悪魔界の悪魔族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 04:47 UTC 版)
「愛天使伝説ウェディングピーチ」の記事における「悪魔界の悪魔族」の解説
各種族は悪魔ウェーブが力の源であり、ほとんどの種族は邪気による闇の妖気を自在に操り、攻撃技として使用している。 なお闇の妖気に関する技は、ほとんど共通のため記載は特にしていない。なお、愛天使たちの力は天使族のように悪魔を滅ぼすのではなく改心させる為のものであり、愛天使に浄化された悪魔たちは悪魔界に送り返されて密かに愛天使に味方している設定がある。 プリュイ 声 - 矢尾一樹 最初に愛天使を狙い始めた悪魔族最初の幹部。風魔ガスト族の戦士で、邪気の風の使い手。 『聖サムシング・フォー』を狙う度にリモーネに足止めを喰らい、失敗する典型的な敵キャラクター。度重なる任務失敗により、最後の戦いでももこの大切な物(指輪)と身近な人物(ようすけ)を奪うも、最終的にはももこの愛に触れ改心。指輪とようすけを返し、レインデビラが処刑のために出した消滅の渦に自ら飛び込んでいく。最初にようすけの不思議な能力に疑問を抱いた。 剣を使って戦うことが多い。技は、邪気の暴風を起こし拳先からも発射可能な「魔風(デイモン・ブリーズ)」、邪気からマジックミラーの結界を作り出し、外側からは中の様子を見ることができない「ミラー結界」・人の心を惑わし判断力を奪う呪文・「アクメリオ(アニメ) / 魅了(チャーム・パーソン)(原作)」、対象者を魔空間に引きずり込んでしまう技・「逆静止空間(ネガティブ・レスト・スペース)」(アニメでは未登場)。 学年誌(小学三年生)版では氷室(ひむろ)と名乗り、転校生として聖花園学園に潜入。愛天使たちに接近して、その隙をうかがうようになる。これは前述した、たくろうの初期設定が改めて流用されたため。風の戦士だが「プリュイ」という名前であるのは前述の通り、企画初期にレインデビラ同様に酸性雨の化身としてのメタファーがあった事と、たくろうの正体としての設定があったためである。 アクエルダ 声 - 深見梨加 失敗続きのプリュイの後に一時期悪魔の指揮を任される2人目の女幹部で、後のプリュイの協力者となる。 水魔族の水の使い手『水魔アクエルダ』。無類のお金好きで、人間界でぼったくり占いやチケット売りをする悪魔。何度も失敗したせいでレインデビラに殺されるところをプリュイに助けられてから恋愛感情を抱くも、ピーチたちによって浄化され消滅させられた。唯一ももこの大切な指輪「セント・サムシング・オールド」を奪った人物。 悪魔をパワーアップさせたり、水を龍の形にして攻撃するのが得意。また水で作った水玉で相手を閉じ込めることもできる(じゃ魔ピー以外の者には破れない)。 悪魔の森の木(邪悪の木) 声 - 遠近孝一 プリュイ直属の部下で、悪魔の森の主。悪魔族にとっても大きな力を与える者。 愛のウェーブを吸い尽くすことで、天使族から恐れられている。また耐久性に優れリリィやデイジーの技を跳ね除ける力を持っている。 リリィとデイジーが力を合わせることで、ようやくツタを粉砕することができた。最期はリモーネの剣のパワーと愛天使たちの攻撃によって消し飛び、消滅させられた(プリュイと剣を交じえた反動による衝撃)。 無数のツタで敵を縛り上げて攻撃する。 ノクチューン 声 - 安達忍 アクエルダが消滅した後に登場する悪魔族の幻術使い。 仲間に裏切られたことで、心を閉ざし悪魔の森でひっそりと暮らしていた。プリュイとの最後の決戦に悪魔の森に訪れた愛天使たちに幻覚を見せ友情を壊そうと図るが、ピーチによって打ち破られ、敗北。浄化され散る間際、愛天使たちの友情の絆を羨ましく思うようになった。 奏でる琴の音色で、暗闇を操り人に幻覚を見せる。 サンドラ 声 - 子安武人 プリュイに代わって悪魔を指揮する悪魔族3人目の幹部。火魔ピュール族の戦士。炎と雷の使い手。 愛天使を倒すために三人の女悪魔を自身のルックスで買収し彼女らを利用するが、チームワークに欠けた三人娘を次々と失う。