死ね死ね団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:13 UTC 版)
「愛の戦士レインボーマン」の記事における「死ね死ね団」の解説
稲中卓球部が元である中国に見られる文化については「KUSO文化」をご覧ください。 本編における悪の組織たる秘密結社。初登場は第4話。 日本のみならず世界的な規模を誇り、マカオやアフリカなどにも拠点を構え、近代兵器である戦闘機や潜水艦なども保有している。第14話で行われたレインボーマンに倒された団員の合同葬儀での犠牲者数は324名であり、このことから膨大な数の構成員が存在しているのがうかがえる。 漫画では東南アジア系、とりわけフィリピン出身者を中心に構成されているとされるが、映像化作品では国籍不明の出身者による構成と設定を変えている。戦争中に被占領地で日本軍の虐待を受け、以後日本と日本人に徹底的に憎悪を抱くようになったと自称するリーダーの下、日本の解体と日本人殲滅を目的として結成された組織である。謎の人物ミスターKを首領とし、ダイアナ、ミッチーなどの女性幹部、秘密研究所で鍛えられた殺人プロフェッショナルたちが所属、メンバーのことごとくが日本を憎悪罵倒し、日本の脅威を唱えている。 人間の精神を破壊して狂気にする薬・キャッツアイによる社会混乱や、攻撃機ダッカーでの空爆などを仕掛けるも、ことごとくレインボーマンに阻まれ、やがては日本人撲滅ではなくレインボーマンの抹殺を至上命令とするようになった。 この他にも、宗教団体御多福会(おたふくかい)を通じて大量の偽札をばらまく「M作戦」により日本経済をハイパーインフレの大混乱に陥れ経済破綻を目指す、あるいは地底戦車モグラートによる人工地震と人工津波により日本の国際的信用と国際競争力を失墜させ孤立させるなど、直接的な破壊行為に留まらず経済的・外交的な観点から社会の基盤を揺るがそうという現実感のある作戦が行われた。 ミスターK 演 - 平田昭彦 秘密結社「死ね死ね団」のリーダー的人物。本名・国籍・経歴などは一切不明で、白髪・黒い服に黒いサングラスという容姿の謎の男。時折作中で日本人に変装することがあった。 第二次大戦中に家族を日本軍に殺害され、さらに自分も日本人に虐待されたため、日本と日本人を憎悪しており、地上から消し去ろうと企んでいる。 作戦に失敗した男性幹部を処刑装置でほかの隊員の目の前で処刑したり、男性DAC隊員に爆弾を持たせ、レインボーマンに近付いたところを狙撃・爆破したりなど、部下に対しても冷酷非情である。しかし、第14話でレインボーマンとの戦いで命を落としていった団員に哀悼の意を表するといった慈悲深い面も時折、見せている。女性幹部に対しては一度下した死刑宣告を取り消すことが多々あるなど、相当甘い面もある。 変装術に長けており、堂々とタケシの前に現れたこともあった。普段は冷静沈着だが、ことが自分の思い通りにならない時は、ヒステリックになりがちである。ヤマト一郎との決闘で左腕を失い、以後はレーザー光線銃を内蔵する鉤状の義手となっている。第49話における戦闘時には仮面を着用して戦った。最終回で逃亡したことが判明し、死ね死ね団は壊滅していない。ネーミング設定は、原作者の川内の頭文字から取ったもの(Kawauchi)。メインライターの伊東恒久が半ば冗談でプロットに書いたものが、そのまま正式設定として通ってしまった。 女性幹部 現場で直接作戦を指揮するタイプ、ミスターKの秘書と役割は様々であるが、いずれもミスターKの側近的存在。 互いに激しいライバル心を燃やしているが、作戦遂行にあたっての結束は固い。ミスターKの信任も厚く、たびたびの作戦失敗にも処刑をまぬがれ、大半が終盤までレインボーマンとの死闘を繰り広げた。 本来は特殊能力を持たない生身の人間であったが、第40話以降サイボーグとなってレインボーマンと対決する。ダイアナ 演 - 山吹まゆみ 第4話から登場。古株の女性幹部。覆面団員たちを指揮している。キャッツアイを配布するため、自ら街頭に立ってキャッツアイ入りの飲み物を配ったり、地底戦車モグラートの工場主任となったりした。冷徹な性格のうえ、非常にヒステリックである。最後はサイボーグとなってレインボーマンに挑むも、太陽の剣が首に命中して爆死した。 