サレンダー
「サレンダー」とは、投了する・放棄する・降伏する・降参する等を意味する表現である。
「サレンダー」とは・「サレンダー」の意味
「サレンダー」は、主に「投了」「放棄」「降伏」といった意味の外来語で、英語のスペルで「surrender」と書く。「サレンダー」は使用する状況や業種によって意味が異なる。トランプの「ブラックジャック」においては、手札が最初の2枚の状態で「サレンダー」を宣言することで、そのゲームの敗北を認める替わりに掛け金の半分を回収することができる。「遊戯王」に代表されるカードゲームなどでは、ゲームを投了する時に「サレンダー」を宣告し、相手が了承した場合にゲームを終わらせることができる。プロ野球では「諦めない」の意味である「ネバー・ギブアップ」のように、「ネバー・サレンダー」をスローガンとして用いることも多い。貿易において輸出者が貨物の所有権を放棄することを「サレンダー」と言う。通常船を用いて貨物を輸出する場合、貨物を船会社に預ける際に船荷証券(B/L)を発行してもらう。そして輸入者は貨物受け取り時に輸出者から届けられた原本の船荷証券を船会社に渡すことで、貨物の所有権が移転する。しかし船荷証券が届く前に船が到着するような航海日数が短い場合には、輸出者が「サレンダー」して船会社に船荷証券を返却する。輸出者は船荷証券のコピー(サレンダードB/L)をメールやFAXで輸入者に送り、輸入者はサレンダードB/Lを船会社に渡すだけで貨物を受け取ることができる。
スピリチュアルの世界では自分の心と体全てを明け渡し、宇宙に身を任せることを「サレンダー」と言う。
「サレンダー」の語源・由来
「サレンダー」は英語の動詞「surrender」が由来である。「surrender」は「譲る」「明け渡す」「降伏する」といった意味を持ち、「サレンダ(səréndər)」と発音する。発音・意味がほぼそのまま日本語として定着して「サレンダー」となった。「サレンダー」の熟語・言い回し
サレンダーするとは
「降伏する」「投了する」という意味である。主にカードゲームやEスポーツで負けを認める時に使われる。
サレンダーしてとは
「降伏して」「投了して」という意味を持つ。シンガー・ソングライター「eve」の「ドラマツルギー」の歌詞に「サレンダーして」がある。
ネバーサレンダーとは
「降参しない」「降伏しない」「諦めない」といった意味である。アメリカ映画のタイトル(「ネバーサレンダー肉弾凶器」)として、またプロ野球チーム阪神のスローガン(「ネバーネバーネバーサレンダー」)としても使われている。
アイサレンダーとは
イングランドのハードロック・バンド「レインボー」が1981年にリリースしたアルバムタイトル(原題「Difficult to Cure」)、また同アルバムに収録された曲である。アルバムはイギリスの音楽チャートで3位にランクインし、曲「アイサレンダー」は後にシングルカットされた。
スイートサレンダーとは
名古屋で2013年に結成された女性アイドルグループのことを指す。あるいはカプコンが2019年に発売したPlayStation4用のアクションゲームでもある。
ノーサレンダーとは
エジプトで2018年に製作されたピーター・ミミ監督の映画である。イギリスから独立してなお間接的支配に苦しむエジプト人を描いたアクション映画となっている。
「サレンダー」の使い方・例文
「サレンダー」の多くが「投了」「降伏」の意味で使われる。例文として、「ブラックジャックの最初の手札がひどかったので、迷わずサレンダーした」「相手がサレンダーをしてきたので了承した」「ネバー・サレンダーの精神でこの難局を乗り切ろう」「これだけの軍勢に囲まれたらサレンダーするしかない」「相手がサレンダーしてくれるのを祈るしか無い」といった表現になる。また「サレンダー」を固有名詞に組み込むことも多く、「レインボーの曲で一番のお気に入りはアイサレンダーだ」「スイートサレンダーのライブを見に行った」「友人と映画ノーサレンダーを見に行った」といった例文になる。また貿易関係では「中国との貿易では、サレンダードB/Lを用いるのが一般的だ」、スピリチュアルの世界では「サレンダーする領域まで修行をしたいものである」といった使い方になる。サレンダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 00:59 UTC 版)
サレンダー (surrender)
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