最終的に自身で愛天使たちに挑むが、敗北。浄化され散る間際、愛に関心を持つようになった。 大鎌を武器に強力な炎やピンク色の雷を操り炎から石化することもできる。技は、人々を炎と一体化して武器として操り、敵に向けて飛行させ突っ込ませる「炎の人地獄」、自らの命を炎に取り込ませることで、炎と一体化して炎の魔人と化し炎の精霊を意のままに操る「炎を使う悪魔族究極秘技」。 原作および学年誌版を含めた漫画版には登場しない。また学年誌版では三人娘の上司はイグニスに変更されている。 ドンナ 声 - 大谷育江 サンドラに仕える側近。サポート的な存在。雷を操る悪魔。 セント・サムシング・フォーの在処を探る為にひとみを電撃で締め上げるが、かけつけたピーチによって浄化される。なお愛天使達とは戦わずしてピーチの技の直撃をくらってしまう。 頭部の角からブルー色の雷を放つ。 ノイーズ 声 - 本多知恵子 サンドラの部下の三人娘の一人で、音を操る悪魔。 無邪気で子供っぽい反面、歪んだ性格で、自分が惚れたようすけにあっさりと避けられ憤慨した。ようすけの大切な父親の形見である鈴を奪い取るが、後に「セント・サムシング・フォー」でないことが分かりそのことに憤慨し再びようすけの元へ現れる。「セント・サムシング・オールド」を手に入れたピーチに圧倒され、最後にはピーチによって浄化される。 ブリッツ 声 - 横山智佐 サンドラの部下の三人娘の一人で、火魔ピュール族の雷と稲光を操る悪魔。稲光で目を晦ますのが得意。 血気の多い短気で荒っぽい性格。聖サムシング・ブルーを手に入れたリリィによって圧倒され、最後にはピーチによって浄化される。 強力なブルー色の雷を放つ。また敵を稲光の空間に閉じ込め、黄色の稲光光線を浴びせることができる。なお稲光光線は敵の目を晦ますことも可能。 クラウド 声 - 根谷美智子 サンドラの部下の三人娘の一人で、邪気の雲を操る悪魔。 無口で根暗な人物。特技の雲による攻撃で愛天使たちを追い詰めたが、「セント・サムシング・ボロー」を手に入れたデイジーによって圧倒され、最後にはピーチによって浄化。 イグニス 声 - 関智一 浄化されたサンドラに代わって登場した悪魔族4人目の幹部。火魔ピュール族の戦士。炎の使い手。 本人いわく「悪魔界の貴公子」。 波調の会う人間にのみ体内に潜むことができるが、心を読むことはできない。たくろうと契約し、体内に潜み(寝る時も利用している)愛天使を倒すことを目論む。しかし、自分の部下が次々と愛天使に浄化され、最後に自身が挑むも敗北。 自身の体を巨大化することで、より強力な炎を操ることができる。「炎の封印」という炎で六芒星を描くことによって、天使の力を封じる結界を作り出す技を使うが、この技はアニメでは未登場。この技で天使の力を封じられた愛天使たちを追い詰めトドメを刺そうとするが、愛天使の(特にデイジーの)正体を知ってしまったたくろうにより、文字通り「その身と命を挺して」阻まれてしまう。 たくろうの影響もあって性格の甘さがにじみ出てしまい、根が善人であるかのような描写が見られたが、彼のことを最も信頼していた悪魔族としてのプライドが高いポタモスに絶望され、ポタモスの剣(原作では氷柱の投槍)によって致命傷を負わされてしまう。 その後、原作版ではポタモスより致命傷を負いながら、自身の死を悟り傷を残したまま、契約の力でたくろうを呼び寄せ「用済みの裏切り者に始末をつける」ために彼の前に姿を現す。だが、愛のウェーブを何度も浴びてしまった上にポタモスによって致命傷を負わされて弱体化してしまったイグニスの力では、たくろうを殺すことすらもかなわず、その事に強いショックを受けた上で、それを受け入れてたくろうに対する心境を語る。たくろうはイグニスに「愛天使を頼れば命は助かるかも」と提案するが、イグニスは「俺は確かに愛のウェーブに敗れたが、やつらにすがるほど堕ちてはいない」とし、たくろうに対して「悪魔族(というか男として)の生き様」を見せるため、自らポタモスに打ち込まれた氷柱の槍を引き抜いて消滅した。