営業二課
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「クッキングパパの登場人物」の記事における「営業二課」の解説
荒岩一味・田中一・森山みつぐについては、それぞれ荒岩家・田中家・まことの幼なじみの節を参照。 広田けいこ - ひろた けいこ(声:石桃子 演:森下悠里) 金丸産業営業二課主任。北九州市小倉南区出身。皆から「けいこちゃん」で呼ばれ、苗字で呼ばれることは少ない。アニメ版では田中に「けいこ先輩」と呼ばれている。旧姓は不明。結婚後の苗字は「広田」。丸い頭とショートカットが特徴で、高校時代はバスケットボール部だったが、身長はかなり低い。仕事はてきぱきと手際よくこなし、明るい性格で同僚の信頼も厚い。また、夢子のよき友人。一味が料理をする事を会社の人間に(荒岩夫妻の了承の上で)打ち明けた。一味の昇進祝いパーティーに持参した料理は第2巻COOK.23の鯉こく。 実力を買われ、一味の後任として51巻で営業主任となった。ただ、この時期は相当忙しかったため肉体的にも精神的にも追い詰められており、長い付き合いのある取引先に重大なミスをして一味と共に平謝りする羽目になったり、家に仕事を持ちこまざるを得ず家事が疎かになり、家庭内不和を招きかけたりもしている。 当初は自分が係長に昇進する予定だったが、仕事と家事がともに多忙で両立は困難だと辞退し、後輩の田中を係長に推薦している。このことから、田中のことを常日頃イジってはいるものの、少なからず仕事面で信頼していることが伺える。 家族は長崎県出身の夫・信男は友人とベンチャー企業を経営。息子・まさしは中学校で剣道部所属。父親は故人となった模様で他の親族は作中、義理の両親と母が自宅を訪ねた際と、小倉に帰省した際に登場しただけだが、兄弟姉妹、甥、姪が複数いる。母親は無愛想で、しゃれっ気も無いが、漬物を漬けたり石臼を使って団子を作るなどが得意。けいこと一緒に蟹をよく買いに行く。鹿児島本線沿線の25年ローンの海が見える家に住んでいる。 好物はタケノコ。 第80巻巻末の次巻紹介のページでのみ、名前が「恵子」となっている。アニメ版の声の出演では「けい子」となっている。 荒岩一味と同様、前作「大字・字・ばさら駐在所」のヒロイン・萩野目けいこがモデルになっている。 職場やプライベートでも基本的には標準語で話すが、たまに博多弁が出る事がある。 ピーマン炒めが食べられないと演技をして、田中にピーマンを食べさせた(友情出演)。 梅田よしお - うめだ よしお(声:山口勝平 演:中村俊太) 営業二課で一味の部下。第3巻から登場。福岡県出身。大学卒業後に金丸産業に入社。通常は呼び捨てか「梅田君」だが、けいこはたまに「梅ちゃん」と呼ぶ。入社から東京転勤まで田中が教育指導にあたる。 当初は極度のマザコンと偏食に荒岩班は戸惑ったが、その後に改善。偏食の原因は後の本人の分析によると、家ではいつも豪勢な食事を出されており、その中から気が向いたものだけを食べていたせいだろうとの事。入社半年で大学時代からの恋人・荒木ユミと結婚し、再び周囲の者を戸惑わせる(第6巻COOK.59)。 風邪に対する抵抗力は並外れており(第7巻COOK.65)、その点で得をして社内での評価を上げたこともある。営業としての腕前は順調に成長していき、次第に活躍の場を増やしていく。一度、東京支社へ転勤(第13巻COOK.127)、再び博多に戻り営業二課に配属され(第20巻COOK.196)、入社当初とは別人になっている。また、荒岩家が平屋に引っ越すまでは同じアパートに住んでいた縁もあってユミから一味の正体を知らされ、夢子に続き秘密を共有する(第20巻COOK.197)。 基本的には温厚な性格で、田中などにからかわれるようなことを言われても滅多に怒らないが、木島という同期とは元々ソリが合わず、あまりにもいい加減な対応ぶりに、一度フロア中に響くほどの大声で「何てか〜っ!(何だと〜っ!)」と博多弁で怒りをあらわにしたことがある(第66巻COOK.642)。その後田中にフォローを入れられ一応仲直りしたが、あまり近づきなくないのは変わらないようである。好物はおきゅうと(第13巻COOK.127)、卵料理。一味の昇進祝いパーティーに持参した料理もおきゅうとである。 妻のユミとはいまだに恋人気分で、子供はいない。ユミと一緒に家庭菜園も楽しんでいる。菜園では夫婦ともたまに裸足で農作業をし、野菜と触れ合うことを大切にしている。 