ケツとは? わかりやすく解説

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けつ【×玦】

読み方:けつ

古代男子装飾品環状で、一部分欠けている玉の佩(お)び物。


けつ【傑】

読み方:けつ

常用漢字] [音]ケツ(漢)

ひときわ優れる。「傑作傑出

ひときわ優れた人。「傑物英傑怪傑豪傑俊傑女傑

名のり]すぐる・たかし・たけし・まさる


けつ【桀】

読み方:けつ

古代中国、夏(か)王朝最後の王。名は履癸(りき)。残虐酒色好み暴政行い、殷(いん)の紂(ちゅう)王とともに悪王の代表とされる。殷の湯王討伐された。


けつ【欠〔缺〕】

読み方:けつ

[音]ケツ(漢) ケン(漢) [訓]かける かく

学習漢字4年

[一]〈ケツ〉

物の一部がえぐれてかける。「欠唇(けっしん)・欠損

足りない。あく。「欠員欠陥欠如欠点欠乏残欠不可欠

欠けている所。「補欠完全無欠

その場出て来ない。「欠勤欠場欠席出欠病欠

(「歇(けつ)」の代用字)休む。やむ。「間欠

[二]ケン〉あくび。「欠伸(けんしん)」

[補説] 「欠」は本来[二]の意味。「缺」は[一]の意味で、もと別字

難読欠伸(あくび)


けつ【欠/×缺】

読み方:けつ

欠けていること。足りないこと。「説明の—を補う」「ガス—」

欠席。「—一名


けつ【決】

読み方:けつ

[音]ケツ(漢) ケチ(呉) [訓]きめる きまる

学習漢字3年

えぐられて切れる。「決河決壊決裂

きっぱりとどちらかにきめる。きまる。「決意決議決算決心決戦決断決着決定解決自決先決対決判決未決論決

可否をきめること。「可決採決否決票決

思い切ってきっぱりと。「決然

(「蹶(けつ)」と通用急にはね起きるさま。「決起

(「訣(けつ)」と通用)わかれる。「決別

[補説] 「决」は俗字

名のり]さだ


けつ【決】

読み方:けつ

とりきめ定め決定。「会長が—を下す

可否決めること。議決。「—を採る」


け・つ【消つ】

読み方:けつ

[動タ四]

㋐火を消す。

「世はただ火を—・ちたるやうに」〈源・匂宮

㋑なくす。消滅させる

「世を保ち給ふべき御宿世(すくせ)は—・たれぬものにこそ」〈源・少女

蔑視するないがしろにする。けなす。

「つひにこの人をえ—・たずなりなむ事と、心病みおぼしけれど」〈源・澪標

心の平静さなくさせる

肝魂を—・ちて思ひける程に」〈平家一一

圧倒する

いかばかりならむ人か、宮をば—・ち奉らむ」〈源・東屋

[補説] 平安時代和歌和文多く用いられた。


けつ【潔】

読み方:けつ

[音]ケツ(漢) [訓]いさぎよい きよい

学習漢字5年

汚れがなく清らか清らかにする。「潔斎潔癖/清潔・不潔」

余計なものがなく、すっきりしている。「簡潔

や行いがけじめ正しい。「潔白高潔純潔貞潔廉潔

名のり]きよ・きよし・ゆき・よし


けつ【穴】

読み方:けつ

[音]ケツ(漢) [訓]あな

学習漢字6年

[一]〈ケツ〉

あな。「穴居虎穴(こけつ)・洞穴風穴墓穴偕老同穴(かいろうどうけつ)」

中国医学で、人体のつぼ。「灸穴(きゅうけつ)・経穴

[二]〈あな〉「大穴毛穴節穴

名のり]これ


けつ【穴/尻】

読み方:けつ

《「あな」の意から》尻(しり)。「—の青い若造

最後。びり。「—から五番目」

鍼術(しんじゅつ)で、人体に鍼(はり)を打つべき箇所


けつ【結】

読み方:けつ

[音]ケツ(漢) ケチ(呉) [訓]むすぶ ゆう ゆわえる

学習漢字4年

ひもなどでむすぶ。むすびつける。「結髪直結連結

組み立てる。構造物組織体造る。「結構・結社結成結党

ばらばらのものを一つにまとめる。まとまる。「結合集結妥結団結

固める。固まる。「結石結節結氷結露凝結凍結

しめくくる終わりになる。「結果結局結末完結帰結終結

ふさがる。「鬱結(うっけつ)・秘結

名のりかた・ひとし・ゆい

難読網結(あみず)き・結願(けちがん)・結城(ゆうき)


