殺害計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 09:57 UTC 版)
母K2はAの「資本金1億円の金融会社を設立する」という話を夫K1・長男K3に伝えたほか、K2の「Aを殺したい」という発言を聞いた夫K1・長男K3もK2に同調し、Aに対し敵意を強めるようになっていった。また新居の購入費用を求めていたK3は2004年8月ごろに工事代金が支払われていないことを知ると「Aはカタギのくせに俺たちヤクザをバカにしている。殺してでも金を奪おう」と考えてAを車で付け狙ったほか、K1も2004年9月8日にAを殺害しようとしたが、この時はK2に止められた。 2004年9月9日、K1は妻K2から家の借金の実情を打ち明けられると「Aを殺して金を奪おう」と提案し、K2も生活難・借金苦から脱することに加えてAへの憤懣を解消することを目的に夫K1の意見に賛成し、A殺害計画を練り始めた。K1・K2夫婦は2人で「Aに嘘の土地購入話を持ちかけ現金2600万円を用意させた上で殺し、遺体は諏訪川に捨てる」など具体的な犯行計画を練ったほか、K2は長男K3に「Aを殺して金を奪い、折半しよう」と持ち掛け、K3を犯行に誘い入れた。これを聞いたK3は「自分が殺すので奪った金の6割が欲しい」と申し出たが、K2は「自分が殺す」と譲らなかった。 2004年9月15日、K2が「Aが土地購入代金として2,680万円を用意した」と確認したため、K1は「翌16日にAの殺害を決行する」と指示し、K3も了承した。K2は2004年9月16日夕方に被害者Aを車で誘い出し、大牟田市内の公園駐車場まで連れ出すと、車内で話をしながらカッターナイフでAを殺害する機会を窺ったが躊躇し、この時は殺害を実行できなかった。その一方でK2は同日22時ごろ、車で近くまで来た長男K3に「金は家にある」と伝えた。 一方で業を煮やしたK1はK2がいた駐車場へ向かい、持ってきたアイスピックをK2に示した上で「俺が殺してやる」と言ったが、これに対しK2は「自分で殺す」と言い殺害予定場所の山に向かったもののそこでも殺害を躊躇した。その際、K2は離れて駐車していたK3から包丁を示され「俺が刺し殺す」と申し出られた際にも再び「自分で殺す」と言ったが踏ん切りがつかなかった。 2004年9月16日朝、母K2と別れたK3は自宅アパートに帰り、自宅にいたK4に「仕事をしているから子分(K4の力士時代の先輩)の見舞いをして待て」と言い、K4とK4のガールフレンドを病院まで乗用車で送り届けた。
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