第12話では別人が声を吹き替えている。サイボーグダイアナ ドクターボーグの手でサイボーグ化されたダイアナ。両手から光線を発し、さらに踵に取り付けられたノズルで飛行可能。また、強化改造を受けた際に+の5000ボルトの電流を発する放電装置を取り付けられ、-の電流を放つキャシーと連携して戦ったこともある。ほかに油を噴射する銃を持ち、最後の戦いの時には全身から熱エネルギーを発して特攻を仕掛けていた。第42 - 46話に登場。 ミッチー 演 - 三枝美恵子 ミスターKの秘書で連絡係の女性幹部。第4話から登場。ほとんどの登場シーンが、マイクに向かって喋っている場面かミスターKの側にいる場面である。海堡基地の爆発に巻き込まれたらしく、第26話を最後に姿を見せなくなる。 キャシー 演 - 高樹蓉子 第12話から登場した女性幹部。同話ではみゆきをさらった。また、戦闘機・ダッカーの製作を指揮していたこともある。なにかとダイアナと張り合うことが多く、また、ダイアナ同様ヒステリックな性格のため、部下からヒステリー女と揶揄されたこともある。頭髪はカツラであり、本当はスキンヘッドである(第32話で判明)。最初にサイボーグとなりレインボーマンを苦しめるも、ボーグ工場での戦いの際にアイビームを跳ね返されて爆死してしまった。サイボーグキャシー ドクターボーグの手による人間サイボーグ第1号。太陽の剣でも傷つけられない金属のボディとなり、目からアイビームという光線を発射し、右手には小さなナイフを仕込み、左足のつま先には銃身が内蔵されている。またダイアナ同様踵のロケットで空も飛べる。強化改造後は手から-の電流と熱線も放てるようになった。なお、本人は自分がサイボーグとなってしまったことを悲しんでおり、黒い機械油の涙を流したこともある。第40 - 45話に登場。 オルガ 演 - 藤山律子 ミッチーの後任の秘書。バイクの運転が得意で、太陽フラッシュと同等の威力がある光線銃を武器に使う。初登場時では、ミスターKの娘に変装していた。人間複写装置を使って淑江に変装して接近し、タケシ暗殺を謀ったこともある。また、失敗が続いたため、一度処刑されかかったこともあるが、ロリータのとりなしでことなきを得た。48話では、ほかの女性幹部の復讐に燃え、自らに人間をサイボーグ化する薬・ボーグαを投与してサイボーグとなりレインボーマンに挑むが、太陽フラッシュにより敗れ去った。第28話より登場。サイボーグオルガ オルガが、先立っていった同僚たちの仇討ちのために、手持ちの最後のボーグαを自分の首筋に撃ち込んでサイボーグ化した姿。鬼面のような顔となり、両眼や手からは光線を放つ。また、サイボーグ加速で素早く移動できる。第48話に登場。 ロリータ 演 - 皆川妙子 アフリカ基地からバゴラという黒人を連れて来た女性幹部。一振りであらゆる物を真っ二つに切り裂く殺人フルーレの使い手で、幹部の中では最も戦いが得意。オルガとコンビを組むことが多かった。後にサイボーグとなる。 実はキャシー同様カツラであり、地毛は天然パーマ状の髪をしている(第32話で判明)。最後はレインボーマンを探していたところをバッドシスターに攻撃され、これを倒すもゴッドイグアナの悪魔の矢を受けて絶命してしまう。第32話より登場。サイボーグロリータ ドクターボーグにサイボーグにされたロリータ。両目からアイビームを撃ち、左手は三連装の銃、右手は分離・発射することができる。また、殺人フルーレも使用した。ゴッドイグアナの分身であるバッドシスターを倒している。第42 - 47話に登場。 男性幹部 死ね死ね団員を指揮して作戦行動の前線に立つ中堅幹部。一般の死ね死ね団員と同じテンガロンハット・覆面姿。「メイジャー」は英語の少佐(Major)から。メイジャーアル キャッツアイ作戦に従事する男性幹部。キャッツアイ作戦実行に必要なキャッツアイの輸送を命じられるが、レインボーマンによって大半のキャッツアイが灰燼に帰してしまったために、その責任を問われて粛清された。第7 - 11話に登場。 メイジャーブル キャッツアイ作戦に従事する男性幹部。アルが粛清された後、残ったキャッツアイを用いて作戦を行うように命じられた。13話でヨガの眠りに入ったタケシの捜索に失敗して不動金縛りの術をうけたところをミスターKに処刑された。