エス‐ピー‐ティー【SPT】
読み方:えすぴーてぃー
SPT
SPT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 03:24 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動- 日本のアニメ蒼き流星SPTレイズナーに登場する人型ロボット(Super Powered Tracer)
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SPT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 11:03 UTC 版)
「蒼き流星SPTレイズナー」の記事における「SPT」の解説
本作に登場する人間が搭乗する人型ロボットは、SPT(Super Powered Tracer / スーパー・パワード・トレーサー)と呼ばれている。頭部にコックピットがあるのが外見的な特徴で、透明かそれに類するハッチ・カバーを持つため、有視界戦闘も可能。異星の調査や開発用に作られた装甲強化服から発展した兵器で、その由来ゆえ用途を選ばない高い汎用性を持つ。劇中に登場する機体群の中ではもっとも旧式で低スペックとされるブレイバーですら特殊な装備無しで大気圏に突入し、その後機体に支障をきたすこともなく戦闘を継続、あまつさえそのまま単独で大気圏を離脱することが可能という強靭さ・推力・機動性を併せ持っている。登場するSPTはほとんどがグラドス製だが、終盤では地球製のSPTも登場する。 宇宙空間でのSPTは方向転換時に頭部を中心にして胴部・脚部を高速で回転させる機動を行う。胸部の装甲は概して厚く、レイズナーは10両前後の戦車に一斉に至近距離で砲撃されてもほぼ無傷である。ただしブレイバークラスの頭部、つまりキャノピー部の装甲はさほどのものではなく、グラドス軍標準装備の肩撃ち式ロケットランチャーならば一発で小破、米軍の宇宙用ミサイルならば同じく大破させることが出来る(最新型であるレイズナーでは傷一つつかない)。 SPTは元来汎用性を持つ兵器であるが、状況に応じてさまざまな武器やバックパック等を装備して任務ごとに性能を特化することが出来る。バックパックは規格が保たれており、別機種間でも使いまわすことが可能。戦闘用の装備としては主に、自由電子レーザー砲「レーザード・ライフル」と、拳に備え付けられている電磁破砕装置「ナックル・ショット」を用いる。動力源は燃料電池。電力は胸部バッテリーから供給され、機体駆動時には脚部パワージェネレーターより充電される。燃料タンクは脚部にあり、燃料の注入は踵部から行う。またバックパックにも予備タンクがある。しかし、劇中では「少年少女たちが、孤立したまま敵と戦いながら逃避行を続ける」というストーリーの都合上、本来孤立していては難しい補給や修理はあまり描写されなかった。 SPTの操縦管制は、統合型コンピューターによって行われる。高性能センサーと状況分析能力を有しており、音声での状況伝達から注意の喚起、場合によっては戦術の提案まで行う。また、音声入力による機体の操作も可能であるため、初心者でも簡単にSPTを動かすことができる。 大河原邦男のデザイン画では、身長10メートル弱のSPTの頭部に人間の乗るコクピットを収めているため胴体に比べて頭部が巨大なアンバランスな体型となっているが、実際の作画では頭が小さい通常の体型で描かれることが多かった。 なお、もともとは地球人の宇宙進出に脅威を感じたグラドス人が地球制圧用に開発した人型兵器である。 SPT-LZ-00X レイズナー 第二世代SPTの試作として開発され汎用性向上に重点を置いたSPT。試験的にV-MAXシステム(後述)が搭載されている。主人公エイジが搭乗する機体で、開発にはエイジの父、ケン・アスカが関わっている。出力8.5MWの速射型レーザード・ライフル(型式番号:LDR-00R)とナックル・ショットの他、ふくらはぎの部分に「カーフ・ミサイル」と呼ばれる小型ミサイルを装備している。さまざまな専用バックパックが存在していたが、火星脱出の際に600mmグレネードランチャー装備型、火炎放射器装備型、大気圏用飛行型が放棄され、一つしか残らなかった。 機体管制は「レイ」と呼ばれるV-MAX対応コンピュータSAI2000系が行っているが、その裏にもう1機「フォロン」と呼ばれるコンピュータ人格が隠されている。フォロンは「グラドス創生の秘密」の伝承と、緊急時のレイズナー機体保持を目的として作られており、レイズナーに危機が迫った時はV-MAXを発動させ、周囲の脅威対象を無差別に殲滅する。