特殊な装備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 07:02 UTC 版)
新機構の開発に意欲的で、付加価値の高い装備を施している。国内はもとより日本国外の製品とも差別化を図っている。特許を取得しているものも多数存在する。 カプラー KATOカプラー(Nゲージ・HOゲージ) 従来のNゲージに標準搭載されていたアーノルトカプラーが、実物の連結器と比較して実感的でなかったため新たに考案されたものである。アーノルトカプラー搭載車両と比較して、KATOカプラー搭載車両は連結面間隔が狭く実感的である。自動連結器形のものや密着連結器形のものなど様々なタイプを開発している。このうち密着連結器形のものは車体に取り付ける構造(車体マウント)の「伸縮密連形」があり、これを採用した車両はより狭く実感的な連結面間が再現されるほか、従来は台車に直接カプラーが取り付けられていたため表現できなかった車体端の機器類が表現可能となる。 HOゲージでも同様の構造のカプラーが採用されている。 新性能KATOカプラー 従来品と比較して、電連が無いことでTNカプラーに近い形状をしているが、従来品・TNとは連結できない。西武40000系電車より採用されている。なお、電連の再現が必要な車両にはセットに別パーツが付属している。 ショートカプラー スイスの氷河特急「グレッシャーエクスプレス」用のカプラー。電連フックがが上になっている。 KATOナックルカプラー(Nゲージ) 上記KATOカプラーの自動連結器のものは、前述の通りアーノルドカプラーより実感的ではあるものの実物の形状には及ばず、また車両を突き当てた際の自動連結は出来るものの、関水金属が代理店として取り扱っていたマイクロトレインズ社のマグネマティックカプラー(ケーディーカプラー)のように線路に埋め込んだ磁石を用いた自動開放が出来なかった。そこで、新規に開発されたものがナックルカプラーで、実物の自動連結器に似た外観に自動連結・開放機能が備えられ(自動開放のためのトリップピンは別添であり必要に応じて装着する)、外国向け製品から順次採用を開始した。後に自動開放に必要なトリップピンを装着するための開口部を省いた物を日本国内製品向けに使用開始、現在はKATOカプラーに変わる標準カプラーとして機関車などに採用している。KATOカプラー自連形やマグネマティックカプラーとも連結が可能。 かもめナックル(黒)・カシオペアナックル(濃灰) 台車に取り付けられるナックルカプラー。ストッパーで抑えるタイプ。 ビジネスナックルカプラー 2022年9月に発売予定。カットすればダミー連結器と交換可能な仕様。 KATOカプラー伸縮密自連形(Nゲージ) 従来のKATOカプラー自連形やナックルカプラーとは異なり自動連結・自動開放は不可能なものの、極めて実物の密着自動連結器に似た外観・大きさを実現したもの。台車ではなく車体に取り付ける構造のみで、またKATOカプラー自連形やナックルカプラーとは構造上連結が不可能であるが、それらを必要としない固定編成の客車や特急形気動車の中間連結面などに採用した。「伸縮密連形」と同様、より狭く実感的な連結面を実現できる。他種類のカプラーを搭載した車両と連結する場合は、連結器自体を付属もしくは別売りのパーツを購入し、上記のナックルカプラーもしくはアーノルドカプラーに交換する必要がある。 オープンノーズカプラー(Nゲージ・HOゲージ) 新幹線車両の先頭部連結器の構造を再現したリアルな連結機構。ただし操作は線路上で行うことはできない。E5系・E6系では採用されず、TOMIXと同様に先頭部分が外れるタイプとなっている。TOMIXとは異なり、灯火類のスイッチとは連動しない。 ダイヤフラムカプラー(Nゲージ) 新幹線車両(0系・200系・下記の「KATOダイヤフラムカプラー」採用車両は除く)の中間連結部に採用されている。貫通幌自体に連結機能が備わっている。 KATOダイヤフラムカプラー(Nゲージ) E3系の中間連結部に採用されている。構造としては、在来線用のKATOカプラーと幌枠が一体化したものである。E5系・E6系以降に新規発売された製品に採用されたものは、ばねを内蔵することによって中央部に戻る機構が備わっている。E3系以降に新規発売される新幹線車両はすべてKATOダイヤフラムカプラーが装備されており、取り扱いに難があった全周幌カプラーに代わってN700Aでも採用されている。 走行機構 振り子機構・車体傾斜機構(Nゲージ・HOゲージ) E351系電車から採用した、曲線上で車体を強制的に内側に傾ける機構で、フライシュマン製品とは方式が異なる。実車通り車種により「振り子機構(E351系・383系など)」と「車体傾斜機構(N700系・E5系など)」の呼び名が使い分けられている。 サスペンション機構(Nゲージ) 集電用の金属板を板バネとして使用し、台車や車軸に加重を加えることで車輪踏面を線路に押さえつけ走行安定性を高め、脱線や逸走を防止し線路と車輪の接点を保持して安定した集電を行う機構。近年の新製品では機関車・電車・客車・気動車・貨車など車種を問わず標準的に装備している。 フライホイール(HOゲージ・Nゲージ) フライホイールによってモーター回転軸の慣性を保存し、動力車に無通電区間の踏破性能を与え安定した推進力を与える機構(ウォームギアを使用している関係上、惰行は効かない)。走行に安定性が増すほか、より滑らかなスロー走行が実現する。1989年より導入し、2004年に生産休止品を除くすべての電気機関車とディーゼル機関車で装備を完了した。さらに2005年から 電車とディーゼルカーで標準装備が進められている。 コロ軸機構(HOゲージ) 車軸端の軸受け部分が走行中に実物と同じく回転する機構。 ローフランジ車輪(Nゲージ) 走行用模型として過大になりがちな車輪のフランジを従来の車輪より低くし、また車輪の厚さを薄くして形状を実感的にしたもの。基本的には黒ニッケルメッキによる「黒染め車輪」となっている。なお、この車輪を用いた車両は線路状態や重量によっては従来の車輪を装着した車両よりも脱線しやすかったため、新規生産分については下記の車輪に変更された。ただし、DE10など構造上高いフランジの車輪が使用できない車種では、ローフランジ車輪やそれと同等な低いフランジの車輪が引き続き使用されている。 薄型車輪(Nゲージ) 上記のローフランジ車輪の代替として導入したもので、ローフランジ車輪のフランジを少し高くして走行安定性を改善した。現在生産されている車両はこの車輪が標準として用いられる。基本的には黒ニッケルメッキによる「黒染め車輪」となっている。 外観の追求 運転台シースルー(Nゲージ) ライトユニットにLEDを採用し小型化して床板内収納式とし、電車の運転台と、客室部分との仕切りを再現した。国鉄101系から採用した。 トレインマーク変換装置(Nゲージ) ライトユニットの周りの円筒形状の台座に、3 - 5種類のトレインマークを印刷したフィルムを取り付けている。トレインマークは枠を回転させることにより変換可能。一部の国鉄型電車・客車(183系・185系・485系・583系・14系・24系等)に装備されている。 クイックヘッドマーク 機関車先頭部のライトケース部分に磁石を仕込み、磁性体を入れて成形したヘッドマークを容易に脱着できるようにしたもの。ディーゼル機関車、EH800やEH500などの貨物機には対応していないが、EF510やEF65などのように旅客機と共通形式は別売のマグネットを埋め込むことで可能。
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特殊な装備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/13 15:12 UTC 版)
近接防御のために、煙幕射出器2門、機関銃1丁、携行式対戦車擲弾発射器などが搭載されることもあった。
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