第7 - 13話に登場。 メイジャーチル キャッツアイ作戦に従事する男性幹部。13話ではブルとともにヨガの眠りに入ったタケシを捜索していたが失敗。不動金縛りの術をうけたところをブル共々ミスターKに処刑された。第7 - 13話に登場。 メイジャーボルト M作戦に従事する男性幹部。M作戦の要である偽札工場の責任者を務めていた。製版工の松前源吉を脅迫して偽札を作らせ、日本にインフレを引き起こした。しかし、最終的に源吉に工場を爆破され、その爆発で死亡した。第14 - 21話に登場。 ドクター・ボーグ 演 - 長沢大 アフリカ基地から来た科学者。九州のサイボーグ工場の責任者となる。戦時中に日本軍の軍医に妻を殺されたことから日本人に強い憎しみを抱いている。一定時間だけ人間をサイボーグ化する薬・ボーグαを開発した。女性幹部たち(キャシー・ダイアナ・ロリータ)をサイボーグに改造したのも彼である。ボーグαの効力延長を図るが、研究の途中でレインボーマンの遠当ての術で倒され、怨みの言葉を遺して工場と共に自爆した。第40 - 46話に登場。 グルド博士 演 - エンベル・アルデンバイ 死ね死ね団アフリカ西海岸秘密研究所の殺人部長。レインボーマンの能力を研究していた。前述の殺人プロフェッショナルを仕立てあげた人物でもある。また、後にヤマト一郎を日本へ移送させた。その後の動向は不明。第14、第22話に登場。 マリンダ 演 - 水野マリア アフリカ基地からヤマト一郎を護送してきた女性暗殺者。ミスターKがアフリカ基地に殺人プロフェッショナルを2名つけろと命じて派遣されてきた。かなりの破壊力を誇る拳銃とロープを放って相手を束縛する拳銃を使用する。レインボーマンを暗殺しようとし、相棒のノーマ亡き後もタケシを付け狙うが、ダッシュ5のレインボーフラッシュを浴びて果てた。第22 - 24話に登場。 ノーマ 演 - メイ・ジュン マリンダの相棒を務める女の殺し屋。マシンガンと剣を武器として使う。最後はレインボーマンにマシンガンを奪われ、剣で戦おうとしたが遠当ての術で敗れ去った。第22 - 23話に登場。 パゴラ 演 - チコ・ローランド アフリカ基地からロリータとともにやってきた殺し屋。人間複写装置の故障が原因で凶悪な改造人間となる。恐るべき怪力と強靭な身体を持ち、ダッシュ5のレインボーフラッシュもダッシュ2の高熱火炎も通じずレインボーマンを苦戦させた。しかし弱点である目を太陽の剣で刺されたため絶命した。第32話に登場。 ドクロマン 死ね死ね団に金で雇われ、アフリカ基地から派遣されてきたブードゥーの妖術師。ミスターKの命令で、ゴッドイグアナ討伐に向かった。ゴッドイグアナからは、「若造」「三流妖術師」呼ばわりされていたが、ゴッドイグアナと互角の妖力を持っていた。剣の使い手であり、剣先から放電したり、蝿に化けることも可能(そのため、Kに蝿の妖術師などと言われている)。最後はゴッドイグアナとの戦いの最中に、突如乱入してきたレインボーマンに攻撃され、ダッシュ7の雷光の剣の前に敗北。第49 - 50話に登場。 カマキリ男 ボーグαを用いたサイボーグが次々失敗に終わり、ミスターKが自ら無差別にボーグαを用いて数多くのサイボーグを作りだした。その時に偶然にもカマキリと重ねてボーグαを農夫に撃ち込んだことで人間とカマキリが融合して誕生した異形のサイボーグ。 両手に持ったハサミ状の鎌を武器とし、ゴッドイグアナと協力してレインボーマンに立ち向い、ゴッドイグアナの作り出した魔法ゾーンの中で戦うが、太陽フラッシュを浴びて死亡した。第50 - 51話に登場。 死ね死ね団員 日本人を憎み、日本人を撲滅しようとする死ね死ね団の構成員。緑のスーツと白のタートルネックシャツに身を包み、組織のマークを象ったペンダントを付けている。 男性団員は幹部も含めて全員が同じマスクとテンガロンハットを被っている。ベルトのバックルは引き抜くと剣になり、さらに白塗りの拳銃で武装している。ほかにも、マシンガンやボーガン、ナイフなどを装備している者もいる。いわゆる戦闘員的存在だが、DAC登場以後は彼らがレインボーマンと戦うようになり、出番は減少していった。 女性団員は幹部も一般の団員も素顔のままである。また制服姿(基本デザインは男性団員と共通しているがスカートを着用)のほか、私服で活動する場合も多い。
