ヌーベル・トキオを巡る巨悪たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 05:48 UTC 版)
「勇者特急マイトガイン」の記事における「ヌーベル・トキオを巡る巨悪たち」の解説
ウォルフガング 声 - 佐藤正治 5月3日生まれ(年齢は60歳と表記されたこともある)。星座は牡牛座。身長160cm。体重61kg。血液型はA型。 ドイツ人の誇り高き天才科学者で飛龍と轟龍の設計者。「世界一強いロボット」を造る事に情熱を燃やし、マイトガインを超えるロボットを造ろうとするマッドサイエンティスト。 目的のためには手段を選ばないが、サリーの笑顔を見て、悪事を働く自分を恥じ、友人の宍戸博士の安否を心配し続けるなど、根っからの悪人ではない。 中盤、部下達に見放された際に織布と名乗り青戸工場でアルバイトをし、その時に大阪工場長の知遇を得る。その出会いをきっかけに、部下よりもロボットの方が大事であるという考えを改め、部下達を思いやるようになる。また終盤では不本意ながらエグゼブのバックアップを得てメカを開発するが、轟龍をジョーに奪われた挙句、ドライチェン1313に搭乗させてもらえないのに不満を抱き、アンドロイドの殺し屋ユリウスと結託して舞人を抹殺しようとするも失敗したため、一旦、ロボット犯罪から手を退くが、密かにエグゼブの尻尾を掴もうと画策、ジョーの父親を殺害したのがエグゼブであることを暴くと共にその本性を見抜き、自らの科学者としての誇りを知らしめるために静かな戦いを展開。陰ながらジョーをバックアップした。 技術者としての腕も確かで1度はマイトガインを敗北に追い込んだ飛龍とその後継機である轟龍、最終決戦の勝利の鍵となったイノセントウェーブ放出装置の大元も彼が考案して勇者特急隊に伝えたものであり、ある意味マイトガインの勝利に大きく貢献した人物。 最終決戦ではイノセントウェーブ放出装置を自ら使用し、ブラック・ノワールに挑むも、エグゼブに撃たれて生死不明となるが、決戦後負傷しつつもイッヒ達3人組の前に姿を見せている。 高松によるとウォルフガングのガングは玩具の意味で玩具の狼を意味しているとのこと。その理由は、飛龍や轟龍など登場するべくして登場したメカを作るキャラクターで、勝利の契機となるイノセントウェーブ増幅器も作るという意味合いを持っているからとのこと。 イッヒ、リーベ、ディッヒ 声 - 山下啓介、鈴木勝美、川津泰彦 ウォルフガングの部下。最初は大勢いた部下の中で、最後まで残った三人組。 一度はロボット製作を優先するウォルフガングの元を去るが、地味で堅実な生き方(靴磨きに見せかけた恐喝)に馴染めず、彼の元へ戻る。最終決戦後、生死不明となっていたウォルフガングと再会し、涙を流す。 3人の名前を並べると、ドイツ語で「愛してます(Ich liebe dich)」の意味になる。 ショーグン・ミフネ 声 - 梁田清之 10月19日生まれ。星座は天秤座。身長183cm。体重80kg。血液型はO型。 歌舞伎役者風の化粧と、戦国武将風の衣装に身を包む日本かぶれで時代錯誤も甚だしいアングロサクソン系のアメリカ人。テーマパーク「大江戸ランド」を隠れ蓑に「古き良き日本文化を取り戻す」ために現政権を倒し、日本征服を狙う狂信的忍者テロ集団「影の軍団」の頭領。 自分を日本国の正当な「将軍」であると信じている。マイトガインの敵でもかなりコミカルだが、戦闘能力は高く、舞人やグレートマイトガインとの一騎討ちでは城の爆破や崩壊に気を取られなければ勝利できる寸前の状態に追い込んでいる。 度重なる作戦の失敗で次第に資金繰りと経営の悪化を招き、最後には大江戸ランドに来た観客を国民として捕らえ、国家として独立宣言をする暴挙に出るが、結局は拠点を失い逃走。