片桐高校
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堀 京子(ほり きょうこ) 声 - 瀬戸麻沙美 / 戸松遥 演 - 久保田紗友、諏訪結衣(幼少期) 本作の主人公。“家庭的ドS”。3月25日生 163センチメートル 3年1組在籍。両親が共働きの家で家事をこなし、遊ぶ時間が少ないことを嘆く普通の女子高生。学校では成績優秀で快活な人気者。宮村については名字とおおまかな外見しか知らなかったが、彼の飾らない人柄に次第に好意を抱いていく。機械音痴で流行に疎く、創太の影響でアニメソングを歌いこなす一方、ホラー映画やスプラッター映画が好きで、宮村や家族らが付き合わされることもしばしば。シチューは匂いから嫌いだが、宮村のために作ることもある。谷間ができないほど胸が小さいことを非常に気にしている。 基本的に強気でやや横暴なところもある一方で不器用な一面も。 力が強く、爪切りや耳掃除、肩叩きなどは「打撃系」「粉砕系」と分類され、家族や友人に恐れられるほど。その力を積極的に振るうことも多いが、宮村のふとした出来心から、滅多にない彼からの暴力的な振る舞いを期待するようになる。仙石とは幼稚園からの幼馴染で、家族ぐるみの付き合いがある。卒業後は髪を切りギャルを止め、結婚後もそのままショートカットで過ごしている。 絵や工作はお世辞にも上手いとは言えず、出来上がるのは不気味か微妙なものばかり。手作りのストラップを見ただけの谷原を失神させる威力を持つ。 たまに石川の夢に猫として登場することがある。髪は茶色。人気投票8位。 宮村 伊澄(みやむら いずみ) 声 - 松岡禎丞 / 内山昂輝 演 - 鈴鹿央士、吉田隼(幼少期) “天然無神経”。4月17日生 169センチメートル 3年1組在籍。目立ちたくないという理由で、学校では地味に振る舞う眼鏡男子。堀との出会いをきっかけに変わり始める。創太が懐いたことで堀家に出入りするようになり、ある時期からは合鍵も持たされている。学校外では耳や口に合計9つのピアスを付けて出歩いているため、同級生にも気づかれない。周囲には理解しがたい衝動から体に大きな刺青を入れており、その発覚を避けるために学校では夏でも長袖姿。 堀の夏カゼを見舞った際、唐突に告白して堀を戸惑わせる。付き合い始めてからは見た目にも大きな変化を見せ、周囲を驚かせた。髪を切ったのを境に、入学以来かけていた伊達眼鏡をやめている。堀曰く「そこそこかっこいい」。 基本的に温厚で少し鈍感、時には無遠慮な発言を平気でする。中学時代から付き合いのある進藤に対しては苛烈な面を露わにし、強烈な毒舌を振るう。しかし本心では大切な友人と思っているようだ。また堀に好意を抱く沢田に対しても同様。両親が営むケーキ屋の手伝いとして店頭に立つことがあり、「初期村」の時期に雑誌の洋菓子店紹介で素顔が載ってしまったことも。成績はさほど良くないが、保健体育だけは常に満点で不動の学年1位。トマトの皮と納豆とキャラメル味のものが嫌い。北海道に親戚がいる。髪は黒色。石川の夢に猫「ミャムラ」として最初に登場し、夢の中で石川を振り回す。 作者は、伊達眼鏡をして髪が長かった頃の宮村を「初期村」、髪を切ってからの宮村を「今村」と区別している。中学生時代の宮村を「中村」と称することもある。人気投票2位。 石川 透(いしかわ とおる) 声 - 細谷佳正 / 山下誠一郎 演 - 鈴木仁 “罪無き不幸者”。10月1日生 174センチメートル 3年1組在籍。堀や宮村のクラスメート。堀に惹かれており、それなりに仲も良い。堀と親しくなる宮村の存在を気にしながら、堀に告白するも振られてしまう。宮村にとってはクラスで最初の男友達であり、彼の刺青を知る数少ない人物。ふとしたことで河野との交流が始まるが、柳の登場をきっかけに吉川と「付き合っていることになる」。以降、吉川に特別な感情を寄せ始める一方、堀や河野に対しての気持ちも整理できておらず、幼馴染の井浦には「乗りかえ男」と揶揄される。 協調性が高く、友人を相手に保父のような立場に立つこともあり、親戚の子供たちにも慕われている様子。外周を塀で囲まれた裕福な家の一人っ子だが、感覚はごく庶民的。家政婦の矢代には頭が上がらない。