ヒューミント【HUMINT】
【ヒューミント】(ひゅーみんと)
human intelligence(HUMINT)
人間やメディアを媒介とした情報収集と分析の技術。
これに対し、電子的な情報に関する諜報活動を「シギント」と呼ぶ。
合法的な活動や戦時国際法に則った戦争捕虜の尋問なども含むため、必ずしもスパイ活動のみを指すわけではない。
技術的にも諜報機関の独壇場ではなく、探偵や調査会社など優れた技術を有する民間人・企業も多い。
ただし、優れた探偵・調査会社などの活動がどこまで「合法」なのかと問われれば疑問の余地はある。
実際、ヒューミントの手法を企業秘密と定めている場合も多い。
スパイ活動においては、ヒューミント担当は「合法要員」と「非合法要員」に大別される。
「合法要員」は外交官や駐在武官が担当し、半ば公の情報交換、本国への分析報告などを担当する。
「非合法要員」は存在自体が犯罪であり、密入国した諜報員・特殊部隊、または、脅迫や賄賂などで転向した現地人が担当する。
関連:第五列 蜜の罠
ヒューミント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/01 00:14 UTC 版)
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ヒューミント(英: HUMINT、human intelligence)とは、人間を媒介とした諜報のこと。合法活動や捕虜の尋問等も含み、スパイ活動のみを指すわけではない。外交官や駐在武官による活動をリーガル(Legal-合法)、身分を偽るなど違法な手段で不法に入国しての活動をイリーガル(Illegal-非合法)と呼ぶ。
ヒューミントの手段
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この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2015年12月)
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- 聴取(Debriefings):友軍、民間人への質問
- 選別(Screening):人的情報源、メディアからの情報の評価、選別
- 連絡(Liaison):友軍、民間組織との連絡
- HUMINT接触作戦(HUMINT Contact Operations):いわゆるスパイ活動
- 文書開拓(Document Exploitation:DOCEX):全メディアからの情報の抽出
- 尋問(Interrogation):捕虜等の尋問
- ハニートラップ(Honey trap) :男女の性的関係を利用した、いわゆる「色仕掛け」。なお「Honey-trap」という言葉はイギリスの小説家、ジョン・ル・カレの造語である[1]。
ヒューミントを行う機関
アメリカ合衆国:中央情報局
ロシア:ロシア対外情報庁
イギリス:秘密情報部
フランス:対外治安総局
イスラエル:イスラエル諜報特務庁
日本:公安警察(警視庁公安部、各県警察本部警備部等)、法務省公安調査庁、内閣官房内閣情報調査室、陸上幕僚監部指揮通信システム・情報部別班(通称:別班、非公然組織)ほか
北朝鮮:朝鮮人民軍偵察総局
中国:中華人民共和国国家安全部
ドイツ:連邦情報局第一課
ウクライナ:ウクライナ特殊作戦軍
脚注
- ^ “How authors from Dickens to Dr Seuss invented the words we use every day”. The Guardian. The Guardian (2014年6月17日). 2018年9月27日閲覧。
関連項目
ヒューミント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:11 UTC 版)
情報収集の手法として、監視・尾行のほか、対象団体の関係者を協力者(エージェント)として勧誘し、内部の情報を探るという手法(ヒューミント)をとり、シギント(コミント(通信傍受・暗号解読)、エリント)などの技術的手段は情報収集の直接の手法とはしていないとされる。 職員は、その特殊性から、所属・職名(場合によっては氏名)を偽って活動することが多い。 「公安調査官#公安調査官の職位」も参照 1999年(平成11年)12月、元日本経済新聞記者杉嶋岑が北朝鮮当局に2年2か月間にわたり拘束される事件が発生。杉嶋は帰国後、以前から公安調査庁に依頼されて北朝鮮の情報を提供していたこと、その件が北朝鮮側に漏洩していたためにスパイ容疑で取り調べを受けたことなどを明らかにしている。 詳細は「日経新聞記者北朝鮮拘束事件#国会証言の内容」および「特定秘密の保護に関する法律#国家秘密に関連するこれまでの日本の法律・法案」を参照 「北朝鮮工作員#概要」および「北朝鮮による日本人拉致問題#北朝鮮の活動概要」も参照
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