地球解放戦線機構の実戦データ収集機としても活躍し、SPT開発の参考にされている。物語終盤、ル・カインの駆るザカールのV-MAXレッドパワーに敗北し大破。 なお、コンピュータ「レイ」には「レイの使用はアルバトロ・ナル・エイジ・アスカに限定する」という命令が与えられており、エイジ以外の使用ができないようになっている。「レイ」という名前はパイロットのロックを簡易的に行う手段の一環としてエイジが名付けたものである。他のSPTの搭載コンピュータにレイのような固体名称が存在しないのはそのためである。全高9.52メートル。 なお、名称確定前は「グレイダス」という名前でメディアに発表された。 E-SPT-LZ-00X-B V-MAX強化型レイズナー 地球解放戦線機構がザカールとの戦いで大破したレイズナーから、それまでの戦闘データを分析して複製・強化した開発機体にレイ(フォロン)を移植した物。作中では「ニューレイズナー」とも呼称されている。OSのレイとフォロン、そしてグラドス創世の秘密データは旧機体からこちらに移される。 アポジモーターを14基から20基に増設しスラスターも強化しV-MAXの出力を23%強化した。胸部装甲を120mmから145mmに増厚、エンジン出力を217puから248puに強化、ナックルショットも強化し、ザカールのレッドパワーと互角に渡り合えるように強化されている。クスコの戦いでは地上戦でも多数のドトール相手に奮戦、通常稼働でも強力なパワーを発揮し、空中戦でも一機でソロムコ隊を撃破するなど桁外れの戦闘能力を見せた。 『刻印2000』の作中、及び小説版(アニメージュ文庫)で、旧レイズナーが大破し、本機に機能移植される際、フォロンはそれを拒んで自爆しようとしていたが、エイジから生みの親ケンの理想である地球とグラドスの二つが融和する象徴となる、そのため建造中の本機に移ってもらいたいと説得され、「エイジ、私は、私の新しい身体の完成を待つ事にする」と思いとどまったことが描かれた。『B-CLUB』(1986年7月号)での高橋良輔インタビューによると、本機は放映短縮による打ち切りが無ければ、後述するレイズナーMk.IIへのつなぎにされる予定だった。 SPT-BB-02U ベイブル エイジがレイズナーと共に宇宙船に積んできた3体の特殊型SPTの1体。パーツの多くがレイズナーと共通する兄弟機だが、格闘戦を想定されていたことから出力240puと強化され胸部装甲は135mmとやや厚くなっている。主にデビッド・ラザフォードが搭乗し、宇宙用バックパックSP-02D型を常備している。格闘戦に特化した機体のためキャノピーが狭いのが特徴。 地球到着後、レイズナー同様に米軍に分析されたが、そのデータは3年後のドール開発に活かされる。第1部終了後、バルディと共にグラドス側に接収され、第30話でル・カインの策略により時限爆弾を仕掛けられた上でデビッドとシモーヌに故意に奪取させ、爆破される。元はレイズナーのデザイン案のひとつ。全高9.74メートル。 SPT-BD-03U バルディ レイズナー、ベイブルと共にエイジが宇宙船に積んできた3体の特殊型SPTの一つ。後方支援用に開発された機体で、パーツの多くがレイズナーと共通する兄弟機だが、胸部装甲105mmとやや薄くなっている。第1部では第6話で、エネルギー切れで稼働出来ないレイズナーの代わりにエイジがこの機体で戦う。以降はロアン・デミトリッヒが搭乗。 連射型レーザード・マシンガンを装備しているが、出力5.5MWと低いので右肩には高密度エネルギー砲が備え付けられており、ゴステロ搭乗のブルグレンを大破させる。また、広範囲の視界を得られるようドーム型のキャノピーを有しており、射撃や砲撃に特化した仕様の機体となっている。地球到着後、機体データはベイブル同様、後のドール開発の参考にされている。第1部終了後、ベイブルと共にグラドス側に接収され、第2部では活躍しない。ベイブルと同じく、元はレイズナーの不採用となったデザインのひとつ。全高9.36メートル。 E-SPT-DL-X ロードテイラー(ドール) ギルバートらが中心になり、グラドス製量産型SPTドトールをモデルに製作した初の地球製量産型SPT。物語終盤に登場し、デビッドやシモーヌの他、レジスタンスのメンバーが搭乗する。バックパックには地上走行時に用いる大型の砲架を持ち、ローラーで移動する形態から、それを背中に廻して飛行する他、敵に格闘戦を挑む際には強制排除も可。出力8.5MWの連装砲座形式のレーザードライフルのほか、折りたたみ式の大型シールドと一体化したナックルショットを装備。