けつ【結】

読み方:けつ

むすび。終わり

漢詩で末の句。結句。「起承転—」

迷い世界しばりつける心の働きであるところから仏語煩悩(ぼんのう)のこと。


けつ【×羯】


けつ【血】

読み方:けつ

[音]ケツ(漢) ケチ(呉) [訓]

学習漢字3年

[一]〈ケツ〉

ち。「血圧血液血管献血止血出血心血鮮血吐血貧血輸血流血冷血

血のつながり。「血族血統血脈混血純血

強い情熱。「血気熱血

血を流すように激しいこと。「血戦血涙血路

[二]〈ち(ぢ)〉「血潮血眼鼻血

難読血脈(けちみゃく)・血腥(ちなまぐさ)い


けつ【×訣】

読み方:けつ

人名用漢字] [音]ケツ(漢) [訓]わかれる

きっぱりと別れを告げる。「訣別永訣

簡潔に言い切った秘伝文句奥義。「口訣(くけつ)・秘訣要訣


けつ【×蹶】

読み方:けつ

[音]ケツ(漢) [訓]つまずく

つまずく。たおれる。「顛蹶(てんけつ)」

はね起きる。「蹶起蹶然


けつ【×闕】

読み方:けつ

[音]ケツ(漢) [訓]かける

宮城の門。また、宮城。「闕下宮闕禁闕城闕

(「欠」と通用不足する。かける。「闕字闕如闕文闕本残闕

あやまち。「闕失

難読闕腋(けってき)


けつ【×闕】

読み方:けつ

中国で、宮門両脇設けた物見やぐらの台。石闕(せっけつ)。

宮城宮城の門。

「欠(けつ)1」に同じ。

大納言の—あるに依りて、此を望むとて」〈今昔・二四・二五〉


けつ【×頁】

読み方:けつ

人名用漢字] [音]ケツ(漢) [訓]ページ

堆積岩一種。「頁岩

[補説] 「頁」と「」が中国語同音のため、「」(書物の二ページ)と同じく用い日本ではページ」と読む。


読み方:ケツ(ketsu)

環の一部分欠けた玉の佩物


読み方:ケツ(ketsu)

円形石碑墓碑


ケツ

ケツの画像 ケツの画像
芸名ケツ
芸名フリガナけつ
性別男性
生年月日1990/6/11
星座ふたご座
干支午年
血液型O
出身地奈良県
身長162 cm
体重73 kg
URLhttps://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=5141
プロフィール1990年6月11日生まれ奈良県出身お笑い芸人お笑いコンビニッポンの社長」として活動。趣味・特技は、野球料理飲酒(ビール日本酒)、ギター(学生時代軽音楽部)。今後活躍期待される
職種お笑い
好きなスポーツ野球
趣味・特技野球/料理/飲酒(ビール日本酒)/ギター(学生時代軽音楽部)

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( ケツ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/24 09:41 UTC 版)

(しり、: buttocks)とは、一般に四足動物(特に哺乳類)におけるの後方(ヒトのような直立動物においては下後方)、肛門周囲の部位のこと。臀部(でんぶ)とも言う。

位置としては骨盤の後方にあたり、大腿部を支える筋肉などが集中するため、筋肉質に盛り上がる。ヒトの場合、直立姿勢の関係から、背面が平らになっているため、この部分だけが後方に突き出し、なお目立つ部分となっている[1]

