反抗組織リベーレ
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「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」の記事における「反抗組織リベーレ」の解説
3巻から始まった「反抗組織編」の敵対勢力。“母”の字をひっくり返したものを紋章としている。 アマンテ 声 - 藤原夏海 【性別:女 / 年齢:不明 / 職業:魔法剣士 / 武器:長剣(3巻)→細剣(5巻) / 能力:攻撃・魔法反射】 3巻から登場。リベーレ四天王の少女。自らを「母に反逆せし者、“母逆(ぼぎゃく)のアマンテ”」と名乗る。気が強く活発な性格。しかし重要な情報を聞かれてもいないのにペラペラ喋ってしまったり、罠を仕掛けたつもりが自分で引っ掛かってしまうなどかなりのドジッ娘。母親という存在を毛嫌いしており特に真々子を敵視している。真人に関しては真々子のオマケ程度にしか見ていない。真人たちの母子事情について詳しい。ポータの母親のことも知っているらしく、ポータを「こっち側の人間」と呼んだ。 母親と喧嘩して家出していたポッチたちを組織に勧誘し、ソロゴロシの塔の攻略に向かう。異名の通り母親という存在そのものを否定するべく、最上階に辿り着いた際は「この世界から母親を消してほしい」と願うつもりだった。しかし改心したポッチたちに反旗を翻されるが返り討ちにし、闇の力を用いてモンスターへと変えてしまう。また、闇のアイテムを用いてポッチたちを洗脳もした。 あらゆる攻撃(物理・魔法問わず)を反射する能力を持っている。それに加え超人的な身体能力も持つ。しかし今まで自分が強いという自覚はなかったらしい。ソロゴロシの塔の最上階間近で真々子たちと直接対決となり、当初は能力によって優位に立ち、さらには真人たちの事情を知るゆえに彼らと母親の汚点を指摘する精神攻撃で真々子の戦意を喪失させるが、真人がそれをはねのけたことで復活した真々子の新スキル「めっ!」だけは防げず大ダメージを受けてしまう。最後の手段として願いを叶えようとしたが真人に阻まれ失敗。その後、撤退したことが語られた。エピローグでは他の仲間と連絡を取り、負けたことをバカにされていた。 5巻ではソレラと組んで「不審母ソレンテ」として天下一母道会に出場。巨人母カイデーを破るが、その後の真々子との一騎討ちに敗北。闇のアイテムを使ってNPCたちを洗脳し、真々子を倒そうとするがHAHAKOが放った「めっ!」に吹っ飛ばされ消息不明となる。態勢を整えた後は多数のアンデッドを率いてソレラと共に会場を襲撃をしようとするが、ワイズと一騎討ちの対決となる。ワイズの思いつきにより「反射した攻撃をさらに反射されたら跳ね返せない」ことを見破られ、反射を利用した魔法攻撃により圧倒される。しかしHAHAKOの介入により戦闘は中断。隙をついてソレラと共に撤退した。 6巻では真々子が「お母さん屋」を開いたのを知り、ソレラと共に「依頼を解決できなかったら閉店する」というビラを街中にばら撒いた。自らも影で動き、オウジたちの婚姻を邪魔しようとしたが努力は報われず、最後は真々子の一撃によってソレラと共に空の彼方まで吹っ飛ばされた。 7巻では飛空艇から無人島へと振り落とされた真々子たちを偶然目撃。しかし無人島にはリベーレのアジトがあるため姿を見せることはできず、原住民に化けて脅かし追い払おうとしていた。結局失敗に終わり、シラーセの提案に乗って真々子たちとビーチバレーで対決。ワイズ&メディのタッグを破り、真々子まで窮地に陥れるがHAHAKOが参戦したことで逆転負けを喫した。その後、アジトに乗り込んできた真々子、ワイズ、メディの3人を「THE END OF 母(Eternal Housework Edition)」という異次元の部屋に幽閉する。しかし真々子の頑張りで脱出され、罠の調子をソレラと共に確かめに入った際に自分たちが閉じ込められてしまった。立て続けに失態を演じたことでマスターに見切りをつけられ、島ごと沈められそうになったが、HAHAKOの手により救われた。 8巻では先の見殺し行為をハハーデスに問い詰めた結果、「下取」でチート能力を奪い取られてしまった。