surrender
「surrender」とは、明け渡す・降伏する・引き渡すことを意味する英語表現である。
「surrender」とは・「surrender」の意味
「surrender」とは、英語の動詞・名詞である。他動詞としての「surrender」は、「明け渡す」「引き渡す」「手放す」「諦める」「譲る」といった意味である。法律用語では「(権利を)放棄する」、保険用語では「(保険を)解約する」といった意味を持つ。自動詞としての「surrender」は、「降伏する」「身を任せる」といった意味である。動詞「surrender」の活用形は、三人称単数現在形が「surrenders」、現在分詞が「surrendering」、過去形が「surrendered」、過去分詞が「surrendered」となる。名詞としての「surrender」は、「明け渡し」「引き渡し」「自首」「降伏」「譲渡」「放棄」といった意味を持つ。法律用語では「権利放棄」、保険用語では「保険解約」、貿易用語では「(輸出者が貨物への)所有権放棄」といった意味となる。名詞「surrender」の複数形は「surrenders」と変化する。「surrender」の覚え方として、「さぁ(sur)、連打(render)を喰らいそうだから、さっさと降伏しよう」などの語呂合わせがある。
「surrender」の発音・読み方
「surrender」の発音記号は「səréndər」と表す。発音をカタカナで表記すると、「サレンダ」となる。「レ」にアクセントを付けて発音をする。「surrender」の語源・由来
「surrender」の語源は、「諦める」といった意味の古フランス語「surrendre」に由来する。「surrendre」は英語の「over(越えて)」に該当する「sur」と、英語の「give back(返す)」に該当する「rendre」がくっついてできた。「surrender」の類義語
「譲る」という意味での動詞「surrender」の類義語として、「give in(譲る)」「submit(差し出す)」「give way(譲歩する)」「succumb(屈する)」「capitulate(受け入れる)」が挙げられる。「諦める」「放棄する」といった意味での動詞「surrender」の類義語として、「give up(諦める)」「concede(諦める)」「abandon(放棄する)」「resign(辞める)」「relinquish(手放す)」「forgo(諦める)」がある。「降伏」という意味での名詞「surrender」の類義語として、「submission(降伏)」「yielding(降参)」「resignation(降伏、辞任)」「capitulation(降伏)」「trelinquishment(放棄)」が挙げられる。「surrender」の反対語
「譲る」「降伏する」といった意味での動詞「surrender」の反対語として、「resis(抵抗する)」「fight(戦う)」「oppose(反対する)」「defy(逆らう)」「withstand(逆らう)」が挙げられる。「surrender」を含む英熟語・英語表現
「Never surrender」とは
「決して諦めない」「決して明け渡さない」といった意味を持つ。また日本の歌手・声優の「水樹奈々」が2018年にリリースした38枚目のシングル作品を指す。表題曲である「Never surrender」は、「魔法少女リリカルなのは Detonation」の主題歌に採用されている。さらにアニメ「テニスの王子様」のキャラクター「手塚国光」が2003年にリリースしたシングル作品も「Never surrender」である。
「I surrender」とは
「降参します」「譲ります」といった意味である。またイングランドのパンク・ロック・バンド「Rainbow(レインボー)」が1981年にリリースしたアルバム作品を指す。「I surrender」はデンマークのコペンハーゲンで録音され、全英音楽チャートで最高3位を獲得した。
「surrender」に関連する用語の解説
「surrendered bl」とは
「船会社で元地回収された船荷証券」を意味する。日本語で「サレンダードB/L」と言う。船荷証券のやり取りなしで輸出物のやり取りが可能になるので、主に近距離航路での貿易で「サレンダードB/L」が使用される。
「surrendered」とは
動詞「surrender」の過去形・過去分詞で、「明け渡した」「明け渡された」といった意味である。また「サレンダードB/L」を利用した場合に、船荷証券に「surrendered」のスタンプが押される。
「surrender」の使い方・例文
「surrender」を用いた例文は以下の通りである。・We surrendered the castle to the enemy.(私たちは城を敵に明け渡した)
