ムサイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/21 13:54 UTC 版)
後期生産型
ムサイ級巡洋艦(後期型)[31] | |
---|---|
艦級 | ムサイ級 |
所属 | ジオン公国軍 デラーズ・フリート / アクシズ |
全高 | 69m[32] |
全長 | 234m[32] / 248m[31] |
全幅 | 162m[32] |
重量 | 26,200t[32] |
推進機関 | 熱核ロケット・エンジン[32] |
武装 | 連装メガ粒子砲×5[32] 120mm連装機関砲×10[32] |
搭載数 | MS×4[32](最大6[31]) (コムサイII除く) |
OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するムサイ級の後期生産型[31]。
艦首底部・艦橋後部に連装主砲塔が増設され計5基となり、120ミリ連装機関砲10基も追加され死角を減らしている。しかし主砲の増設によりジェネレーターの負担が増大したため、艦体左右に3枚ずつ放熱板が設置されている[33]。ブリッジの外観はファルメルに似ている。MSデッキは左右に独立して設置され、それぞれ前後方向にカタパルトとハッチを有しており、4機一斉発進が可能となっている[34]。また両デッキを繋ぐ中央の区画は整備スペースとなっている[32]。
デザインは河森正治。
コムサイII
後期生産型専用のコムサイ。機体形状が見直され、コクピットもポップアップ式に改良され下方視界が大きく向上している。また、機体上部左右に3銃身の60ミリガトリング砲[32]を備えた引き込み式の旋回銃座が各1基設けられている。さらに専用のブースターを後部に接続することで、大気圏離脱が可能となっている。
第2話では、「DC14コムサイ」と呼ばれる機体が、アナベル・ガトー大尉が奪取したガンダム試作2号機を宇宙に上げるため、ブースター装備で大気圏突入しオーストラリア大陸を目指す。しかし追撃するガンダム試作1号機に捕捉され、試作2号機を収容して発進直後に試作1号機により撃墜される。なお試作2号機は無事に脱出している。
同型艦(後期生産型)
デラーズ・フリートは、シーマ艦隊も含め16-17隻の同型艦を保有、またアクシズ先遣艦隊にも8隻の同型艦が配備されている[35]。なお、シーマ艦隊の所属艦はムサイ伝統の緑ではなく、赤茶色で塗装されている。
ペール・ギュント
- Peer Gynt[32]
艦長はヴィリィ・グラードル。アナベル・ガトーの搭乗艦。星の屑作戦の終盤でコウ・ウラキの駆るGP03のビーム・サーベルで艦橋を破壊される。
漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、サイド3・11バンチの同志からMSを受領している。
ニーベルング
シーマ艦隊所属。シーマ・ガラハウ中佐とグリーン・ワイアット大将の裏取引に伴い、大将の乗艦である戦艦バーミンガムと接触する。が、その現場をサウス・バニング大尉率いるアルビオン隊に目撃されたため、「ニーベルングと偶然接触し、交戦した」といつわるために砲撃をおこない、撃沈される。なお、バニングは本艦乗員の死体から「星の屑作戦実施要綱」を入手する。
注釈
- ^ テレビ版第4話で、連邦軍のワッケイン少佐が「ムサイごとき軽巡洋艦」と発言している。
- ^ 大河原も放送終了直後のインタビューで同様の発言をしている[4]。
- ^ 肉薄したGファイター1機によってあっさりと撃沈されたこともある。またソロモン戦では、接近するGファイターを迎撃するのに主砲を乱射した結果、正面にいた味方のムサイを撃沈した艦もいる。IGLOO第3話の模擬戦において直上を取ったヅダ小隊を迎撃するムサイは艦をロールさせ仰角の不足を半ば強引に補っていたため、主砲も両用砲としての運用を本来は想定されていなかったようである。
- ^ OVA『MS IGLOO -1年戦争秘録-』第2話に登場する「コムサイ280」が、空中で後部ハッチよりモビルタンクヒルドルブを投下している。
- ^ 当初の設定では作画ミスとの指摘もあったため、後にガウ自体のサイズ(小説版による初期設定で全長、全幅共に50m)がコムサイに合わせて大型に改訂されている[要出典]。
- ^ 出典より前に発行された同じ『ENTERTAINMENT BIBLE』シリーズには、キシリア・ザビ少将から譲り受けたとするものもある[18]。
- ^ 劇中のセリフでは「臨界点、沈みます」のみ。もっとも、現実の核融合炉は原理的に暴走による爆発は起こさない。
- ^ 『ΖΖ』第32話のオウギュストの死に際の台詞は、「俺はミンドラを俺の手に戻した」である。
出典
- ^ 『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』683頁。
- ^ 『講談社ポケット百科シリーズ35 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション3 連邦軍編』1984年7月、159頁。
- ^ 『機動戦士ガンダム ガンダムアーカイヴ』メディアワークス、1999年6月、69頁。
- ^ 『機動戦士ガンダム・記録全集2』日本サンライズ、1980年5月、211頁。
- ^ 『機動戦士ガンダム MS IGLOO 完全設定資料集』エンターブレイン、2007年5月、124頁。
- ^ a b c d e 『TV版 機動戦士ガンダム ストーリーブック1』講談社、1981年3月、124頁。
- ^ a b c d e 大河原邦男・松崎健一監修、『ファンタスティックコレクション・スペシャル 機動戦士ガンダム・マニュアル』朝日ソノラマ、1981年3月。
- ^ IGLOO公式ホームページの3Dモデル、及びEXムサイ 1/1700 模型外観より。
- ^ EX ムサイ 1/1700 外箱の解説より。
- ^ a b c d e f 『テレビマガジン』1981年2月号付録『機動戦士ガンダム大事典』上巻(講談社)
- ^ 『機動戦士ガンダム ガンダムアーカイブ』メディアワークス、1999年6月、170頁。
- ^ テレビ版第5話より。
- ^ 小説UCHG連邦 2012, p. 123.
