営業企画部
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森山雅弘(もりやま まさひろ) 演 - 賀来賢人(中学時代:山崎雄大) 営業企画部 調査役 (スカイホープ航空担当者) セントラル証券のプロパー社員で、ロスジェネ世代。就職氷河期の真っ只中に就職活動に励み、何十社と採用試験を受け、東京セントラル証券の内定を勝ち得た。好景気というだけで大量採用されて、三木のような能力が伴っていない者がのうのうとしているバブル世代に反感を持っている。企業の本質を見抜くセンスは半沢も認めるほど。経験の浅い自社に電脳からアドバイザー依頼のオファーがあったことを不審に思う。 スパイラルの瀬名と出身校の明成学園中等部では同じクラスの同級生で、お互い剣道部に所属しており親友の間柄であった。のちに電脳によるスパイラル買収騒動を機に、半沢の勧めもあり瀬名と再会を果たすが、瀬名にとって森山は「敵対する企業のアドバイザーの子会社社員」であるため、当初は瀬名に電脳側のスパイではと疑いの目を向けられ、冷たい態度を取られる。だが自身の率直な思いをつづった直筆の手紙が功を奏し、瀬名との親交を回復。スパイラル買収を防ぐために、半沢や瀬名と共に奔走する。 経営危機で社員を路頭に迷わせまいと重責を感じるフォックスの郷田に対し、今回のスパイラルによるフォックスの逆買収は両社が目先の難局を乗り切るためだけではなく、フォックスの子会社「コペルニクス」が手掛けるネット通販事業とスパイラルの検索エンジンとを組み合わせた事業の将来性を見据えたうえでの逆買収であると説明しつつ、瀬名が袂を分かった加納と清田がいつスパイラルに戻ってきていいよう彼らのデスクをそのまま残すなど、郷田同様に社員(仲間)を大切に考える人物で、尚且つ起業家として郷田を尊敬していることも伝え、郷田にスパイラルの傘下となることへの同意を促す。 半沢の活躍で電脳によるスパイラル買収が阻止されると、信頼できる仲間と仕事がしたいと瀬名からスパイラルの財務担当役員への就任を打診されるが、今後も金融業界で頑張りたいという考えを伝え、セントラル証券のアドバイザーの立場でスパイラルとコペルニクスによるネット通販事業に取り組むことになる。 スカイホープ航空の担当営業として開発投資銀行に融資の依頼に現れた際、谷川と打ち合わせをしていた半沢と再会を果たし、半沢からの頼みもあり帝国航空の余剰人員の受け入れ先として業績好調で事業拡大を予定しているスカイホープ航空の担当者を紹介する。しかし、白井の圧力でスカイホープ航空への開投銀からの融資が打ち切られ、帝国航空の整備士たちの受け入れ先が消滅すると、半沢への恩返しのためにスカイホープ航空への新たな出資者や帝国航空の整備士の受け入れ先を探そうとするが、その矢先、不注意から出先の階段で足を踏み外し転落して鎖骨を骨折し入院してしまう。退院後は半沢と共に伊勢志摩ステートと箕部の繋がりを追うため伊勢志摩に飛び、伊勢志摩ステートが箕部の親戚筋が経営する企業で、不正融資をもとに伊勢志摩空港の用地を買い占め、土地の売却で巨額の利益を得ていた事実を突き止めた。 頭取に裏切られたものの本当に1000倍返しの復讐をするべきか葛藤し、剣道場で稽古をしていた半沢の元に瀬名とともに病み上がりの体を押して現れ、掛かり稽古を通して正義のために自身の考えを貫くよう訴え、半沢が迷いを吹っ切る手助けをする。 企業が持つ価値や技術を正当に評価し金銭的に支援できる手助けができれば、親友の瀬名の家族が夜逃げをしたような悲しい出来事を防げると考え就職先に金融業界を志望している。 浜村瞳(はまむら ひとみ) 演 - 今田美桜 情報システム部(スペシャル版) → 営業企画部 調査役(2020年版) セントラル証券のプロパー社員。かつて情報システム部で新入社員研修中に新規トレーディングシステム導入プロジェクトのメンバーに選ばれた際、城崎の策略で身に覚えのない社内で禁止されている株取引で謹慎処分にされた。