トップをねらえ! 登場人物

トップをねらえ!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/04 01:34 UTC 版)

登場人物

タカヤ・ノリコ
- 日髙のり子
沖縄女子宇宙高校・通称「沖女(オキジョ)」生徒。宇宙軍提督タカヤユウゾウの娘。宇宙怪獣の襲撃により消息不明となった父との再会を願い、宇宙へ行くことを夢見ている。
身体能力は非常に高く、グラウンドを50周するほどのずば抜けた体力とスタミナの持ち主。反面、臆病かつ泣き虫な性格で、マシーン兵器も満足に動かせない落ちこぼれであった。宇宙提督の娘という出自ゆえに周囲から白い目で見られており、父の率いていたるくしおん艦隊が宇宙怪獣の襲撃により全滅させられたことから全滅娘と呼ばわれ中傷されていた。更にトップ部隊にスカウトされたことで全校生から嫉妬されて孤立し、陰湿ないじめを受けるようになる。
そんな自分に劣等感を抱いていたが、持ち前の努力と人並外れた根性をコーチ(コウイチロウ)に見出され、猛特訓により徐々に実力を身に着けていく。そして晴れてトップ部隊に抜擢されて念願の宇宙へ上がり、父の死という現実、宇宙怪獣との戦闘、思い人であるスミスとの死別、トラウマの克服など様々な経験を経て心身ともに飛躍的に成長する。数々の苦難を乗り越え、雲の上の存在だったカズミを逆に叱咤激励するまでに至る。
終盤の「カルネアデス計画」にて、ガンバスターの縮退炉を利用するという捨て身の作戦によって機能停止したブラックホール爆弾を起動させ、1万2000年後への時間的跳躍という代償を経て作戦を成功に導いた。
搭乗機はRX-7(愛称:ナウシカ)とガンバスター(バスターマシン1号)。
2006年9月12日生まれ。血液型はO型。中学は大阪市立三陵中学校を卒業している[注 2]
無類のアニメ好きで、自分の部屋に『風の谷のナウシカ』『宇宙戦艦ヤマト』などのポスターを貼っている。初めて宇宙に出るとき、カズミ、コウイチロウともに1964年東京オリンピック開会式での日本選手団風のブレザーを着用していた。
本編では終始標準語で喋っているが、庵野執筆のコミックでは南大阪出身という注釈つきで少しだけ関西弁を披露している。
名前は先述のとおり樋口真嗣の夫人で、スタジオジブリ作品においてハーモニー処理を手掛ける高屋法子から。
アマノ・カズミ
声 - 佐久間レイ
沖女生徒で、ノリコの先輩。一見、才色兼備の優等生だが、それは日々の努力と鍛錬に裏付けられたものであり、自らの才能を鼻にかけるような態度もとらないため、ノリコを始め、多くの女生徒たちから「お姉様」と呼び慕われている。ノリコに努力することの大切さを最初に伝えた人物でもある。校内で孤立するノリコを気遣いつつ彼女の実力を疑問視していたが、徐々に成長していく彼女を認め、かけがえのない戦友同士となる。落ち着いた性格の一方で精神的にもろい部分があり、病に侵されたコーチと死に別れることを恐れている。
搭乗機はRX-7(カスタム機、愛称:ジゼル)とガンバスター(バスターマシン2号)。
太陽系絶対防衛戦においては、ウラシマ効果により余命半年を宣告され入院中のコウイチロウとすれ違ったまま死別してしまう絶望から戦意喪失してしまうが、ノリコの叱咤激励で戦意を取り戻してノリコと共にガンバスターに合体し勝利。その後、地球に帰還してコウイチロウと結婚し沖女のコーチとして後進の指導に当たっていた。地球時間で15年のブランクを経て最終決戦に志願し、バスターマシン3号(ブラックホール爆弾)に搭乗して銀河中心殴り込み艦隊に合流する。決戦においてはユングからバスターマシン2号を譲られ、ノリコと共に起動し損ねたブラックホール爆弾の再起動に向かい、作戦を無事成功に導いた。
2004年11月15日生まれ、血液型B型。小説「トップをねらえ!魂」によれば、父はアマノ・ヒロユキ帝国宇宙軍少佐、母はアマノ・ツキコ航空物理学者(インコム社社員)、ともにコウイチロウの同級生で、カズミ自身も小学校入学頃からの知り合い。2018年の宇宙怪獣捕獲事件の際、父は艦長を務めていた電子偵察艦ゆきかぜでワープし行方不明、母は重体となった。またその際、試作ガンバスターでコウイチロウとともに宇宙怪獣と闘い、バスタートマホークとファイナルイナズマキックで勝利する。
名前はガイナックス社員であり当時の岡田斗司夫夫人の岡田和美(旧姓・天野)[注 3]から。
ユング・フロイト
声 - 川村万梨阿
宇宙に上がったノリコたちが出会った月面基地所属のソビエト連邦からの候補生。タツミからは「天才」と呼ばれている。負けず嫌いで感情の起伏が激しく、ノリコ達に烈しいライバル心を抱いていたがやがて親友になる。キツネ顔とされ、バストが大きく重力が苦手。搭乗機はRX-7(カスタム機、愛称:ミーシャ)とシズラー黒(ブラック)。カズミに最初に仕掛けた技は「ジャコビニ流星アタック」[注 4]。銀河系中心部では太陽系絶対防衛線後に地球に残留したカズミに代わりノリコとコンビを組みバスターマシン2号に搭乗していたが、最終決戦でカズミに譲り自分はシズラーに搭乗する。『トップをねらえ! NeXT GENERATION』によれば、地球帰還後に銀河連邦初代大統領となった。