- ^ a b c 「060 旗艦型ムサイ級軽巡洋艦ファルメル」『機動戦士ガンダム MSVコレクションファイル[宇宙編]』講談社、1999年11月。
- ^ 艦船&航空機大全集 2010, p. 59.
- ^ ロマンアルバム劇場版 1981, p. 55.
- ^ EB戦略戦術大図鑑 1991, p. 49,53.
- ^ EBアクシズ戦争編 1989, p. 26.
- ^ 『ガンダムセンチュリー』47頁。
- ^ a b c 「059 ムサイ級軽巡洋艦キャメル」『機動戦士ガンダム MSVコレクションファイル[宇宙編]』講談社、1999年11月。
- ^ a b OVA『MS IGLOO -黙示録0079-』第3話に登場。
- ^ a b c d e f g h i j k ORIGIN公式MECHA1話 2014.
- ^ a b c d e ORIGINキャラ&メカ上 2018, p. 94-95.
- ^ a b c d ORIGIN公式MECHA Ep1英 2014.
- ^ OVA『機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星』劇中のファルメルのモニター表示より。
- ^ ORIGIN豪華設定集 2020, p. 152-154.
- ^ ORIGIN公式MECHA6話 2018.
- ^ ORIGINキャラ&メカ上 2018, p. 96.
- ^ ORGINガイドブック3 2011, p. 18.
- ^ a b ORIGINキャラ&メカ上 2018, p. 101.
- ^ a b c d 『ニュータイプ100%コレクション20 機動戦士ガンダム0083「作戦計画書」』角川書店、1993年11月。
- ^ a b c d e f g h i j k 『ケイブンシャの大百科別冊 機動戦士ガンダム0083スターダストメモリー 略奪編』1991年12月、60頁。
- ^ 『機動戦士ガンダム エピソードガイド vol.2 一年戦争編(後)』角川書店、1999年9月、129頁。
- ^ 『機動戦士ガンダム 一年戦争全史【上】』学習研究社、2007年3月、90頁。
- ^ a b c 『コミックボンボンスペシャル84 機動戦士ガンダム0083 MS WARS』講談社、1992年11月、142-143頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l 『ガンダムメカニクス6』ホビージャパン、2000年6月。
- ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .37 機動戦士ガンダム メカニック大図鑑』バンダイ、1991年8月、85頁。
- ^ 『機動戦士ガンダム 艦船&航空機大全集』アスキー・メディアワークス、2010年7月、73頁。
- ^ a b c 『B-CLUB VISUAL COMIC 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 VOL.1』バンダイ、1989年7月、117頁。
- ^ a b 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.1 一年戦争編』バンダイ、1989年2月、76頁。
- ^ 『MS ERA 0001〜0080 ガンダム戦場写真集』バンダイ、1990年、53・56・143頁。ISBN 978-4-89189-474-0。
- ^ a b c d 『機動戦士ガンダム 艦船&航空機大全集』アスキー・メディアワークス、2010年7月、21頁。
- ^ a b 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』KADOKAWA、2010年8月、130頁。
- ^ a b c d 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1989年3月、70-71頁。
- ^ a b c d e 「MOBILE SUIT GUNDAM ΖΖ SPECIAL BOOK」『アニメディア』1986年6月号第1付録、学習研究社、22頁。
- ^ a b c 『機動戦士ガンダム 艦船&航空機 大全集』アスキー・メディアワークス、2010年7月、22頁。
- ^ a b c d 『ニュータイプ100%コレクション7 機動戦士ガンダムΖΖ』角川書店、1987年10月、58頁。
- ^ a b 別冊アニメディア 機動戦士ガンダムΖΖ PART.1』学習研究社、1986年10月、103頁。
- ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .3 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.3 アクシズ戦争編】』バンダイ、1989年6月、33頁。
- ^ a b 『ニュータイプ100%コレクション7 機動戦士ガンダムΖΖ』角川書店、1987年10月、16頁。
- ^ a b c 「第2章 双極のアルカディア2-2」32頁、「A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-」『電撃ホビーウェブ』KADOKAWA。
- ^ 『ニュータイプ100%コレクション7 機動戦士ガンダムΖΖ』角川書店、1987年10月、63頁。
- ^ a b c AOZ ReBoot69 2021.
- ^ a b c d e 『機動戦士ガンダム 艦船&航空機 大全集』アスキー・メディアワークス、2010年7月、23頁。
- ^ a b c 『ENTERTAINMENT BIBLE .3 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.3 アクシズ戦争編】』バンダイ、1989年6月、34頁。
- ^ a b c d e 『ENTERTAINMENT BIBLE .3 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.3 アクシズ戦争編】』バンダイ、1989年6月、62-63頁。
- ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .37 機動戦士ガンダム メカニック大図鑑】』バンダイ、1991年8月、81頁。
- ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .37 機動戦士ガンダム メカニック大図鑑】』バンダイ、1991年8月、30頁。
- ^ a b c 『ニュータイプ100%コレクション10 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』角川書店、1988年5月、63頁。
- ^ 小説『機動戦士ガンダムUC』第9巻より。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』KADOKAWA、2010年8月、139頁。
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