メイド隊十傑衆
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桜坂 葉月(さくらざか はづき) 声 - 清水香里 身長163cm。B82/W57/H82。血液型B型。 乃木坂家のメイド長で序列第1位。第3巻では「乃木坂家メイド隊筆頭」と自己紹介している。主に春香や美夏の世話を担当。特に春香にとっては姉にも等しい存在で、葉月もまた誰より春香を大切に思っている。視力が非常に悪く、常時眼鏡をかけている。 非常に無口かつ無表情だが、いつも美夏や那波と行動しているためか時折爆弾発言を口にする。どこからともなくチェーンソーを持ち出す、まったく気配を感じさせずに裕人たちの背後に度々現れる、相当離れていても敏感に気配や声を感知するなど、様々な技術に長けた図り知れない人物であり、「1人で戦車一個師団に突っ込んでいっても無傷で生還するでしょう」とは那波の弁。ただしハイスペックを誇るわりには意外にドジっ娘で、裕人からは「専属メイドだけに春香の属性を継承している」と評価されている。本人は変装が得意だと思っているが実際はほとんどバレバレだが春香や葉月本人のみはまったく気づいていない。可愛い物が大好きでヌイグルミ集めが趣味で照れ屋な一面もあり、話を重ねるにつれてコミカルなキャラとしての描写が増える。ちなみに一番のお気に入りのぬいぐるみは3年前にある事情で自分の元から離れていってしまったこともあるエリックという名前のクマのぬいぐるみである。また下戸のため一度酒を飲むと方向感覚が鈍り、出口と間違えて壁に顔面をぶつけて鼻血を出したことがある。ふぃな~れ♪では感激するとオットセイ的な鳴き声「おっうおっう」と言いながら嬉し泣きする。 原作の裏表紙では毎巻登場し、大抵はその巻で彼女が着た着ぐるみやコスチューム姿が描かれることが多い。第10巻では、裕人から「コスプレ趣味」を内心指摘される。 原作者の五十嵐雄策の中では、葉月は「年齢は25歳前後、乃木坂家には子供の頃から仕えている」という設定がある。原作でも玄冬の若い頃を回想していることから、乃木坂家への従事は相当長い模様。ただし原作第6話での春香の言葉によると、歳は比較的近いらしい。また、元々は北海道出身で捨て子だったらしく中学生になるまでは北海道に暮らしていたという。 桜坂 葉子(さくらざか ようこ) 副メイド長で元・序列第2位(欠番)。幼い葉月や那波にとっては師匠であり、特に同じ苗字の葉月にとっても姉のような存在である。かつては秋穂から誰よりも信頼されている人物だったが東真宮玲一から秋穂が大事にしていた懐中時計を取り戻すため、乃木坂家の身を案じ、自らメイド隊を抜け、東真宮家に一人で乗りこみ叩き潰したため、欠番扱いとなった。しかし、秋穂から信頼され、序列2位だけあって何でも超人的にできる万能メイドで名家の執事軍相手でも無双できる実力を持つ。一騎当千の言葉通りの実力を持ち、短時間で東真宮家の力の8割、建物を半壊、防衛機能の9割を破壊し60名の執事の7割を再起不能まで追い込みながら怪我ひとつしていないほど。 その存在についてはメイド隊において長い間タブーとなっており、第1期のドラマCDやアニメ第2期ではいないことを裕人が口にしただけで(その場に居合わせていなかった水面を除く)メイド隊全員がホラー漫画宜しく恐ろしいタッチの表情になった。その後は触れることがなかったが、最終16巻でメイド隊のアルバムを見付けたのをきっかけに秋穂から打ち明けられた。 七城 那波(ななしろ ななみ) 声 - 植田佳奈 7月16日生まれ。身長166cm。B85/W55/H83。血液型O型。 序列第3位。普段の仕事はメイド長・葉月の補佐だが、本編中では主に美夏と行動を共にしており、第10巻において「美夏専属」と表記される。ゲーム版の設定では普段の仕事が「美夏様付きのメイド」となっている。どんな状況の会話であろうと構わず語尾に「です〜」をつけて話すほどフレンドリーな性格で、裕人から「にっこりメイドさん」と呼ばれることもある。おっとりしているように見えるが実際は笑顔のままで美夏同様さり気無くきつい毒舌を吐くことがあり、裕人が春香以外の女性(ただし、下記のように相手が美夏なら春香の妹なため、手を出しても問題ないらしい)に優しく接するたびにその表裏のない優しい人柄を「危険な両刃の剣」と指摘するなど裕人を困らせることが多く主人である美夏すら手玉に取るなど腹黒い所がある。