グリフィン一家
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ピーター・グリフィン(Peter Griffin) 声 - セス・マクファーレン グリフィン家の世帯主。43歳。フルネームはジャスティン・ピーター・グリフィン(Justin Peter Griffin)。ピーター・レーベンブロイ・グリフィン(Peter Löwenbräu Griffin)とされたこともある。肥満体で眼鏡をかけている。白いシャツと緑色のパンツがトレードマーク。「へへへへへ」と鼻に掛かったような笑い方をする。アイルランド系アメリカ人で、容姿、性格、嗜好や社会的立場もアイルランド系アメリカ人を皮肉ったものになっている。しかし物語が進むにつれ、メキシコからの不法移民であったり、先祖が黒人奴隷であったりと違った事実が明らかになる。宗教はカトリックで、日曜日のミサには出席している模様。初期の物語ではおもちゃ会社に勤務していたが、その後解雇されてからは、漁師、アメフト選手、Uberのドライバー等、様々な職を転々としている。第8期ではビール工場で働いている。成人しても小学4年生に進級できなかったほど頭が悪く、IQテストでピーターが知的障害者レベルと診断される場面もある。往年のTVのアイドル的な存在に強く憧れており、『ハッピーデイズ』のメインキャラクターであるフォンジーを崇拝しているほか、『スタートレック』にも憧れているが、『ゴッドファーザー』は大嫌いらしい。このほかにも、ロックバンドのキッスの熱狂的なファンである。女性蔑視を地で行くような言動と裏腹に、妻のロイスとは基本的に良好な夫婦関係を築いているが、ピーターの身勝手な行動で関係に危機が訪れることも多い。その度に土壇場でロイスに誠意を示すことで何とか破局を免れている。クアグマイア、ジョー、クリーヴランドとは近所の飲み仲間であり、よく4人でバー「ザ・ドランケン・クラム」(The Drunken Clam)に出向きくだをまいている。自分を愚弄したカイルを殴り飛ばす、ステューウィーに自分の乳首を吸わせる、排便をした後手を洗わない、寿司店の開店資金を調達する為に家を担保に大量の宝くじを買うなど、作品を通して大のトラブルメーカーである。 ロイス・グリフィン(Lois Griffin) 声 - アレックス・ボースタイン ピーターの妻。41歳。ロードアイランド州ニューポート出身で、実家は地元の名家であるピーターシュミット家。長女メグとは対照的に魅力的な容姿で、ブライアンやクアグマイアなど、彼女に憧れている人物は多い。トラブルメーカーの夫ピーターを助けて一家を支えている。ピアノを得意としており、近所の子供に家でピアノを教えている。初期の物語ではごくまともな性格で温厚な人物として描かれていたが、物語が展開するにつれて、夫勝りなクレイジーな言動も散見されるようになった。空手、ボクシング、プロレスなどスポーツもできる。また、ステューウィーから手榴弾を喰らってもビクともしない強靭な肉体の持ち主である。かつてはプレイガールとして名を馳せたらしく、キッスのジーン・シモンズとも一晩を過ごした経験がある。また、離婚歴がある。キャロルという妹と、精神病院に入院しているパトリックという兄がいる。口癖は「Oh my god!!」。運転免許証を所有している。 メグ・グリフィン(Meg Griffin) 声 - レイシー・シャベール(シーズン2のエピソード2まで)、ミラ・クニス(シーズン2のエピソード3 - ) グリフィン家の長女。17歳。フルネームはミーガン・グリフィン(Megan Griffin)。眼鏡をかけている、少し太めの女の子。ジェームズ・ウッズ高校の3年生。容姿に恵まれていない為に誰からも疎まれている。人気を渇望するあまり、レズビアンになろうとしたり、キリスト教原理主義に傾倒したりしたことがある。学校ではクラスの人気者連中に媚を売っていて、ますます嫌われている。テレビ局キャスターのトム・タッカーに片想いをしたり、アダム・ウェスト市長と交際したりと恋愛経験は多いが、嫌われ者の性格が災いして、ことごとく失恋している。家庭内でも嫌われており、ロイスを中心に酷い扱いを受けている。着用しているピンクの帽子を外すと、時々戦闘モードに入る。ブライアンの炎上ツイートの件で食堂でクリスと共に除け者扱いにされた時、食堂にいた全員を格闘技で皆殺しした。