一時は大人しくしていたが反意は収まらずソレラ、フラテロと協力してハハーデスに戦いを挑もうとするが、ポータの罠や棘般若に行く手を阻まれる。危うく棘般若の手に掛かりそうになったが、駆けつけたHAHAKOによって救われた。真人たちとの戦いでハハーデスが改心した後は「実は母親だったマスターなんて今更どうでもいい」と見切りをつけ、最後の戦いを挑むことを真人に告げる。 9巻ではNPCであることが判明。元々はモブ冒険者として設定されていたが、デザインが秀逸だったためプレイヤーより目立つことが懸念され実装が見送られていた。そこで使い道を見出そうとしたハハーデスによってポータの護衛役として能力調整がされたが、いざ実装という時にストレスを爆発させたため「反抗期の子供のデータ」を転送されてこの世界に送り出された。そのため母親に対する反抗意識しか持たない存在と化していた。 ソレラ 【性別:女 / 年齢:16歳以上(真人より年上) / 職業:死霊術師(ネクロマンサー) / 武器:巨大な魔法書 / 能力:ステータス大幅低下(最強のデバフ)】 3巻から登場(声のみ)。リベーレ四天王の少女。自らを「母を嘲り蔑む者、“母蔑(ぼべつ)のソレラ”」と名乗る。間延びした口調とのんびりした態度が特徴だが、常に他者を見下したように毒のある言葉を平気で吐く。一方でかなりの負けず嫌いで、自分が負けそうになると子供染みた態度を見せるなど大人げない。策士キャラを気取っているが、自分で仕掛けた罠に引っかかるなど頭のレベルはアマンテとそう変わらない。アンデッド系モンスターを最高で100万体使役したり、怨念のこもったコインを操る、広範囲にかけてステータスを大幅に低下させるなど基本的に自分では戦わない。これらのことから彼女自身の戦闘能力は低く、魔法書に乗って高みの見物をすることが多い。 4巻では、自身が支配人となったカジノに真人たち呼び出して借金地獄に陥らせる罠を張っていたが、これはポータを「保護」するためだったと述べており、真人たちに対する興味は薄かった様子。当初はステータスダウンのスキルを用いて真人とのギャンブルに勝利するが、真々子のスキル【甘母】によって難易度が甘々になったため、勝負に大敗を喫し白目を剥いて気絶した。実は密かに運営側からNPC思考制御プログラム「アルザレ」を奪っており、アイテムという形で地下遺跡に保管していた。そのプログラムを用いてオカンヤーデの母親たちと子供たちを操っていた。子供たちは幽閉し、母親たちを地下遺跡の闘技場に集め、賭け事に興じさせて破滅させる実験を行った。賭けるものがなくなった母親に対し「母親であることをやめる(母子が親子と認識できなくなる)」というのを条件にギャンブルをやらせようとするが、ポータや真々子の活躍によって奮起した母親たちに反旗を翻された。終盤では再び真々子に勝負を挑み、「100万のコイン(の姿をしたアンデッド)」を敵としてけしかけ全体攻撃のダメージを分散させることで封殺。しかし闘技場の機能(特定の職業のステータスアップ)を逆手に取ったワイズたちにより真々子と母親たちはぐんぐんステータスを伸ばし、ソレラ自身もメディのダークパワーに追い詰められ逃げ場をなくし、真々子の説得の前に戦意を失いかける。しかし決して絆されはせず抵抗を試みるが、それが仇となって大量のコインに押しつぶされそうになる。間一髪で助けに入ったアマンテに助けられ、そのまま退却していった。 5巻ではアマンテと組んで「不審母ソレンテ」として天下一母道会に出場。巨人母カイデーを破るが、その後の真々子との一騎討ちに敗北。闇のアイテムを使ってNPCたちを洗脳し、真々子を倒そうとするがHAHAKOが放った「めっ!」に吹っ飛ばされ消息不明となる。態勢を整えた後は多数のアンデッドを率いてアマンテと共に会場を襲撃をしようとするが、メディと一騎討ちの対決となる。どれだけデバフを重ねてもメディにはまったく通用せず、凄まじいダークパワーに圧倒され追い詰められるが、HAHAKOの介入により戦闘は中断。隙をついてアマンテと共に撤退した。 6巻では真々子が運営する「お母さん屋」を廃業に追い込もうとアマンテと共に嫌がらせに回る。しかしほとんど空振りに終わり、最後はオウジと鈴谷里香の結婚式を邪魔しようと乗り込むが敗北し、真々子の一撃によってアマンテと仲良くどこかへ吹っ飛ばされた。 