本編登場機体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 06:59 UTC 版)
「エヴァンゲリオン ANIMA」の記事における「本編登場機体」の解説
初号機F型 F型以降のEVAはステージ2EVAと呼ばれる次世代型であり、初号機はその中でも最も早く改装された。「A.T.フィールド偏向制御運用実験機」の俗称であり、その名の通りA.T.フィールドを用いた機動性の強化が図られている他、複数の使徒級兵器に対抗すべく「インパクト・ボルト」と呼ばれる指向性電撃兵器が装備されている。この兵器は、A.T.フィールドを用いたエネルギーチャンバー内で超高出力の電撃をチャージ、目標に叩きつける武装である。 しかし、同機の建造に際してNERV本部の造反を予見していたゼーレは、大型火器の運用を限定的なものとするよう指示を出す。これによって手が大型化され、プログレッシブ・ダガー以外の兵装に対応できなくなった。これに対してNERV本部は、EVA輸送用アームに偽装して様々な改修キットを開発。要塞都市に偽装配備し、多数の兵装を装備できるように対策、量産機戦に実戦投入された。 スーパーエヴァンゲリオン 全高:約120メートル 重量約35,00~ - 0,00トン S2機関対応型初号機の通称(葛城ミサトにより命名されており、その場にいたNERV Japanの全職員が脱力したという)。S・エヴァと略される。0・0EVA(カトル機)との戦いで大破した初号機F型が、自らの意思で身体構造と拘束具を作り変えて進化したステージ∞EVA。S2機関からのエネルギー変換・伝達効率を改善した量子ジャンプ素子を装備し、圧倒的な出力を得た。各部兵装ステーションはステージ2以降のEVAより導入されたレールシステムが採用され戦自の兵器との共通化が図られている。その後、飛行用のヴォルテックス装備が加わり、S・エヴァの全領域への展開が可能となった。 進化直前にシンジの肉体と魂を取り込んで以来、彼の第2の肉体とも呼べる存在となった。コアの中に溶け込んでいた碇ユイの魂は初号機の中から去り、現在はシンジがパイロットと制御役を兼任している。そのため、当初は「シンジが動くとS・エヴァが動く」という現象が起き、施設を壊してしまうなどのアクシデントが見られた。 地球に現れたアルマロスとの戦いの折、地球を貫通してきたロンギヌスの槍によって心臓を奪われてしまう。シンジともども死に瀕したが、洗脳状態を解除したヒカリが咄嗟の機転でウルトビーズにあるQRシグナムをS・エヴァに打ち込んだことで、それを心臓の代用として命を繋ぎとめることに成功する。しかし本来の心臓でないための出力の不安定さや、敵の力を流用することによる不安感などが残っている。 なお、スーパーエヴァンゲリオンは(現時点では)本機しか存在しないため、ステージ2EVAまでのように「初号機」といったナンバリングは行われていない。 ナイアール砲 EXW-038誘導砲 ソード袈裟羅 婆娑羅 SRM61aフィールドスプリッター、固有A.T.フィールドを形成する。SRM61b婆娑羅と対になっている。 大弓アズマテラス 時間停滞スフィアから発掘された大弓 (プログレッシブ・タガー) エヴァンゲリオン最終号機 全高120メートル(?) 重量:約3,500トン 月からの剥離大地「ヨモツヒラサカ」を、S・エヴァが自らの心臓「高次元の窓」の暴走したエネルギー(サードインパクト)で受け止めた後のS・エヴァが、消失した「旧セントラルドグマ」で改修を受け、伊吹マヤの手によって最終調整が行われた最後のエヴァンゲリオン。サードインパクトのピークパワーである「ラスト0.82秒」分のエネルギーを、「時間制動」と呼称される「事象の地平線上に減速させた碇シンジの固有時間」でフルブレーキをかけてある。これは碇シンジの余命とも言えるが彼自身は現実の存在ではなくなり、エヴァが見る夢として存在している。ただ、現実での碇シンジは存在してない訳ではなく最終号機内部にエントリープラグがありその内部に時間凍結された形で存在している(そのため、プラグの排出は不可能)。