一時期アイドルになったことがあるが、スキャンダルにより考えを改め元に戻った。2005年の長編スペシャルでは、将来性転換をして男性になる設定がある。自動車の免許を持っており車を運転するシーンがあるが、必ずと言っていいほど事故を起こす。左利きである。 クリス・グリフィン(Chris Griffin) 声 - セス・グリーン グリフィン家の長男。15歳。フルネームはクリストファー・クロス・グリフィン(Christopher Cross Griffin)。父親であるピーターに似て肥満体で、金髪にピアスをしている。初期は中学生として登場していたが、現在は姉のメグと同じ学校に通う高校1年生。「エレファント・ベビー・ボーン」の見出しで新聞に掲載されるほど、生まれた時から大柄な体格をしており、赤子とともに写真に写っていたロイスは出産の苦しみでやつれきっていた。父親の事が大好きで、ピーターとロイスが夫婦喧嘩(実際は性行為)をしている所を目撃して無条件に「Go dad!!」と父親を応援するほど。温厚で優しい性格だが、それが裏目に出て愚鈍、のろまといった役柄が多い。人種差別主義者の活動に色仕掛けで加担してしまったり、ヘヴィ・メタルに感化されて非行に走るなど、流されやすい性格でもある。運動がひどく苦手な反面、絵を描く才能があり、一度は才能を見出されてアーティストになる為にニューヨークに住まわされたことがある。女性と接するのが極度に苦手で、話しかけられただけで喜んでしまう。新聞配達のアルバイトをしているが、顧客をカイルという少年にとられた挙句に虐められている。 ステューウィー・グリフィン(Stewie Griffin) 声 - セス・マクファーレン グリフィン家の次男。1歳。フルネームはステュワート・ギリガン・グリフィン(Stewart Gilligan Griffin)。ラグビーボールのような楕円形の頭部が特徴。1歳の赤ん坊だが、一家の誰をも凌ぐ知性の持ち主で雄弁。精子の頃から世界征服と母親のロイスを殺す事を企んでいて、様々な武器を発明してはその機会を伺っている。ロイスを殺害する計画は実行に移す事もあるが、悪運ゆえに失敗ばかりであり、当のロイスもステューウィーの思惑に気づいていない。当初は悪の天才といった性格だったが、シリーズが進むにつれ変態的な要素が増し、ゲイや性的倒錯な一面を覗かせることもある。第7期では、ジョー・スワンソンとその妻ボニーの間に生まれた娘スージーに恋愛感情を抱いている。過去にはジャネットやオリビアというガールフレンドがいた。家族の中で一人だけイギリス英語のアクセントで話す。母親を「ロイス」、父親を「デブ」 と呼んでいる。幼児番組が大好きな他、ルパートという熊のぬいぐるみを非常に大事にしていて、話しかけるなど僅かに子供っぽい部分もある。また、ブロッコリーが嫌いで、ブロッコリー根絶を目論んだりしたこともある。まだ赤ん坊であるためおむつを履いており食事は離乳食で、時折ロイスの母乳を飲むシーンもある。しかし、1歳でありながら驚異的な身体能力を持ち合わせており、ブライアンと共に軍に入隊しイラクへ派遣される。また、パソコンや車、ジェット機も扱える。ただし、ブライアンのプリウスを勝手に乗り回した際は派手に事故を起こした。「Victory is mine!」「Damn you all!」「Blast!」「What the Deuce?」といった口癖があったが、物語が進むにつれ使わなくなった。 ルパート(Rupert) ステューウィーが大事にしているテディベア。当初は茶色の熊だったが、次第にオレンジ色に変わっている。接し方は様々で、友達や、部下、恋人にもなる。まれに人間としての妄想や、性的な妄想で登場することもある。本人はこの人形を大切にしているが、犬に取られ散々になったり、リコールされ燃やされそうになったりと沢山な危機に遭遇してはそれを乗り越えている。 しかし酔っぱらったブライアンによりかじられバラバラになった時は新しいルパートに買い替えられた。 ブライアン・グリフィン(Brian Griffin) 声 - セス・マクファーレン グリフィン家の飼い犬。8歳(人間の56歳に相当)で雄のラブラドール・レトリバー。出身はテキサス州のオースティン。ブラウン大学出身で、グリフィン家の中ではステューウィーに次いで高い知識を持つ。酒を飲まなければ一家で一番の常識人。小説家を自称し、著作を執筆中だが一向に進まずにいる。