7巻ではリベーレのアジトを隠した無人島でアマンテと共に登場。当初は原住民に化けて真々子たちを追い出そうとしたが、真々子によるリゾート開発の作業に巻き込まれ、いつの間にかツタに絡まって身動きできなくなっていた。そこをフラテロに助けられた後、また密かに真々子たちをつけ狙う。しかし直接戦闘は避け、シラーセからの提案に乗ってビーチバレーで対決する。ワイズ&メディのコンビを破り、母の力を弱体化させられた真々子も窮地に追いやるが、HAHAKOが駆けつけたことで形勢逆転され敗北する。その後はアジトに乗り込んできた真々子、ワイズ、メディの3人を特殊な空間の部屋に転移させて閉じ込めたが、脱出されてしまい、罠の調子を調べに入った自分とアマンテが閉じ込められてしまった。失態を演じ続けたことでマスターに見切りをつけられ、島ごと沈められそうになるがHAHAKOにより救われた。 9巻ではNPCであることが判明。元々はモブ冒険者として設定されていたが、デザインが秀逸だったためプレイヤーより目立つことが懸念され実装が見送られていた。そこで使い道を見出そうとしたハハーデスによってポータの護衛役として能力調整がされたが、いざ実装という時にストレスを爆発させたため「反抗期の子供のデータ」を転送されてこの世界に送り出された。そのため母親に対する反抗意識しか持たない存在と化していた。 フラテロ 【性別:女 / 年齢:不明 / 職業:武道家 / 武器:メリケンサック(たまにクリティカル) / 能力:母親に対する攻撃力大幅アップ】 3巻から登場(声のみ)。リベーレ四天王の少女。自らを「“母を力で脅かす者、母脅(ぼきょう)のフラテロ”」と名乗る。女という生き物を蔑んでおり、自らを男と強調しているが実は小柄な女の子。一人称は「ワシ」。口癖・掛け声は「んゃっ」。広島・岡山の方言で話すが、仲間たちの前では一人称が「私」の気取った喋り方をする。力で母親を屈服させるのが男と語っているが、母親に対する憎悪や嫌悪感などはないという。 態度は大きいが、実は身体能力は四天王の中では低い方。ソレラ曰く「ぶっちゃけ私たちの中では一番の雑魚」。ただしアマンテ、ソレラほど馬鹿ではない。「特定の敵には攻撃力を引き上げる」という能力を持っており、真人と通じる部分がある。能力を発揮すれば真々子も片手で吹き飛ばすほどの力を見せるが、それ以外の相手には大して強くない。また母親になりかけている存在であるHAHAKOにも能力が発動しない。小細工を弄しているつもりはないそうだが、コートの袖が長過ぎてメリケンサック(攻撃の瞬間に飛び出す)を隠しているので自然と暗器使いのようなスタイルになっている。 7巻では飛空艇から振り落とされた真人と遭遇し互いに正体を知らないまま仲良くなっていったが、真々子に手を挙げたことがきっかけで袂を分かつこととなる。終盤では真人と一騎討ちを繰り広げるが、「母親を傷つけるための力」では「母親を守るための力」には勝てず敗北した。 9巻ではNPCであることが判明。元々はモブ冒険者として設定されていたが、デザインが秀逸だったためプレイヤーより目立つことが懸念され実装が見送られていた。そこで使い道を見出そうとしたハハーデスによってポータの護衛役として能力調整がされたが、いざ実装という時にストレスを爆発させたため「反抗期の子供のデータ」を転送されてこの世界に送り出された。そのため母親に対する反抗意識しか持たない存在と化していた。 ポータ 「母を喪失せし者、母喪(ぼそう)のポータ」の地位が用意されていた最後の四天王だが、自らを「“母好(ぼこう)”のポータ」と名乗る。 詳細は「#主要キャラクター」を参照 ハハーデス / 堀田 佐央里(ほった さおり) 【性別:女 / 年齢:不明 / 職業:商人 / 武器:禁断の武器(非戦闘職にも攻撃が可能)】 5巻から登場(声のみ)。反抗組織リベーレの創始者であり支配者。アマンテたちからは「マスター」と呼ばれているが、性別も年齢も不明な謎の存在。ポータに固執しており、アマンテとソレラからはポータの身内ではないかと推測されている。 7巻では闇の渦越しであるが何度か声のみ登場した。また夜の女帝にチート能力を授けたり、メディママにアペルトの杖を送った黒幕的存在であることが判明する。