同時にたくろうとの間に繋がれた悪魔の契約も解除され、彼の腕輪はひび割れて落ちた。イグニスの最期を目撃した事は、たくろうに「周囲の目や他人の評価など気にせずに自分の事を自分自身で決断することの重要性」を考えさせるきっかけとして大きな影響を与え、彼をひなぎくへの告白へと進ませる。 アニメでは、ポタモスからの致命傷を受けた後にたくろうの元に行き心境を語るまでは原作と共通する。イグニスはたくろうが常備していた契約の腕輪を解除し、たくろうはイグニスの制止を振り切り、助けを求めてひなぎくたちを呼びに行く。されど、たくろうが愛天使たちを呼びに行っている間に彼は力尽き、契約の腕輪を残して消滅する。そして彼と親しくなりつつあったたくろうは彼の死に涙した。 学年誌版ではサンドラに代わり三人娘の上司として登場。たくろうに取り憑く事は無く(そもそも、たくろうが登場しない)サンドラ同様に三人娘をもって愛天使と対峙した。三人娘の相次ぐ失敗と浄化から、次に派遣されたポタモスより引責による処刑のために攻撃される。のちポタモスから受けた傷を残したままピーチたちに対峙。ピーチの愛のウェーブを受け、改心しようとするものの、レインデビラに処刑される。 タラシー 声 - 石井康嗣 イグニスに仕える直属の部下。愛のウェーブを吸い取るキス魔の悪魔。 女性の心を覗き込んで恋する男に姿を変え、愛のウェーブを引き出し接吻することで口から愛のウェーブを吸い取ることができる。吸われた女性は気絶して衰弱する。吸い終わった後は必ず「愛を有難う」と礼を言って去る。 一度は愛天使たちに術をかけるが(キスにまでは至っていない)、ピーチに術を打ち破られて敗北し、ピーチの手で浄化された。 邪気の妖気を操り「バーニングキッス」・「バーニングキッス・スペシャル」・「バーニングキッス・スーパー」などの投げキッスの必殺技を持つ。 ポタモス / 川浪 ひろみ(かわなみ ひろみ) 声 - 三石琴乃 通称ひろりん。身長157センチ・メートル。体重44キロ・グラム。紫色の髪で、赤い瞳の少女。左目の目尻にある泣き黒子。はねっかえり娘。語尾に「〜みたいな」と付けることが多い。呼び方はイグニスは「イー様」と呼び、ようすけは「ようくん」と呼び、たくろうやももこ達は「〜ちゃん」と呼ぶ。 イグニスに仕える直属の部下にして5人目の女幹部。水魔アクア族の水の使い手と同時に氷の使い手でもある『水魔ポタモス』。水の場所から姿形を変えることが得意で、あらゆる水の空間を通り抜けることも可能。当初はイグニスにあこがれを抱いていたが、上記の通りレインデビラの指示によりイグニスを誅殺。その後、ももこ達のクラスメイトとして「川浪ひろみ」を名乗って転入してくる。なお企画設定およびアニメ設定上では「川浪ひろみ」であり本項でもそれを優先させているが、原作漫画版では「川波ひろみ」となっている。 聖花園学園転入後は、サッカー部マネージャーに入りようすけに近づく。ももこにとっては恋の最大のライバルとなる相手。 普段は悪魔族である素性を隠し、ぶりっ子少女として愛天使の正体を探り、その傍らでようすけに想いを寄せていた(この時、ようすけの悪魔のウェーブを感じ取っている)。 原作では愛天使たちが勝てぬほどの圧倒的な強さを誇ったが、ヴィエント(ようすけ)のピーチへの強い想いを悟り、最後はウラガーノに攻められたヴィエントを庇って死亡する。なぜ悪魔族なのに自分を庇ったと問うヴィエントに「ヴィエントが死ぬのは嫌。たとえピーチと結ばれることになってもヴィエントが生きていてくれるなら、その方がいいと思った」と答えて消滅した。 アニメ版ではようすけを離したくない思いから死ぬまで闇の妖気を出し続けようとするが、愛のウェーブを最大限にまで高めたピーチによって浄化されたことで、敗北を認め生還。人を愛することの素晴らしさを悟り(この時イグニスの気持ちを理解する)、以後は悪魔界のプライドを一切捨てた地上人『川浪ひろみ』として生きていくことを決意し、ようすけへ別れの言葉を継げる。その際イグニスに似た人間の男(声 - 遠近孝一)と出会い、そのまま付き合う。 ビデオ版の特典映像に登場するエンジェルポタモスについては後述。 