反捕鯨団体の議論とその対策とは? わかりやすく解説

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反捕鯨団体の議論とその対策

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 04:48 UTC 版)

太地町」の記事における「反捕鯨団体の議論とその対策」の解説

詳細は「ザ・コーヴ」および「シー・シェパード」を参照 2009年8月22日太地町でのイルカ追い込み漁批判的に描いたドキュメンタリー映画ザ・コーヴ』が公開された。太地町側は科学的根拠基づいておらず、町の歴史誇りを傷つける不当な行為であると映画批判したまた、反捕鯨団体シーシェパード」が活動家常駐させており、漁業妨害行為行っている。和歌山県仁坂吉伸知事シーシェパード挑発乗らず冷静に対応する漁民姿勢称賛したシーシェパードは、器物損壊暴行事件などの違法行為起こしており、太地町側は反捕鯨団体活動備えるため臨時交番開設し違法行為取り締まる姿勢見せている。また和歌山県警第5管区海上保安本部反捕鯨団体違法行為対応するため合同訓練実施している。 駐日大使によるイルカ追い込み漁反対声明 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}キャロライン・ケネディ駐日大使2014年1月18日イルカ追い込み漁について「アメリカ政府イルカの追い込み漁反対ます。イルカ殺される追い込み漁非人道性について深く懸念してます。」とツイッター書き込み行い日本では大きな反発呼んだ[独自研究?]。 日本語インターネットでは、「外国人日本の文化口出しをするな」、「牛や豚、を殺すことは冷酷ではないんですか?」、「私はクジラ食べませんが、他国文化尊重すべきです」、「日本の文化への敬意欠いている」などのケネディへの怒り反応多数あった。 在日大使館シェイ報道官は、「ケネディ大使米国内から追い込み漁反対する何百というツイート書き込み)を受け取り自分ツイッター書き込むことを決めた」と事情説明した米政府2009年には、追い込み漁が「イルカ生息数不足を招く」こと(実際太地町漁獲ではそういう科学的な事実は無いが)などを理由にして、漁を「支持しない立場を取るようになっており、ハーフ米国務省報道官1月21日、(ケネディ大使ツイート個人的意見かという推測があったため)「米政府長年見解表現したものだ」とし、「生物資源持続可能性道義性両面懸念している」と表明した[独自研究?]。 テンプル大日本校のクリーブランド准教授は、ケネディ大使イルカ漁取り上げることで、日本対す他国からの懸念についてもっと日本配慮する必要があることを日本伝えたかったのではないかとの見解示した大使声明への反論 ケネディ大使ツイート書き込み)には日本からすぐに、また、官民から多く反論反応)があった。菅義偉官房長官速やかに談話公表し、「イルカを含む鯨類重要な資源であり、科学的根拠に基づき持続的に利用すべきと考えている。また、イルカ漁業は我が国伝統的な漁業のひとつで、法令に基づき適切に実施されていると考えている。また、イルカ国際捕鯨委員会IWC)の管理対象外であり、各国自国責任管理実施することにしている」と米政府理解を求める見解出した安倍晋三首相CNNインタビュー応じ、「古来続いている漁で、彼らの文化慣習として、生活のためだということ理解してもらいたい」、また、それぞれの国、地域には、祖先から伝わるさまざまな生き方慣習文化がある。当然そうしたものは尊重されるべきだと思うが、同時にさまざまな批判があることも承知している」、そして、「漁の仕方も相当工夫されていると聞いている。漁も漁獲方法厳格に管理されている」などと述べたイルカ追い込み漁唯一行われている当地太地町三軒一高町長は、地元漁師たちは漁業権行使しているだけだと述べたうえで、絶滅危機にある動物捕獲しているわけではないとし、「われわれは住民批判から守る必要がある」と述べ、更に、シー・シェパード資金集め宣伝のために追い込み漁利用していると非難の声をあげた。 映像ジャーナリスト和歌山大学特任サイモン・ワーン助教オーストラリア出身)は「本当に生命を守るとは、(『ザ・コーヴのようなセンセーショナルな映像作って流すことでない。生き物感謝して生かされていることに感謝すること。太地にはそういう文化伝わっている」、また、捕鯨太地連綿と受け継がれてきた技術。油を取って捨てるようなことはせず、必要数だけを捕り、全ての部位使い無駄にしない。太地捕鯨こそ、環境配慮した持続可能な漁」と話している。 尚、当のケネディ大使はこういった賛否両論について、論争が行われるのは健全なことであるとコメントしている。 日本政府閣議決定 2014年2月25日日本政府閣議で、アメリカケネディ駐日大使反対している日本イルカ漁関し、「わが国伝統的な漁業一つであり、法令に基づき適切に実施されている」との答弁書決定した内容は「政府イルカを含む鯨類重要な水産資源で、科学的根拠に基づき持続的に利用すべきだ」と記したうえで、「引き続きイルカ漁業に対す国際的理解得られるように努力していく」とした。 住民水銀濃度捕鯨問題#汚染安全性」、「イルカ追い込み漁#人体健康への懸念」、「鯨肉#鯨肉の汚染問題」、および「水銀中毒#人体への毒性」も参照 食物連鎖によってメチル水銀クジライルカなどの海洋哺乳動物濃縮されることが知られている。2010年太地町からの要請受けて環境省国立水俣病総合研究センターは、毛髪水銀濃度測定によるメチル水銀摂取状況および健康の影響に関する調査実施した国内14地域比べ毛髪水銀濃度明らかに高く世界保健機関 (WHO) の安全基準値を上回る者も43人いた。クジラ類摂取との関連性示唆されたが、健康への影響そのもの認められなかった。その後2012年にも調査行い所長安倍重一健康に問題ない旨の宣言行ったセンター引き続き胎児への影響含めて調査続け方針である。

※この「反捕鯨団体の議論とその対策」の解説は、「太地町」の解説の一部です。
「反捕鯨団体の議論とその対策」を含む「太地町」の記事については、「太地町」の概要を参照ください。

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