そのうえ新システム稼働時にはシステムをハッキングして顧客口座から金を不正に引き出した犯人に仕立て上げられそうになったが、スパイラルの高坂の協力により自身の身の潔白を証明し、職場に復帰後、営業企画部へ配属となる。 半沢と森山が東京中央銀行によるスパイラル買収スキームの裏側を調査していた際には、自らも役に立ちたいとの思いから電脳本社前に張り込み、電脳と太洋証券が裏で繋がっている決定的な証拠を写真に収め、森山に送信。結果的にスパイラルが「ホワイトナイト」であるフォックスごと電脳に吸収される事態を未然に防ぐことに一役買う。 証券取引等監視委員会がセントラル証券を監査しているというニュースを心配した高坂がメールを送信してくるなど、新規トレーディングシステム導入後も高坂との付き合いは続いている模様。 尾西克彦(おにし かつひこ) 演 - 粟島瑞丸 営業企画部 調査役 プロパー社員で、森山のひとつ先輩。辛辣な意見が多い。 半沢の指揮で玉置親子の次世代スイッチング電源の特許を買い戻すための出資者探しにスパイラルやフォックスから紹介された企業も奔走し、浜村と共に中堅電子機器メーカー・浜畑電子を探し当てる。 森山がスカイホープ航空への出資者や帝国航空の整備士の受け入れ先を探している最中に階段を踏み外し負傷した際、半沢にそのことを伝えている。 原田浩平(はらだ こうへい) 演 - 持田将史 営業企画部 調査役 プロパー社員。昼食時に不用意に半沢が買収対策中のスパイラルを訪問していることを同僚に話し、その話を近くにいた社長の岡に聞かれてしまった。 半沢の指揮で玉置親子の次世代スイッチング電源の特許を買い戻すための出資者探しに奔走する。 諸田祥一(もろた しょういち) 演 - 池田成志 営業企画部 次長(2020年版第1話) → 東京中央銀行本部 証券営業部営業グループ 調査役(2020年版第2話) → 電脳雑伎集団へ出向(2020年版第4話) 旧S出身。バブル世代で、東京中央銀行からの出向者。プロパーの森山とは反りが合わない。 スパイラル買収プロジェクトチームのリーダーを務めるその裏で、東京中央銀行への異動を見返りに伊佐山に電脳雑伎集団のスパイラル買収案件の情報をリークする。 銀行に戻ってからは伊佐山の腰巾着として振る舞っていたが、スパイラル買収の追加融資の稟議が否決されると、電脳の案件に関わっていたことで財務立て直しの名目で三笠・伊佐山と共に電脳に出向させられる。また半沢に連れ出され、セントラル証券のプロパー社員たちの前で彼らを裏切り見下していたことを謝罪させられる。 三木重行(みき しげゆき) 演 - 角田晃広 営業企画部 調査役(2020年版第1話) → 東京中央銀行本部 証券営業部総務グループ 調査役(2020年版第2話 - 第4話) → 総務部管理グループ 調査役(朗読劇) バブル世代。東京中央銀行からの出向者。諸田が編成したスパイラル買収プロジェクトチームのサブリーダー。気が弱く事務能力すらない有様で、事務職社員から文句が出るほど。しかし半沢からは「人の懐に入り込むのが得意なので、営業に向いている」と評価されている。 諸田のセントラル証券への裏切りを知りつつもそのことを咎めることができず、伊佐山の働きかけで東京中央銀行の証券営業部に配属されるが、営業ではなく総務グループでコピー取りやお茶くみなどの雑務ばかり押し付けられ、飼い殺しのような惨めな思いをする。半沢たちを裏切った後悔の念から、伊佐山が離席中にキャビネットに保管されている電脳のスパイラル買収スキームが書かれた書類の原本を撮影し、半沢にメールで提供した。 後日談が描かれた朗読劇では、自身の希望で総務部に異動したことが語られている。
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