学び始めた暗黒魔法によって、逆に精神操作を受けてしまった。両親の思いとは裏腹に、彼は「捨てられた」と思っており、このことも彼がサンドリヨンや暗黒魔法へと傾倒した要因の一つとなってしまっている。 アニメ第33話でサンドリヨンの命によりグレーテルを葬ろうとするも、幼少期のグレーテルとの思い出がよぎり、頭痛に襲われ、グレーテルを取り逃がす。アニメ第34話でサンドリヨンの杖を借りてグレーテルらを倒そうとするが、赤ずきんの訴えとグレーテルの体を張った行動により妹を守るという当初の目的を思い出し、精神操作が解ける。OVAおよびアニメ第1話より第39話まで登場(ただし全話には登場していない)。全ての戦いが終わった後、アニメ第39話にて草太らとは学校は違えど学生姿を見せるも、グレーテルと共にファンダヴェーレへ戻り、おかしな森のお菓子の家で暮らしているようである。漫画版では洗脳されていた際妹のグレーテルに手を出したことに対する罪悪感から、グレーテルと別れ1人で旅をしている。 モチーフとなった童話および名前の由来は『ヘンゼルとグレーテル』。 グレーテル 声 - 矢作紗友里 青い髪をツインテールにした、ヘンゼルの妹。13歳、血液型A型。巨大な剣「ミッシンググレイヴ」を用いて重力を操る。兄のヘンゼルに見放されることを何よりも恐れており、何とか手柄を立てようと奮闘するが失敗続きである。劇中での普段の態度からは気付かれないが彼女は本来は戦いを好まない大人しい少女なのである。そして彼女は料理が上手でもあり、サンドリヨンに囚われの身であるフェレナンドにいつも食事を運んでいた。 当初はサンドリヨンの「情けや優しさなど無意味。」という思想教育により、自分たち兄妹以外はどうなろうと関係ないという態度を取り、弱者に対して冷酷な態度を取っていた。 ヘンゼルがサンドリヨンの精神操作を受けている可能性を感じて、表面上は従いながらもサンドリヨンに離反する機会を窺っていた。赤ずきんとの対話を拒否してどっちつかずの態度を取っていた。ヘンゼルの無差別攻撃を受けた時に、命がけで敵である自分を守った赤ずきんらの勇気と説得に心を打たれる。その後、ヘンゼルに命を狙われたことが決定打となり、三銃士の仲間となる。その後、ヘンゼルと対峙して彼の精神操作を解いた。 アニメ第3話より第39話まで登場。そのアニメ第3話において「静森 えりか(しずもり えりか)」と名乗り、転校生という形で草太たちのクラスに潜入する形で初登場した。全ての戦いが終わった後、アニメ第39話にて静森えりかの名で再度学校に顔を見せるも、ヘンゼルと共にファンダヴェーレに戻っている。漫画版ではりんごに誘われ赤ずきんたちと一緒にエルデへ向かっている。OVAでは設定・デザインこそあったものの登場せず。 兄と同様、モチーフおよび名前の由来は『ヘンゼルとグレーテル』。 原案の熊坂省吾や担当声優の矢作紗友里らからは、「グレ子」(グレこ)とも呼ばれ親しまれている。矢作は「テル美」(テルみ)と呼んで欲しいとも語っている(DVD第2巻オーディオコメンタリーより)。 フェレナンド王(フェレナンドおう) 声 - 田坂秀樹 ファンダヴェーレ世界の王。穏やかな性格で、どんなときも優しさを忘れず、民からも慕われている。投降の直前、ハーメルンに、エルデの鍵を待ち続けるようにと最後の命令を下した。サンドリヨン城に囚われの身となり利用されるも、最後には仲間達と共に物語の終焉を担った。「封印の鍵」の1つ「ファンダヴェーレの鍵」を秘めている。三銃士の火・水・大地の魔法に並ぶ、「風の魔法」を使う。アニメ第1話より第39話まで登場(ただし全話には登場していない)。 モチーフは『実意ありフェレナンドと実意なしフェレナンド』。 