鳥類における尾羽部分または尾羽が生えている部分を尻と称することもある。昆虫類においても、の最後部を尻と呼ぶことがある。トカゲのような爬虫類においては、肛門周囲ではあっても尻とは通常は呼ばないが、その尾を尻尾(しっぽ)と称する。食肉としてはイチボとランプが尻の肉に相当する。

ヒトの尻の解剖学

尻の骨格

ヒトにおける尻は、おおむね胴の前面より見た場合のより下、一般に下腹部と呼ばれる部位の背面に相当する。下肢に接続する筋肉皮下脂肪層により、顕著に肉が盛り上がっていることが多い。腰骨(骨盤)と大腿骨が接続する股関節部分を覆うようにあり、その支持のための大殿筋(だいでんきん)が尻の盛り上がりの主となる。これら左右の盛り上がりの中央に溝が走る。これを臀裂(臀間裂、肛門裂)という。臀裂の谷間の中央部に、排泄器官である肛門が存在する。また、臀部の盛り上がりの下方と大腿部の境界の部分(直立すると谷間ができて明確になる)を臀溝という。やや上方かつ側面には中殿筋(ちゅうでんきん)がある。大殿筋は股関節の伸展など、中殿筋は外転、屈曲などの際によく働く。足を用いた運動および胴を支えるには欠かせない部分である。これら筋肉の内部には坐骨神経血管などが走る。臀裂部分上方にはの名残である尾骨があり、下方から肛門を経て腹側に辿っていくと会陰外性器と続く。会陰は通常はに含まれる。相互規定的ではあるが、背面における股との中間が尻であるとおおむね定義できる。

アジア人(モンゴロイド)の新生児および乳幼児期には、蒙古斑がみられることがある(まれに青年期や大人でも消えない場合がある)。「尻が青い」の成句はここからきたといわれる。蒙古斑のことを知らないヨーロッパ人などがアジア人の乳幼児の尻を見てアザだと思い込み、虐待されていると早とちりすることがある。

尻の役目と文化

性と尻

ヒトの尻は、大きな筋肉があることにより自ずと盛り上がりを見せるものであるが、それ以外にも、座位の際に関節や神経等を保護するクッションとなり、体重による苦痛を感じないよう脂肪が多く付いている。女性は、思春期開始から発達し始める乳房に比べて尻の発達し始めが遅く[2]初潮の1年以上前までは骨盤が前傾(女児型)しており、ウエストサイズとヒップサイズの差が小さく、男性と性差が殆ど見られない(骨盤の形状が生まれつき性差があるため、初潮の1年以上前でも尻に若干の性差はある)が、初潮を挟む前後1年間になると骨盤が前傾から直立傾向(女児型から女性成人型)に転換し始め[3][4][5]、骨盤が開き、骨盤の幅・高さ・奥行きともに男性を大きく上回る上に、脂肪の沈殿によって、尻が後方へ突き出すようになって盛り上がることでウエストサイズとヒップサイズの差が大きくなり初め、初潮の1年後以降では骨盤が直立傾向(女性成人型)となり、ウエストにくびれが生じて、尻から殿溝にかけてボリュームが生じ、ウエストサイズとヒップサイズの差がさらに大きくなって尻がより強調されるようになるため、乳房と並ぶ重要な身体的魅力(セックスアピール)を発揮する部位となる。高齢になると、まずヒップの下部がたわむ。次にヒップの頂点が下がりウエスト周辺が無くなり四角い形になる。最後にヒップが内側に流れて股関節付近がそげる(個人差が大きく40代でも変化が無い人がいる一方で20代から変化し始める人もいる)[6]

類人猿をふくめたサルの類においても同様であるが、ヒトのような皮下脂肪ではなく、尻だこと呼ばれる皮膚の発達したものによって大きく盛り上がるものがある。役割としてはちょうど座布団を備えているようなものであり、これによってなどの上に長時間座って過ごすことができる。ヒトにおけるペンだこのように、接触刺激が継続することによってできるものではなく、尻だこは生まれつき備わっている。メスにおいては、四足歩行体形をとった際に尻の中央に外性器を示す。また、尻が赤く腫れ上がる(皮下の血管が透けて見える)ことがある。これは交尾の準備ができたことをアピールする、すなわちオスをひきつける効果を外性器とともに担っていると考えられている。