が春香や美夏を大事に思い、彼女なりに裕人を高く評価しており、裕人が窮地に立たされ、他の者が手助けすると制止するなど彼女の裕人に対する信頼を見せた描写がある。裕人に「美夏に似ている」と評される。ゲーム版の那波ルートでは派手な宣伝をし、裕人に因縁をつけて来たオタクを懲らしめた際、調子に乗ってポーズを取ったところを悪質なカメラマンに撮影され、でっちあげの記事に脅迫されてしまい、責任を感じ、普段の明るさを見せなくなる一面を見せた。 常時サングラスをかけ、どこからともなく柄の反対側にははたきがついている巨大なミートハンマーを取り出す。脇髪と後ろ髪の髪留めもハンマーの形。やはり常人からはかけ離れた様々な技能を持っている。実家は京都の老舗旅館で、次期女将として幼少より英才教育を受けながら育ったため、見かけによらず日本的な芸事も得意で琴の腕はプロ級。また地元・京都のことを庭と称するほどもあり、観光地各所の知識も深い。アニメでは「植田佳奈の物真似」を披露する声優ネタやコミックマーケット(コミケ)で麻生太郎らしき人物(声 - 上城龍也)に変装をするといった特技を披露する。この他、車の運転をする描写はあることから運転免許は取得している模様。 乃木坂家メイド養成所「レッサーパンダの穴」第3期を首席で卒業し、卒業後も序列17位からのスタートというハイスペックさを誇る。本来それは実家の女将を継ぐための奉仕修行の一環であった。しかし、メイドとしての仕事に満足感を持ちながらも、生まれながらにして実家の跡取りが決められているために、自分はメイドとして美夏の傍にいてあげるのか、実家に戻って跡継ぎをするのかで思い悩むことになる。その気持ちを察した那波の母が企てた計画の一環を機会に、自分が心から思っている本当の気持ちを打ち明けることになる。第10巻にて葉月と戦うことになり互角に渡りあったものの、それでも葉月には一歩を譲るようである。また美夏が裕人に対して恋愛感情を抱いていることにも気づいており、第13巻で彼女が自身の誕生パーティー後に裕人を連れ去った際にもあえて止めようとはせず、2人の後を追おうとする周囲の人々を制止、説得している。天狗面によって映し出された10年後の世界では空いた枠を埋める形で序列2位へ昇進している。 楠本 水面(くすもと みなも) 声 - 水原薫 序列第4位。メイド侍従長。主な仕事は財務・法務・渉外。言葉・礼儀ともに丁寧で、葉月に似て冷静で真面目な性格をしている。きつい口調になりがちだが、周囲を気遣う面を持つ。那波曰く「とっても優秀で、基本的な仕事なら全て1人でこなす」。また、葉月の言によれば、「緊急時には序列5位以下のメイド隊を指揮する権限を持つ」。裕人による印象は「クールビューティーなキャリアメイドさん」。春香のオーディション騒動の際は、葉月、那波、アリスとともに2日間の徹夜作業によって茅原による計画を阻止した。アニメではメンバー内で一番背が高い。裕人が天狗面によって見せられた10年後の世界ではアリス同様に序列3位になれる実力をもっているようだが本人の意志で辞退している。 雪野原 鞠愛(ゆきのはら まりあ) 声 - 高本めぐみ 序列第5位。乃木坂家医療班筆頭で、主な仕事は乃木坂家の面々の健康面の管理。美夏曰く「学校の保健室のお姉さん」。その特別製の注射は怖いくらいに効果抜群とのこと。クリスマスでのパーティーの最中、過労で倒れた裕人を診察した。また、バレンタインのときに那波とアリスが共同で裕人に渡した12個の内一つに入っていると言っていた媚薬は彼女の手製だという。 凪川 小鮎(なぎかわ こあゆ) 声 - 五十嵐裕美 序列第6位。乃木坂家の料理長。非常にシャイな性格で、あまり人前に現れない。調理用具に精通しており、第12巻で乃木坂家の手伝いをすることになった裕人と話で盛り上がった。 六条 菖蒲(ろくじょう あやめ) / 六条 沙羅(ろくじょう さら) / 六条 樹里(ろくじょう じゅり) 声 - 森谷里美(菖蒲) / 石川桃子(沙羅) / 矢作紗友里(樹里) 3人1組で序列第7位となっている三つ子の姉妹。主な仕事は乗り物の運転全般で普段は裏方に回ることが多く、あまり表立った活動は苦手らしいがノリが女子高生っぽい。裕人曰く「運転メイド三姉妹」。元々は某国の空軍出身で、「バニラ・スカイの黒い悪魔」と呼ばれていたらしい。 長女の菖蒲の操縦する機体は、8人乗りかつ特注リクライニングシートを採用した戦闘機「始皇帝」。あまりにも速すぎるために慣れない相手には少々厳しいが、ゆったり快適な空の旅が楽しめる。