地上での最高速度は時速250kmで、ドトールの230kmを上回る。科学力で劣る地球製の機体故に性能的にはグラドス正規SPTに見劣りするが、量産化され、地上戦ではドトールと互角の戦闘能力を持つ。 第31話では、地球側の動向を探ろうとするル・カインの挑発に乗せられたデビッドが、未だ開発中で未完成の本機を独断で持ち出し、戦闘の末大破させられた上に、グラドス側に本機の存在を暴露してしまった。 デビッド機やシモーヌ機のようにパイロットの力量によっては、グラドス軍標準SPTと同等以上に渡り合える能力を発揮した。 テレビ版の名称はドールとして雑誌に紹介されていたが、ビデオ版『刻印2000』時にロードテイラーに改名したとアナウンスされた。全高10.88メートル。 SPT-GK-10U グライムカイザル アーマス・ゲイルが搭乗する上級士官用SPT。大気圏外での戦闘を得意とし、宇宙作戦行動にて非常に高い性能を誇る。出力12.6MWの連装式拡散型レーザードガンを装備し、命中率は高い。汎用バックパックUV-10T型を装備、運動性能はレイズナーを上回り、地球艦隊を壊滅させるほどの力を見せたが、V-MAXにより暴走するレイズナーに撃墜された。全高9.56メートル。 SPT-BK-10U ブラッディカイザル エイジの姉、ジュリアが搭乗する。グライムカイザルを赤くペイントした同型機。恋人ゲイルの仇討ちを誓う復讐の色にその身を染めている。レイズナーとの乱戦中、ギウラ隊の集中攻撃に巻き込まれ海中に墜落した。全高9.56メートル。 SPT-BG-91U ブルグレン 基本性能でグライムカイザルを凌ぐ性能を有するSPT。前期、ゴステロが搭乗していた。胸部装甲厚165mm、出力248puのハイパワータイプで、重力下での対地攻撃を得意とする。滑空可能なバックパックAR-90T型を装備し空中での運動性は第一世代SPT中トップクラス。 オープニングでレイズナーに破壊される敵SPTは本機であるが、第6話での退却、退場以降姿を見せていない。つまりオープニングとは違い、作中では破壊されていない。全高9.78メートル。 SPT-BV-15C ブレイバー グラドス軍の標準タイプとも言える一般兵士用量産型SPT。安定性が高く、熟練度の低い兵士にも扱いやすい。その分飛び抜けた性能ではないが、地球の従来型航空宇宙兵器では歯が立たない力を持つ。地球占領後に何機かが地球解放戦線に鹵獲され、ドールの開発研究材料に使われた。全高9.61メートル。 SPT-DM-20C ディマージュ 高性能センサーを持ち索敵能力の優れた量産型SPT。そのため集束率の高い出力8.8MWの遠距離型レーザードライフルを装備する。アポジモーターが24基と最も多く現用SPT随一の高速を誇る。宇宙空間での機動性は特に高い。特にバックパックは優秀で、ゲイルもグライムカイザルの専用バックパックを破損後に換装させた。カルラやギウラなど、主に士官が搭乗。全高9.98メートル。 SPT-DT-25C ドトール グラドスの地上戦用量産型SPT。車輪を備えた地上用バックパックを常備し、踵部のローラーとあわせ地上を高速走行をする。最高走行速度は時速230km。バックパックを宇宙戦用に換装すれば宇宙戦もこなせるが元々地上用に特化された機体なので能力は劣る。第30話では駐機していた本機の通信機を用いてアーサーがル・カインの策略を急報し、デビッドとシモーヌは九死に一生を得る。地球解放戦線に何機かが鹵獲され、一部がル・カイン暗殺へのテロ攻撃に使われ(結局失敗)、さらに一部がブレイバーと共にドールへの研究開発へと用いられた。全高9.19メートル。 SPT-ZK-53U ザカール レイズナーを元に開発されたグラドス製最新鋭の第二世代SPT。ル・カイン専用機。ゴールド・メタリックに輝くボディカラーが特徴。ナックルショットは無いものの、代わりに左腕にホーン・オン・アームを装備し格闘戦にも長けている。V-MAXを標準装備している。レイズナーをも上回る基本性能に加え、新型コンピューターSAI2100系を搭載し、のちにV-MAXに特殊な強化剤を加えることで従来より15%以上出力を増した「V-MAX・スーパーチャージ(別称レッドパワー)」を発動しレイズナーを大破させた。だがル・カインがグラドスと地球の秘密にこだわった結果レイズナーを取り逃がし、地球側に戦闘データを分析されニューレイズナー誕生による反撃を受けることになる。全高11.82メートル。
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