もともとメスのセックスアピールを発揮するのは、外性器とその周辺の尻の役目だったが、ヒトは直立して生活するようになり、尻および外性器がオス(男性)の目に付きにくくなった。そのため、尻の代替として思春期開始時から発達する2つの乳房のふくらみがよく発達したとの考えもある。これは他の哺乳類においては、ヒトほど盛り上がった乳房を持つものがない、また乳房の膨らみは授乳機能には直接の関係がないことを説明するものである。しかし、これは証明されたものではない。ただし、ゲラダヒヒという猿のメスは、胸が性器周辺を模したと考えられるつくりになっている。ゲラダヒヒは座って過ごすことが多く、尻および尻の中央にある外性器を見せることが少ないため、その代わりとして胸に身体的自己擬態としての外性器のコピーを持ったと考えられる。このコピーは本物の外性器と同様、いわゆる「さかり」がついたときに色が変化し、オスにそれをアピールする。このようなことから、ヒトであっても女性の胸が尻のコピーであるということは充分に考えられることではある。ヒトの場合、女性器のコピーはとして発達したとの考えもある。これも乳房同様、他の動物には見られないことなどが理由となっている。少なくとも文化的にはそう考えられることが多い。ただし乳房と違い男性にもみられるため唇が女性器のコピーだとの考えの根拠は弱い。 なお、二足歩行にともなって、歩行時に疲れた筋肉等を休めるために、ヒトは「イス等」に臀部を下ろし、体重を足から解放する。したがって「イス」と「臀部」と二足歩行は論理的な関係にある。

臀部の発達した欧米の若い女性などが、尻(腰)を左右に振るように歩くことがしばしば見られる。セクシーさのアピールとしての行動であるが、多かれ少なかれ臀部の筋肉の自然な動きでもある。しかし、臀部の筋肉の障害などによってもこうした動揺性痺歩行がみられる場合もある(トレンデレンブルグ歩行)。

伝達手段としての尻

性にかかわること以外でも、尻は仲間などへの合図に用いられる。特に定常的に四足歩行を行う大型哺乳類においては、有蹄類にみられる臀部斑(でんぶはん)などが合図の役目をしていると考えられている。また、外敵に襲われるなどした場合、逃げる際に尾をたてて尻を見せることにより、他の仲間に危険を知らせるとされる動物もいる。

昆虫類においてはミツバチ尻振りダンスが、蜜のありかなどを仲間に知らせる合図になっている。シリアゲムシは威嚇のために尻をカールさせるように上げる。ハサミムシサソリなどは、実際にハサミや毒針といった攻撃のための器官を備えるが、そうした器官を持たないシリアゲムシが尻を持ち上げる理由は不明である。アリも尻から蟻酸を噴出させるために尻を持ち上げ、種類によってはそれを威嚇のポーズとする。また、尻を振ることで振動をおこし、とまっている木の葉を揺らすものもある。

イヌ科の動物には肛門近くに特有のにおいを発する粘液を分泌する肛門腺というのがあり、本来は便に付着させて自己アピールやテリトリーの主張を行うものであるが、しばしばペットのイヌを散歩させているときなど、他のイヌの尻のにおいをかぎあったりする行為がみられる。

安全な場所としての尻

近年においては疑問を呈する者も多いが、欧米において子どもを叱る際に、尻を叩くことがよく行われる。日本において、頭にげんこつをくらわすなどと同様な、体罰・お仕置きの意味を持つ尻叩き(お尻ペンペン)などと呼ばれる行為がある。頭を殴ると脳に影響がある、尻であれば安全であるなどのこともいわれるが、理由や起源は明らかでない。スパンキングと称し、性的趣味の1分野ともなっている。