ブラニー 声 - 渡辺久美子 レインデビラ直属の部下で、単独の隠密捜査を専門とする女悪魔。 ポタモスの監視と愛天使探しを命じられる。愛天使サルビアと戦うもサルビアの圧倒的な攻撃に押され、後に敗北。最後にピーチによって浄化される。 蜘蛛の糸を自在に操り相手の動きを封じる技を持つ。また剣の使い手であり剣先から邪気を放つこともできる。 女悪魔(おんなあくま) 声 - 川崎恵理子、山口由里子、石井直子 レインデビラ直属の部下で、暗殺を専門とする女悪魔たち。 愛天使を見つけ次第抹殺を命じられる。ポタモスがようすけを愛したことで、ポタモスを裏切り者として抹殺しようとするが、愛天使たちの「セント・サムシング・フォー」により消滅する。 二節昆(ヌンチャク)や剣の使い手で、剣先から邪気を放つことができる。3人一組で行動するが、レインデビラの命により何人でも送り込むことができる。顔から姿形まで同じ容姿をしている。 ペトラー / いわもと ごうざぶろう 声 - 堀内賢雄 アニメのオリジナルキャラクター。 ポタモスとの一件が終わってから愛天使を狙い始めた悪魔族6人目の幹部。ファルゼン族の戦士。 かつてはあまりにも凶暴過ぎてレインデビラに石に封じ込められた伝説の悪魔だったが、長い間石に封じ込められたせいで、体が鈍り人間並み以下の力になってしまう。しかし、使い魔たちの協力を得て元の力を取り戻す(邪気を飲んだり吸ったり体内に吸収することで力を取り戻していく)。普段は悪魔族である素性を隠し聖花園学園の教員(生活指導担当)『いわもと ごうざぶろう』として行動し、ももこたちのことを独自調査していた。「石アタマ先生」のあだ名通り、無理難題な校則を作って男女の会話も不純異性交遊であるとして禁止し、長距離ランニングをさせるなど、理不尽な罰で生徒たちを苦しめる。常に悪魔パワーがどのくらいあるか測定装置(パンチマシーン)で確認している。 ピーチたちと戦った際、敗北同然になるも最後にリモーネを道連れにすべく、彼を捕らえてレインデビラが生み出した消滅の渦へと飛び込んでいった。しかし後にアフロディーテがリモーネを救っていたことが判明(その際、和也はリモーネとしての記憶を失う)。彼はただ一人無駄に消滅してしまうのであった。 強力な水の渦巻きを操る能力を持つ。また強力なバリアや邪気からの強力な炎の柱を作ることができる。 風魔族(ラファール族)について何か知っているらしい。「アチョー」が口癖。 カチューシャ 声 - 山口由里子 アニメのオリジナルキャラクター。ペトラー消滅後に愛天使を狙った悪魔族7人目の女幹部。 原作には当然登場しないが、学年誌(小学三年生)版にはアニメとは別デザインで登場する。 悪のウェーブを高めることができ、ようすけを無理矢理ヴィエントに変身させて愛天使を苦境に陥れたが、愛天使たちのチームワークによって最後にピーチの「ラブフォーユー」を受け呆気なく浄化した。 杖を武器にしており、杖の先端から強力な邪気を放つことができる。 ジュラ 声 - 吉田理保子 アニメのオリジナルキャラクター。終盤で登場したレインデビラの憎しみを骨肉として生まれた女悪魔の四戦士のリーダーで、かつてウラガーノを処刑して葬った者たちである。悪魔族最後の女幹部。 四戦士のメンバーであるヘイトリッド(声 - くまいもとこ)、オディオ(声 - 池澤春菜)、オーロス(声 - 田野恵)の四人のチームワークを活かして戦う。ヴィエントも仲間として加わった愛天使たちによって初めにジュラが浄化され、最後には三人とも浄化され倒された。 ジュラの技は、地上にある岩や石、アスファルトを崩し自由自在に操ることができるほか、両腕を植物のツタに変化させて敵を締め上げ、敵の攻撃をバリアで防ぐ。また、植物からの空間移動ができる。 ジュラ消滅後は、ヘイトリッドを初めオディオとオーロスの三人のチームワークで戦い、そのチームワークで愛天使たちの愛のウェーブを吸い取る。 容姿は、ヘイトリッドは黒髪が、オディオはオレンジ色の髪が、オーロスはストレートのロングヘアがそれぞれ特徴。 