全周幌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 08:24 UTC 版)
「新幹線N700系電車」の記事における「全周幌」の解説
新たに開発した高性能のセミアクティブサスペンションによるセミアクティブ制振制御装置を全車両に設置することで振動を極力抑えるとともに、車両間には、車端ダンパを装備しているが、今までのリングによる連結ではなく、ダンパを車両間において斜め上下方向に直接、車両妻面に連結する方式を採用している。また、株式会社ジャバラ と開発した「全周幌」を新幹線の営業車両として初めて採用 した。車両の連結面間を伸縮性のゴム素材で下部を除いてほぼ完全に覆ってしまうことで車体側面の空気抵抗と車両内外の騒音の軽減を達成し、結果的に省エネルギーにも寄与することとなった。また、形状を変えた全周幌も試験走行でテストされている。 過去、日本国内の例では、小田急ロマンスカー・151系電車・80系気動車などで「外幌」が試されているが、当時の在来線特急「こだま」の最高運転速度であった110 km/h程度では効果は小さく、むしろメンテナンス難などのデメリットのほうが上回ると判断され、ロマンスカーを除き本格的採用には至っていない。 後に登場した新幹線E5系電車・新幹線E6系電車 (JR東日本)・新幹線N700S系電車でも全周幌が採用されている。
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