2004年9月12日生まれ。なお、パイロット三人娘は全員音痴[注 5]で、特にユングは殺人音波級に酷く、サントラCDに収録されたCDドラマでは、人間の声を音源に敵を撃退する試作の音波砲[注 6]でヱクセリヲンの第三艦橋やレーダーを大破させている。
名前の由来は精神分析の祖ジークムント・フロイトと弟子カール・グスタフ・ユングを併せたもの。
コーチ / オオタ・コウイチロウ
声 - 若本規夫
沖女の講師にしてガンバスター開発者。漢字表記は「太田 浩一郎」[7]。元はノリコの父であるタカヤ提督の部下で、るくしおん艦隊の数少ない生き残りの一人であり、その時怪我により右目を失明。提督を護る事が出来ず、自分だけ生き残ってしまった事で、今もサバイバーズ・ギルトに苛まれている。一見冷徹に思えるがその心は炎のように熱く、ノリコの才能に注目し過酷なまでの試練を課す。実は不治の病・宇宙放射線病を抱えており、これを目撃したノリコに「言った時にはお前を殺す!」と、堅く口止めさせたほどだったが、カズミには見抜かれていた。そう長くは生きられない事を理解しつつ、提督の想いを次の世代へ引き継ぐためにのみ命を燃やす。小説「トップをねらえ!魂」によれば、2016年2月18日オオタ大尉は軍事裁判で無罪確定、少佐となり自ら起草したガンバスター開発計画であるRX計画の責任者とともに沖女の講師となった。2018年宇宙怪獣捕獲事件の際、カズミとともに試作ガンバスターで宇宙怪獣に勝利、中佐に昇進した。2033年、銀河中心殴り込み艦隊の出撃直前にカズミと結婚するも、同年12月19日没。
名前は漫画家の眠田直の本名・太田宏一朗からで「コーチ」の愛称とも引っ掛けたダブルミーニングである。使用している杖は『ウルトラマンレオ』の主人公に過酷な試練を課すモロボシ・ダンが使用している物と同型である。
ヒグチ・キミコ
声 - 渕崎ゆり子(第1話・劇場版) / 勝生真沙子(第5話・第6話)
沖女時代のノリコの親友。ノリコが周囲にねたまれいじめられていた時もその身を案じて傍に寄り添っていた。
宇宙怪獣との戦闘にあけくれているノリコの身を案じているが、ウラシマ効果により、地球に残った彼女と宇宙にいるノリコ達との年齢の差が徐々に大きくなってゆく。第5話では結婚して姓がアカイになった。娘の名前はタカミで後に沖女に進学している。
2006年6月10日生まれ。OVA版では少女時代を渕崎ゆり子、成人後を勝生真沙子が声を担当したが、再編集劇場版では一貫して渕崎が担当している。
名前は赤井孝美の夫人である漫画家のひぐちきみこから。ひぐち自身、第1 - 3話エンディングの手書きテロップも担当している他、「コミックガンバスター」ではヒグチ・キミコ名義で作品を執筆し寄稿している。『トップ2』でも公式HPにて劇中では知られざる裏話を披露する漫画「不適なトリビア!」を連載。
タシロ・タツミ
声 - 大木民夫
ヱクセリヲン艦長。後に銀河中心殴り込み艦隊司令官。好々爺。緊急時に敵味方区別なく砲火にさらすなどあわて者だが、自身に課せられた使命と搭乗員たちの命の重さは十二分に理解している。「何てこった」が口癖。『トップをねらえ! NeXT GENERATION』によれば、地球帰還後にユングらと共にクーデターを起こし銀河連邦を建国した。
名前および顔はグループ・タック社長で『宇宙戦艦ヤマト』などを手がけた音響監督の田代敦巳から。
副長
声 - 西村知道
本名不明。ヱクセリヲン副長。冷静沈着で理論的。『トップをねらえ! NeXT GENERATION』ではヱルトリウムのコンピュータ人格になっているが、理由は不明。
スミス・トーレン
声 - 矢尾一樹
宇宙に上がったノリコが出会った青年。アメリカテキサス州出身。タカヤ・ユウゾウ提督に憧れパイロットを目指し、三流の宇宙高校から水兵を経てマシーン兵器パイロットになる。搭乗するRX-7の愛称は「イーグルサム」。提督の娘であるノリコの事を気にかけていて、、カズミからコンビ解消を言い渡されて意気消沈していた彼女を激励し、新たにコンビを組む。良い雰囲気にもなったが、直後のリーフ64会戦にて未帰還となる。
小説版では地球帰還後、ノリコはスミスの家族に彼の最期を伝える手紙を出し、スミスの兄から感謝の手紙と本編6話に登場するスミスの写真を受け取っている。
名前はアメリカでの日本マンガ翻訳のパイオニアであり、一時期ガイナックスに出入りしていたトーレン・スミスから。
カシハラ・レイコ
声 - 勝生真沙子
沖女生徒。ノリコがトップにスカウトされた事に納得できず、ノリコに対し陰湿ないじめをしていた。そしてノリコに決闘を挑むも必殺技・イナズマキックを浴びせられ敗北、彼女の実力を思い知った。その後は素直にノリコとの対決の敗北を受け入れ、彼女らを笑顔で送り出している。第5話では沖女の教師になって後進の育成にあたり、後に沖女の校長となる。最終話では初老の姿でカズミと会話を交わしている。教師時代から「オールドミス」と生徒たちから揶揄されていたが、結婚したかなどは語られていない。後にコンプティークでスピンオフの読み切り作品に登場し、教師として熱弁をふるう姿が描かれている。
タカヤ・ユウゾウ
第2話冒頭にて登場するノリコの父。宇宙軍提督としてるくしおん艦隊を率いていたが、白鳥座方面250光年の空域で宇宙怪獣の大群の襲撃を受け、生き残った部下を脱出艇に乗せて脱出させた後、自身は爆発する艦と運命を共にした。



