食事場所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 09:01 UTC 版)
基本的に兵は兵舎内の所属内務班の大部屋(起居を含む普段の居住場所)で、炊事場で調理された食缶入りの兵食を運び(「飯上げ」)、部屋で食器に盛り分けて食べる。兵と同様に営内居住者である下級下士官は専用の下士官室(起居を含む普段の居住場所および仕事場所)ないし下士官集会所(准士官下士官集会所)で食べる(配膳は当番兵が行う)。 営外居住者である准士官・上級下士官は昼食こそ下士官室ないし下士官集会所で行うが(朝食・夕食は自宅)、兵食ではなく持込弁当や、注文した出入業者の仕出弁当や出前の店屋物を自費で食べる。同じく営外居住者である将校の食事も同様に自費であり原則兵食は食さず、基本的に将校集会所で部隊長以下が揃う会食形式であった。食事は部隊の炊事場で行われるか、将校集会所内の厨房で部隊指定の出入業者が下準備済みの食材を持ち込み調理し提供され、メニューは民間と同等の和洋中各種料理であった(将校自身や将校集会所には当番兵が配される)。これら将校准士官および上級下士官は週番や超過勤務の場合などに兵食を食すことも可能であるが、その場合は衣食住が保障されている営内居住者と異なり有料であり月々の給料から食事代が引かれる。ほか、食堂・レストランでの外食も可能である。 全寮制の軍学校(陸軍士官学校・陸軍航空士官学校・陸軍予科士官学校・陸軍予備士官学校・陸軍幼年学校・東京陸軍少年飛行兵学校・陸軍少年戦車兵学校等)では、一般諸部隊と異なり校内に設けられている食堂で生徒達は兵食を食す。
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