情報収集と分析とは? わかりやすく解説

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情報収集と分析

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 23:10 UTC 版)

ミッドウェー海戦」の記事における「情報収集と分析」の解説

アメリカ軍日本軍来襲情報収集分析しミッドウェー作戦備えていた。1942年3月4日太平洋艦隊司令長官チェスター・ニミッツオアフ島日本軍大型航空機二式飛行艇)2機が爆撃行いK作戦)、同月11日にはミッドウェー新型飛行艇(前同 二式飛行艇)1機が接近撃墜されたことをふまえ、日本軍の攻勢兆候判断した。ただ、これは誤解で、実際に日本軍の爆撃攻勢作戦とは関係のない偵察監視妨害作戦に過ぎなかった。日本海軍主力部隊南方作戦後に日本本土へ帰投しており、次に太平洋のどこかを攻撃することは確実であるものの、ハワイミッドウェー米本土西岸など可能性幅広く判断まとまっていなかった。米本土西岸への日本軍上陸誤報(例:ロサンゼルスの戦い)なども影響している。 真珠湾攻撃直前変更され日本海軍戦略暗号 "D"は、アメリカ軍諜報部よりJN-25と呼ばれていた。1942年4月頃には、ハワイ真珠湾所在するアメリカ海軍エドウィン・レイトン情報班が、日本軍暗号断片的に解読し日本海軍太平洋正面新たな大規模作戦企図していることについても、おおまかに把握していた。この時点では時期・場所などの詳細不明であったその後5月頃から通信解析資料増え暗号解読との検討繰り返して作戦計画全体像明らかになると、略式符号AF」という場所が主要攻撃目標であることまでわかってきた。しかし「AF」がどこを指しているのかが不明であったアメリカ側は、[信頼性検証]日本海軍編成表から「A」「AO」「AOB」がアリューシャン方面であることは明白であると判断したワシントンアメリカ統合参謀本部攻撃目標ハワイ陸軍航空隊ではサンフランシスコだと考え、またアラスカ米本土西岸だと考える者もいた。5月中旬になって決定的な情報無かったが、ニミッツ大将各種情報戦略的な観点からミッドウェー目標であると予想しハワイ所在レイトン情報主任参謀らも次第ミッドウェー目標であるとの確信深めていった。 5月11日ごろ、諜報部にいた青年将校ジャスパー・ホームズの提案により、決定的な情報暴くための一計案じられた。彼は、ミッドウェー島基地司令に対してオアフ島ミッドウェー間の海底ケーブル使って指示送りミッドウェーからハワイ島宛に「海水ろ過装置故障で、飲料水不足」といった緊急の電文を英語の平文送信させた。その後程なくして日本ウェーク島守備隊クェゼリン環礁所在第六艦隊説もあり)から発せられた暗号文に、「AF真水不足、攻撃計画はこれを考慮すべし」という内容表れたことで、AFミッドウェー島を示す略語確認された。こうしてミッドウェー島及びアリューシャン方面次の日本軍攻撃目標だと確定された。 日本側にも「6月1日における第三部特務班の判断」として「ミッドウェー島清水不足を訴えている」と軍令部作戦佐薙毅中佐日誌残されている。一方、このエピソードについては、実際暗号解読状況手法秘匿するための粉飾とする説もある。沈没する空母飛龍から脱出後、アメリカ軍救助され捕虜となった相宗邦造中佐機関科34名は、アメリカ軍情報士官から1942年5月就役たばかり飛鷹型航空母艦隼鷹写真見せられ仰天している。萬代久男少尉によれば、「隼鷹」の写真は軍極秘回覧簿で見たものと全く同じであった萬代暗号解読云々よりも、むしろ連合軍諜報活動の方が連合軍情報戦勝利影響与えた述べている。 5月26日までにハワイ情報隊は暗号解読成功し各部隊兵力指揮官予定航路攻撃時期などが判明したニミッツ大将はこの結果ミッドウェー基地部隊伝えたが、米国首都ワシントンではこの情報全面的に信用せず日本軍偽情報ではないか疑問を持つ者もいた。ニミッツ大将は、日本軍サンフランシスコ攻撃するのに陸上戦力を伴うわけがなく、自己の意見間違いない主張論争続いたが、ニミッツ大将自己の主張基づいて作戦準備進めた5月26日以降日本軍暗号乱数表変えたために解読できなくなった

※この「情報収集と分析」の解説は、「ミッドウェー海戦」の解説の一部です。
「情報収集と分析」を含む「ミッドウェー海戦」の記事については、「ミッドウェー海戦」の概要を参照ください。

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