ポータを監視しており、シラーセにそのことを見破られて会話にこぎつけられた際は激昂して女性的な言動を取っていた。失態を繰り返した四天王に愛想を尽かし、邪魔をした真々子たち諸共葬ろうとするなど感情的で冷酷な面を持つが、シラーセとポータに早く逃げるように告げるなど優しさを見せている。 8巻にてついに本人が登場。自らを「死した母が堕ちる冥界の主、“冥母ハハーデス”」を名乗る。その正体は、「MMMMMORPG(仮)」のプロデューサーであり、ポータの母親であり、そして「母親の存在を否定する母親」である。「母親がいなくても子は育つ」と主張し、ポータに対して目も合わせないなど冷たく接しているが、本心では娘を深く愛している。娘に何不自由ない生活をさせたいという想いからパートから契約社員を経て正社員となり、働きづめの日々を送っていた。そのため娘の側にいてやることができず、母親らしいことが何一つできない自分を無様な母親と考えていた。そんな折、「MMMMMORPG(仮)」の企画が立ち上がる。上記の境遇から「一緒に冒険する母子」に対する嫉妬に狂い、反抗組織リベーレを発足した。ゲーム世界の何もかもをメチャクチャにしようとしたが、運営の追及から逃れるべく「MMMMMORPG(仮)」へと逃亡する。その後、子供の精神的成長を促し母親に対する反抗心を増大させるバッヂを世界中にバラ撒くことで暴動を起こさせる。それによって「母親たちの想いが弱まった」ことで世界各地に異変を起こし、自らも含めた「母親の消滅」を実現させようとしていた。そうすることで子供たちだけで幸せになれる世界を創ろうとしていた。だが真々子たちによって阻止され、真人たちに敗北したことで毒薬をあおって自害を企てる。しかし真々子から「親は子がいないと育たない」と告げられ、ポータから手作りの編みぐるみをねだられ、母親としての役割と存在意義を得たことで改心。こうして組織は瓦解し、運営から処罰を受けることになったが娘と過ごす時間を考慮したものになるという。 ハハーデスを暴走させたのは「母子」に対する嫉妬心からだったが、彼女の心を救ったのもまた「母子」たちだった。 9巻では素直にポータへの愛情を爆発させる母親となっているが、前回のことでシラーセには頭が上がらない。以後も「ハハーデス」の名と姿を強要され、「中二病を発症していた当時の自分」を思い出しては恥ずかしがることに。前述の通りアマンテたちNPCを誕生させた「生みの親」であり、今ではそのことに罪悪感を抱いている。しかしアマンテから「恨んでなんかいない!」と告げられたことで涙する。 母親スキル一覧 下取(トレイディンヌ) あらゆるものを、それこそ品物からスキルまで通貨と引き換えに「強制的に買い取る」スキル。劇中では四天王のチート能力を書物にして買い取り、奪い取っている。 禁断の武器の使役 頭上に浮かべたショルダーバッグから無数の武器を解き放ち、自由自在に操る。攻撃に使うことも可能だが、下記のモンスタークリエイションと組み合わせることで真価を発揮する。 モンスタークリエイション 無数の禁断の武器を連結させることで「武具ノ阿修羅(ブグノアシュラ)」を生み出し、自らはその中に潜むことで身を守る。 ブグノアシュラ 8巻における最後の敵。ハハーデスがモンスタークリエイションによって生み出した「無数の武器の集合体」。武器で形作られた胴体にハハーデスが潜み、同じく武器で創られた六本の腕が攻撃と防御を行う。それぞれの腕(手の甲)に仕込まれた盾が物理か魔法の攻撃を吸収する能力を持っており、吸収したエネルギーを掌に仕込まれた魔法書から解き放つことができる。コアとなっているのは闇色の宝石で、これを破壊しない限りブグノアシュラは止められない。一度は真人たちを全滅寸前まで追い詰めたが、ポータによってどの盾が何の攻撃を吸収するか見抜かれ、ワイズとメディのコンビネーションによって破壊された。最期は真人が放った斬撃波によって闇色の宝石が砕かれ、機能停止となった。
※この「反抗組織リベーレ」の解説は、「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」の解説の一部です。
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