医療においては、筋肉注射を行う際の部位として尻がよく用いられる。腕などに比較して対象部位が広く、かつ筋肉も大きいために、ある意味安全性が高いと考えられる。しかし、神経や血管を傷つけないように深く注射針を刺すことができる場所は、実はそう広くはない[7]

侮辱の道具としての尻

自分の尻を見せることは、欧米においては一般的にその相手を侮辱することを示すことがある。なかばジョーク的な意味においても、性別問わず、着衣をおろして尻を見せることがある。近年は特に女性の行為が多い。

美人の条件としての尻

古くはホッテントットと呼ばれ、現在ではコイコイ人(コイコイン)と呼ばれるアフリカ南部の原住民の集団においては、女性の尻が大きいことが美人の条件とされている。その尻は脂肪臀症(ステアトピギー、: Steatopygie)と呼ばれる特異な状態を呈し、体の側方より見た場合に著しい盛り上がりをみせ、子どもを背負った場合の足がかり(踏み台代わり)になるともいわれる。これは日本においても早くから伝わり、尻の大きい女性を揶揄してホッテントットと呼ぶことがあった。学童期におけるあだ名としても少なからず用いられ、心理的苦痛を覚えた女性も多いと推測される。このコイコイ人の女性の尻は、栄養状態が悪化するとしぼむという。なお、こうした脂肪臀症はコイサンマン(旧称ブッシュマン)の女性にもみられる。

有史以前の彫刻や土器などにおいて、こうした尻の大きな女性(あるいは母性をかたどった神像など)の像がみられることから、初期の人類の女性はそもそも尻が大きかったのではないかという考えがある。食べ物が豊富に得られなかった狩猟採集民族だったころの人類、とくに獲物を狩る男性ではなく、今でいう「家庭」を守り育児をする女性にとっての栄養タンク(ラクダのコブのようなものであろうか)の役目があったのかもしれない。コイコイ人やコイサンマンには、そうした古い人類の特徴が残っていると考えることができる。そして、男性が女性の二つの大きな丸みに対して興味を持つということは、男女という性差がある動物ゆえの当然の反応であるともされていた。おもしろいことに、時代をはるかに下ったヴィクトリア朝の女性の衣装にも、極端に尻の突き出しを強調したスタイル(バッスル)がみられる。

日本においては特に美人の条件とまではされていないが、腰周りを含めた尻が大きい女性は子孫繁栄に結びつくとのことでありがたがる風習があった。安産型、安産体形ともいわれるが、現在では実際に安産かどうかとは無関係に、女性をからかう言葉や自分の体形を自嘲気味に表現するときなどに多く用いられる。

トンガにおいてはかつては肥満が美人の条件ともされ、勢い尻も大きいほうがよいという風潮があったが、現在は国を挙げての減量政策のため、旧来の価値観(大きい尻が好まれる)の衰退に影響を及ぼしている可能性が懸念される。

尻とヒップ

尻とヒップはしばしば同義に用いられるが、ヒップの語源のHips腸骨あたりの両側面を指す英単語であり、日本語の尻とは指す部位が違う。また、バストウエストなどのようなスリーサイズを示す意味でのヒップは、その部位の胴回りのことであり、厳密に同じ意味とは言えない場合がある。このように「ヒップ」という言葉は、一般語として広まってはいるものの、ファッション用語としての性格がやや強い。

ヒップのサイズは、尻の最も盛り上がった部分の胴回りを、柔軟な素材で作られたメジャーによって計測する。女性下着のサイズを選択する際の目安となるが、国によりサイズを優先する部位が異なる。例えばガードルは、フランスではヒップサイズを、他国ではウエストサイズを基準にしているという。

漠然とした尻の形状、特に体を横から見た場合の尻のラインをヒップラインと呼ぶ。個人差はあるが、日本人及びアジア人の体型は、尻の盛り上がりが垂れ下がり、末広がりで平坦なスタイルを呈することが多い。キュッと引き締まった盛り上がりを見せる欧米人に比較して、特に若い女性は審美的観点から劣等感を覚え、憧れを抱く場合が多いとされる。そのため、尻の形状を整える補正下着なども多く販売されている。しかし、伝統的な和服などを着用する際には、尻や胸のふくらみ(乳房)が小さいほうが似合うとも言われる。