ウラガーノ 声 - 菅原正志(ようすけの回想シーンでは金尾哲夫) 最強と言われる風魔族(アニメ版ではラファール族)に属する誇り高き戦士。生死不明と言われていたようすけの父親。 かつてももこの母・セレーソと交戦しており、相討ちとなって地上に不時着した際、知り合った女性(後にようすけの母となる)と恋仲になり結婚。混血児の息子ようすけが生まれる、幼いようすけに自分の力を宿した鈴を託し別れを告げて旅立っていったように見せかけ、レインデビラ率いる悪魔界へ帰還していた。 最終決戦ではレインデビラの命によって愛天使と対峙し追い詰めたものの、息子ヴィエントとピーチの関係に自身と妻の記憶をダブらせたことで人間界で抱いた感情をよみがえらせ、レインデビラに反旗を翻して愛天使側につく。レインデビラの繰り出す光線から愛天使を庇って重傷を負うものの、死には至らず、地上人として生きていくことを決意。妻と再会する。 アニメ版では悪魔界への帰還後に地上人への愛を持った裏切りの罪でレインデビラに処刑された。その後、最終決戦で窮地に陥っていたヴィエントのもとに幻影として現れる。そして元凶であるレインデビラの本心と過去の全てを打ち明け、彼女の欲望だけのために殺された多くの悪魔族たちの仇をとるよう息子に命ずる。 人間界での職業としては船乗りをしていた。 レインデビラ / アヴェルス 声 - 土井美加 悪魔界の女王で本作の黒幕。 本来は決して悪意のない可憐かつ純朴な美少女アヴェルスであったが、ふとした偶然から次元の狭間に迷い込んで天使界へと流れ着き、ピスティルと相思相愛の仲であるエタミンに恋心を抱いてしまう。その時は一人密かな思いを胸に秘めていただけだったが、のちにピスティルの存在を知るとともに強烈な嫉妬心にかられ、直後に執り行われたエタミンとピスティルの結婚時において発露した聖サムシング・フォーの力で天使界から弾き出されてしまった。 その恨みから愛を憎み恐れたことで嫉妬の力を増幅させる魔の樹にとり憑かれ、悪魔界の女王・レインデビラに変貌。その力で悪魔界を制圧し、さらに地上の愛の抹消と三世界の征服を企む。部下の悪魔族であっても使い物にならなくなればその者に消滅の渦を繰り出して処刑したり、裁きの光を浴びせるなど、残虐非道である。なおレインデビラの体は魔の樹に体の一部として縛り付けられているためその場から動いたり歩くことはできないが、最終回でついにツタを断ち切り人間界に向けて飛び立つ。 最終決戦で愛天使、リモーネ、ウラガーノ親子と対峙、ウラガーノを追い詰め処刑しようとしたが、「セント・サムシング・フォー」の発露によって悪魔界ごと完全浄化され、その奥深くへと自浄の眠りにつくこととなる。その眠りから目覚めた時には本来の悪魔界の為政者としての慈悲の心を取り戻して、平和に世界を治める者となるであろうことが、セレーソより示唆された。 アニメ版ではピーチの胸のオブジェを破壊し、再起不能に追い込んだが、ピーチの死を悲しみに想うヴィエントの想いが愛のウェーブとなり、その光を浴びた彼女が本来持っていた純粋な心を取り戻す。そして天使界・悪魔界全ての戦いを終わらせることを誓い、天に飛び去っていった。 闇の力の渦に相手を引きずりこむ「消滅の渦(しょうめつのうず)」を生み出す力を持ち、悪魔族の処刑用としても使われた。なお消滅の渦に一度入ったら最後二度と出られない。愛天使たちとの最終決戦では凄まじい電撃によるブルー色の稲妻を自由自在に放ち、額からは凄まじい赤色の稲妻を放つ。胸元から赤い光線玉を放ち、さらに光線玉から相手を捕らえることも可能。自身の体の一部と化している魔の樹から無数の妖魔(声 - 前川優子、徳光由香)を生み出し、さらに妖魔から魔の樹を生み出すことで無限に増殖することができる。 なお過去に関係があるピスティルとエタミンの詳しい詳細は天使界の項目「ピスティル/ エタミン」を参照。
※この「悪魔界の悪魔族」の解説は、「愛天使伝説ウェディングピーチ」の解説の一部です。
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