第11巻では乃木坂家から北海道まで片道30分で到着した。オーディオドラマでは音速ヘリの「明鏡止水」が存在する。 次女の沙羅のみ、速度最重視の(ミサイル付)戦闘機「冬将軍」や黒塗りの豪華リムジン「黒真珠」、ステルス戦闘機の「戦乙女」、大型ヘリの「春一番」と、本編中で多数の乗り物を操縦している。 三女の樹里の操縦する機体の名称は「第六天魔王」。しかしおそらく「冬将軍」より速いという特徴だけで機種は不明。 アリスティア=レイン 声 - 釘宮理恵(PS2版はなし) 身長139 cm。B67/W46/H64。 序列第8位。愛称は「アリス」。序列上位のメイド隊の中では若いと言うより幼く、金髪碧眼の西洋人形のような小学生程度の外見からは想像できない、戦闘メイド。裕人曰く「ちびっこメイド」。主な仕事は要人警護、敵対勢力拠点の破壊。アニメではどこからともなく無数の乱杭歯付きのニッケル合金製バット(ふぃな〜れ♪では長剣のソード)らしきものを取り出し、何かとその実力を見せるときは鬼神の如く豹変する。また体術も優れており、玄冬に対して急所を突いて一撃で昏倒させたこともある。戦闘専門だけあって普段から葉月や那波と比肩する戦闘力を持っているが(ゲーム版では葉月でさえ苦戦する程の実力を持つ黒服すら軽くあしらえるほど)、実はこれでもまだ全力ではないようで、本気を出す時は炎のようなオーラを纏う『ハイパーモード』を使いさらに桁違いの強さを発揮する。しかし那波達によれば滅多なことでは全力を出さない模様。また日常では葉月同様ドジっ娘な部分がありシュートにぶつかり騒動に発展したこともあり、また、アニメ公式では戦闘以外は苦手なことが多いとされているが、実際は戦闘だけでなく、普段より厳重にされていた天王寺家のセキュリティにも全く引っかからずに難なく突破したり、用心深い八千代日菜にも気づかれずに尾行できるなどの隠密行動にも優れており、他にもケーキの切り分けや紅茶入れも問題なく出来る等、こなせる分野の方が多く描写されている。さらに天狗面によって映し出された10年後の世界では本来万能な技能を持っていなければ就任出来ない序列3位の位置に昇進している。 仕事柄か人見知りかつ無口で、身振り手振りで意思を表示しているが、外見通り幼い一面を見せることもある。裕人が執事のバイトをしている時、様子を見に来た那波達と同行した時に初めて裕人と顔合わせ、それ以来葉月達と行動を共にするようになる。普段は喋らないがドイツ語を話すようで、不慣れながらも日本語も話すことができる。ただし、心を許せるような相手でも自分からはなかなか喋ろうとしない。 裕人にはメイド×執事親睦会でシュートに因縁を付けられた際にかばわれたことをきっかけにたどたどしくも自分から言葉を話すなど、裕人に懐いている素振りが見られるようになり、一度きりだが Bruder (ドイツ語で「お兄ちゃん」)と呼んでいる。気に入っているカエルの人形「ゲロリアンX」は親睦会のビンゴで引き当てた裕人から貰ったものであり、シュートに踏まれて汚されたものの大事にしている。 忍者姿の葉月と共に、第10巻の背表紙に『ニニンがシノブ伝』の主人公であるシノブの姿をして登場しており、目線付きのその作品の登場人物である音速丸らしき生き物が一緒に描かれている。 ゲーム版でもセリフをしゃべらないものの登場している。 アニメ版では釘宮理恵がキャスティングされている『ふぃな〜れ』では出演したが冬華が出てくる最終回しか声を出していない。 宗像 理緒(むなかた りお) 声 - 井口裕香 序列第9位。主な仕事は化学部門担当。メイド服の上に白衣を着ている。言葉遣いは男勝りで、原作第12巻でメイドたちの中では唯一裕人を呼び捨て(オーディオドラマでは「様」付け)、乃木坂家の地下にあるラボで研究に没頭している。 漫画版第2巻の番外編で、マッドサイエンティストな一面を見せ、春香に怪しげな液体(ポーション)を飲ませ葉月・那波に粛清された。その際、「第9位は欠番になった」というテロップが表示された。 雛咲 祝(ひなさき いわい) 声 - 日笠陽子 序列第10位。主な仕事は乃木坂家の祭事。本物の巫女で霊感が備わっており、裕人に取り憑いていたルコと由香里の生き霊を見えたりすることができた。また魔除けの札を作っている。アニメ第2期では大晦日に神社で仕事をしていた。
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