暗殺未遂事件の一覧
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紀元前685年 - 管仲の桓公暗殺未遂。 紀元前450年頃 - 豫譲による二度の趙無恤(趙襄子)暗殺未遂。 紀元前227年 - 荊軻による始皇帝暗殺未遂。 紀元前218年 - 張良が博浪沙で始皇帝暗殺未遂。 622年 - マッカの有権者達によるムハンマド暗殺未遂事件。 1185年(文治元年10月) - 土佐坊昌俊が源頼朝の命により、その弟・源義経を襲撃。 1290年4月19日(正応3年3月) - 浅原事件。浅原為頼父子3人が、伏見天皇暗殺のため夜に御所を襲撃したが、女孺の機転で天皇は逃亡。浅原父子はその場で自害した。 1400年 - イングランド王ヘンリー4世暗殺未遂事件。1月の公現祭で実行するはずだったが計画が露見、元エクセター公ジョン・ホランドと元サリー公トマス・ホランド、ソールズベリー伯ジョン・モンタキュート、元グロスター伯トマス・ル・ディスペンサーら4人が処刑された。 1415年 - サウサンプトンの陰謀事件(英語版)。イングランド王ヘンリー5世を暗殺してマーチ伯エドマンド・モーティマーを即位させる陰謀だったが、マーチ伯がヘンリー5世へ通報したため失敗、ケンブリッジ伯リチャード・オブ・コニスバラらが処刑された。 1478年4月26日 - パッツィ家の陰謀。メディチ家の転覆を狙い、フィレンツェ貴族パッツィ家が起した事件。大聖堂でミサの最中に襲われロレンツォ・デ・メディチは傷を負いながらも難を逃れたが、弟のジュリアーノは凶刃に倒れた。この事件の影には、ローマ教皇シクストゥス4世との関係悪化があり、その後の教皇国・ナポリ王国との戦争に発展した。 1570年6月22日(元亀元年5月19日) - 織田信長が甲津畑で狙撃される。犯人は六角義賢の配下杉谷善住坊(3年後に鋸挽きの刑に処せられる)。 1590年(天正18年) - 義姫(保春院)による実子・伊達政宗毒殺未遂事件。但し当時代の根本史料による裏付けはなく、代わりに事件があったとされる時期の直後も良好な母子仲をうかがわせる史料があることから事件の存在自体を疑問視する説もある。 1605年11月15日 - イングランド王ジェームズ1世爆殺未遂(火薬陰謀事件)。犯人はロバート・ケイツビー、ガイ・フォークスらカトリック過激派。 1622年(元和8年) - 宇都宮城釣天井事件。下野国宇都宮藩主で江戸幕府老中本多正純が、宇都宮城に釣天井を仕掛けて第2代将軍徳川秀忠の暗殺を謀ったなどの嫌疑を掛けられ失脚した。 1657年1月8日 - イングランド共和国護国卿オリバー・クロムウェル暗殺未遂事件。マイルス・シンダコムがホワイトホール宮殿に放火してクロムウェルを焼き殺す計画だったが一味の裏切りで発覚、捕らえられたシンダコムは牢獄で自殺した。 1696年 - ウィリアム3世暗殺未遂事件。ジャコバイトがイングランド王ウィリアム3世暗殺を謀ったが、露見して失敗。 1800年12月24日(19時15分) - ナポレオン爆破暗殺未遂。爆弾テロにより8人即死、負傷28人、家屋46戸損壊。通称「地獄の仕掛け事件」(サン・ニケーズ街テロ事件)。ジャコバン派が疑われたが、王党派が黒幕。 1821年5月24日(文政4年4月23日) - 盛岡藩士下斗米秀之進(変名:相馬大作)による弘前藩主津軽寧親暗殺未遂事件(相馬大作事件)。 1862年2月13日(文久2年1月15日) - 老中安藤信正暗殺未遂事件(坂下門外の変)。犯人は尊攘派水戸浪士。 1868年1月1日(慶応3年12月7日) - 紀州藩士三浦休太郎が海援隊士らに襲われる(天満屋事件)。新選組が護衛についており、襲撃側1名斬死、新選組2名死亡するも、三浦は無事。 1868年1月12日(慶応3年12月18日) - 二条城から帰還途上の新選組局長・近藤勇が銃撃を受ける。犯人は高台寺党残党の篠原泰之進・阿部十郎ら。護衛の隊士2名が斬死。これに先立ち、阿部・佐原太郎・内海次郎の3名が近藤妾宅に沖田総司を襲うも、不在。 