ラファール戦闘機
別名:ラファール、Rafale
フランスで開発された多目的戦闘機。主にフランス空軍で採用されている。
2012年1月31日にインド政府が120機を超えるラファール戦闘機を購入し、空軍に配備する方針を固めたと報道された。戦闘機の生産は主にインド国内で行われる予定とされる。
インドが戦闘機を選定するに当たり、欧州数ヵ国が共同開発した「ユーロファイター」も候補となっていた。
なお、日本でも2011年に次期主力戦闘機(FX)の最終選考が行われており、ユーロファイターも候補に挙がっていた。日本では最終的には「F-35」が内定した。
関連サイト:
India picks French Rafale jet in $12bn deal - Al Jazeera(英語)
【ラファール】(らふぁーる)
Rafale(フランス語で「疾風、突風」の意味).
1980年代、ユーロファイター計画から離脱したフランスのダッソー社が開発した、双発のマルチロールファイター。
技術立証機のラファールAは1986年に、試作機は1991年に初飛行し、現在、単座・艦上型のラファールM、単座・制空型のラファールC、複座・攻撃型のラファールBの開発が進められている。
一つの機体をベースとして、従来フランス空海軍が使ってきたF-8、シュペル・エタンダール、ミラージュ2000、ジャギュアなどが担って来た任務を一手に引き継ぐことを指向している。
中翼のクロースカップルドデルタを採用した小型の機体に、フライバイワイヤーなど新技術を多数盛り込まれている。
胴体下や主翼に合計14箇所のハードポイントを持ち、MICA、マジック2、R-530、アパッシュ、各種爆弾など最大3,500kgまでの兵装を搭載可能で、さまざまな任務に対応できる。
現在、その柔軟性と(米国機と比較しての)安価さで各国に売込み中で、日本の航空自衛隊でも、アメリカ製のF-4EJ及び国産のF-2に代わる「第4次FX(次期戦闘機導入計画)」の候補として上げられていたが、もし本機を導入した場合、(製造元のダッソー社は「簡単な改修でAMRAAMや他の米国製装備を搭載できる」としているが)その後、相当の長期間にわたってフランスの規格を使用しなければならないことが問題となっていた。
結局、第4次FXにはアメリカ製のF-35が採用されることとなったため「日の丸ラファール」は幻と終わった。
スペックデータ
乗員 | 1名(単座型)/2名(複座型) |
全長 | 15.27m |
全高 | 5.34m |
全幅 | 10.80m(主翼端AAM含む) |
翼面積 | 45.7㎡ |
空虚重量 | 9,850kg |
最大離陸重量 | 24,500kg |
最大兵装搭載量 | 9,500kg |
エンジン | GE F404ターボファン×2基(ラファールA) SNECMA M88-2ターボファン(推力48.7kN/72.9kN(A/B使用時))×2基 |
最大速度 | マッハ1.8 |
海面上昇率 | 18,290m/min |
実用上昇限度 | 16,765m |
荷重制限 | +9G/-3.2G |
戦闘行動半径 | 570nm(低高度侵攻ミッション時) 950nm(長距離空対空ミッション時) |
固定武装 | DEFA791B 30mm機関砲×1門 |
搭載兵装 | 翼下6ヶ所(3ヶ所ずつ)および胴体下2ヶ所のハードポイントに最大3,500kgまでの兵装搭載可能 マジック、MICA EM/IR、AS30L、ASMP、ASN、SCALP-EG、アパッシュ・スタンドオフディスペンサー 、GBU-12「ペイヴェイII」レーザー誘導爆弾、増槽等 |
バリエーション
ラファール
ラファール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 23:43 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ラファール (Rafale) は、フランス語で「突風」や「疾風」を意味する名詞。以下はこれにちなむ。
- ラファール (航空機) - フランスの軍用機。
- ラファール (競走馬) - 日本の競走馬。
- リオン・ラファール - 対戦型格闘ゲーム『バーチャファイター』シリーズの登場人物。バーチャファイターの登場人物#リオン・ラファール[Lion Rafale]を参照。
- アクションゲーム『ロックマンゼロ4』の登場人物。
- アダルトゲーム『幻燐の姫将軍2 〜導かれし魂の系譜〜』の登場人物。幻燐の姫将軍2の登場人物#バルジア王国を参照。
- ラジオドラマ『マクロス・ジェネレーション』の登場人物。
- テレビアニメ『キディ・ガーランド』に登場する高速巡航艦。
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ラファール
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「F-X (航空自衛隊)」の記事における「ラファール」の解説
詳細は「ラファール (航空機)」を参照 フランスの航空機メーカー、ダッソー社が開発した第4.5世代ジェット戦闘機。元々前述のユーロファイターの共同開発に加わっていたフランスが、諸事情(艦載機能力の付与、自国製エンジンの採用など)により脱退して独自開発した機種である。 機体 ユーロファイター同様、これまで航空自衛隊に導入経験のない欧州機である。 アフターバーナーなしでのスーパークルーズに対応しているが、RCS(レーダー断面積)はユーロファイターより大きい。 運用 性能面で、今後航空優勢を維持できるかに疑問が残る。 ダッソー社が「採用の可能性が低い」として当初からF-Xへの提案自体をしていないため、採用することができない。
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