カフェ イタリアのバール

カフェ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/20 00:09 UTC 版)

イタリアのバール

バール (bar) は、イタリア・スペインなどの南欧にある軽食喫茶店の事を差す。食事にも重点をおいたリストランテ・バールから、コーヒー中心のカフェ・バール、 アイスクリーム中心のジェラテリア・バールなど様々なものがある。

カウンターで立ち飲みするスタイルで、バリスタがエスプレッソやカプチーノなどを作って提供する。朝食をとったり仕事帰りに気軽に立ち寄って一杯飲んでいく。軽食(パニーノ)や夏場ならジェラートなどが用意されている店も多い。公衆電話やトイレを備えるため、休憩所にも利用される。バスや電車の乗車券煙草くじ(主にトトカルチョの)などを売るタバッキ(日本でのコンビニエンスストアに近い)や、雑貨店など他の商店を兼ねている店も多い。

語源はバー(同じ綴り イタリアではラテン系読みになっているだけ)に由来するが、バーのように類が主ではなく、喫茶地域情報交換場所として使用されている。夜は酒類も注文可能なことが多い。古くは男性のみが集まる場所であったが、女性の社会進出に伴い女性単独での利用も当たり前となった。テーブル席を別メニューとして高い料金をとる場合[6]が多く、カウンターに比べてあまり利用されない。

日本のカフェ

近代建築を活用したカフェの例

日本では、明治時代の終わりに大阪の箕面市でコーヒーを提供する「カフェー・パウリスタ」が開店した。また、同時期、銀座にカフェー・プランタンが開業した。パリのカフェのような芸術家の集まるサロンを目指したが、本場のカフェでは男性が給仕をするのに対し、プランタンでは女給を置いた。これが評判になり多くのカフェーが出店したが、社交喫茶などコーヒーよりもアルコール類を提供する風俗営業の業態に変質していった。

戦後になり、オープンスペースのカフェとは正反対のコンセプトである喫茶店が流行したが、コーヒーにこだわりのない喫茶店の多くは1980年代に衰退していった。また、ナイトライフの場として、1981年頃からカフェとバーを結合したカフェバーが台頭する。しかし、空間偏重の中途半端なコンセプトのもとに創られたカフェバーは、20世紀末にはほぼ消滅した[7]

20世紀末以来、スターバックスなどアメリカ西海岸より、コーヒー豆のオリジナルロースティングで差別化を図るカフェスタイルが世界のカフェビジネスに波及し始める。日本のカフェもその影響から、バリスタと呼ばれる専門職によってデザインされたコーヒーを提供する店が増えている[8]。同様に、店舗の構造も開放的なバックヤードとテイクアウトカウンターを備えたカフェが主流となっている[7]

日本では、カフェの名称はほぼ喫茶店等飲食のできるインターネットカフェ、オープンカフェなどのような業種の総称として使われている。

ギャラリー


  1. ^ a b Larousse
  2. ^ a b 青山 2015, pp. 114–118.
  3. ^ Antonius Faustus Naironusは17世紀のマロン派修道士で、ガルシュニ英語版文字で書かれたアラビア語新約聖書を編集した。
  4. ^ ラテン語で記されている。
  5. ^ 北山晴一 『おしゃれの社会史』 朝日新聞社〈朝日選書〉1991年、206-215頁、ISBN 4-02-259518-3
  6. ^ レストランの閉店時間でもバールは開いていることがあり、テーブル席はそれに代わる役割もある。
  7. ^ a b 青山 2015, pp. 119–133.
  8. ^ 青山 2015, pp. 119–125.


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