その後、埋蔵金を発掘して再建の目前まで来るも、移動に使っていた潜水艇を恐竜と勘違いしたビトンによって不可抗力で妨害されたあげく警察に逮捕され鉄道橋破壊などの数々の破壊テロ活動、詐欺行為、人身撹乱、誘拐などの罪に問われている。 逮捕後も何度か脱獄を繰り返しており、旋風寺家のパーティーに忍び込んだ他、最終話でも小沢刑事に追い掛けられていた。 決め台詞は「男は黙ってぇー」と、その後に作戦内容や自分の嗜好が入る。 胡蝶(こちょう) 声 - 本多知恵子、桑谷夏子 第37話に登場。ミフネ配下のくノ一。 スパイとして内藤ルンナ(ないとう ルンナ)と名乗り旋風寺重工に潜入するが、浜田と恋仲になってしまい最終的にはミフネを裏切り、乗機とともにミフネに向かって特攻した。このため生死不明となっていたが、最終回で再登場し浜田と2人で舞人達の結婚式を祝福する。 ホイ・コウ・ロウ 声 - 島香裕 2月2日生まれ。星座は水瓶座。身長150cm。体重67kg。血液型はO型。 中国の裏世界を牛耳るアジアマフィアのボス。密輸や武器の違法売買をしている死の商人。軍や暴力団、テロリストへの武器の密売を通して強大な資本力を持つ。ピータン(声 - 鈴木勝美)という名前のオウムを飼っている。年老いているが、広東風料理拳の達人で武術の腕は高い。 ヌーベルトキオを中華風の街並みに変えようと画策。 兵器の密売の他に賭博行為の容疑に問われていたが、中盤において、配下であったはずのパープルの裏切りに遭い、権力を奪われ全てを失う。 その後はサカモト・シンペイと名乗り、屋台ラーメンを開業したが、自らの境遇に絶望しすさんだ毎日を送っていた(その落ちぶれ具合は、たまたま見かけた舞人がホイの名を聞いても信じられず、自ら疑惑を否定するほどである)。だがどんな苦境でも自分を支え続けるチンジャの姿を見て改心し、「一からやり直す」為にチンジャとともに何処かへと去っていき、最終回ではヌーベルトキオ市街でチンジャと共に屋台ラーメンを営む姿が描かれている。 チンジャ・ルース 声 - 置鮎龍太郎 ホイの右腕。組織のナンバー2で、主に現場や取引の交渉のため前線に赴くことが多い。主が全てを失った後も彼を支え続けた忠臣。 組織を追われた後はタナカ・セイジと名乗り、ホイと共にラーメン屋を営むが、料理の腕は悪い。しかし最終回ではホイと共に営んでいる屋台ラーメン店が繁盛していた事から、ラーメンの腕は身についた模様である。 カトリーヌ・ビトン 声 - 叶木翔子、渕崎ゆり子 3月24日生まれ。星座は牡羊座。身長169cm。体重54kg。血液型はO型。 女性だけで構成される国際的窃盗団「ピンクキャット」のボス。自称、フランス人で自称、永遠の29歳。甲高い高笑いを上げるナルシスト。 強欲で、自分の美貌と快楽、そして欲望のままに犯罪を犯す。その行動原理は常人では予測もつかぬところにあり、舞人やガインからも「訳のわからない女」と言われている。宝石・美術品強盗、納豆工場破壊、誘拐、監禁の罪で指名手配されている。 主に美術品や美容アイテムを狙うが、ある日、シェフが落としたパック入りの納豆を誤って踏んで足を滑らせ転倒、納豆を頭にかぶった事から一瞬にして納豆嫌いになり、納豆を食べる者を拉致して納豆を用いた拷問を行い納豆にトラウマを植え付ける「納豆殲滅隊」を組織して納豆のみならず、納豆に入れる卵や掻き混ぜる箸も憎んで、養鶏場や森林を焼き払うという暴挙に出たこともある。 ロボットによる戦闘でも操縦は部下に完全に任せて、自分は命令しながら威張り散らすだけだが、第18話では分担してメカを操縦し、戦う。 最終回のラストでは、オードリーと共に買い物をしている最中に売っていた納豆を見て失神する。 オードリー 声 - 夏樹リオ カトリーヌ・ビトンの右腕にして忠臣。男装の麗人で常に冷静で無表情を崩さず、どんな命令もそつなくこなす。 彼女自身にとって主たるビトンこそ全てである為、ビトンの意に沿わないものや逆らうものを一切許さない。組織壊滅後の逃走の最中でも常にビトンの傍らにいた。 