原作版では田中とほぼ同身長でやや太めには描かれているが、アニメ版では背も低く、小太りなキャラクターになっている(田中曰く「アンパンみたいな顔」)。初登場時は原作に輪をかけたマザコンぶりが描かれ、結婚後も事ある毎に「愛妻のユミちゃんが」と口にしたり情けない姿を見せる事が多く、原作よりもバカップルぶりとヘタレぶりが強調されている。原作と違って東京支社への転勤も無い。 工藤恵 - くどう めぐみ(声:小林優子 演:麻生真友子) 第13巻から登場。福岡県春日市出身。旧姓:種ヶ島(たねがしま)。通常は「種ヶ島ちゃん」と呼ばれる。九州大学経済学部を首席で卒業したエリートであり、梅田の東京転勤によって営業二課に配属される。梅田と同じく、田中が教育指導にあたった。要領が良く、早くから期待をされていた新人であった。ただし、慢心からの思い込みでやった仕事で一味に誤りを指摘され、徹夜で修正に当たったこともある。 アイドル的な容姿を持っており、田中も興奮する他、中年管理職も心を奪われつい甘い言葉をかけてしまうほど。その美貌から一度会社絡みのミスコンテストにエントリーされた事があり、水着審査にも臨んだが落選している。しかし見た目とは裏腹に強気であり、柔道初段でもある。むやみに近寄って来る男には容赦なく投げを見舞うこともあり、作中ではティートやヤクザが餌食になって投げ飛ばされた(本人も意識しないままつい体が動いてしまうらしい)。母親は幼少時「近所の男の子とケンカして泣かした事がある」というエピソードを工藤の家族の前で披露しており、昔から強気で男勝りな面があったことが伺える。格闘技観戦が趣味で、特にプロレスが大好きであり、メキシコのプロレスラー「サルサマスク」(声:真砂勝美)の大ファン(サルサマスク側からも名前や顔を覚えられているほど熱心)である。酒豪でもあり、酒の強さでは田中も敵わない(第22巻COOK.219)。 通勤途中の電車の中でよく一緒になる男性に淡い恋心を抱いた事もあったが、彼に恋人がいる事を知って失恋。その後は内心落ち込みつつも平常心を装っていたが、一味が作ったモツ鍋で元気を取り戻した(第18巻COOK.177)。一味の昇進祝いパーティーでもこのモツ鍋を持参している。 夢子が退職したあとは、穴を埋めるべく中堅となって荒岩班を支える。2009年4月より、それまでの営業補佐から外回りの営業を担当している[要出典](同年5月の話中で、配置転換から1ヵ月とある)。 田中のことをひそかに好いていたりもしたが、後輩の工藤と恋愛関係になる。長らく交際が続いたが、第124巻COOK.1198にて妊娠が判明したため、彼と入籍し正式に結婚し、第127巻冒頭で結婚式を挙げる。その後は第129巻で工藤の立会いのもと、双子の長男の六平と長女の月子を出産している。 西日本鉄道天神大牟田線・春日原駅近くの両親の家で同居していたが、雑餉隈駅近くの1DKに引越し、結婚後は工藤三平と家族で福岡市内のマンションに住んでいる。 家族は春日市に在住する両親と、東京都中野区に住みテレビ局に勤務する姉・いずみ。他に、鹿児島に亡くなった祖父がいた。姉は長らく種ヶ島のセリフで存在が語られていた程度だったが、123巻で初めて劇中に登場。性格は妹とは反対でかなりキツめであり、工藤の容姿を見た当初は工藤の住んでいたマンションを訪ね、義理の弟になることに難色を示し、「もっとイケメンがいい」などと結婚を反対する描写があったが、種ヶ島はそれを工藤から聴かされると「反対なら、わざわざ訪ねない」と工藤にフォローする言葉をかけている。種ヶ島の妊娠が判明してからは関係は修復した模様で、義理の姉妹である工藤の姉、妹と意気投合している。 娘の一人であるいずみが早くから家を出てしまったせいか、父親は恵に対してやや過保護ぎみなところがあり、30近くになった恵が「もっとしっかりしたいから」「パパやママに甘えてズルズル過ごしたくない」と実家を出て近く(電車で一駅か二駅先)で一人暮らしをしたいと訴えた時、不機嫌になって「寝る!」と話を打ち切り、その後1週間も話題にすることを避けていたほどだった。最終的にはやむなく認めたが、心中は「(恵は)いっぱい甘えればいいじゃないか、どこにも行くな――」と割り切れていない様子であった。そのこともあって夫となる工藤を(容姿や性格から)不信がっていた時期があり、無理やりウイスキーを大量に飲ませて醜態をさらさせようとしたり、工藤から、恵の妊娠を知らされる前に、それを察したように、大量に唐辛子を入れたパスタを食べさせて試していた。