高所が苦手で、マンションの8階に住む宮村を訪ねるのも一苦労。 宮村を始め、仙石や堀らが「猫」として登場するという謎の夢を見ることが多く、それが原因で友人に妙な言葉掛けをしては混乱させる。髪の色から「紫」と呼ばれることもある。人気投票6位。 吉川 由紀(よしかわ ゆき) 声 - 植田佳奈 / 小坂井祐莉絵 演 - 岡本莉音 “はっきりしない女”。7月22日生 161センチメートル 3年1組在籍。堀や宮村のクラスメート。堀や石川と仲が良く、宮村ともすぐに打ち解ける。堀と宮村の関係が周知でなかった頃に、堀家に出入りしていた宮村と出くわし、宮村の機転で「堀のいとこ」と勘違いしたまま憧れていた時期がある。柳から告白された際には石川が恋人であるということにして断っており、現在も「付き合っていることになっている」が、石川に対しては複雑な感情を抱いている。煮え切らない態度から、井浦には「あいまい女」と呼ばれた。唯一メガドライブを持っている石川の家で遊ばせてもらうことがよくある。 お菓子作りを宮村に教わるも、作ったプリンやケーキなどの出来は悪く、友人には敬遠されている。美紀という美大生の姉がいる。「高級食材」を受けつけない庶民派であり、寿司で例えると美紀曰く、柳が「ウニ」で吉川は「アサリ」らしい。石川の夢にネズミの「ゆきっちゅ」として登場し、あらゆるものをかじっては石川にたしなめられる。髪はクリーム色(金色)。人気投票7位。 仙石 翔(せんごく かける) 声 - 島﨑信長 / 岡本信彦、小市眞琴(幼少期) 演 - 小野寺晃良 “ベストオブチキン”。5月9日生 170センチメートル 3年3組在籍。片桐高校の生徒会長。強がっているが小心者で、幼い頃から堀には歯が立たない。ほとんどの科目で学年トップを取る成績優秀者だが、保健体育ばかりは宮村に及ばず、全教科1位の栄冠を逃し続けている。登場時は会長という立場もあってか、堀に対して強気の姿勢を見せていたが、宮村らと交流を深めるにつれてメッキが剥がれていくことに。 痩せた体型を気にしており、同じく痩せ型の宮村とは妙な結束がある。重ね着をして体型をごまかしているため、夏でもシャツ一枚になれない。水泳の授業では水着になることを拒むあまり、宮村とともに安田に直談判して見学するほど(本人曰く「水着になるくらいなら公開ギロチンのがまだいい」)。体力不足ゆえに体育での動きは緩慢。仲間内では最もかわいらしいメールを打つ。そのほか動物をさん付けで呼ぶなど可愛らしい一面も。たまにオネエ言葉になる。 高校1年生の時に綾崎と付き合い始め、河野とも親しい。トンボ以外の虫が嫌いで、虫好きの綾崎の家にはあまり行かない。彼女と喧嘩した時には泣きながら「ガリガリチキン」と罵られ傷ついている。厳格な父には綾崎との関係を話せていなかったが、卒業後に交際していることを伝えた。 柳とは当初ぎくしゃくしていたが、打ち解けて以降、彼のことになると平常心を失う。柳に対して積極的な綾崎を羨ましがってはいるが、仙石の態度も傍から見れば十分に過剰かつ過保護。自室にロフトがあり、宮村たちがよく泊まりに来る。見た目は父似で、声は母似。宮村に次いで石川の夢に登場し、「にゃんごく」と命名される。髪は赤色。人気投票3位。 綾崎 レミ(あやさき レミ) 声 - 長谷川明子 / M・A・O 演 - マーシュ彩 “恋の蟲”。6月6日生 158センチメートル 3年5組在籍。片桐高校の生徒会役員。河野とは中学校からの付き合い(綾崎から声をかけたのが始まり)。可愛らしい顔立ちで男子に人気だが、そういった声には淡泊。向上心はあるものの要領が悪く、生徒会での作業をはじめ、勉強や調理実習も苦手。しかしパソコンの操作は出来るようだ。虫が好きで、リアル昆虫シールを集めたり昆虫雑誌を購入したりしているが、トンボだけは触れない。 意外にも読書家で、仙石と親しくなったのも本がきっかけ。交際前に仙石が彼女のツインテールを褒めたことから、髪型はずっとそのまま(喧嘩した際は髪型が色々変化していた)。仙石共々、柳に対して積極的で、柳に要らぬ心労を与えることも。あだ名を付けるのが好き。髪はピンク色。人気投票14位。 河野 桜(こうの さくら) 声 - 野村唯 / 近藤玲奈 演 - さくら “咲き誇る花”。