パープル 声 - 鈴木勝美 21歳。星座は水瓶座。血液型はAB型。好きな色は紫。好きな飲み物は烏龍茶。趣味は読書。 ホイ・コウ・ロウの配下だったが、中盤でアジアマフィアの組織を乗っ取る。実はエグゼブ直属の配下であり、その幹部として彼の指令を実行する。表向きは絶大な人気を誇るロックバンド「ブランカ」のリーダー。後期エンディングテーマは彼が歌っている設定で、劇中にも登場し、シングルカットもされた。 エグゼブ同様、ブラックノワールに洗脳されている。最終決戦では空中要塞ブランカに搭乗する。コンサート等で多くの観客を喜ばせていたため、当初は舞人も殺さずに決着をつけることを望んでいたが、ロボット軍団がガードダイバーとバトルボンバーを破壊したことが舞人の怒りに火をつけ、パーフェクトキャノンの攻撃により爆死する。 趣味は読書で、夏目漱石やシェイクスピアなどの文学に造詣が深く、彼らの言葉を引用するという知的な面も見せる。 ジャーマネ 声 - 川津泰彦 パープルのマネージャー。音楽関連だけでなく、口封じのためにホイの屋台にならず者を送るなど犯罪についてもプロデュースする。パープルとは古くからの付き合いらしい。オネエ言葉で話す。 最終決戦ではパープルや彼のバンドメンバーと共に空中要塞ブランカに乗る。 アキ、ケイ、トモ、ヒロ ブランカのメンバー。それぞれドラム、キーボード、リードギター、ベースギターを担当する。 エグゼブ 声 - 菅原正志 中盤より登場。表向きはTR(トレジャー・ロボテック)社の社長だが、裏の顔は勇者特急隊の強大な敵として立ちはだかり、ウォルフガングやジョーを脅迫まがいの交渉で抱き込み、マイトガインと戦わせる。舞人の両親とジョーの父の命を奪った張本人。 元は将来有望な政治家ケン・エノモトだったが、物語より数年前ブラックノワールにより誘拐され洗脳された。 ウォルフガングに轟龍を開発させた折に、頭部のドリルを「趣味ではない」という理由から取れと命令するが、その後ドリルが取られることはなく、最終回では轟龍のドリルに貫かれ、命令が履行されなかったことに対する不満を述べながら絶命する。 シックス 声 - 鈴木勝美 エグゼブの部下。今までの思い出を綴ったビデオを鑑賞していた旋風寺家に忍び込むが、発見され、責任を取らされる形で抹殺される。 セブン 声 - 立木文彦 エグゼブの部下。 ウォルフガングに勇者特急隊のデータを調査させるため彼の部下を拉致するが、リーベのみ逃げ出す。その後、ウォルフガングとリーベが行った調査と引き換えにイッヒとディッヒは返されるが、リーベを逃がした責任で、ウォルフガングたちへの脅しを兼ねて抹殺される。この一件でウォルフガング一味はエグゼブ配下とならざるを得なくなる。 ブラックノワール 声 - 水原リン(現・真山亜子) 「世界を狙う巨大な悪」の正体。実態のない存在でスクリーンの中に映像のような姿で映し出され、エグゼブに指示を与える。強大な力を持っており、魔のオーラによりパイロットごとロボットを洗礼、幾ら破壊されても再生、復活するロボットを作り出し特急隊を苦しめる。 最終決戦で舞人と直に対面した際、自らを三次元人と称し、全ては舞人たち二次元人を使ってのゲームであることを明かす。ゲームの駒ではなく人間の誇りを持ち続けて挑んでくる舞人とマイトガインに対して「ハッピーエンドには飽きてきたので、ヒーローが死ぬ悲劇のエンディングで終わらせる」べく、彼らを追い詰めるも、サリーのイノセントウェーブで自身の魔のオーラが弱まったところを、マイトガインの全てのエネルギーを込めたダブル動輪剣を受けて敗北。自身も「巨大な悪」という名のゲームの駒(作品の外に在する三次元人、という文芸設定を与えられたキャラクター)に過ぎなかったことを悟りながら消滅する。
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