キュピ 声 - 矢作紗友里 フェレナンドのペットである、ピンク色をした四つ耳のウサギ。性別は雌(ドラマ&サウンドトラックCD第二章より)。サンドリヨン城への道案内役をフェレナンド王より任され赤ずきんらに同行しているが、ほとんど役に立っていない。ヴァルの背が主な定位置だったが、グレーテル合流後はなぜかすぐに懐き寄り添っている。予告編でもグレーテルとは絶妙のコンビネーションを見せていた(担当声優をネタとしたギャグ)。アニメ第1話より第39話まで登場(ただし全話には登場していない)。 名前の由来は鳴き声から。 鈴風 小夜(すずかぜ さよ) 声 - 皆口裕子、清水香里(トゥルーデ時) 草太の母。アニメ第1話の冒頭の、何者かにさらわれているシーン(草太の回想)から登場し、以降主に草太の回想で登場する。元はファンダヴェーレの住人で、本名をシルフィーヌと言う。七賢者の一人である。14年前、使命からエルデへ赴き純太朗との間に草太=鍵の力を授かるが、10年前、サンドリヨン復活の知らせを受けファンダヴェーレへ戻り(このことを草太は「何者かにさらわれた」と歪んで記憶していたようである)、サルタンと共にサンドリヨンと対峙。その際サンドリヨンに捕らえられ、暗黒魔法の力を得た傀儡・トゥルーデと化してしまう(ただし、漫画版ではトゥルーデになっておらずサンドリヨンに監禁されていた)。 以後はサンドリヨンの最も忠実な部下として暗躍する。魔法使いで、「闇の三騎士」を従えていた。四ツ葉騎士団壊滅に原子単位の再構築魔法「メタモルフォス」を使い大きく貢献。自らは闇の化身を思わせる漆黒(睫毛などは白く、ネガフィルムのようでもある)の姿だが、攻撃により強い衝撃を受けた際には、幾度か本来の姿をのぞかせた。アニメ第36話にて草太のエルデの鍵の力によって元に戻るも、すでに用済みであるとサンドリヨンにより殺害されかける。しかし、危機一髪のところでサルタンに助けられた。部屋にはくすんだ白色の像にされた人間が大勢居たが、彼らも元に戻った模様。全ての闘いが終わり、他のファンダヴェーレの住人が全て元の世界へと帰還する中、エルデの鍵である草太の守護(と、鈴風家の母または妻としての役目)を全うすべく、一人エルデに残った(漫画版でもエルデに残るが赤ずきんたちが一緒についてくることになったため部屋のことを心配している様子が書かれている)。 OVAおよびアニメ第1話より第39話まで登場(ただし全話には登場していない)。トゥルーデとしてはアニメ第10話より第36話まで登場。 トゥルーデという名前の由来は『トゥルーデおばさん』。 サルタン 声 - 城山堅 ファンダヴェーレを守護し続け、1000年前にはサンドリヨンを封印した、ファンダヴェーレ七賢者の1人(他の七賢者はすでに亡くなっていると思われたが、シルフィーヌ〈鈴風小夜〉のみは生き残っていた)。トゥルーデを倒すため、赤ずきんらに究極の魔法を授けようとするもトゥルーデに人形化される。しかし残留意思のようなものとして赤ずきんらをサポートし、赤ずきんがプリンセスモードを会得したところを見届けた。後に登場した際はトゥルーデに操られたりもしたり、小夜を助けたりと、赤ずきんらの陰のサポート役として活躍した。アニメ第20話より第38話まで登場。 名前の由来はグリム童話の『サルタンじいさん』(語源はイスラムの君主号「sultān」)。 ハンス 声 - 白石涼子 赤ずきんらが旅の途中で出会った少年。魔法を使う両親が戦線に行き、殺されてしまったことから魔法が嫌いであった。そのことから白雪姫と喧嘩するが、後に魔法は使い方次第だと思い改め和解する。アニメ第9話・第37話・第38話に登場。 名前の由来はグリム童話で頻繁に登場するドイツ語圏の男性名「Hans」。 