1月20日生 163センチメートル 3年5組在籍。片桐高校の生徒会役員。仙石や綾崎と仲が良く、一緒にいることが多い。三人組の中では一番しっかりしており、仙石の小心ぶりを叱咤する。控えめで、何かと騒がしい面々を見守ることが多く、自分が巻き込まれると話についていけなくなることも。苦労人であるが他人思いで思慮深い。 石川に好意を抱き告白もするが、石川と吉川らとの関係を考えて感情を抑えていた。料理が上手で、桜色のクッキーを焼いて石川らに渡すことがある反面、仙石や綾崎の壊滅的な調理技術のせいで、調理実習では孤軍奮闘することになる。胸が大きく、堀に無茶な嫉妬をされては困惑する。椎名林檎が好き。髪は緑色。人気投票12位。 井浦 秀(いうら しゅう) 声 - 下野紘 / 山下大輝 演 - 曽田陵介 “彼に聞いてみよう”。2月7日生 172センチメートル 3年2組在籍。堀らの同級生。石川と幼い頃から仲が良く、小学校や中学校も同じ。明るく天真爛漫で持ち前の活発さで盛り上げ役に徹することが多いが、「うるさい」と突き放されたり、無視同然の一方通行になることも多い。どうやらこの活発さは大人数なほど活かされるらしく、仙石と二人きりの際は大人しかった。井浦曰く「自分に似た」彼女と別れてからというもの、そういった話題についていけないことを常に気にしている。家ではもの静かで、基子という3つ年下の妹がいる。 オマケ内などで、登場人物に質問などをするナビゲーターを務めていたことがある一方、本編でも基子の高校受験を見守るエピソードが語られている。髪の色から「緑」と呼ばれたり、自分で「緑」と称することもある。昔の話は好きではない。北原に好意を抱かれるという悩みを抱え、さらには基子の勘違いで「仙石さん(実は綾崎)」のことが好きだと思われている(基子の勘違いに秀は気が付いている節がある)。 シスコンで、基子に対して過保護な面も見せる。 鳴き声は「うらー」。人気投票1位。 柳 明音(やなぎ あかね) 声 - 福山潤 “高級食材”。12月28日生 168センチメートル 3年6組在籍。吉川に告白した堀らの同級生。男子の中ではとりわけ顔立ちが良く、吉川らに「高級食材」と称されている。一人で本を読んでいることなどが多く、堀らのグループと関わるまでは交友関係も少なかった。吉川の姉とも交流がある。別人格と言えるほど寝起きが悪く、朝に自分で荒らした部屋を見てポルターガイスト現象を疑うほど(本人には朝の記憶がない)。 仙石と綾崎に特殊な好意を抱かれており、奇妙な三角関係に一人で気疲れすることもしばしば。女子のツボを色々と押さえており、綾崎や堀らにはからかい交じりに親しまれている。仙石と仲良くしたいと思っているが、お互いに距離感は微妙。基本敬語で話す。視力が悪くコンタクトレンズを常用し、裸眼だと吉川以外の顔の区別がつかない。石川の夢に猫として登場し、慣れた様子の石川に「やにゃぎ」と命名された。髪はピンク色(幼少期は黒色で、徐々にピンク色の部分が拡大した。今も後ろ髪の一部は黒い。両親の髪は完全にピンク色だが、母方の祖父が明音と同様の髪らしく、隔世遺伝によるものらしい)。人気投票4位。 渡部 一郎(わたべ いちろう) 声 - 市川蒼 “君のためなら”。9月4日生 170センチメートル 3年1組在籍。堀や宮村のクラスメート。本人曰く宮村に「異常な興味」を抱いており、ストーカーのごとく携帯電話やデジカメで盗撮を繰り返している。そのコレクションは堀も驚愕するほどで、遂にはプールで宮村を撮影するためだけに防水カメラを購入した(石川曰く「お前マジギリギリだぞ」)。宮村の上履きがなくなり、盗難を疑われた際には、すぐに隣のクラスの下駄箱に紛れ込んでいたものを見つけ、「だって宮村くんの所持品だよ?」と不可解な発言をしている。宮村のことが関わらなければいたって普通の男子だが、周囲はかえって戸惑う。運動は苦手。石川や井浦と同じ中学校だった。実はモテる。髪は茶色。人気投票24位。 溝内 大樹(みぞうち たいき) 声 - 石谷春貴 演 - 奥村皐暉 “俺のブレザー…”。8月24日生 176センチメートル 3年1組在籍。堀や宮村のクラスメート。堀に好意を抱いているが、宮村が堀と親しいことを知り、宮村を嫌うようになる。