・The company surrendered all the computers because the lease had expired.(リース契約が切れたので、会社はすべてのコンピューターを返却した)
・Surrender or kill them all.(降伏しろ、さもなければ全員殺す。)
・We called on the perpetrators to surrender(私たちは犯人に自首を呼びかけた)
サレンダー
「サレンダー」とは、投了する・放棄する・降伏する・降参する等を意味する表現である。
「サレンダー」とは・「サレンダー」の意味
「サレンダー」は、主に「投了」「放棄」「降伏」といった意味の外来語で、英語のスペルで「surrender」と書く。「サレンダー」は使用する状況や業種によって意味が異なる。トランプの「ブラックジャック」においては、手札が最初の2枚の状態で「サレンダー」を宣言することで、そのゲームの敗北を認める替わりに掛け金の半分を回収することができる。「遊戯王」に代表されるカードゲームなどでは、ゲームを投了する時に「サレンダー」を宣告し、相手が了承した場合にゲームを終わらせることができる。プロ野球では「諦めない」の意味である「ネバー・ギブアップ」のように、「ネバー・サレンダー」をスローガンとして用いることも多い。貿易において輸出者が貨物の所有権を放棄することを「サレンダー」と言う。通常船を用いて貨物を輸出する場合、貨物を船会社に預ける際に船荷証券(B/L)を発行してもらう。そして輸入者は貨物受け取り時に輸出者から届けられた原本の船荷証券を船会社に渡すことで、貨物の所有権が移転する。しかし船荷証券が届く前に船が到着するような航海日数が短い場合には、輸出者が「サレンダー」して船会社に船荷証券を返却する。輸出者は船荷証券のコピー(サレンダードB/L)をメールやFAXで輸入者に送り、輸入者はサレンダードB/Lを船会社に渡すだけで貨物を受け取ることができる。
スピリチュアルの世界では自分の心と体全てを明け渡し、宇宙に身を任せることを「サレンダー」と言う。
「サレンダー」の語源・由来
「サレンダー」は英語の動詞「surrender」が由来である。「surrender」は「譲る」「明け渡す」「降伏する」といった意味を持ち、「サレンダ(səréndər)」と発音する。発音・意味がほぼそのまま日本語として定着して「サレンダー」となった。「サレンダー」の熟語・言い回し
サレンダーするとは
「降伏する」「投了する」という意味である。主にカードゲームやEスポーツで負けを認める時に使われる。
サレンダーしてとは
「降伏して」「投了して」という意味を持つ。シンガー・ソングライター「eve」の「ドラマツルギー」の歌詞に「サレンダーして」がある。
ネバーサレンダーとは
「降参しない」「降伏しない」「諦めない」といった意味である。アメリカ映画のタイトル(「ネバーサレンダー肉弾凶器」)として、またプロ野球チーム阪神のスローガン(「ネバーネバーネバーサレンダー」)としても使われている。
アイサレンダーとは
イングランドのハードロック・バンド「レインボー」が1981年にリリースしたアルバムタイトル(原題「Difficult to Cure」)、また同アルバムに収録された曲である。アルバムはイギリスの音楽チャートで3位にランクインし、曲「アイサレンダー」は後にシングルカットされた。
スイートサレンダーとは
名古屋で2013年に結成された女性アイドルグループのことを指す。あるいはカプコンが2019年に発売したPlayStation4用のアクションゲームでもある。
ノーサレンダーとは
エジプトで2018年に製作されたピーター・ミミ監督の映画である。イギリスから独立してなお間接的支配に苦しむエジプト人を描いたアクション映画となっている。
「サレンダー」の使い方・例文
「サレンダー」の多くが「投了」「降伏」の意味で使われる。例文として、「ブラックジャックの最初の手札がひどかったので、迷わずサレンダーした」「相手がサレンダーをしてきたので了承した」「ネバー・サレンダーの精神でこの難局を乗り切ろう」「これだけの軍勢に囲まれたらサレンダーするしかない」「相手がサレンダーしてくれるのを祈るしか無い」といった表現になる。また「サレンダー」を固有名詞に組み込むことも多く、「レインボーの曲で一番のお気に入りはアイサレンダーだ」「スイートサレンダーのライブを見に行った」「友人と映画ノーサレンダーを見に行った」といった例文になる。また貿易関係では「中国との貿易では、サレンダードB/Lを用いるのが一般的だ」、スピリチュアルの世界では「サレンダーする領域まで修行をしたいものである」といった使い方になる。【降伏】(こうふく)
Surrender.