紆余曲折の末に工藤の誠実さを認め、一緒に宇美八幡宮に参るなど関係は修復され、時々、妻と孫の子守に工藤宅を訪れている。 また、サルサマスクも夫の容姿を見て不安がり、プロレスの試合企画で対戦相手に工藤を指名、リングに上がるよう促すと「私が勝ったら、貴方の妻と子供たちは私が世話する」と発言して工藤を煽る。工藤も負けじと様々な手を使ってでも勝ちに拘り、結果として工藤が勝利を収めると「卑怯な手を使うんだな」としながらも、試合後のきんしゃい屋での打ち上げで祝福している(138巻)。 けいことは逆に原作では黒髪だが、アニメでは茶髪である。 江口徹 - えぐち とおる 第58巻から登場。大分県中津市出身。工藤の転勤によって営業二課に配属された。通称は「エグッチ」「エグッチー」。 大学時代はスケボーやスノボーに明け暮れ、友人と2人で九州一周の自転車旅行をするなど、遊びまわっていたようである。田中も、独身時代も含め、時々、勤務中にパチンコ屋に立ち寄ったり、海岸沿いで飲酒したり、一味に依頼された休日出勤をすっぽかす描写が見られたが、地元のスキー場を特集したローカル番組を見て、翌朝「風邪を引いた」と欠勤の連絡を入れ、スノーボードに出掛けたこともある。 実家が農家のため、一味や同僚などに農産物をよく提供する。農業を営む父は力強いうえに寛大で、少々コンプレックスを抱く(第65巻参照)。 入社時からミスが多く、勤務態度も悪いが、社長に小倉駅8番線のかしわうどんを勧めたことで評価が上がる(第59巻COOK.577)。 性格が似ているためか田中にとってはよき後輩。たびたび家に呼んでは可愛がっている。直接貸す描写はなかったが、金欠になり金を借りに来たり、田中同様パチンコに興じ、無一文になる描写もある。 田中に第二子が出来たという事を自分だけ知らされてなかった(女子社員と梅田は夢子から直接聴いていた)。が、田中宅でお祝いの「砂肝焼きそば」を作った。 食べ物の好き嫌いは特に描かれていないが唯一、ピーマンが苦手と、136巻では冷えたピーマンを食す田中の隣で話している。また一時期、味覚障害に陥った事もある。 先輩である田中から(会社の飲み会の予約日付を1日間違え、2日連続で飲み会をしてしまった際には)「流石の俺もお前のポカっぷりには脱帽した」と、「大ポカ」会長の称号を田中から譲り受けた。 同期の青木ルリ子に片思いしており、かなりあからさまなアプローチをかけ続けるもずっとはぐらかされ、ついには思い余って告白したが、あっさりと振られてしまった。しかしルリ子の相手である原口には嫉妬することもなく、結婚式のときはハンバーグを差し入れている。 ルリ子にふられた後、虹子の新聞社の後輩である末田と出会い接近、相思相愛となり、第157巻時点で江口のアパートに一緒に住んでいて、些細なことで喧嘩をしている。また、第110巻COOK.1065において、車に轢かれそうになったところを救われた事から、部下の甲賀へも気持ちが傾いている。 妹は福岡にある女子大に通うミチル。先述の父親はミチルだけは家から放したくなかったらしく、徹に「(家を出させて)いいのか父ちゃん?」と聴かれた時には「しかたないじゃろうが」と苦虫を噛み潰した表情で、チッと舌打ちしていた(当のミチルは横で、満面の笑みで舌を出していた)。 いつまで経ってもティートに名前を覚えてもらえない、作中唯一の人物。 甲賀麻沙子 - こうが あさこ 第110巻COOK.1061にて初登場。愛称は「甲賀ちゃん」。 登場人物には珍しい強いパーマをかけた頭髪と、黒目がちな目(東山常務の孫娘・さやかと共通)が特徴。 大学までソフトボールに明け暮れており、ソフトボール大会ではその経験を活かしてピッチャーを務め、初登場にして大いに目立っていた。得意球はチェンジアップ。 第110巻COOK.1065において営業第二課に配属され、正式に一味の部下となった。指導社員は江口。 基本的には大人しい性格で、滅多なことでは我を強く主張することはない。ただし江口に対してはほのかな好意を抱いているらしく、江口関係のことになると大胆な言動や行動に出ることもある。江口が「寂しいから、誰か泊めてくださいよ」と会社で声をかけまくっていた時、いざ自分に話を振られると「わ…私はかまいませんけど…」と照れながら、きわどい発言をしていた(直後、二課の女性陣全員に止められ、江口がはたかれた)。
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