当の宮村は仲良くしたい様子。登場回数は少ない。口下手で、まぶたは一重。髪は水色。人気投票28位。 沢田 ほのか(さわだ ほのか) 声 - 井本ケイ / 麻倉もも “性別は関係ない”。12月31日生 150センチメートル 2年5組在籍。片桐高校の女子生徒で、学年は堀らの1つ下。堀に好意を抱き、堀家にもたびたび訪れているため、宮村が敵視する存在(宮村曰く「堀家にいらない子」)。小さい子が苦手で、創太とはうまく接することができない。宮村と同じマンションの隣室に住んでいるため、ベランダ伝いに宮村の部屋に入り込んでくることがある。同級生からいじめられているらしい。男性が苦手だが、死んだ兄(明則 / 声 - 水中雅章)を髣髴とさせるためか宮村は平気。宮村も何だかんだと面倒を見ており、彼を通じて柳、石川、仙石なども平気になったが、井浦は基本的に苦手。髪は黒色。人気投票10位。 早乙女 義郎(さおとめ よしろう) 茶道部の男子。宮村とメル友。「早乙女」という名前から、宮村の携帯を見た堀に女子と勘違いされた。坊主頭で眼鏡をかけている。 上岡(かみおか) 仙石が高校1年生の時のクラスメート。綾崎のことが好きだった。髪は黒色。 吉川(よしかわ) 野球部の男子。安田が由紀を指して「吉川」と言ったのを、中峰はこちらの吉川のことだと勘違いした。髪は黒色。 北見(きたみ) 3年1組在籍。堀や宮村のクラスメート。髪は薄い赤色。 速水(はやみ) 3年4組在籍。堀らの同級生。部活のマネージャーと付き合っているらしい。髪は薄い茶色。 須田 充(すだ みつる) 3年2組在籍。井浦のクラスメート。下駄箱が井浦の真下。割と女子にもてるらしい。髪は黒色。 田中(たなか) 堀らの同級生。石川や井浦と同じ中学校だった。髪は黒色。 小野塚 康次(おのづか こうじ) 卓球部の部長。髪は赤紫色。 寺島 玲子(てらじま れいこ) 声 - 折笠愛 / 佐藤はな “思い込み化学反応”。片桐高校の化学教師で、堀らのクラスの学級担任。真面目だが、時にネガティブな思い込みに走ることがある。女子生徒に手を出しそうな安田を敵視し、時には完全な言いがかりをつけることも。タバコを吸おうとした安田のライターをいつの間にか取り上げ、中身を空にするという荒ワザを披露したことがある。髪はこげ茶色。人気投票32位。 安田 真(やすだ しん) 声 - 杉田智和 / 津田健次郎 “セクハラ教師”、“生徒が恋人”。片桐高校の英語教師。女子高生と貧乳好きであり、事あるごとに仙石に綾崎と別れるよう迫ったり、堀や吉川に手を出そうとする。「綾崎の顔と堀の胸がくっついたら最強」と発言しているため、特に仙石や寺島には敵視されている。授業の進め方は上手らしく、イケメンで女子からの人気は高いが、男子にもよく絡まれる。オマケ内で高校生として登場し、当時まだ幼かった宮村と綾崎を助けるシーンもあった。当時を振り返った宮村は、安田だということを知らずに「相手が高校生だったからかもしれないけどやたらかっこよく見えた」と語っている。このときはまじめで、英語が得意だった。髪は濃い赤色。人気投票15位。 『浅尾さんと倉田くん』にも登場している。 中峰 一也(なかみね かずや) “鍵行方不明”。片桐高校の物理教師。校内の鍵を管理している。常に白衣を着ており、たくさんの鍵をそのポケットに入れているはずなのだが、鍵は行方不明になることが多い。大らかでのんびりとした人柄だが、人付き合いはあまり得意ではなく、生徒や他の教師と接することは少ない。作中では吉川との小話から、生徒に対しても丁寧な姿勢が見受けられた。安田のことをすごく友達だと思っている。尚、同じ高校だったにも関わらずお互いのことを覚えていない(接点はあった)。体育教師の笹木とは同級生だった。ネコが好きだがアパート暮らしなので飼うことが出来はい。髪は黄緑色。人気投票19位。 笹木 正宗(ささき まさむね) 片桐高校の体育教師。厳しいが、優しく熱い一面もある。物理教師の中峰とは同級生だった。髪はこげ茶色。人気投票30位。 坂井(さかい) 片桐高校の英語教師。髪は灰色。
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