戦闘員、およびその集団である部隊が紛争当事者としての立場を放棄する事。
または、国家そのものが国家主権の一部または全部を放棄し、国民を保護する義務を放棄する事。
法律上の契約の一種であり、常に敵国の同意を必要とする点で敵前逃亡と異なる。
このため、奇襲などを目的とした虚偽の降伏は戦争犯罪とみなされる。
また、虚偽の降伏を行った国家は外交上の信用を失い、再び降伏を試みても拒絶されるリスクを負う。
現代ではジュネーブ条約・ハーグ陸戦条約などの戦時国際法で戦闘員に降伏する権利が保証されている。
従って、民兵・テロリスト・傭兵(民間軍事会社に勤務し、会社の業務として紛争地帯で戦闘行為に従事する従業員を含む)などは降伏を申し出ても認められない場合がある。
それらは非合法戦闘員であり、そもそも紛争に関与する権利を認められないからである。
そういう人物であっても投降する事は可能だが、それによって何らかの免責が保証される事はない。
文民統制による保護を受けられないため、現地の法に従って殺人・器物損壊などの罪を問われる。
一般的には敵軍に身を委ねて捕虜となる事を意味するが、定義上は虜囚を必須とするわけではない。
とはいえ、武装した人間が銃を構えたまま降伏する事は常識的に考えて認められない。
従って、降伏する人間は武装していてはならないし、いつでも武装できるような状態であってもならない。
よって普通、降伏する際は敵軍に身柄を預け、再武装する事が不可能な環境に隔離される必要がある。
関連:無防備都市宣言 玉砕
降伏の実態
一般に、戦闘継続と撤退のいずれも不可能と判断した指揮官は降伏を決断すべきだとされる。
何をもってそう判断するかは個々の事例によるが、原則としては以下のような場合に降伏すべきとされる。
降伏の意図を示すため、白旗・信号旗・ジェスチャー・口頭などでハッキリと意志を伝達する。
降伏を受けた側は、付帯条件などの要求を行った上で武装解除などの確認を行う。
この時、「虚偽の降伏」であると判断された場合は戦闘を再開して良いものとされる。
問題なく降伏を承認された者は敵国側に後送され、捕虜収容所などの紛争に関与できない環境に隔離される。
この隔離は基本的に紛争の終結まで続くが、外交交渉の一環として戦中に返還される事もある。
降伏した人間に対し、正当な理由なく危害を加えるのは戦争犯罪である。
よって、師団単位などの大規模な降伏が虐殺などの悲劇に繋がる事はほとんどない。
しかし、小規模な部隊、特に数人以下での降伏では惨劇が生じやすいのも事実である。
降伏のために姿を見せた者が誤って射殺され、そのまま皆殺しに至る、などという事例は珍しくない。
また、ヒューミントにおける拷問や、捕虜収容所での無意味な虐待などといった事態もしばしば発生する。
そうした悲劇を防ぐのは憲兵の職務であるが、実際の紛争では完全な抑止はできていない。
特に最前線の強ストレス環境下や、半ば密室と化した捕虜収容所では監視の目が行き届かない事が多い。
放棄義務

鉱区放棄
【英】: relinquishment / surrender
同義語: surrender 放棄義務

サレンダー
サレンダー (surrender)
- 作品タイトル
- サレンダー (エルヴィス・プレスリーの曲) - エルヴィス・プレスリーの1961年の楽曲。
- サレンダー (ダイアナ・ロスの曲) - ダイアナ・ロスの1971年の楽曲。
- サレンダー (チープ・トリックの曲) - チープ・トリックの1978年の楽曲。
- サレンダー (布袋寅泰の曲) - 布袋寅泰の1994年の楽曲。
- Surrender - Mr.Childrenの楽曲。シングル「I'LL BE」、アルバム『Q』に収録。
- surrender - 下川みくにの2000年の楽曲。
- サレンダー - ポルカドットスティングレイの楽曲。アルバム『全知全能』に収録。
- サレンダー (スウィング・アウト・シスターの曲)
固有名詞の分類
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