リリ 声 - 松岡由貴 赤ずきんらが旅の途中で出会った少女。子供の頃から、咲くと村が幸せになると言われ守り神的存在であった、「千年蕾」と呼ばれる百合を大事にしていた。だがその百合はサンドリヨンが1000年前に怪物にしたものであり、現在になりランダージョのちょっとしたミスにより怪物の姿をあらわにしてしまうが、いばら姫に助けられる。戦闘後その怪物はその場に百合畑となった。アニメ第10話・第38話に登場。 カテジナ 声 - ゆかな 赤ずきんらが旅の途中で出会った少女。とある村の村長。その村でかねてより信仰(偶像崇拝)されていた神・サラマンドラの伝説、そしておとぎ話を伝える家系。グレーテルの襲撃により一度サラマンドラの像は破壊されるも、草太の「信仰するだけではなく、そこから生まれる勇気を持ち行動に移すべきだ」という観念から像を建造しなおし、これからは行動を興していくことを誓った。アニメ第13話・第37話・第38話に登場。 語り鳥(かたりどり) 声 - 水谷優子 赤ずきんらが旅の途中で訪れた、「灰の降る谷」にある町で、2つの世界の物語を語り継ぎ続ける小鳥。その中で登場したマレーンとは、即ちサンドリヨンであるが、語り鳥は特に知らなかったようである。アニメ第17話に登場。 ラプンツェル 声 - 矢島晶子 果てなく高くそびえる入り口のない塔の天辺に住む美しい女性。婚約する予定であった王子(声:細谷佳正)がヘンゼルに拉致され、「返してほしくば草太らを捕らえろ」という交渉に乗ってしまう。赤ずきんらにより王子共々助けられた後、魔法でカエルにされていた王子をキスで元に戻し無事婚約した。アニメ第22話・第37話・第38話に登場。 モチーフおよび名前の由来は『ラプンツェル』で、婚約者の王子は『かえるの王さま』がモチーフ。
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ファンダヴェーレの世界の住人(敵側)
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サンドリヨン 声 - 渡辺美佐、桑島法子(若い頃) ファンダヴェーレとエルデ、2つの世界を征服するという野望を抱いている魔女。年齢不詳。暗黒魔法の使い手で、本編での最強の敵。1000年ぶりに復活し、「封印の鍵」を求めて草太を狙う。OVAおよびアニメ第1話より第39話まで登場(ただし全話には登場していない)。鏡を使いファンダヴェーレとエルデを往来しているという。 本名はマレーン。若い頃は嘗て「ハシバミの谷」と称された、ある美しい町に住んでいた。ある日もう1つの世界=エルデから来たという少年(声:小林ゆう)に出会い恋をするが、後に近くの火山が噴火。少年は自分が災いをもたらしてしまったと察知し、1枚の鏡を残しエルデへと去ってしまう。その鏡ではエルデと交信ができたため、その鏡で少年と会話を嗜んでおり、再び少年に直接会おうと、2つの世界が1つになることを願った。しかしその鏡が災いをもたらしたとされた少年のものであったため、危険であると思われてしまい、谷の人々に破壊されてしまう。 それからその谷は「灰の降る谷」と呼ばれるようになる。以後、彼女はエルデへ行く方法を模索する。やっとその方法を知ると、それに必要なだけの魔力を習得した。しかし、エルデへ行くために2つの世界が繋がる場所へ赴いたかと思うと、鏡の向こうの少年が別の女性と結ばれていたことを知ってしまう。そのショックで「神様は私を不幸にするために世界を2つに分けたのではなかろうか」と嘆き、心を酷く歪ませ、階段を駆け下りながら、少年と踊ることを夢見て履いていたガラスの靴を片方残し、神を怨んだ。 