1868年3月23日(慶応4年2月30日) - イギリス公使ハリー・パークス暗殺未遂事件。犯人は攘夷思想を持つ朝廷御親兵・三枝蓊及び朱雀操。騎兵9名重軽傷。後藤象二郎により朱雀は斬死、三枝は捕縛。 1870年1月21日(明治2年12月20日) - 中弁江藤新平暗殺未遂事件。犯人は佐賀藩下卒6名。 1874年1月14日 - 右大臣岩倉具視暗殺未遂事件(喰違の変)。犯人は征韓派高知県士族。 1882年4月6日 - 板垣退助暗殺未遂事件(岐阜事件)。犯人は相原尚褧(あいはらなおぶみ)。 1889年10月18日 - 外務大臣大隈重信暗殺未遂事件。犯人は玄洋社社員、来島恒喜。 1891年5月11日 - ロシア皇太子ニコライ暗殺未遂事件(大津事件)。犯人は滋賀県警巡査津田三蔵。 1918年8月30日 - ロシア共産党指導者ウラジーミル・レーニン暗殺未遂事件。 1923年12月27日 - 摂政宮裕仁親王(昭和天皇)暗殺未遂事件(虎ノ門事件)。犯人は共産主義者、難波大助。 1930年11月14日 - 濱口雄幸暗殺未遂事件。犯人は佐郷屋留雄。東京駅にて。 1931年10月 - 秘密結社「桜会」によるクーデター未遂事件(十月事件)。首相若槻禮次郎、外相幣原喜重郎らの斬殺を図る。 1932年1月8日 - 昭和天皇暗殺未遂事件(桜田門事件)。犯人は朝鮮人、李奉昌。 1935年11月1日 - 国民党政府行政院長汪兆銘暗殺未遂事件。抗日テロリストにより銃弾三発を受け重傷。一命をとりとめたものの、44年この時の傷が元で死亡した。 1943年3月13日 - アドルフ・ヒトラー暗殺未遂事件。ドイツ軍参謀本部ヘニング・フォン・トレスコウ少将の伝令将校ファビアン・フォン・シュラーブレンドルフによる爆破暗殺未遂。この頃からヒトラー暗殺計画は進行する。 1944年7月20日 - ヒトラー暗殺未遂事件。首謀者はドイツ陸軍のクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐。エルヴィン・ロンメル元帥も関わったとされ、自殺を強要されている。直後にヒトラーの追及が始り、多くの将官・将校が処刑された。 1948年4月9日 - コロンビアの首都ボゴタでホルヘ・エリエセル・ガイタンが暗殺される。ボゴタ暴動の契機となる。 1950年11月1日 - アメリカ合衆国のトルーマン大統領暗殺未遂事件。シークレットサービスによって阻まれた。 1959年12月~70年 - キューバ フィデル・カストロ革命評議会議長暗殺未遂事件(フィデル・カストロ暗殺未遂事件、ブルータス作戦・パティー作戦・リボリオ作戦・AM-LASH作戦)。CIAが政権転覆を狙う。 1968年1月21日 - 朴正煕韓国大統領暗殺未遂(青瓦台襲撃未遂事件)。北朝鮮の特殊部隊31名が朴大統領暗殺を企てソウル市内に侵入、銃撃戦により阻止される。 1974年8月14日 - 昭和天皇暗殺未遂事件(虹作戦)。犯人は東アジア反日武装戦線。 1974年8月15日 - 朴正煕韓国大統領暗殺未遂、夫人死亡(文世光事件)。犯人は在日韓国人・文世光。 1975年7月17日 - 皇太子夫妻暗殺未遂事件。沖縄・ひめゆりの塔参拝中の明仁親王と美智子妃の夫妻に対し、沖縄解放同盟と共産主義者同盟(戦旗派)〔西田派〕の活動家が火炎瓶を投擲(ひめゆりの塔事件)。 1981年3月30日 - アメリカ合衆国 ロナルド・レーガン大統領暗殺未遂事件。 1981年5月13日 - サン・ピエトロ広場でローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が銃撃され、重傷を負ったが奇跡的に回復した。犯人はトルコ人のメフメト・アリ・アジャ。 1983年10月9日 - ビルマ(現・ミャンマー)ラングーンでの全斗煥韓国大統領一行の暗殺未遂事件(ラングーン事件)。閣僚を含め、計25名死亡。北朝鮮工作員の犯行。 