注釈

  1. ^ ただし眠田は本名を公開していない。
  2. ^ 実在しない架空の学校である。企画の岡田斗司夫の出身校が、一文字違いの大阪市立三稜中学校であった。
  3. ^ 後に離婚。ただし岡田が夫婦と言う関係の意義について、フロン執筆時に意識の転換を行ったため。
  4. ^ 漫画『アストロ球団』に登場するジャコビニ流星打法に由来。
  5. ^ ただし、アマノはオオタとのデュエットで「男と女のラブゲーム」を第3話のアバンタイトルで披露しており、その時の歌唱力は普通に巧かった。
  6. ^ 原理は不明だが、音波を浴びた宇宙怪獣は踊りながら逃げていく。
  7. ^ 建造中止された同型艦と言うと、3番艦用の船体を使用しているととれる表記となるが、確定している事はヱルトリウム級が最低2隻建造された事と、14282年に稼動可能なように見える同型の艦が発見されている事だけである。コミックにおいてアレクシオンが起動する前の段階で、既に地球の科学技術は衰退しており、単素粒子船体の製造技術は失われている。シリウスを目的地として出発しており、後の時代に搭載されていたグレートガンバスターがシリウスに到着している事が確認されている。
  8. ^ トップ世界では、後述の架空の惑星と共に冥王星も惑星として認められており、更に惑星の判定基準は新旧いずれの現実世界での基準とも厳密には異なる。具体的には、トップ2では、天然の旧雷王星は残存核と呼ばれ、ブラックホールエグゼリオが新惑星とされている。従って「木星」と言う名前の(太陽公転)軌道都市なのではなく、ヱルトリウム級の艦体を利用した軌道都市は、木星である。
  9. ^ 同名の組織が『新世紀エヴァンゲリオン』にも登場している。
  10. ^ 後部から見ると、ヱクセリオン級は船殻が半円状になっているが、ツインヱクセリオン級は左右非対称な菱形となっている。
  11. ^ 現実世界では2012年CERNによって存在が確認された。
  12. ^ a b 岡田は名義を貸し実際には山賀が執筆。
  13. ^ 『トップをねらえ! Vol.3』のVHS/レーザーディスク版に映倫マークがついているのはこのため。
  14. ^ 【例】劇場版の「科学講座」では「『宇宙船』や『アニメージュ』を創刊から廃刊まで揃えています」となっていたものが、テープメディア/レーザーディスク版では「廃刊まで」が削除されている。

出典

  1. ^ a b c オトナアニメ』vol.21、洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年8月8日、44-45,111頁。ISBN 978-4-86248-772-8
  2. ^ 『オタク学入門』粋の眼 -3 美少女キャラの文脈”. 未来編集研究所. 2016年1月15日閲覧。
  3. ^ クイック・ジャパン』Vol.18、太田出版、1998年3月。ISBN 4-87233-374-8
  4. ^ 第4話。
  5. ^ 第5話。
  6. ^ a b 最終話。
  7. ^ 最終話での彼の墓標が映るシーンより。
  8. ^ 公式設定資料集「コンプリートガンバスター」より。
  9. ^ BSアニメ夜話における考案者の岡田斗司夫の発言から。
  10. ^ イは左右反転





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