危機一髪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/14 05:01 UTC 版)
概要
極めて危なげな状態であり、一つ間違えたならば危険に陥りそうであることを意味する。その安否を分けるような差というのは、髪の毛一本ほどの違いであるということである。この言葉を危機一発と表記するのは間違いである。映画作品である007/危機一発のタイトルがこの誤った表記であり、この作品からこの誤った用いられ方が広まって行った。現在ならばこのような誤った表記は問題視されるものの、当時はこのようなことには大らかであった[1]。
由来
この言葉は唐の時代の中国の韓愈によって書かれた文章が由来である。そこでは当時の世のことが書かれ、正道というには漢の時代以来の多くの儒学者が補い繕ってきたものの、もはや今では百の穴があり千の傷があり正道は乱れて失われ、現段階では非常に危険な状態であり、一本の髪の毛で千鈞を引いているようなもので、ここからは糸くずのようにかすかに続いて消え去ろうとしているようなものであると述べられている。この時代には儒学の正道は消え去ろうとしており、危機一髪で続いている状態ということであった[2]。
脚注
- ^ 日本国語大辞典,四字熟語を知る辞典,世界大百科事典内言及, デジタル大辞泉,精選版. “危機一髪(キキイッパツ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2025年2月17日閲覧。
- ^ “No.803 【危機一髪】 ききいっぱつ|今日の四字熟語・故事成語|福島みんなのNEWS - 福島ニュース 福島情報 イベント情報 企業・店舗情報 インタビュー記事”. fukushima-net.com. 2025年2月17日閲覧。
関連項目
危機一髪
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「ブリティッシュ・エアウェイズ9便エンジン故障事故」の記事における「危機一髪」の解説
機長は1万2000フィートまで降下してもエンジンが再起動しない場合は、洋上への着水しかないと決心していた。そこで通常は3分かかる再始動の手順を一部省略して再始動の回数を増やし、何度となく再始動の試みがされたが、エンジンは起動せず、ついに高度は1万1600フィートを切った。機長は乗客に短いアナウンスをした後、主任客室乗務員に不時着水に備えるよう指示した。エンジンが停止してから12分が過ぎ、高度は既に1万1400フィート(3400メートル)まで降下していた。もはや不時着水しかないと覚悟したその時、第4エンジンが始動した。 エンジンは次々と蘇り、全エンジンが復活した。機長がジャカルタへ向かうとアナウンスすると、客室内は歓喜に沸いた。途中、山岳地帯を越える時に再度第2エンジンが不能となったが、残り3発のエンジンでどうにかジャカルタへ辿り着き、空港への誘導電波に乗ることができた。 ところが、いざ着陸しようとするとコックピットの窓が曇りガラスのようになっていた。加えて着陸誘導に必要な地上の装置のうち、適切な進入角度を示す「グライドパス」が故障していた為(滑走路の中心を示す「ローカライザー」は機能していた)、手動での着陸を余儀なくされた。機長は何とか曇らずに残った端の数センチから外を確認しながら、現地時間の22時25分、ハリム・ペルダナクスマ国際空港へ着陸することに成功した。
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