1984年5月30日 - ニカラグアのラ・ペンカで元コントラ活動家のエデン・パストラが爆弾テロにより負傷、ジャーナリストら4人が巻き添えで死亡(ラ・ペンカ爆破事件)。1990年のコスタリカ当局の発表では、犯人はCIAの工作員であるフェリペ・ヴィダルとジョン・ハル。1993年の『マイアミ・ヘラルド』紙の反論では、犯人はサンディニスタ政権に雇われたアルゼンチン人のヴィダル・ロベルト・ガギネ。 1988年6月18日 - トルコのトゥルグト・オザル首相暗殺未遂。犯人は右翼団員のカルタル・デミラー。 1990年1月18日 - 本島等・長崎市長暗殺未遂事件(長崎市長銃撃事件)。犯人は地元の右翼団体「正氣塾」幹部、田尻和美。昭和天皇の戦争責任発言をめぐっての犯行。 1991年 - 伊丹十三暗殺未遂事件。ミンボーの女の公開に抗議しての犯行とみられる。 1993年 - 池田大作サリン襲撃未遂事件。創価学会を敵視したオウム真理教の犯行。 1994年5月9日 - 弁護士・滝本太郎暗殺未遂事件(滝本太郎弁護士サリン襲撃事件)。オウム真理教の犯行。 1994年9月20日 -江川紹子ホスゲン襲撃事件。オウム真理教の犯行。 1994年12月20日 -駐車場経営者VX襲撃事件。オウム真理教の犯行。 1995年1月4日 -オウム真理教被害者の会会長VX襲撃事件。オウム真理教の犯行。 1995年3月30日 - 警察庁長官・國松孝次暗殺未遂(國松長官狙撃事件)。未解決。 1995年6月 - エジプト・ホスニー・ムバーラク大統領暗殺未遂。 1998年9月25日 - カンボジアのフン・セン首相暗殺未遂。 2002年9月6日 - アフガニスタン・ハーミド・カルザイ大統領暗殺未遂。 2003年5月30日 - ミャンマー・アウンサンスーチー暗殺未遂。 2003年6月10日 - ハマース報道官アブドゥルアズィーズ・アッ=ランティースィー、イスラエル軍ヘリの空爆を受けるが軽症で助かる。しかし、翌2004年4月17日に同様の攻撃を受け、殺害。 2003年12月17日 - パキスタン・パルヴェーズ・ムシャラフ大統領暗殺未遂。 2003年12月6日 - イラク・連合国暫定当局(CPA)のポール・ブレマー米文民行政官暗殺未遂。 2004年3月19日 - 中華民国(台湾)の陳水扁総統が銃撃される。2005年に狙撃者が自殺を遂げた。総統選直前から陳が劣勢にあったための自作自演という説が出回っていたが(選挙結果は陳の勝利)、真偽は未だ不明。選挙賭博を行っていた黒金(台湾の政治やくざ)との関係を指摘する声もある。 2004年9月5日 - ウクライナの大統領候補、ヴィクトル・ユシチェンコ毒殺未遂事件。単にひどい蕁麻疹が出ただけとも言われていて、本当に毒を盛られたかも不明。 2005年5月10日 - アメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領暗殺未遂。グルジア訪問中手投げ弾を投擲されるが不発で未遂に終わる。犯人はグルジア人ウラジーミル・アリュトゥーノフ容疑者。7月20日にグルジア特殊部隊により銃撃戦の末拘束される。 2007年6月21日 - ボリス・ベレゾフスキーの殺害計画で、ロシア人男性が逮捕される。プーチン政権によるものと疑われているが、詳細不明。 2008年8月27日 - バラク・オバマ暗殺計画が発覚。白人至上主義者がアルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局に逮捕される。 2008年11月18日 - 元厚生事務次官宅連続襲撃事件 2012年8月15日 - 大津市教育長・沢村憲次暗殺未遂。さいたま市の大学生が逮捕される。 2013年1月19日 - ブルガリアの首都ソフィアで権利と自由運動の党党首アフメド・ドアンが壇上で演説中に男に拳銃を突きつけられるが不発で未遂に終わる。犯人であるトルコ系ブルガリア人のオクタイ・エニメーメドフはその場で取り押さえられ逮捕された。
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