グライド‐パス【glide path】
グライドスロープ
【英】Glide Slope, Glide Path
グライドスロープとは、航空機の着陸システムで用いられている、航空機に適切な進入角度を指示するための電波を発する誘導装置である。
グライドスロープは滑走路の着陸地点の手前にあり、およそ329MHz~335MHzの周波数帯域の電波を発している。電波は仰角3度を挟んだ上下でそれぞれ90Hz、150Hzに変調されている。航空機が受信した電波を復調し、変調度を比較することによって、上下方向のずれ、およびずれの量を知ることができる。
航空機が適切な降下位置に位置している場合は、90Hzと150Hzの変調度は同じになる。適切な降下位置より航空機が高い位置にあった場合、または低い位置にあった場合は、90Hzと150Hzの変調度に大小の差が生じる。
計器着陸装置
(グライドパス から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/13 02:22 UTC 版)
計器着陸装置(けいきちゃくりくそうち、英語: Instrument Landing System、ILS)とは、着陸進入する航空機に対して、空港・飛行場付近の地上施設から指向性誘導電波を発射し、視界不良時にも安全に滑走路上まで誘導する計器進入システム[1]。
- ^ a b “航空実用辞典”. 日本航空 2011年11月13日閲覧。
- ^ Horizontal Situation Indicator、水平姿勢指示計。グライドパスはやや上方、ローカライザはやや右寄りを表している表示。つまり指示よりも低く左寄りを飛行している。
- ^ “ILSの概要”. 国土交通省. 20190922閲覧。
- ^ 計器着陸装置 (ILS) のカテゴリー (CAT) IIIB化について (PDF) (Centrair Group News)
- ^ 2012年7月よりCAT-3b供用開始
- ^ 2009年6月4日よりカテゴリーIIIbの運用を開始したが、2015年4月のアシアナ機の事故による地上機器破損により暫定的にCAT-Iでの運用となり、2015年9月15日に「CAT-IIIa」が、続けて2015年9月19日から「CAT-IIIb」の運用が再開された。
- ^ 2011年11月17日 - 2012年9月19日はCAT IIIa、2012年9月20日よりCAT IIIb運用開始
- ^ 2010年2月25日にはCAT IIIのILSが必要になる濃さの霧が発生した。2015年8月20日よりCAT IIIa、2016年1月7日よりCAT IIIbへ格上げ。
- ^ D滑走路への進入経路の変更について (PDF)
- ^ 羽田空港 LDA装置 (PDF)
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