最終号機は「時間を限り無く止めているだけで実際は制御不能の光の巨人」のため、セカンドインパクトを起こした第一使徒アダムの様に光の翼を伸ばすことも可能。 サードインパクトのパワーの制御には、伊吹マヤの手によって背部に取り付けられた4枚の肩パイロンからなる飛行ユニットの様な拘束具で行う。これはS・エヴァの胸部拘束装甲「量子波動ミラー」と同じもので、パイロンが位置を変えること よってサードインパクトのパワーの使用量を調節する。 零号機F型 ステージ2EVA。再建中の零号機を中途で改造、右腕部位に対使徒兵器「天使の背骨」を装着した。そのため動力源となるA.T.フィールドを確保するため右腕と右足を切除、右足部位に簡易義足を装着したため自力での移動は難しく、狙撃専用機として運用されている。F型装備の排除はできないが、その重装甲と「天使の背骨」の超長距離射撃能力により、単機でのヤシマ作戦の再現が可能といわれている。 零号機F型・アレゴリカ 零号機F型に、後述の弐号機II式・アレゴリカと同様の装備を施したもの。シスが搭乗 零号機試製II式改・領域制圧機「0・0EVA」 ステージ2EVA。旧特務機関NERV本部攻防戦において鹵獲されたEVA量産機に試作零号機パーツを移植し、実用化した3機の機体。低軌道上に3機が位置し、常にどれかが第3新東京市上空に滞空し、大型γ線レーザー砲による全地球領域の即時狙撃網を構成している。EVA量産機より移植したS2機関を装備する。通称・ダモクレスの剣。 「0・0EVA」という名称は零重力運用型エヴァンゲリオン零号機の略称。 三機の0・0EVAのうちカトル機は何者かによる精神汚染を受け、軌道上から墜落。外装型のS2機関とγ線レーザーを内部に取り込み蜂の様な有機的な様相に変成した。 弐号機II式 ステージ2EVA。旧特務機関NERV本部攻防戦で頭部を欠損したため、メインアイを四眼から双眼に換装。加えて、アスカの精神的成長と共に体躯を成長させた弐号機に合わせ、新型の拘束具と装甲を装着したもの。 出撃時はエネルギー供給を有線式のアンビリカルケーブルから無線式のメーザー送信に改め、背部には巨大なエネルギー受信装置「レクテナ」を装備する。 弐号機II式・アレゴリカ 月面のアルマロスを撃退するために改修された弐号機。飛行ユニットを兼ねる追加装備アレゴリカを搭載しており、その姿は神話のケンタウロスのような半人半馬となっている。戦闘時はアレゴリカユニットを切り離し、身軽な姿となって行動出来る。 改修時に破損していた視神経が回復し、以前のような四眼に戻っているが、宇宙・月面に対応したグレー系の塗装が施された。 長時間の単独行動に備え、エントリープラグ内部にわずかながらの生活スペースが設置されている。 アスカエヴァ統合体 月面でのアルマロスとの戦いの中で太古の生物たちの情報を植え付けられたアスカと弐号機が混ざり合い、一個の生命体と化した姿。 人としての情報を多く持ったデザインで、エヴァというよりも「エヴァのコスプレをした女巨人」といった方が適切な姿をしており、ヒップラインやヒール状のブーツなどから女性的な面が強い。長い髪はアレゴリカユニットが変貌したもので、単独での飛行が可能。エントリープラグなどは搭載されているが、その中にいたアスカは消滅している。装甲部分はアルマロスのそれと異なり、弐号機と同様の真紅に染め上げられている(これを見てシンジは「やっぱり赤が好きなんじゃないか」と口にしている)。そのスタイルに反して、行動は物を知らぬ赤子のようなもので、戦車やライトなどに興味を示しては玩具のように扱っている。前述の飛行能力とあわせ、NERV Japanのスタッフたちが手を焼く要因となっている。 便宜上の呼称として「クリムゾンA1」と名づけられているが、ヒカリから「アスカの自我を戻すため、アスカの名を呼んでほしい」といわれ、今ではどのスタッフもアスカとして扱っている。 マヤの指示の下で発掘された新装備の実験を行っていたが、突如海中から現れた黒い触手状の物体によって異空間へと引きずりこまれる。