その後、書物を調べて「暗黒魔法」の存在を知ると、「希望の鐘」があるという街・ウィザースベルに降り立ち、その鐘を暗黒呪文と共に鳴らし、暗黒の鐘へと変化させてしまった。彼女は暗黒魔法を我が物とし各地で悪事を働き始めてしまった。ある日、居を構えていた水晶の泉で村人たちを苦しめていたとき、あのエルデの少年と再会し彼に悪事をやめ、共にエルデへ行くことを頼まれるが、もう今更止めることはできないと一方的に断り、暗黒魔法で再び村人を苦しめ始めようとすると、少年は彼を裏切った罰だと自ら暗黒魔法を受け、消滅してしまう。「大切な人」を含めた何もかもを失ってしまったあまり悲しみ慄き、とうとう悲劇という名の灰をかぶった悲しき姫「サンドリヨン」としてファンダヴェーレに君臨、「2つの世界を1つに」=「征服する」ため「封印の鍵の力」を求めるようになる。一度は七賢者によって水晶の泉に封印されるも、1000年の時を経て復活。そして10年後、「封印の鍵の力」=「草太とフェレナンド」だと知り、手始めにフェレナンドを捕らえさせ、次に草太を自らの手で捕らえた。封印の鍵の力を利用し巨大化・異形化するも、赤ずきんらの未来を信じる力に圧され続け、ついには1000年前と同じ運命を辿ることとなる(現在は封印の地の水晶の泉で眠りについているが、その表情はとても穏やかである)。漫画版では改心したらしく最終的に野望を捨てどこかへと消えていった。 「優しさなど無意味」を信条として掲げている。暗黒魔法による心理操作を受けていないグレーテルがなかなか離反しなかったのは、彼女の思想教育が徹底していたからとも考えられる。 人間を精神的に苦しめる作戦を得意とするが赤ずきんには彼女の心理攻撃は一切通用しなかった。武力による先制攻撃は趣味ではないらしく、部下を全て失ったジェドの抗議には、「先に手を出したのは貴様達ではないか」と答えている。降伏した者や部下の失敗には寛大だが、裏切りは許さない。 かつて彼女が残した片方のガラスの靴は、後にまだ物語の途中だった頃に草太が見つけ、ヘンゼルが彼女に返上するも、本人は過去の悲劇を思い出したくなかったためにすぐに破壊してしまった。しかし、未練がましかったのかもう片方のガラスの靴は履いたままであった。なお、今ではハシバミの谷は、赤ずきんらが訪れたことにより活気付けられ復興し、住民らの心も晴れた。割れた鏡もりんごにより発見され、綺麗に修繕された。ウィザースベルの鐘も、赤ずきんらによって魔力が抜け、元に戻っている。 サンドリヨンという名前の由来はフランス語で『シンデレラ(灰かぶり)』を意味する「Cendrillon」。本名のマレーンの名前の由来は『マレーン姫』。 セッコー 声 - 吉野裕行(OVA)→ SE(TV) 偵察役。名前や行動は斥候に由来する。 ディートマルシュ 声 - 近藤隆 元四ツ葉騎士団隊長。裏切り者で、敵側へ就くがサンドリヨンらに利用されただけであり、登場してすぐにナイトメアリアンによって殺害されてしまった。ハーメルンの親友でもあった。アニメ第8話に登場。 名前の由来はドイツ騎士団および『ディートマルシュのほらばなし』。 デュード 声 - 服巻浩司 サンドリヨンの手下の魔法使い。表向きは平和だが、実は暗黒魔法に染まった街であるウィザースベルに在住している。赤ずきんらの街案内を担当するふりをして、白雪姫に「希望の鐘だ」と暗黒魔法に染まった鐘を鳴らさせ、洗脳させて赤ずきんらを倒そうとした。しかし、まんまと引っかかったと思われた白雪姫は実は洗脳されたふりをしていただけで、デュードはいとも簡単に敗北してしまった。アニメ第26話に登場。
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