アイ・サレンダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/30 05:02 UTC 版)
『アイ・サレンダー』 | ||||
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レインボー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1981年![]() |
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ジャンル | ハードロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ![]() ![]() |
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プロデュース | ロジャー・グローヴァー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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レインボー アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「I Surrender」 - YouTube 「Spotlight Kid」 - YouTube 「Can't Happen Here」 - YouTube 「Difficult To Cure」 - YouTube |
『アイ・サレンダー』(原題:Difficult to Cure)は、1981年に発表されたレインボーのアルバム。
概要
1980年8月16日にイングランドのドニントン・パークで開催された第1回モンスターズ・オブ・ロックに出演したのを最後に、コージー・パウエル(ドラムス)が脱退。レインボーは後任にボビー・ロンディネリを迎えて[注釈 1][3]、9月からコペンハーゲンにあるスウィート・サイレンス・スタジオで本作の制作に取り掛かった[3]。しかし途中でグラハム・ボネット(ボーカル)が脱退したので、彼等は急遽後任のオーディションを行なってジョー・リン・ターナーを選んだ[3][注釈 2]。ターナーはスタジオに急行して、プロデューサー兼任のロジャー・グローヴァーと共に10日間籠ってボーカルの録音を完了した[注釈 3]。
収録曲の9曲のうち6曲がオリジナル。シングル・カットされた「アイ・サレンダー」はラス・バラードの曲で、前作『ダウン・トゥ・アース』の「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」に続いて取り上げられた。「マジック」はブライアン・モーランの曲。「治療不可」はベートーベンの交響曲第9番の第四楽章『歓喜の歌』を編曲したもの。
本作は1981年2月に発表。日本では3月に発売され、8月の日本公演の際、ポリドール・レコードからゴールド・ディスクに認定された[3]。
カバーアート
ジャケットのカバーアートはヒプノシスが担当。元々は、ブラック・サバスのアルバム『ネヴァー・セイ・ダイ』に提供する予定だった素材を流用したものである[4]。
初回盤であるUK盤とUS盤では、色彩やコントラスト、ロゴや人物(医師達)の配置などに違いがある。日本の初回盤はUS盤に準拠している。
収録曲
- アイ・サレンダー I Surrender - 4:10
- スポットライト・キッド Spotlight Kid - 5:10
- ノー・リリース No Release - 5:42
- マジック Magic - 4:15
- メイビー・ネクスト・タイム Vielleicht Das Nachste Mal[注釈 4] (Maybe Next Time) - 3:23
- キャント・ハプン・ヒア Can't Happen Here - 5:09
- フリーダム・ファイター Freedom Fighter - 4:28
- ミッドタウン・タネル・ヴィジョン Midtown Tunnel Vision - 4:44
- 治療不可 Difficult To Cure - 5:58
※ LP盤ではトラック1-5がA面、トラック6-9がB面に収録された。
メンバー
- ジョー・リン・ターナー - ボーカル
- リッチー・ブラックモア - ギター
- ボビー・ロンデイネリ - ドラムス
- ドン・エイリー - キーボード
- ロジャー・グローヴァー - ベース
その後
本作発表に伴ったツアーが終了した後、ドン・エイリー (キーボード)が方向性の相違を理由に脱退した。
カバー
- 西城秀樹 - BIG GAME'81 HIDEKI 『アイ・サレンダー』SIDE A1
脚注
注釈
出典
- ^ RAINBOW songs and albums | full Official Chart history
- ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.318
- ^ a b c d シンコーミュージック刊『リッチー・ブラックモア レインボー編』 ISBN 4401612027 より。
- ^ “『レインボー・オン・ヴァイナルズ』出版記念トークショウ・イベントレポート”. シンコーミュージック (2024年4月). 2025年6月30日閲覧。
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