ヒップラインを引き締め、上方に盛り上がったスタイルを作ることをヒップアップと言う。ヒップアップには尻の筋肉を鍛えることが効果的と言われ、足を振り上げるなど各種の運動が提唱されているが、実際の効果は定かではない。

女性のヒップラインが分かる服装(スパッツブルマー水着など)は男性の目をひきやすく、フェティシズムの1ジャンルになっている(尻フェチなど)。尻に密着したスカートパンツ、およびその上からショーツのラインが見える場合なども、男性は欲情を催しやすい。逆に、男性の引き締まったヒップラインに性的魅力を感じる女性もいるという。

ウエストラインが極端に低く、尻の盛り上がりによってずり下がるのを止めているようなボトムスを、ヒップハングなどと呼ぶ。しかし、実際はウエストラインよりも下、腰骨に引っかけるようにして着用するものを言う。ヒップハンガー、ヒップボーン、ローライズもほぼ同義である。いわゆるヘソ出しルックによく用いられる。しゃがみこんだ場合には、着衣の後方より臀裂が露出してしまうことが多い。

尻にまつわる言葉

尻が付く慣用句など

  • 人体の尻の特徴またはその行為からきたもの。卑俗表現の「けつ」を使う場合もある。
    • 尻が軽い(同:尻軽)
    • 尻が長い(同:ながっちり=長っ尻)
    • 尻が青い
    • 尻に敷く
    • 尻に火が付く
    • 尻に帆を掛ける
    • 尻ぬぐい
    • 尻を叩く
    • 尻をはしょる(同:尻ばしょり)
    • 尻を捲る(くくる、まくる)
    • 尻の穴が小さい(狭い)
    • 尻を割る
    • 尻を掘る
    • 尻の毛を抜く
    • 尻拭いをする
    • ○ケツ(自転車やオートバイに一人ではなく○人で乗車する行為。オートバイの二人乗りも参照。)
  • 最後、後ろの意からきたもの
    • 帳尻
    • 言葉尻
    • 柄尻(包丁の柄の最後部)
    • 中心尻(刀身における柄に覆われる部分の最後部)
    • 尻切れトンボ

尻が付くことわざ

  • 頭隠して尻隠さず
  • 頭でっかち尻すぼみ

尻の付く業界用語

  • 豊尻 「尻」の音読みは「こう」である。「豊尻手術」は(ほうこう手術)。
  • けつカッチン
  • アナ尻
  • 私のお尻に入れてください(倉持由香

尻の付く遊び・ゲーム

尻の付く楽曲

尻の付く病気

  • 尻腐れ病(トマトの頂部=尻が黒褐色にやわらかくなってくさる病気)

地名

土地や湖の後ろの方を表すものがある。ただし、北海道のアイヌ語由来の地名においてはその限りではない。

その他の用例

  • 器物の底。たとえばドーム状の底の釜を尻張釜という。
  • 後ろ、後方の意。
  • 物事の最後。
  • 物事の後始末。
  • 自動車の後ろ側。
  • 大根などの野菜の先端の部分。
  • 果実の枝に近い部分。

脚注

関連項目


ケツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 17:28 UTC 版)

ゲイ用語」の記事における「ケツ」の解説

一般に「ケツ」とは臀部のことであるが、ゲイ用語では肛門を指す場合が多い。

※この「ケツ」の解説は、「ゲイ用語」の解説の一部です。
「ケツ」を含む「ゲイ用語」の記事については、「ゲイ用語」の概要を参照ください。

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  • 画数:15
  • 音読み:ケツ


  • 画数:8
  • 音読み:ケツ、 ケチ

  • 画数:13
  • 音読み:ケツ、 ゲチ




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「ケツ」の例文・使い方・用例・文例

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