特殊な設置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/08 04:32 UTC 版)
事故や災害などによって灯台が機能停止に陥ったとき、灯浮標が代替設備として設置されることも多い。また同様に、通常時より警戒を要する状況下では、簡易ブイ(簡易型の浮標)をより視認性の高い灯浮標に交換するということもよく行われる。例えば日本で2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災では大津波によって多くの灯台が破壊されてしまったが、再建されるまでの数年間は灯台に替えて沖合いに設置された灯浮標が航路の安全を担保することになっている。太平洋上に常時設置されていた簡易ブイや灯浮標も幅広い海域に襲来した津波によって多くが移動してしまったほか、故障や流失をしてしまうケースも少なくなかったため、それらを設置し直す作業、より大型で光力に優れた灯浮標への置換作業、および、簡易ブイから灯浮標への置換作業と合わせて、灯台代わりの灯浮標の設置作業も行われた。これらの作業は応急復旧・仮復旧・本復旧という手順を踏んで実施された(ただし、本復旧は2012時点で未了)。 なお、緊急もしくは暫定的の設備として利用される類似のものとして灯台船があり、これも「船」ではあっても通常は推進機能を持たず、灯浮標と同様、錨によって固定される。
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