その後、装甲の一部が黒く変色したヴィクターの姿としてヒカリらの前に姿を現す。 エヴァンゲリオン・EUROII・ウルトビーズ 弐号機のテストベッドに用いられたボディを元に、N2リアクターなど、ケンスケからもたらされた弐号機アレゴリカの技術を一部流用して製造されたヨーロッパ製のEVA。ヒカリの搭乗機で、カラーリングは白。 エンジェルキャリヤーのQRシグナムなどの技術も使用されており、主武装のランスの先端からはA.T.フィールドの発生も可能。単体の戦力としては他のエヴァよりも劣るが、ユーロの地上部隊と連携をとることでS・エヴァを翻弄し、シンジを疲弊させることで勝利の一歩手前まで追い詰めたこともある。 機体の中からヒカリに聞こえる形で声が届けられ、それによってヒカリは洗脳状態を解除。統合体へと変貌したアスカを助けてほしいとの声から、その存在が本来の弐号機にあったアスカの母の魂の一部ではないかとヒカリは推測している。 現在は洗脳を解かれたヒカリが、NERV Japanのレイ・No.シス、NERV USAのマリと共にアルマロス戦への準備を整えている。 JA改 ジェットアローン(JA)の改造機。新型炉N2リアクターを実装。本編には設定文のみに登場。 戦略自衛隊・四式統合機兵「あかしま」 JAとVTOL機の両方の機能を有する後継機。陸戦では二足歩行戦車となり、空中では空中砲艦形態に変形し地面効果を得て飛行する。N2リアクター搭載。通常時はパイロットとガンナーの複座タイプ。 戦略自衛隊・Su-27改「プラティパス」 余剰となったSu-27フランカーに航空機搭載型のN2リアクターを装備、浮揚力場を使用して飛行する最新鋭戦闘機。その飛行技術はアレゴリカにも転用された。 三式試製メーザー砲車「閃竜」 戦略自衛隊で余剰となった高速装輪機動車を二両連結し、連結部にメーザー砲ターレット、後部にN2リアクターと共振筒を装着した試作車輌。本来は「コヒーレント・マイクロウェーブ投射砲機動車」という名称になる予定だったが、ミサトの「舌を噛みそう」の一言で単にメーザー砲車と呼ばれるようになった。 エンジェルキャリヤー 旧特務機関NERV本部攻防戦において捕縛され、その後行方不明になっていたEVA量産機の残骸をベースにしたと思われる機体。腹部に繭状のコンテナを有し、内部に使徒の一部を有しており、その力を利用できる(サキエルであれば閃光、レリエルであればディラックの海など)。さすまた状の武器が主兵装。 「QRシグナム」と呼ばれる、体表にある鱗状の機関がエネルギー源と目されている。 一部形状が異なる個体が複数存在し、エンジェルキャリヤーII、エンジェルキャリヤーIIIなどと呼称されている。IIはQRマグナムが両肩にあり、IIIは翼が生えている。 アルマロス 月面に現れた全身黒色、ゴシック調の装飾の謎のEVA。 頭部の形が初号機に酷似しており、頭部の背後には金色の輪が見られる。初号機と同じく双眼で、その体躯は1.5倍(=約180メートル)と初号機などに比べると遥かに巨大。月面に突き刺さったオリジナルのロンギヌスの槍を変異させ、ロンギヌススフィアを発生させた。 補完計画を免れた人類を再び無に帰すよう行動しているが、本機そのものに意思のようなものは無い。そのため、敵であるエヴァらがQRシグナムを取り込んでいても、それに力を送り続けている。 ヴィクター(トーヴァート) アルマロスの配下と思われる2体の黒い巨人。NERV Japanではヴィクター、NERV EUROではトーヴァートと呼称される。次元の窓を形成し、自在に出現する能力を持つ。 一体はS・エヴァとの戦いで消滅するが、もう一体はアルマロス討伐に向けて準備を整える人類の前に出現する。 二体目の心臓部にはS・エヴァから奪ったシンジの心臓が搭載されており、自らをシンジであるとして行動する。S・エヴァおよびシンジに対し「身体を返せ」と呼びかけている。また、アスカエヴァ統合体は心臓をシンジであると認識しており、それにより彼らの配下として行動している。
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