脚本家に憧れてハリウッド映画を執筆したりもするが、こちらも上手くいかず、実は剽窃であったり、内容も陳腐で俗物的だったりとバカにされる。自分専用の車を所有しており、現在の愛車は2代目のトヨタ・プリウス。性格的には「おじさん」であるので、ピーターやロイスの相談に乗ったり慰めたりする事もある。落ち着いた物腰とよく通る低音で話す。音楽に詳しく、クラシック音楽やジャズを好み、それらの造詣も深い。歌唱力には自信があるようで、劇中の催しなどで時折その腕前を披露する。信条はリベラルで、民主党を支持していて、同性婚やマリファナの合法化にも肯定的である。徴兵制度や共和党、南部の保守的な風土には批判的。大型スーパーの町内への進出に反対したり、リサイクルの為にゴミの分別を積極的に行ったりもする。初期は「良い大人」なキャラクターだったが、物語が進むにつれてリベラルを皮肉る意味での性格が強くなり、ステレオタイプなマイナス面が強調されるようになり、クアグマイアから嫌われている。ひそかに黒人に偏見を持っていて、それを隠そうと大げさに振る舞うことでかえってボロが出る。「今から黒人の映画を観る」とツイートし、ニュースになるほどの炎上を起こしたこともある。また「風邪っぴきの日本人と隣り合わせになったせいで酷いフライトだった」と不満を述べてステューウィーにドン引きされるなど、人種偏見を匂わす発言をすることも多い。子守りの為、ステューウィーとは多く行動を共にする。時に小言を言い合ったり、目的の為に団結したりと、二人の間には友情にも似た関係が確立されている。ステューウィーと共に軍に入隊しイラクに派遣されたことがある。マティーニが好物で、度々自宅やバーで飲む一方、酔いつぶれると女性をナンパしたり、辛辣な悪口を吐くなどの行動にでるため、アルコール依存症治療のセラピーに通っている。また、グリフィン家で唯一の喫煙家。マジックマッシュルームにも手を出したことがあり、その時は幻覚を見て錯乱し、ステューウィーの目の前で「第三次世界大戦を止める。」と言いハサミで耳を切り落とした。ちなみにその耳はステューウィーが縫合を施した。カリフォルニアに同性愛者の従弟ジャスパーがおり、グリフィン家にて結婚式を挙げる。ジリアンという人間のガールフレンドがいたが、身体的な魅力を持つ反面頭が悪く、ブライアンはジリアンとの深い関係を望まず、破局した。第13期で交通事故に遭い死亡。グリフィン家は後にヴィニーという新しい犬を家族として迎えた。こちらも二足歩行で英語を話すが、イタリア系アメリカ人のステレオタイプといった性格をしている。ブライアンの死のエピソードは多くの視聴者からの反感を買い、ネット上では復活を求めるサイトが立ち上がるなど騒然となった。第16期の終盤で、未来から来たステューウィーに命を救われ復活する。その後、前述の映画のツイートの一件からグリフィン家を去り、マンションに移住した。マンションから落ちて入院するが、ロイスの説得でその後退院し、再びグリフィン家に戻った。 ニュー・ブライアン(New Brian) 声 - ジョン・ヴィーナー シーズン7のエピソード5「The Man with Two Brian」にて登場したグリフィン家の飼い犬。 ピーターがブライアンが死んだときのためにと飼い始めたが、新しいのとブライアンより愛嬌があることでグリフィン家はニュー・ブライアンに心が移った。しかし、ステューウィーが彼に文句を言った際、ルパートと性的な関係を持ったことが発覚し、ステューウィーにより自殺に装って殺害された。 ヴィニー(Vinny) 声 - トニー・シリコ シーズン12のエピソード6「Life of Brian」で登場した、グリフィン家の2代目の飼い犬。 このエピソード中にブライアンが車にはねられ死んでしまい、2代目として飼い始めた犬。ペットショップに訪れたピーターに「猫の猟犬である」と話したことをきっかけに飼われることになった。ではその後のエピソードブライアンの代わりとして多数登場したが、視聴者の反感が多かったこともあり、同じシーズンのエピソード8「Christmas Guy」にてタイムスリップしたステューウィーによりブライアンが助けられたことにより、ヴィニーは飼われなかったこととなり、以降登場しなくなった。 だがシーズン15のエピソード1「The Boys in the Band」の最後のシーンにて登場した。
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