作戦の失敗
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1968年1月21日、124部隊31人が軍事境界線を越えて南進、朴正煕大統領と閣僚の殺害による民衆革命の実現を目指したが失敗、韓国軍による掃討の結果、1名が逮捕、27名が射殺され、1名が自爆、2名が重傷を負いながらも境界線を越えて帰還した。韓国側は官民合わせて68名が死亡した(詳細は青瓦台襲撃未遂事件を参照)。1月23日にはアメリカの情報収集船「プエブロ号」を北朝鮮が拿捕するプエブロ号事件が発生して戦争の危機となったが、ベトナム戦争で疲弊していたアメリカは交渉の道を選び、激怒していた朴正煕の北進要求を却下した。 一触即発の危機によって124部隊の手法が疑われたが、再度の機会を与えられた。同年11月1日、124部隊はおよそ120名で東海岸の江原道三陟(サンチョク)と慶尚北道蔚珍(ウルチン)に上陸し、住民の思想改造による撹乱工作を行おうとしたが、住民に通報されて失敗し、5名が逮捕、2名が自首し、他は全て射殺された。 1969年1月の朝鮮人民軍大会で、2度の失敗を責められた対南工作担当者が解任され、軍指導部も粛清された。124部隊は再度改編され、第8特殊軍団となった。この後、偵察や情報収集、破壊工作、暗殺を基本任務とする第8特殊軍団は、北朝鮮の特殊部隊の代名詞となるが、とりたてて大きな活動は行っていない。むしろ、その後に大事件を行うのは偵察局であった。偵察局の工作員は、韓国に長期間滞在して活動することはほとんど無く、潜水艦や工作船で潜入し、アメリカ軍や韓国軍の情報収集を行って、すばやく帰還する。 1996年9月には、小型特殊潜水艦により江陵に26名の偵察局工作員が上陸、後に発覚し銃撃戦に発展した、いわゆる江陵浸透事件が発生している。工作員らは49日間の間逃走し、韓国軍は延べ150万人を動員した。工作員24名が射殺ないし自決により死亡を確認され、1名は逮捕、1名は行方不明となった。この間、韓国軍人13名、民間人6名が死亡している。 対南浸透・侵入用と見られる地下トンネル(いわゆる南侵トンネル)が、非武装地帯(DMZ)付近に少なくとも4本見つかっている。この他にも未発見のトンネルがあると見られている。
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作戦の失敗
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"リマウ作戦"の全ての座標を示した地図 - OSM全座標を出力 - KML 全座標を出力 - GPX 表示 同年10月5日、ライアン中佐はメラパス島に隊員4人を残し、残りの隊員19人で作戦決行のためムスティカ号でシンガポールへ出発した。同月10日、カス(Kasu)島近くで風待ちをしていたところ、同島にあった水上警察詰所の兵補に見咎められ、接近してきた警備艇を銃撃してマレー人の兵補3人を殺害することとなった。ライアン中佐は計画の失敗と中止を宣言し、ゴムボートに乗り移った後、ムスティカ号を爆破し沈没させた。 10月14日、ライアン中佐ら7人がメラパス島へ戻る途中で日本軍の情報を得ようとパンキル(Pangkil)島に立ち寄った際に、島の酋長が日本軍に通報し、16日にソレ(Soreh)島で日本軍の討伐隊の攻撃を受けてライアン中佐ら2人が銃撃戦の末に戦死、18日には銃撃戦で負傷した別の隊員2人がタパイ(Tapai)島で死亡しているのが発見された。 死亡した4人と行方不明になった隊員1人を除く18人の隊員は、10月末にはメラパス島の基地に戻り、同年11月8日に潜水艦が迎えに来るのを待っていたところ、11月3日に、たまたま日本軍の小型の軍用機が機体のトラブルでビンタン島のキジャン(Kijang)に不時着する事故があり、事故の連絡を受けた日本軍が特殊部隊の関与を疑ってメラパス島を捜索、隊員を発見して銃撃戦となり、隊員2人が死亡した。 残る隊員16人はメラパス島を脱出してマポール(Mapur)島に潜伏していたが、12月初旬になっても潜水艦と合流できなかったため、数人のグループに分かれて第2の基地があったポンポン(Pompong)島を目指した。しかし3人はボルネオ方面で日本軍との戦闘で死亡し、12月下旬にポンポン島近くのボアジャ(Buaja)島で3人、セラジャール(Selajar)島で1人(ペイジ中尉)が逮捕され、この他の隊員6人も逮捕された。 こうしてリマウ隊員23人のうち10人が戦死し、10人が逮捕され、3人は行方不明となった。
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