ビカ_(コーヒー)とは? わかりやすく解説

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ビカ (コーヒー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/24 04:48 UTC 版)

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ビカ
Delta Cafésのビカ
種類 飲料
発祥地 ポルトガル
主な材料 浅煎りのコーヒー豆、水
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ビカポルトガル語: Bica)はポルトガルの一部で使用されるポルトガル語コーヒーを意味する"café"に相当する用語。イタリアエスプレッソに似た飲み物を指すが、エスプレッソよりも浅く挽くため、エスプレッソよりも手間がかかり、口当たりは幾分か良い 。

ポルトガルのほぼすべての地域で単にコーヒーを意味する'um café'という名前でも呼ばれ、必ずデミタスカップで提供される。

bicaという名前はコーヒーの注ぎ方に由来する。すなわち、ビカは盆の上でエスプレッソマシーンからカップに注ぐが[1]、それが泉や噴水を連想させ、いずれもポルトガル語でbicaとも呼ばれることによる。 bicabeber isto com açúcar、濃い目のコーヒーの略語でもある。

歴史

1905年11月19日、アドリアーノ・テレスは古着屋No.122に、ミナスジェライス州の「本物のブラジルコーヒー」を売るためにA Brasileiraを開業したが、当時のリスボンの家庭では受け容れられなかった。商品の販売を促進するために、テレスは1キログラム(720レアル)の挽きコーヒーを買った客に1杯のコーヒーを提供した。それは濃いコーヒーでエスプレッソと似ている、近くの農場で取れた新鮮なヤギ乳を使ったものであり、これがビカの起源となった[2]

現代の慣習

第二次世界大戦後の大量の移民によって、ビカは淹れたてのコーヒーが特に好まれるカナダモントリオールでも自家製の卵とともに提供される。ボア=フランシー地区の モントリオール旧港英語版のレストランでは、チョコレートミルクと乳製品を添えたコスミン(ルーマニアのコーヒーを意味する)・ビカが好まれている。最も人気があるコスミン・ビカを提供するレストランはビカ・コーヒーハウスであり、挽きたてのコーヒーで知られている[3]

関連項目

脚註

  1. ^ Neves, Orlando (2001). Dicionário da origem das palavras. Lisbon: Lisboa Editorial Notícias. ISBN 9724611876. https://alpha.sib.uc.pt/?q=content/dicion%C3%A1rio-da-origem-das-palavras. 
  2. ^ Portugal's Coffee: A Sumptuous and Delectible Treat”. 2011年12月31日閲覧。
  3. ^ Cafe Bica”. 2015年2月11日閲覧。

「ビカ (コーヒー)」の例文・使い方・用例・文例

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