※この「死ね死ね団」の解説は、「愛の戦士レインボーマン」の解説の一部です。
「死ね死ね団」を含む「愛の戦士レインボーマン」の記事については、「愛の戦士レインボーマン」の概要を参照ください。
死ね死ね団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 09:42 UTC 版)
「愛の戦士レインボーマン (アニメ)」の記事における「死ね死ね団」の解説
自分の星で悪の限りを尽くした宇宙の犯罪者、ドンゴロスが地球征服の為に作った秘密結社。優れた科学力を持ち、謎の島の本部から殺人集団や、改造人間のデスノイド、巨大ロボのデビルメカを発進させて、テロ活動を行う。 帝王ドンゴロス 謎の星出身の宇宙人で、緑色の爬虫類の様な肌と白髪を持つ。地球人より遥かに長命で、超能力を持つ。自分の星で悪の限りを尽くしたが、 平和を愛する者たちに寄り、操縦設備を外された宇宙船に閉じ込められて、宇宙に流刑にされたが、宇宙船が地球にたどり着く。 その超能力を利用して、時の権力者を操り、世界中で戦乱を巻き起こしていた。戦乱を巻き起こす事で、地球の文明を発展させ、 やがては科学者を集めて宇宙船を作らせ、自身を追放した星に戻って、復讐を遂げる事が目的であったが、戦乱の為、多くの人々を 苦しめた為、聖者、ダイバダッタに討伐された。しかし、死ぬことは無く、石の棺に超能力を奪われた形で閉じ込められていたが、 ダイバダッタの寿命が尽きて、念力が切れた事で封印が解けて復活した。ミスターKに命令を下すが、一般の団員の前には姿を現さない。 ミスターK 死ね死ね団の司令官で、人間の首領である。特撮版と異なり、日本人に恨みを持って居る訳では無く、組織の司令官である理由等は 特に説明されなかった。度重なるレインボーマンへの敗北と、幹部が全て倒された事の責任を取って、デビルメカに融合して、 レインボーマンと戦うが、破れて敗死する。 フェアリ・ロゼ 初代幹部、ミスターKの命令を受けて、デビルメカ、デスノイド、戦闘員を率いて様々なテロ活動や、地球征服の為の活動を行う。 デビルメカとレインボーセブンの戦いに巻き込まれて、海に転落し、一度は死亡するが、タケシに救われ、人工呼吸で救われる。 記憶喪失の振りをして病院に入院するが、一度心臓が止まった事で、死亡したと扱われ、死ね死ね団には見捨てられるが、 タケシの献身的な看護に心を打たれ、タケシ=レインボーマンの事実を知ると、命を投げうって、そのピンチを救って死亡する。 ドクトル・ギルマ デビルメカやデスノイドを開発した科学者。 ハインツ少佐 ナチス高官風の男性。戦闘指揮を得意にしており、自ら現場で戦闘員を率いてレインボーマンと戦ったり、テロ活動をする事が 多かった。タケシの妹ジュンを捕らえて尋問し、タケシ=レインボーマンで有る事を突き止めるが、直後にデビルメカの爆発に 巻き込まれて死亡し、ミスターKに伝える事は出来なかった。 パステルプチ 元ハインツ少佐の婚約者。最後の女性幹部。自分が日本で活動中にも関わらず、日本を吹き飛ばす威力の有るミサイルを死ね死ね団が発射した事から、 死ね死ね団を裏切り、レインボーマンのピンチを救って死んでいった。 デスノイド 一般的な特撮番組に置ける怪人で、サイボーク化された戦闘員。レインボーマンとも互角に戦える戦闘能力を持つ。 戦闘員 特撮版の死ね死ね団の戦闘員とは異なったデザインの戦闘服を着ていた。レインボーマンと戦えるほどの力は無く、 集団で襲い掛かっても格闘だけで倒される事が多い。 デビルメカ 死ね死ね団のメイン戦力、団員が融合する事で完成、稼働するが、任務完了すると自爆され、融合した団員はそのまま運命を 共にする。しかし、デビルメカへの融合者に任命されることは死ね死ね団では名誉な事らしい。 所謂巨大ロボであるが、必ずしも人間の形はしていない。
※この「死ね死ね団」の解説は、「愛の戦士レインボーマン (アニメ)」の解説の一部です。
「死ね死ね団」を含む「愛の戦士レインボーマン (アニメ)」の記事については、「愛の戦士レインボーマン (アニメ)」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- 死ね死ね団のページへのリンク